2016年6月13日月曜日

団塊世代はネットにまじめに接するらしい。 The baby-boomer generation seems to contact with a Net-culture seriously.

  昨日のNHK総合テレビの『NHKスペシャル・不寛容社会』は非常に現在のネット社会において噴出している問題点を取り上げていて面白かった。個人的な見方で感想を言うと、何とか評論家とか学者とかの自己主張で一杯の発言より、控えめながら、色気や裸で売り出した『壇蜜』という、こけし顔の女性タレントが低い声でボソッと言う一言の破壊力の方がはるかに凄かった。

 たとえそれが台本通りに呟いていたのだとしても、周りの偉そうな学の在りそうなコメンテーターより説得力もあり、多くの共感を得ていたのではないだろうか?本来お堅いNHKなどには似合わないキャラクターだが、彼女の個性を見抜いたキャスティング担当が居るのだろう。断っておくが、筆者は決して彼女を良く知っている訳でも無く、もちろんファンでもない。

 番組の中で評論家やネット社会に関しての事情通を自認しているコメンテーターや司会のアナウンサーが、色々話を進めていたのだが、一番納得できる鋭い一言を発言したのは団塊世代の女性だった。

 「自分の氏素性を明かさない匿名で、叩く相手なり意見の違う者を攻撃する。これって卑怯以外の何ものでもない。」
 この発言こそネット、SNSでの不寛容投稿が目立っている一番の理由だと思う。しかしコメンテーター一同はあまり気にしていない様で、別の方向へ原因を持って行こうとしているように思えて仕方がなかった。判ってないなー、物事・事象の本質を視ていないなーと思った。
ネットへの過激な攻撃投稿は一人ぼっちの孤独なタイプが多いのだろう。

 ツイッター投稿にしろ、ブログへの無責任な攻撃投稿にしろ、いずれも匿名で投稿できるので相手には自分が見えない。子供の喧嘩で壁に隠れて敵に石を投げる卑怯な子供と何ら変わらない、つまりは弱虫なのだ。これら乱暴な投稿をする者達も、堂々と名前を名乗らせ攻撃する相手から姿が見えるようにしたら、ヤクザやチンピラの吐くような偉そうな言葉や、漫画に出てくるような乱暴な言い回しや、捨て台詞などは激減するだろう。

 だからブログを主宰する者は、異論反論、大歓迎するにしても、住所氏名・メルアド・年齢・職業まで申告しなければ投稿できない様にすれば良いだけ。なおかつその投稿もブログ主催者にしか見えないようにすれば済む話。氏素性も判らない人間が無責任に過激な投稿をしたのが皆に見えるからこそ、妙な競争心で余計過激な攻撃をして競おうとするのだろう。

 何も、自分で手間暇とお金を掛けて情報発信、意見投稿しているのに、匿名を良い事にタダ乗りで乱暴で無責任な意見や、否定的なバッシングをする卑怯な輩を野放しにしておいてネットが役に立つか立たないかなど論じても始まるまい?

 ALS(=筋萎縮性側索硬化症)アイスバケツチャレンジという冷水をバケツに入れて皆の前で頭からかぶり次の者を指名し、水をかぶりたくなければ、なにがしかの寄付をALS団体に寄付するという米国で始まった奇妙な運動があり、これに対する賛成派と反対派のネット上での意見の叩き合いが在った。

 面白い!ALSの情報拡散には非常に意味が有る!患者の応援になる!と賛成するグループと、一方で昔の不幸の手紙の様で嫌だ、そんな事しても病人は治らない、世の中にはもっと辛い難病はいくらでも在る・・・と反対するグループに分かれたという。
NHKスペシャル「不寛容社会」より

病人本人からの賛成意見を反対派のグループは見もしない・・という。

 で、意見がそれぞれ盛り上がった段階で、ALSの患者が「バケツチャレンジのお陰でALSを知ってもらい大変感謝している」と患者当事者として感謝の賛成コメントを投稿した(本当に病人本人か否か判らない)のだが、反対派は完全無視!何の反応も示さなかったという。

 つまりネット上での意見グループは、敵対するグループの投稿等、見もしない、討論や反応をしないというのだ。これって何処かで良く眼にする事象と同じではないか?日本の色々な団体・村社会と同じで、一つの団体・あるいは村・地域に属している場合、何か起きると個人的な意見をしまい込んで村の主流派の意見に従ってしまうのと同じではないか!見事に日本人特有の現象だ。

 周りの村社会が一つの方向で考えが固まっている場合、違った意見や、目立つ行動をすると「出る杭は打たれる」という事、あるいは「目立つ者の足を引っ張る」という現象が生ずるという。これはつい最近の熊本地震の際のブログ投稿に対する「不謹慎決めつけ攻撃」が一番顕著だった。熊本県と言う地域性が昔からこういう傾向に関して顕著だったのかどうかは知らないが。東関東大地震の際には無かった現象なのでやはり地域性・歴史文化・人間性が関与しているのかもしれない。

 「我々がこんなに苦労しているのにエラそうに、良い事をしたと自慢して楽しそうにしていやがって!」という妬み、苛立ちが不謹慎だと諫める命令調の投稿になっているとみている。これに対する全国からの意見集約では否定的な意見の方が多かった。これはSNSやグループメールやブログの中の投稿が自分宛だけのものだと勘違いするからこそ起こる現象だろうと視ている。嫌なら、気になるならそういう情報を無視するなり見なきゃ良いだけの話だ。
   
        
過半数が同感できないとの結果でやはり常識人が多いのだと安心した。

 結局、ネット社会がどうなれば良いか、今後どうなるのかなど結論など勿論出る訳もないが、少なくとも匿名で相手にこちらが見得ないことを良い事に叩きまくる様な卑怯な人間だらけにならないで欲しいとは思う。

 義務は果たさず権利だけは主張するという、最近の保育所設置反対クレーマーや、先生に対して無理難題を吹っ掛けたり、給食代を払おうとしないモンスターファミリーは、すべて同じ穴のムジナだろう。