しかし、その殆どは編集者や投稿者が実際にヤマセミを他の野鳥と比べ安い場面を目視したり、撮影して比較したものではない事が多く、歴代の資料をそのままコピペ・引用したものが殆ど。
人吉で10年以上ヤマセミを観察・撮影し、数多くのデータを収録した中にはヤマセミが他の野鳥と並んでいる場面、対峙している場面が数多くある。
筆者はヤマセミに関してその羽根の数が何枚だとか、重さは何グラムだとか、卵の大きさはどの位で・・・などという鳥類学は知らない。
しかし、他の野鳥との関係はどうなっているか?、他の野鳥の傍に行くとどうなるか?他の野鳥と大きさを比較するとどうなのだという事については詳しくなった。証拠写真や目視経験から得たものだ、推測ではない。
その経験値からすると、ヤマセミは明らかにハトより大きい。
今日ご紹介するのは、ヤマセミの幼鳥が単独行動を始めて二日目、カワラバトが傍へ寄って来て、新入りのヤマセミ幼鳥を驚かした場面の画像。これが威嚇なのか、単にヤマセミ幼鳥に興味を示したのかはわからないが、ヤマセミの幼鳥が目に映るモノ全てに興味を示し始めるころの生態として非常に面白かった。
ヤマセミ幼鳥の居る岩に突然カワラバトが飛来。
ヤマセミ幼鳥は目線を外して向きを変えた。
最初の一羽に続き二羽目も寄って来た。ハトが大きく見えるのは2羽がダブって見えているから。
先のハトが飛去した後、いきなり二羽目のハトがヤマセミの頭上めがけて羽ばたいた。ヤマセミ幼鳥は驚いてビビった。
カワラバトはヤマセミ頭上すれすれを飛びぬけ、幼鳥を脅かして行った。これが単なる新参者への威嚇なのか、縄張り主張なのかは判らない。確かに通年でこの岩場エリアにはカワラバトがたむろしている。