2016年10月23日日曜日

ダイサギとアオサギが協力してカワウを追い払っていた!A heron cooperates with a large egret and sends away a common cormorant !

 ある日の球磨川本流!最近増えてきたカワウ2羽をダイサギとアオサギが交代で威嚇して追い払っていた。

 最初はアオサギが羽を広げて威嚇、しかしカワウはモノともせずに寄って来る。落ち鮎なのか流れの緩やかなエリアに溜まっているのか、ダイサギとアオサギが居る場所がどうやらその場所らしい。

 だからカワウもそこめがけて潜ったまま移動してくるようだ。そこでバトンタッチしたダイサギが潜ったままのカワウを追い掛け始めた様だ。

 首だけ水中に突っ込んで羽ばたいて移動し、カワウを追い回しているように見える。勿論すぐ傍で観ている訳でも、アオサギに訊いた訳でも無いが・・・。

 此のダイサギが首を水中に突っ込んだまま羽ばたいて採餌する方法など、聴いたことも観た事もない。大概はじーっと動かず、動きを見定めて一撃・一瞬の動きで魚を獲る手法しか知らない。

 結局カワウはすぐその場を離れ、少し下流方向へ去っていった。こういった意味のある野鳥の行動・生態を撮影し記録することが筆者の一番好む所だ。
最初はアオサギが威嚇も効果なし!

次に寄って来ようとした気配を察してダイサギが威嚇!

更に寄るので本気で威嚇!

潜って脇を抜けたカワウ。完全に馬鹿にされたダイサギ!

首を水中に入れたままカワウを追うダイサギ。カワウは縦横無尽に逃げまくる。

上のカットと同じ部分の拡大

そのまま首を突っ込んだままカワウを追いかけ

さらに進んだが、とうてい追いつく訳もなく逃げられた。


2016年10月22日土曜日

秋の人吉盆地・アオアシシギなども通過中! Autumn Hitoyoshi Basin, the greenshank is passing, too!

 大雨の南九州から戻ったが、武蔵野も霧雨が降っていた。1週間の人吉盆地で色々な野鳥に出遭えて幸運だった。最終日も1時間に20mm降雨の中、盆地内を見て回り、水が貯まった休耕田に居た旅鳥アオアシシギを見かけた。

 アオアシシギは昨年も八代海の北部の干潟で3羽ほど一緒に観た事が有ったが、海から直線で20km以上離れた人吉盆地、それも最深部の休耕田で見かけるのも珍しいのではないだろうか?

 ちょうど今の人吉が「旅鳥」通過の最盛期に当たっていると言って良いのだろう。毎日人吉盆地の何処かで旅鳥発見の情報が飛び交っているような状況だと思う。
 勿論日頃から季節の移り変わり、気温の変化、雨量の変化、山岳部で降った雨の量により川辺川、球磨川さらには各支流の川の色、水位などがどのように変化するかまで頭に入れての旅鳥探しが出来る、ベテラン野鳥観察員が居てこその「貴重な情報」なのだ。

 今回そういった、野鳥観察のベテラン師に野鳥の集まる場所をどうやって探し出すのかを伝授して頂いた。とてもそれはこのブログで紹介する訳には行かぬが、理にかなった非常に科学的で根拠のある方法だった。

 科学の知識、気象学、地理、方位学など一般自然科学全般に渡り造詣が深くないと難しいかもしれない。理系の学問に強い方であれば近づけよう。

…という訳で、今日は旅鳥アオアシシギ。

人吉盆地最深部の休耕田でアオアシシギ1羽で居た。


車道まで直ぐの所まで寄って来た。

晴れた日の午後、セイタカシギから少し離れて・・・。

今から10時間前のアオアシシギ。

今朝は強めの雨の中水を張った休耕田で粘着力の強い水に雨が落ちて大きな泡がブクブクだった。


2016年10月21日金曜日

ヤマセミの寿命が7~8年というのは本当だろうか?Is it true that the life expectancy of the cested kingfisher says 7-8 years?

 今日は感動的な出遭いがあった。時折ポツポツと雨粒が落ちてくる人吉市中心部の球磨川。2010年以来6年通い続けている定番メインの観察場所だ。以前のブログで何度もこちらを認識していると思われるメスのヤマセミが居るという話をした。

 採餌ダイブの後、水中からジャンプして戻る際のジャンプ力が非常に強い個体で、撮影後いつものメスだと認識していた。もちろん同じ場所を縄張りとして生きているので、いつ行っても同じ場所で出遭うおなじみさんのヤマセミである事は当然判っていた。

 しかし、野鳥の寿命に関してはいろいろな説がある中で、ヤマセミのそれは7~8年だろうというどこかの記述を信じて来た。2010年にこの場所で初めてヤマセミに出遭って以来、こちらを認識してくれ(・・と考えなければとても理解できない行動が数多くある)色々パフォーマンスをしてくれた「当時のヤマセミ・メス」はとっくに死亡し、現在縄張りを引き継いでいるのはその子孫だろうと決めつけていた。

 ところが、今日ちょっと信じられない事が起こった。早朝いつもの地元の方2人と左岸の土手で集合、ウナギ塚に留まった「つがい」らしき2羽を撮影した先輩たちと別れた後、3時間ほどして早朝と同じ場所の対岸つまり右岸の堤防道路を走行中、堤防に1羽のメスのヤマセミが止まっていたがどうせ車が近づけば飛び去るだろうと思い、そのまま通り過ぎたのだが、その瞬間そのヤマセミと目が合った。しかしこちらを目で追うヤマセミは飛び去らなかったのだ。

で、80m程先の空き地に車を停め、念のためまだヤマセミが居るかどうか確認した。カメラを持って堤防の縁に行ったところ、何とそのヤマセミがこちらへ飛んできて堤防下から自分のすぐ横の堤防に留まったのだ。

 なおかつ、ちょこちょこと数歩歩いてこちらに近づいたのだ。以前似たような天気の日に車の中から観察撮影中、球磨川の河原から飛んできて車の3m後ろに留まりやはり歩いて近づいて来た事があったが、完全にそれと同じような状況だ。しかも今回筆者は車の外!

 ヤマセミ観察撮影時は常に同じ柄のシャツに迷彩ベストを着て臨んでいる。車はシルバーメタリック車にしている。今回も全く同じなのだが・・・。まさか2010年以来のあのメスなのだろうか?

 堤防上の道路は通行人が居ない昼前11時09分なのだが、,画像データを見ると正確には堤防に来て留まった最初のカットが10月21日11時21分50秒、飛び去る53カット目が24分20秒だからちょうど2分半そのままのお見合い状態が続き、おもむろにヤマセミは堤防からダイブして水浴びの後上流方向へ去ったが、すぐ先50m程の立柳に留まった。野生の、しかも深山に棲むといわれるヤマセミが人間と1対1で向かい合ってこれだけの時間対峙する事が普通の状態であるだろうか?

 どう考えても尋常ではない。決して筆者の個人的な思い込みでも何でもないと思う。

 この衝撃は非常に大きなものだった。はたして野鳥がたまにしか人吉に来ない人間を覚えているのだろうか?以前TVでアフリカのマウンテンゴリラが、20年前10mの距離で数週間観察した動物学者を覚えていて、再開時懐かしがるような素振りを見せたというのを観て驚いたことがあったが・・・。野鳥にも類人猿と同じようなことが有り得るのだろうか?

 現場で同席した訳では無い皆さんは作り話に決まっている!・・・と思うだろうが、取り合えず今日の画像を見て判断いただきたい。 
普通はこの距離で堤防上の人間に気が付きコースを変えて飛び去るのだが・・。

こちらを認識しながら堤防上へ飛んできた!



その距離10m程か?車の外なのに1対1でこの距離は初めてだ。

瞬膜を閉じたりしているが鳴きもせずしばらく目が合ったまま。

向きを変えても、何かを確認するかのようにこちらを注視している模様。

しばらく経って、おもむろに飛び去ったが、危機を感じて飛び去る場合とは方向が全然違う。

真横に飛んで水浴びをした後川上へ向きを変えて飛び去った。こちらは茫然自失。

2016年10月20日木曜日

秋の人吉盆地・ムギマキなど旅鳥通過中! Fall of the hitoyoshi basin, traveling bird transit!

 野鳥には、いつでも其処に住み続ける「留鳥=りゅうちょう」、冬になると北国から飛んできて越冬する、あるいは夏にもっと暑い南国から飛んで来て、繁殖し秋に子連れで南に戻る「渡り鳥=わたりどり」、日本の南側(台湾など)と北のシベリアを行き来する途中で日本のどこかに立ち寄るだけの「旅鳥=たびどり」。
 日本の野鳥は主にこの3タイプに分けられるが、今日出遭った「ムギマキ」「ノビタキ」は南九州では「旅鳥」でほんの数日間くらいしか滞在しない。北海道道東、奥日光、霧ヶ峰などで夏中沢山見かけるのに、人吉では数日間しか滞在しないという。日本は広いのだ。

 今日の人吉は午前中は晴れていたが、昼過ぎから雲が広がり夕方にはポツリと来た。しかしその後はそれ以上降らず、何とか持ちこたえた。
 ムギマキはどちらかというと山岳エリアの南向き斜面、ノビタキは球磨川の支流沿い土手だった。ノゴマなども通過中だと思われる。
麦をまくには早すぎるがムギマキ!4~5羽はいたように思えた。





まだ夏羽の色が残るノビタキ♂冬羽に変わりつつ南へ移動中。
 

2016年10月19日水曜日

秋の人吉盆地・野鳥だより その5.This is a wild-birds report from Hitoyoshi basin Part5.

 江戸から打ち合わせに来ていたプロダクションのメンバーとのビジネスタイムが終了!3日間きちんとブログ更新できていないのが気になっていたが、今日打ち合わせ解散後30分に渡ってヤマセミが顔を出してくれたので、思いのほか良いものが撮れた。

 いつもいる釣り人が居ないので、思う存分ホバリングで採餌チャレンジをしていたが、なかなか思うような狩りが出来ていないようだ。真冬のダイブの成功率に比べ、アユなどは相当大きくなっているので、狩りが難しいのだろうか?

 岸壁から飛び込んでみたり、橋の橋梁からダイブしてみたり、ホバリングを何度も繰り返したりで、今日のヤマセミは少し焦っているようにも見受けられた。
 
秋の気配満杯の球磨川土手のヤマセミ画像をお届けしよう。車じゃ行けない、相当歩いてこのポイントへは到達できる。

ホバリング漁失敗から戻るヤマセミ。





土手に目いっぱい咲いて伸びた植物越しに戻ったヤマセミ君!

再びホバリングへ向かうタイミングを計っているかの様だ。


2016年10月18日火曜日

秋の人吉盆地・野鳥だより その4.This is a wild-birds report from Hitoyoshi basin Part4.

 人吉盆地は何と!また夏が盛り返してきてしまった。連日30度近い日中の気温で、ソメイヨシノが咲き、ヤマセミが昨年使用した巣穴の掃除を始めた。巣穴に入り後ろ向きに泥を掻き出している。こんなことを10月半ばに行うなどというのは何かがおかしい。

 暖かいせいなのか、10月に入って昆虫類の活性化も目立ってきている。蝶は秋型と言われる角ばったタイプが沢山羽化してきているようだ。本州ではすっかり影を潜め始めた黄色いセイタカアワダチソウがまだまだ全盛を誇っている。これにキタテハ、ツマグロヒョウモン、タテハモドキなどが沢山群がっている。

 一部繁殖期のような行動を示すつがいが居るかと思えば、まさにペアリングが成立し、一種の新婚期間のように、毎朝球磨川の刺し網漁師の真横を飛びぬけるつがいもいたりして、夏が終わった球磨川もにぎやかになってきたようだ。
 

毎朝広い球磨川を飛びまくるヤマセミのつがい、決まって朝6時半から8時半頃。


新婚時代のように見えるヤマセミのつがい

矢黒神社の境内でダイブするヤマセミ。



刺し網漁師の目の前を飛びぬけるヤマセミ!


2016年10月16日日曜日

秋の人吉盆地・野鳥だより その3.This is a wild-birds report from Hitoyoshi basin Part3.

 朝から雨がぱらつく空模様!球磨川支流餌沿いを下る途中でヤマセミのつがいに遭遇。その接近度合いからいつもの秋の生態と違う気がする。この時期隣りあって体をくっつけるような距離感にはならないはずなのだが、ぴったりと寄り添っている。

 もう一つのつがい(=カップル)も、仲睦まじく接近している。ヤマセミの場合つがいの親鳥の片方が何らかの理由で死んだ場合、その年の子供、つまり若鳥がその後釜に入ることがあるようだ。まだ正確なデータはないが、ここ6年の間、必ずポイントごとのつがいが不変で存続していることを考えると、それ以外考えられないのだ。

 たとえ、我が子であっても親離れした若鳥は普通は縄張り外へ追いやられるのだが、それなりに親鳥はつがいで見回りを行い、厳しくしつけているというデータも在る。それが全然関係ない他のファミリーの若鳥が縄張りに入ってくるとものすごい勢いで排除に掛かるのも記録がある。ヤマセミ自然界の法則がどうなっているのか詳細は判らないが、やはり原則と例外というものがあるようだ。

 うまくバランスが取れていると考えたい。

…と言う訳で、今日のレポートはこの時期としては仲睦まじ過ぎるヤマセミのつがい画像!

木陰で相談事か?仲睦まじいヤマセミのつがい。

やはり、こちらのレンズが気になるのだろうか?目が合ってしまった。

どうする?場所替えする?・・・この直後二羽とも飛び去った。

あんた!パラシュートみたいじゃん?とか・・・・言っていないと思う。


こちらも、この時期これほど接近するのは珍しい。

お前!見てんじゃねーよ・・と言っているのか?でも睨んでいるでかい方はメス。