2018年10月4日木曜日

早朝の木道でノビタキが妙な採餌行動!  Early in the morning, Siberian Stonechat catched wonder insect at wetland road.

 収録画像をまだ全部観られていないのだが、一画面ごとの野鳥の動きが面白くてたまらない。
 早朝人気のない木道ならではの観察天国だからかもしれない。日の出から2時間、木道ですれ違ったのはたった一人小さなオバサンだった。地元八島湿原駐車場に3軒ほどある施設の従業員の方かもしれない。
 わき目も振らず、黙々と木道を歩く姿から観光で来られたわけでもなく、何かを観察する訳でもない事はすぐに判った。

 多分、彼女は毎日同じ時間に通るのだろう、野鳥達も避けもせず飛び回っているので余程慣れているのが感じられた。それ以外誰一人出遭わない八島湿原の木道だった。・・・しかし、雨の日も同じように歩いているのだろうか?余計な事だが。

 実はこのエリアはクマが出没する事があるという。特に夏の早朝、日没後は要注意だ。今年も8月に2頭ワナに掛かったという張り紙が御射山ヒュッテに貼ってあった。一応八島湿原の駐車場からすり鉢の中、湿原の木道部分は獣除けの柵で遮蔽されているものの、シカは避けられてもクマは乗り越えるだろうと思う。

 今まで30回ほど通っているが、シカには3度程遭遇したが、クマに出遭った事はまったく無い。ただ、一人で早朝入るには少しの勇気と慣れが必要だろう。地元の人の話でも最近の信州のクマは、クマ避けの鈴の音を狙って近寄るという。奥山で木の実を食べるより人間の残飯を食べて味を占めているからだという。

 今日のノビタキは、木道で赤とんぼの類を採餌していた途中で妙な獲物を見つけた様子と、その餌に手こずっている様を収録したもの。
早朝朝露で羽根が濡れるのだろうか?トンボの活動は少し時間が経ってからだ。

羽根が濡れて充分動き回れないトンボがノビタキの絶好の採餌対象らしい。空中で飛んでいるトンボをフライングキャッチしなくても良いのだ。
したがって早朝のほんの20分くらいだが、木道部分にノビタキが集中する一瞬がある。

このノビタキのメスはどうやら妙な昆虫、もしくは蜘蛛の類を見つけた様だ。

周りの仲間の横取りを気にしつつ・・・。

獲物を咥えに入る。

確かに咥えて飛び立とうとした瞬間!

何が起こったのか?ペッ!と吐き出してしまった。「何だ!こいつは?」という声が聴こえた様な気がするが、空耳だろう。

ふと後ろを振り返ると、8mくらい離れた木道上で赤とんぼを捕まえたノビタキが完全シルエットに成っていた。

しっかり咥えて飛び立つ準備!この様に早朝の湿原木道はノビタキにとって絶好のキッチンに成るのだった。