2023年2月18日土曜日

団塊世代はこの冬も干柿を作ったが食過ぎてえらい目に遭ってしまった。 Baby boomers made dried persimmons again this winter, but they ate too much and had a terrible experience.

  筆者が住んでいる三鷹市は関東平野の真ん中で、冬季は晴天が続き上州からっ風が吹きまくり乾燥が非常に激しい。この気候の特徴を利用して2006年頃から毎年暮れの12月初旬から干し柿を作ってきた。

 元に成る干し柿用に枝を残した渋柿は九州の熊本・豊野産と福岡県の八女産を使用している。それぞれ特徴があっていずれも甘く、年末に色々お世話になった方にお贈りしてきた。

 大体毎年100個を剥いて吊るし、天日と風だけで仕上げ皆様に喜ばれているのだが、今年はその干し柿が原因でとんでもない災難に遭ってしまった。

 100個の柿を剥いて干したのが2020年12月4日頃。大体12月28日頃に第1弾を熊本の恩人に贈呈、何とか正月に間に合わせられた。

 この第1弾をお送りする前辺りに大きな干し柿があんぽ柿状態だったところ、ヘタが重みに耐えきれず落下してしまったのだ。ケチな筆者はもったいない!中は渋みも取れて食べられないことは無かろうと、どろどろの柿色の実をアイスクリームと混ぜて食べてみたのだ。これが予想以上に美味しくてFacebookにも投稿し友人たちに紹介した。



ぐずぐずの柿にアイスクリームを混ぜて美味しく食べた!

次々に柿は仕上がった。結構良い出来で柿色もちゃんと残せた。

ゆずの皮を入れて柚子巻き柿などにしても食べた。


色々な干し柿の食べ方で干し柿を楽しんだ。

仕上がった干し柿は友人知人に贈り歓んでもらった。

 その後も次々に干し柿が仕上がり、あちこちに梱包発送した。

 そうして年が明けて1月5日辺りからどうもみぞおちの辺りがチクチク痛くなり始めたのだ。さらにはお腹全体がパンパンに膨らんできて夜寝ていても違和感だらけだった。

 で、どうも正月色々食べ過ぎたか?胃がおかしい様だと市販の胃薬(サクロンやガスター10)をいくつか服用したのだが、なかなか治らない。同時に勝手な素人荒療治で3日間ほとんど食事をせず、断食に近い状況に自分を追い込んで胃の中を空っぽにしてみた。

 しかし、鎮痛薬を呑むほどではないが、鈍いみぞおちの違和感に困って、ついに中程度の大きな総合病院の内科を受診したのが1月14日。

 尿検査と血液検査をしたが、別段異常ないとの診断。ただみぞおちに違和感・不快感が有ると「症状」だけを医師に説明しただけだった。医師が言うには新型コロナワクチンの後遺症で帯状疱疹が出る際にみぞおちに違和感がある人が居ますねぇ・・程度の診断だった。

 ちょうど1週間後の1月21日に生活習慣病・半日ドックがあり胃の内視鏡検査もあるので、その際判るでしょうとの事だった。本人は潰瘍じゃないか?腫瘍が出来ているんじゃないか?と最悪な事まで想像する数日が過ぎた。

 で、いよいよ1週間後、胃の内視鏡検査を受けて終了直後の医師の話では、別に「生検や染色検査」も不要ですし問題は在りません・・・だった。この医療センターは40歳の時から30年以上半日ドックを続けて生きたのでそれだけカルテはたまっているし、医師の方も過去のカルテデータと比較して注意深く話をしてくれる。信頼のおける医療機関なのだ。

 なんだ、これだけ検査してデータ的に問題ないってどういう事なんだろう?が当事者=筆者の不安だった。

 そこで自分のパソコンデスクでネット検索が始まったのだ。

 症状的にはみぞおちの違和感、生まれてこの方毎日食事ごとに通便があるのに2日間便が出なかった。これは初めての経験だった。

 色々な症状に当てはまる病気を探していたところ、柿を食べ過ぎると消化器に石が出来る「柿胃石」というのが眼に入ってきた。Google画像一覧でも胃や腸に石のような塊が見える画像がいくつかあって、高齢者ほど「柿胃石「」に成りやすいと出ているではないか!

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/179378?page=2 

https://www.hospita.jp/disease/3728 

 これだ!と直感的に判断できた。

 考えてみれば、絶食して数日、通便が無かった2日の後、トイレで偉く苦労して排便したのを想い出したのだ。何とも言い難いが拳銃に大砲の球を詰めてぶっ放したようなトンデモナイ痛さで硬ーい便が出たのを想い出したのだ。

 なんでその時出たものを視なかったのか悔やまれるが・・・。

 今思うに、実はあれが柿胃石に成りかけの固体化しかかった柿による異物だったのではと確信している。出た当時は柿胃石など知らないのだから。。、

 同時に1月21日の半日ドック用に提出する検便を取っている際、その最初のとんでもないほどの痛さではなかったが、恐ろしいほどの時間がかかり、サクロンという緑色の薬を飲んだがため緑色の固形に近い便が出たのだ。ちょうど生け花で剣山ではなく硬い濃い緑色の発泡スチロールを使用する事があるだろう?あれに似た感じの便だったことを想い出した。

 もちろんこの段階でも「柿・干し柿」が原因だとは当時夢にも思っていなかった。「柿胃石」などという病気の存在を全く知らないのだもの。

 内科の医者も、半日ドック胃の内視鏡の検査医も「柿胃石」の事を何も言わなかった。あとで内視鏡検査の詳細を訊きに行ったら、担当の内科医も「柿胃石」を全く知らなかった。詳細に事情を説明したら非常に感謝されてしまった。 

 では、この「柿胃石」を治すにはどうしたら良いのか?

 この答えがまるで漫画みたいな治療法なのだ。何と柿胃石をコカ・コーラの酸で溶かし分解して便と一緒に流すのだと!三ツ矢サイダーじゃ駄目なのだそうだ。コカ・コーラの酸が炭酸飲料では一番強いので柿胃石を溶かすのだそうだ。

柿胃石の治療薬!コカ・コーラ

 ネットで検索した10分後には自宅近所の自販機でコーラ500mlを3本買ってきて、まず1Lつまり2本をガブガブ飲んでみた。そうしたらその夜はみぞおちの痛みも半減し落ち着いて眠れたというのだからもう笑ってしまう。

 その段階でまだ残っていた干し柿は8個。もちろんもう見るのも嫌で家族に全部くれてやった。皆さんもくれぐれ柿にはご用心!食べ過ぎは禁物、過ぎたるは及ばざるがごとし・・。

 さあ、今年の暮れの干し柿作りは一体どうしたもんだろう?