人吉ではそのチャンスは他のエリアよりはるかに多いと言って良いだろう。大きな図体をしているのにチュンチュンなどと可愛い声で鳴くミサゴだが、人吉周辺にはほぼ毎日数羽が舞っている。
ミサゴは米国の白頭鷲の様に水面少し上を滑空しながら足を出して水面に近い場所にいる大物をかっさらっていく事もあるが、大体において胴体の下に足を延ばし、そのまま上から大物の魚に馬乗りになる感じで鋭い爪で掴むことが多い。
しかし、人吉市の球磨川では水深が深い上真冬は大物も水面に浮き上がって来ることも少ない。従ってミサゴもヤマセミやカワセミのように頭から水中に突っ込んで少しいつもより水深深い所に居る魚を狙っているようだ。これが今回のような豪快なダイブに繋がるのだと思う。
ではその深場の大物を捕まえた後、どのようにして飛び立つかをご覧頂けるようまとめてみた。
結構な間、しぶきのみでミサゴの姿は浮上して来ない。
水中深くからガバーッと水上へ出てきた瞬間!
このまま水中で暫くグルグル回っていた。
意を決し、翼を上げてやっと飛び立つ決心がついたようだ。
苦労しながら大きな鮒(口の大きさ形から鮒と思われる)を抱えて水中から抜き出したミサゴ。