2021年7月26日月曜日

つがいのヤマセミ画像を再チェックしていて見つけた単独画像。 A single image found by rechecking the paired Crested Kingfisher images.

  メディア・マスコミの事前予想が如何にいい加減なものかを大会開始当日~翌日から証明してくれている日本選手団。

 内村航平の鉄棒落下に始まり、瀬戸選手の予選落ち、三宅選手の記録なしなど。今日は逆に予想もしていなかった大橋の400㎜個人メドレーの金、期待はしていたものの、本当に獲れた阿部兄弟の柔道金ダブル。

 中継は一切観ていないものの、ネットのポータルサイトでほぼリアルタイムで情報は入ってくる。この辺りが1964年の東京オリンピックとは全然違う環境なのだ。

 どんな種目であろうと、ある程度の実技経験を積んだアスリートであれば、今やオリンピックが最高のレベルのスポーツ競技大会でないことぐらい理解して居よう。オリンピックは世界最大のスポーツの祭典であっても、決して最高の競技大会ではないのだ。一般の人はまずその違いを知らないだろう。

 こう説明すればわかるだろう。かってCool Runningという冬季オリンピックの4人乗りボブスレー種目にジャマイカの代表チームが挑んだ映画があった。これは1988年のカナダ・カルガリーオリンピックに置いての実話に基づいた映画で、世界中で大ヒットした。

 何を言いたいかと言うと、オリンピック競技は各種目とも各国代表として、建前上どんな種目にも出場できるのだ。もちろん予選敗退しようが、大会自体にノミネートし、出られることは間違いない。これがボブスレー世界選手権になるとジャマイカチームは出場できない。基本的な出場最低限記録を持っていないから・・。

 また別の例えとして、かってはよく水泳の1500m予選などでほとんどの選手が既にゴールしているにもかかわらず、もう1往復して泳いでいる選手を会場全体が拍手で迎えるシーンが有ったりしただろう?これはオリンピックだからなのだ。水泳の世界選手権の場合にこう言うことはありえない。

 しかし時代の流れで、最近は参加希望国も増え種目ごとに最低基準ラインを設けるようになってきていて、以前のような「参加することに意義がある・・。」を地で行くシーンをオリンピックで見られなくなっているのも確かだが・・・。

 水泳1500mを例にとれば世界ランク上位1位から5位までがすべてAと言う国の選手であった場合、オリンピックの場合各国選手枠が3名だとすると、世界で4位あるいは5位のレベルの選手であってもA国の国籍を保有している限りはオリンピックに出られない事になる。世界ランクで8位の選手がB国から、11位の選手がC国から出てきたりするわけだ。

 テニスの大坂なおみ選手が数年前急に世界ランクに入ってきた際、アメリカのテニス協会が猛烈にアメリカ国籍で選手登録させようとした事なども、こういう理由からだ。

 しかしそのテニスにしても、世界のグランドスラムと呼ばれる四大大会は、男子の場合フル5セットで闘うが、オリンピックの場合は3セットだ。今回ジョコビッチは出場するが、他の上位選手はあまり出ようとしない。

 サッカーにしてもオリンピックはU23と言う23歳以下グループ中心でワールドカップなどとはレベルが違って注目度が違う。決してオリンピックが世界最高のアスリートの戦いの場ではないのだ。

  要は、4年に一度開催されるオリンピックの覇者は祭典の金メダルの名誉と共にメディアに騒がれ、語り継がれようが、種目ごとの世界選手権の覇者の方が実質アスリート的には上位に在ると言って良いのだ。

 こういった基本知識を持って今回のTOKYO2020をどれだけの人たちが観ているだろう?

 

 話はいつものウイークデーの野鳥ブログ、ヤマセミに戻って、単独行動のヤマセミ画像を今日はご紹介したい。つがいの年間画像を再チェックしていて発見した採餌飛びあがりのカットだ。いずれもオイカワの婚姻色が出ている大ぶりの獲物(アカザ)。






120805~7、全て川辺川での撮影。