2020年1月27日月曜日

ヤマセミが一度に二匹の餌をゲットした場合どうする?その2. When the crested kingfisher get two fishes at once, what he done. Part 2.

 先週末はヤマセミが一度に魚を二匹咥えて戻ってきた際、一匹だけ食べてもう一匹は船べりに置いて飛んで行ってしまった実例、証拠画像をアップした。

 土日を挟んで、今日は川辺川での撮影成果。今回はホバリングからダイブ⇒二匹ゲットで最寄りの岩へ。その後先週の一匹残して去るのではなく、その二匹とも食べるパターン。しかも一匹を器用に岩の上に置いて、まず一匹を食べ、そうして岩の上に置いたもう一匹を拾って食べるという、今まで言われてきたヤマセミの生態常識とは違う貴重な証拠画像となったもの。

 ヤマセミは地上(岩や堤防、船の上)に落とした獲物には絶対口を付けない・・という昔からの定説を頭から鵜呑みにしてきた。2010年に球磨川でヤマセミを撮影してから4~5年はこういう場面に出遭っていなかったので、信じ切っていた。

 それが、正直こういう場面に遭遇してしまうと「ええーっ?マジっすか?」という感はぬぐえなかった。本来ホバリングからのロングダイブでダイブ⇒餌を咥えて浮上⇒岩へのランディングの一連が撮れただけで、その日は祝杯(もし筆者が酒が飲めたらの話)だったろう。

 しかし、続けて岩の上のヤマセミがこちらを向いてしばらくじーっとしている姿をファインダーの中に見て、「えっ?二匹咥えてる?」を確認して以降、もうファインダーに食らいついて撮影を続けた。
 その結果、二匹とも食べてしまうというパフォーマンスの一部始終が撮れたのだ。この様子は実は以前ブログでもご紹介したものだが、二匹食いの生態第一弾として画像を大きくして再度ご紹介するもの。
 
ホバリング中でも水中からは絶対目を離さない。




この段階で羽根を少し広げるのは入水角度を変えるのと、スピードを落とす為だと思われる。
ダイビングも、やはり採餌の際はカワセミ同様口を開けて入水する。

浅い砂地の川床をお椀状に掘って小魚を集め、低い所からダイブして採餌する様子を撮る「仕掛け撮影」ではまず撮れないロングフライトからの斜めダイブ。こういった本当の自然はなかなか収録できないだろう。

再び浮上してきた際の獲物咥えが撮影していて一番うれしい一瞬でもある。この続きはまた明日。今日は起承転結の「起」。