2015年4月7日火曜日

珍鳥ヤツガシラを徹底観察する!その2.  I thoroughly observe a rare bird Hoopoe ! Part2.

 昨日の最後のヤツガシラ採餌の画像がボケている。これは晴れて気温が上がった昼頃のグランドでは陽炎が発生してしまう事がその理由だ。野鳥の撮影をされている方であれば多くの方が感じていると思うのだが、基本的には薄曇りの方が適している。記念撮影やイベント・お祭りの撮影等は晴天が望ましいが、野鳥の撮影となると影がくっきり出るピーカン(=快晴)の時はコントラストが強すぎて白い野鳥など「白トビ」を起こしてしまう。

 これは何度もこのブログで紹介したとおり、自然界の生き物の色にはそれが植物であれ動物であれ、多少の蛍光色が入っているからだ。特に植物の花には沢山入っているし、ヤマセミの白、白い鷺の類にも勿論沢山入っている。
 歴代の西洋絵画に「盛り花」の絵や「野鳥」の絵があまり沢山無いのもこれが理由だろう。幾ら巨匠が絵の具で頑張って「花」を描いても本物には全然美しさにおいて敵わないのを良く知っているのだと思われる。
 一方で日本古来の日本画には色々な表現手法がある中で「花鳥画」と呼ばれる独特のジャンルがあり、非常に多くの植物や動物が描かれている。そういう意味からすると日本人の持つ文化は、世界に誇れる独自の発展を遂げてきている事が判って誇らしいと思う。

 話が横にそれたが、今回南薩摩~九州西海岸周回探鳥ツアーでは前半ピーカン、後半雨と強風と云った珍しく極端な環境で撮影には苦労させられた。その中で幸運にもヤツガシラに出遭えた2箇所ともが高温でピーカンだった為、多少の画像の揺らぎ(結果的には部分的にボケたり画像が溶けたりする)には眼をつぶって頂きたい。

 今日の集中掲載は「お約束」のヤツガシラ採餌の場面特集!

その長いくちばしを根元まで芝生に入れて地中深くにいる昆虫の幼虫を主に狙っている。

くちばしにコウノトリやクロツラヘラサギのようなセンサーが付いているのかどうかは知らないが、場所さえ良ければ短時間に数回の採餌に成功している。撮れた画像のデータからすると最短は30秒間に1回程度。採餌した餌はくちばしの先端で暫く挟んで頃合を見計らっているように見える。

意を決して放り上げ、飲み込むがその際頭も前方に少し動かしているようだ。

どこか、剣玉の玉を串刺しする時の動きに似ている・・・か?

この個体の採餌した餌は皆あまり大きくなかった。

大きな昆虫の幼虫と言うより小さな虫(成虫)そのものなのだろうか?


時折、このような大きな昆虫の幼虫と思われる獲物が獲れていた。心なしか大きく放り上げていたような気がする。

真横からの画像。

斜め前からの画像、大きく放り上げていた。

小さいものはあまり大きく放り上げないのか?

こうして採餌の最中も時折上空をチラ視して警戒を怠らない。明日以降は周りの脅威に対しての警戒と避難についてレポートしようと思う。




2015年4月6日月曜日

珍鳥ヤツガシラを徹底観察する!その1.  I thoroughly observe a rare bird Hoopoe ! Part1.

 野鳥ファンであれば余程の事がない限り「出遭いたい!」と思っているだろう、珍鳥のヤツガシラ。珍鳥と言う言い方は新聞やテレビのようなメディアの表現法で、鳥類的に日本では「旅鳥」ということになろうか。今まで勘違いしていたが繁殖するのは北の高緯度のエリアだそうだ。先日NHKのEテレ『地球ドラマチック「帰ってきた珍鳥ヤツガシラ」』の再放送があって、その生態をよく理解できた。
 いままで、てっきり南洋に行けば普通に見られる、たまたま日本には何かの間違いで飛来するのだ~程度に思っていたが、実は熱帯アフリカからアルプスを越えてヨーロッパのドイツ・オーストリア等の高緯度の北国で繁殖する行動範囲の広い渡り鳥だった。

 今まで国内の野鳥ブログや珍鳥ニュースの投稿を見る限り、芝生を突いたり、芝生から穿り出した虫等を空中に放り上げ湾曲した二本の御箸の様なくちばしを開けて呑み込むと言ったパフォーマンスの画像が数多く掲載されているようだが、今回幸運にも2時間に渡って観察できた様子では色々な事が見て取れた。

 まず今回は1週間の南薩摩~天草~長崎エリア滞在中2箇所でこのヤツガシラに出遭う事が出来た。1箇所は地元鹿児島県の大変親切な地元の方3名の近々情報を伝え訊き出遭えたもの。もう一箇所は「現れそうな場所条件」を丹念にチェックしながらドライブしていて偶然発見したもの。最初の所には地元の野鳥カメラマンの方が2名居られたが、1時間程で「もう今年は見飽きた」とお帰りに成り一人になって残り1時間じっくりと観察できた。

 もう一箇所はドライブ中に発見。「何故こんな所で?」と言うような所で羽根休めをしていた。一箇所は100m角の芝生グランドのような場所。もう一箇所は海岸沿いの岩場の傍だった。以前から有名な飛来地としての野間池・笠沙恵比寿、あるいはそのエリアには今年はまだ飛来していないようだった。車で通りすがりの地元の方々に飛来情報や地元での頻度等をインタビューしてみた所、2人に1人はヤツガシラを良くご存知で「春告げ鳥」として毎年皆さん楽しみにされているようだった。

 これだけじっくり視られたのは初めてなので、非常に興奮した。動画も同時にセッティングしたが残念ながらあまり良い映像を長くは撮れなかった。未熟者の失敗。

 むしろ今年は野間半島エリアにクロウタドリが飛来していて、そちらを目当ての野鳥カメラマンが結構来ているようだった。
最初は木立の中にジーッと留まったまま動かなかった。

この日の気温は最高24度、広い芝生の照り返しでグランドの気温は更に高かった。

気が付くといつの間にかグランドに降り立ち当たりの様子を伺うヤツガシラ。

ヒヨドリと並んで周りを警戒の模様。

ヤツガシラが地中の虫を採餌して咥えているのをツグミが見守る。

広い芝生を移動するには思いのほか早い足取りでササササ・・と進む。

見上げると桜が満開!ピンクが強いのでソメイヨシノではないようだが春ならではの画像。

お約束の虫放り上げシーン、今回は20回ほど撮影できている。採餌シーン、砂風呂浴びシーン、冠羽立てシーン、ストレッチシーン、飛翔シーンなどは明日以降・順次ご紹介。


2015年4月5日日曜日

ヒバリをきちんと観察する。その2.  I observe a skylark properly! Part2.

  ヒバリの観察の続編だが、南さつま地方は2日間強風で大変だった。立てば瞬間風速が15m/sを超えるし、ヒバリも斜めに低く飛ばざるを得ない状況だった。海の場合、強風時には波が立つのでその立った波で風の気流が海面近くでは弱くなる。そのため海鳥の多くは浪間もしくは波頭ギリギリを飛ぶのは良く知られた事だが、畑では波が無いので地上すれすれを飛ぶ事になる。

 其処で考えた!こちらは車の外に出て撮影する際は上下迷彩服で身を包み、なるべく動かないようにしている。つまり野鳥を刺激しないようにしているのだが、今回は春の草で覆われた畑の畦と言うか土手に腹ばいになってヒバリを撮影することにした。これであれば強風のブローで体が揺れることもないしヒバリのほうもあまり気にしないだろうと思った。

 効果は抜群!低い畑を横に飛ぶ姿を同じ目線で少し撮影できた。中には飛びながら目線をくれたような気がするショットも在ったりして結構楽しかった。

腹ばいになって手持ちで撮影してみて初めて見えてきたヒバリの飛翔シーン。

ツバメほどではないが、地上すれすれのヒバリのスピードは結構速かった。

しかも風のスピードを良く考えて飛んでいる。

例えば風に乗って風下に飛んだときの事。

風下から突っ込んでくる別の個体と鉢合わせ!つがいの相手なのか急展開!実はよく視ると手前にもう一羽この段階で写っていた。

しかし、其処にもう1羽手前から混ざって地上15cmで3羽がファインダーに入っていた。こんなシーンは偶然だろうが、地上に寝そべっていたからこそ撮れた画像だ。ヒバリが上空でホバリングしながら羽虫を獲るばかりではないことが良く判った。強風だからこそ羽虫も上空を飛べないという事なのだろう。畑に寝そべったのは偶然のアイディアだったが実は理にかなった事だったのだ。



2015年4月4日土曜日

ウグイスに追われる! I am chased by a bush warbler !

 南さつま市を後に16時台のANA便まで薩摩半島南岸を探鳥しながら移動。予想通り時折霧雨の様な雨が落ちてくるがワイパーをひと搔きで済む程度のモノ。陽が出ている方が長い感じだった。結局凄い囀りを聴くたび車を路肩に寄せたが、ほとんどシロハラと思われる囀りだった。
 それでも20種以上の野鳥を視たり声を聴いたりしながら指宿の休暇村先の芝生へ10時前には到着。蝶ファンの友達の為ツマベニチョウの情報を訊きこんで、一回り岬の公園を探索。

 ウグイスがあちこちで囀っていてうるさいほど。カワラヒワとウグイスの競演?ここでもアカハラが結構たくさんいて、どうしたのだろう?状態だった。
 ウグイスは鳴いている所を撮らせて頂いたので帰ろうとすると前に回って葉のない枝の上に登ってくる。この囀りながら上へあがってくるのはオオヨシキリやセッカなどとよく似ている。どんどん上がってくる。お蔭で撮影しやすいことこの上ない、まさにサンキュー!

 これを2~3度繰り返したら、筆者の目の前を横切って飛んで行った。
しばらくこちらを覗きながら遠慮がちに囀るウグイス。

枝を移って上へ上へと

時々振り返ってこちらをチェック

落ち着いたのか、ホー、ホー・・・・

ホケキョーッ と一発大啼き!

こちらの様子を見ながらまたまた場所移動

500mm手持ちではこれが限界。


2015年4月3日金曜日

アカハラとシロハラと同時に紅白そろい踏み!I was able to photograph Brown-headed thrush and a pale thrush in a day!

 長崎から一気に戻った判断は大正解だった。今朝の南さつま市(旧加世田市)は風こそ10m/s時折15m/s程度のブローが吹く強風状態だったが、昼を挟んで陽も照って気温は非常に高かった。雲の流れは台風並みで早かった。海からの南西風が山に当たる前の平地なので雨にならずに済んだのだろうと思う。雨が降り出したのは18:00過ぎだった。

 結局朝7時から夕方5時まで車であちこち回り、昨日に引き続き畑に腹ばいになってヒバリを撮影したり、アカハラ、シロハラ、セッカ、カワラヒワなど飛翔シーン中心に撮影した。あまりの風の強さに野鳥は何処かへ避難しているのか、風に乗って飛ぶ姿が早すぎで目視出来ないのか?

 とりあえずは縁起が良いアカハラとシロハラ。同じ吹上浜海浜公園で撮影したもの。
九州でアカハラを視る事はあまりなかったが南薩摩には結構居るようだ。

シロハラのようにキョキョキョキョ・・と鳴きながら飛んで行かなかった。

くちばしを開いて居るので鳴いているような気もするが聴こえなかった。

木立の間を抜けて行った。

こちらはシロハラ

飛び立つ前には両足でウサギ跳びのように助走を付けて・・・。

両足踏切だった。



一旦ある程度の高さを稼いだら身をひるがえして広い芝生の方へターンしていった。



2015年4月2日木曜日

ヒバリをきちんと観察する! I observe a skylark properly !

 ヒバリをきちんと観察する!・・・といっても美空ひばりさんを精査するわけではない。もちろんファミレスのすかいらーくを念入りに視察するわけでもない。今、田んぼや畑に行けば上空でうるさく鳴き続けているのは主にヒバリ。ヒッヒッヒッと鳴いてジュンジュンジュンと降りて来るのはセッカ。

 昨日の濃霧の長崎からとんぼ返りで鹿児島の薩摩半島南部へ450kmを6時間弱で急遽戻った。理由は天気状況。ここ2日間天気予報はまったくを持っていい加減。滅茶苦茶だ。いわばドタキャンの様な状況で全く信用できない。科学の粋を集めてこんな状況だから、このところの天気はバクチの様なものだ。
 こういう時の探鳥は狙いを定めて「出るか、出ないか!」などという不確定要素の多いターゲットは捨てて、確実に「居る!」アイテムを狙うが正解。

 という事で干拓地のヒバリとセッカを追いかけてみた。セッカは飛翔時間がまだ非常に短く追い切れなかったが、ヒバリは地上で採餌する場面から飛び立つまでを撮影できた。先日のチョウゲンボウの様な感じなのだろうか?







明日以降は再び雨模様なので大した成果は期待できない。ホテルで今回前半のデータを整理しよう。







2015年4月1日水曜日

満開の桜が主役で野鳥が脇役 その2. A wild bird is a supporting role in the leading role cherry trees in full blossom. Part2.

 昨日の桜に野鳥の画像が結構好評で驚いている。野鳥観察者にとって花をバックの画像はどちらかというと照れくさいような、ワザとそういう場面を演出した様に思われるのでは無いかと心配してしまう。その上画像的にどこかしら爺臭くてあまり好きではない。しかし、結果として今は桜が満開の時期。どうしても野鳥を追っていると意図しなくても桜に留まるシーンが増えてしまう。

 昨日に引き続き雨の一日、雨が上がったのは午後2時頃。半島の岬は濃霧に覆われなかなか野鳥観察には難しい条件だった。しかし車の中から何故か色々なショットを撮れた。車自体がハイドのの役目を果たしているからだろう。思いもかけないカワセミが桜に留まった場面に出くわした。なんとか飛ばずにいてくれたので良い絵が撮れた。生まれてこの方初めてカワセミが桜に留まった場面を視る事が出来た。

 8年ほど昔、熊本の江津湖での出来事を思い出してしまった。コンテスト狙いなのか、アマチュアカメラマンたちが池の中に人工的に作ったカワセミの止まり木に、何処からかへし折ってきた桜の花枝を括り付け演出して桜とカワセミの絵を撮ろうとしていた。大砲レンズを三脚に付けオジサン達が7~8名。いくらなんでもやり過ぎだろう。やはり自然の中でそういう場面に出くわすまで待てないのだろうか?
眼の後ろに白い斑点があるのでビンズイと見た。場所も海岸沿いの公園。

同じ桜の木に別の個体。寒いのか袋スズメのようになっていた。

ソメイヨシノではないがまぎれもない桜の木、アトリだと思う。

枝から枝に飛び移り。

同じ桜の木にその15分後ミヤマホオジロ、メスか?

この桜の木の傍の木柵に留まってくれた。

こちらは海岸の一本裏の道の公園で偶然このままの状態に出くわした。

頼みもしないのに桜の花に目線をくれるなど大サービスのカワセミ嬢。下手をすると「合成なんじゃないの?」とか言われそうでちょっと怖い。偶然・奇跡のショットだが、実はカワセミもお花見するのか?

二日間酷い雨と濃霧で散々だったが、その中でも工夫をして何とか色々な画像を収録できた。明日以降の保証はまるで無い。さあ、どうしようか。