2019年7月7日日曜日

団塊世代は2020東京オリンピックを免罪符に進める行政の強引さを訝しむ。The baby boomers are doubt of the administrative push forward for the 2020 Tokyo Olympics.

 つい先日90%完成した2020東京オリンピックの開会式を行うメイン会場・東京国立競技場のメディア公開があった。
 テレビでも日除けの大屋根を映し「屋根には国産の木材が使われています・・。」とわざわざ「国産」と言いながら解説をしていた。これは大手メディアがひた隠しにしてきた違法伐採による熱帯雨林産の木材を輸入使用している事がネットメディア、SNSで暴露されて知ったことを慌ててアフターフォローしている証拠ともいえる。実行委員会や政府・東京都辺りから圧力があったという事は想像に難くない。

http://www.foejapan.org/forest/library/pdf/180216_pr_Tokyo%202020%20Timber%20Supply%20Chain%20Disclosure.pdf

http://www.alterna.co.jp/20993
 いわば「この絵の額の後ろに絶対ヘソクリは隠していません」と張り紙をして笑いを取った昔のサザエさんの漫画そのものだ。いわゆる「強い逆証明」になってしまっている。

 この件に限らず、2020東京オリンピックにはいろいろ報道されない「不都合な真実」が山ほど存在するようだ。
 これは筆者が東京オリンピック招致で、ロゲ会長が「トォウキョッ!」と発表したTV報道画面で滝川クリステルはじめ関係者の狂喜乱舞する「裏」を探った時から、個人的には開催反対との念を強く抱いている事と趣旨を同じくしている。

 筆者は全てをそれほど詳しく調べている訳ではないが、開催決定以降主な新聞のクリッピング(スキャンしてデータ蓄積)、開催実施にまつわる政府・東京都の発表、JOCならびに開催委員会の公式発表、更にはそれ以外のネット記事のURL蓄積、SNSブログコメントの蓄積などを総合的に判断して「自分の考え」を日々まとめている。

 ネット上の個人の過激なブログや裏取り・証拠データなしの憶測記事は無視している。たとえ文春砲と言われる週刊文春やその他の有料ネット記事(筆者は人の弱みに付け込むこの手の手法が大嫌いだ)だったり、ある程度しっかりとした自然保護団体NPOの記事にしても極力公平に判断して評価しているつもりだ。

 そういった色々な2020東京オリンピックに関する種々雑多な情報をまとめるといくつか次のような懸念と疑問が湧いている。これは筆者だけではないと思うが如何だろう。もちろんその疑念を払しょくするにはどうしたらいいか?個々の解決方法もあろうが、結論を言えば今からでも遅くはない、単純に開催返上をすれば良いと思っている。

① まず最初に、2011年東日本大震災時に起きた東京電力原発事故の影響の大きさと、その処置の遅れによる悪影響を「隠す」ためのオリンピック招致と考えているが、福島原発事故処理はその後一体どうなっているのだ?

 1-1.原発事故後8年経って急増している白血病患者(池江璃花子・含む)、甲状腺異常者、東京湾へ流れ込む各河川河口部(=毎年ハゼ釣りを続けている)に沈殿する汚泥の放射線量の異常はその後どうなっているのだ?
https://shanti-phula.net/ja/social/blog/?p=188998
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-date-20181229.html
https://ameblo.jp/kinakoworks/entry-12440226099.html



1-2.凍結壁で阻止したはずの原発の冷却水問題の行く末、太平洋に放水するしかないなど今頃言い出す無能な学者・対策本部関係者はどうなっているのだ?
https://matome.naver.jp/odai/2138012008909888501
 1-3.実際、危険値が続いている福島県を中心とした東北・北関東の農林水産物出荷を「風評被害」といった「被害者面」して無理やり売ろうとする姿勢をいつまで野放しするのだろうか?海外の国が「汚染産物」を輸入しないのは、逆の立場で考えればごく当たり前の話なのに「危険な事実を隠し、感情論ですり替え無理押しする」国と被災地の姿勢は正しいのか?

  1-4.福島原発の影響が本当に収まり、放射線量が農林水産物に本当に影響が無いと断言するなら、国会議事堂や議員会館食堂での料理全てを福島県を中心とした汚染地域の食材だけで運営するくらいのデモンストレーションを行うのが、国民に選ばれた者たちの行うべきことではないのか?もっとも、そういうデモを行っても裏でこっそり食材を安全な地域のモノにすり替えるだろうことくらい予測はできるが・・・。

② 2020年の真夏、日本が一番暑い時期にスポンサーや福島原発の事実を知らぬIOC委員たちスポーツ貴族、更には莫大な放映権料を払う欧米のメディアTV局のごり押しで競技する今のスケジュール、本当に大丈夫だろうか?
 アスリート達、審判・運営関係者、取材開催者・観客、すべてが真夏の炎天下で肉体的危険に晒される本番時、いったいどういう事が起こるのか?救急車や医師が足りなくなるような気がしてならない。シミュレーションできているのだろうか?

 今年の世界陸上選手権大会はカタ-ルのドーハで今から2か月半後、9月に開催される。確かここは「ドーハの悲劇」で日本のサッカーワールドカップ初出場がならなかった地として有名な酷暑のエリアだ。
 日中の平均が40℃というとんでもない所。なんとマラソンのスタートは夜中だという。この結果を観て、東京の2020オリンピックもナイターにする案が出てくるかもしれないが、いっそ以前このブログでも書いた通り北海道の道東・根室や釧路での開催をアスリートたちが言い出すような気がしている。

 何としても東京オリンピックなのだから東京で・・・という主張はドーハの夜中マラソンの結果何が飛び出すだろう、今から眼が離せない。

  2-1.日本の一番暑い時期、首都圏はもちろん全国の各家庭で熱中症を避けながら、連日連夜クーラー全開でテレビもつけっぱなしになって観戦した場合、電力は足りる訳が無かろう?これが「だから原発は不可欠なのです・・・」に持っていくためのオリンピック誘致なのだとすれば、マッチポンプそのものだろう?

  2-2.本田技研が、オリンピック開催中、オフィスに出社しないように・・・と、「良い子企業第1号」を発表した。スポーツ貴族と一部のスポンサーと横暴なメディアの為にここまでするのが正しいのか?いずれも「金儲けの亡者」たちなのに、何で開催地の東京都民はじめ地元が彼らを儲けさせるためにそこまで「してやる」必要があるのだろう?
在京のオリンピック関連スポンサー企業は全てホンダと同じ体制で協力すべきだろう。

  2-3.普段でも交通渋滞の首都圏!景気が下がりつつある今の日本の日常生活を止めてまでオリンピック開催の必要があるのだろうか?

簡単に述べても、これらの疑念その他が小さくて回転の遅い筆者の頭の中ですら連日渦巻いている。皆さんはどうお感じになっているのだろう?