理由は野鳥を観察していて、獲物を得たミサゴの方が絵に成ると思い、普段の普通の飛翔姿は見劣りがすると思い込んでいるため、ただ飛んでいるだけなら・・・・とレンズを向けないのだろうと思う。
しかし、国内でも最大級の猛禽類のミサゴは意外に人間の生活に密接して生きている。理由は人間の住む街と言うものが川の流域に発達したためで、魚を主食とするミサゴがその人間の住む環境と生息エリアが重なっているからに他ならない。
クマタカやその他の希少猛禽類はその部分が異なっている。北海道根室や知床の一部でのオオワシやオジロワシ、それにトビ、モズだけはこの限りではないが。
人吉市の球磨川流域には数多くのミサゴが生息し、街の真ん中でヤマセミ同様ダイブして魚をゲットしている。如何に球磨川が豊かで魚が多いかの証拠だろうと思う。
獲物をつかんで上空に居るミサゴより低い所を飛ぶミサゴは発見し難い。その理由は自分でもまだ良く判らない。その配色のせいなのか、飛び方なのか、猫のような鳴き声で騙されるのか・・・。
この時はまるで民家の庭先から飛び立ったように見えた。
背景の橋を視ても、民家を視ても人家に近い事がお判りいただけよう。
大型の野鳥独特のスローモーションの様な優雅さだ。
迷彩色の撮影者など全く気にせず悠々と飛んで行った。