2021年1月17日日曜日

新型コロナウイルスに関するメディア報道への疑問。Many doubts about media coverage of the new coronavirus(COVID-19).

  先日、テレ朝の羽鳥慎一モーニングショウをチラ見して驚いた!なんと、ノーベル賞生理学・医学賞受賞者を4人並べて新型コロナウイルスに関する日本の現状について意見を求めていたのだ。

 しかし、普段PCR検査数を増やせ、感染者数がこれだけ増えているんだ、危ないぞ!と騒ぎまくって放送している次元と、日本の感染症に対する準備・対応は不十分ですね?基礎医学の部分からもっと世界と同等のレベルにしないとお先真っ暗です‥と述べる受賞者たちのコメントのレベルのすれ違いが顕著で、放送企画自体が空回りしていたのは酷かった。

 たぶんテレ朝ではノーベル生理学・医学賞受賞者という「病医学の権威」に意見を求め、これ以上は無いという「専門家」にテレ朝が発信するCOVID-19に関してのお墨付きを貰おうとしたのだろうが、そうはいかなかった様だ。魂胆が見え見えで観ていて恥ずかしかった。

 もちろんこの四方はそれぞれの専門分野で世界で初の事を成し遂げたり、発見したからこそノーベル賞を授与されたトップ中のトップの方々だから大変な権威だし、筆者ももろ手を挙げて尊敬している。しかし、今回の武漢風邪に関して、あるいはPCR検査の実態に関してどれだけ詳細にわたりご存じかというと意外に細部までご存じでは無い様だ。コロナが蔓延しだしてからこの4名が昼夜を問わずこの新型コロナに関して色々調べた、研究したという話はあまり聞かない。例外的に山中伸弥さんが何かファクターXが存在すると述べた程度で感染症の専門医、臨床医が中心で展開する最前線のメディア(SNS、ネットを含む)に積極的には登場していない。

 つまり、忽那医師や釜萢氏のような朝から晩まで新型コロナウイルス=COVID-19 に携わっている訳ではないのだろう?それぞれご自分が開発したり研究している専門分野の学者だから、臨床医とは訳が違う。このあたりTV局の思惑は「この権威がこう申されているのだ、どうだ!」という図式は非常に嫌味な視聴者を馬鹿にしたような企画という事でネット上でも話題に成らなかった様だ。

 基本的に新型コロナ報道を見ていると、あちこちに色々なレベルの医療関係者が出すぎではないだろうかと思う。それもレベルが違いすぎる関係者が、肩書に「感染症に詳しい)と何のエビデンスもない表記だけでそれぞれが知っている範囲で思い思いの事を言うため、国民・視聴者はもう今や完全に混乱しているのではないだろうか?

 例えば、感染し重傷化しやすいのは高齢者。そうして持病を持っている人…だというが、いったい高齢者で持病を持っていない人ってこの世に何パーセントいるの?つまり高齢者=持病を抱えている人なのではないの?

 なんだかこの重病化率の高いグループが2種類あるような報道がずーっとなされているが、実はグループは一つなのではないだろうか?と思うのだが、どうなのだろう。

 もう一つの例を挙げると、何故メディア・マスコミは新型コロナウイルスに感染し亡くなった人々の持病や既往症をデータ化して発表しないのだろう?忽那医師のサイトにはしっかりと書いてあるのに、何故NHK含めテレ朝などで具体的に詳しく報道しないのだろう?

①忽那医師の非常に判り易いサイト

https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20200418-00173932/

 このサイトをぜひ詳細にみて、今の日本のTV報道なりが如何にいい加減かを知って欲しい。国民が今一番知りたいのは、飲み屋がどれだけ困っているかとか、緊急事態宣言っていったい何なの?どうすればいいの?ではなく、どのような持病がヤバくて、どうすれば感染しても発症しないで済むのか?ではないだろうか。

 忽那医師のサイト他いくつかの役立ちそうなサイトURLと、その中でも重要な部分を具体的にクリッピングして上げてみた。

②インフルエンザと新型コロナウイルスを比較したサイト

https://www.clinicfor.life/articles/covid-072/ 


③新型コロナウイルス、世界と日本の違い(忽那医師のサイト)

https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20210109-00216825/


④PCR検査が如何に正確では無いかの説明サイト

https://www.wantedly.com/users/18013088/post_articles/247427 


⑤PCR検査の本質と問題点

https://www.takedaclinic.com/news/747/

上記サイトは時間があるときにしっかりと観ておくべきだろうと思う。TVのニュースショウやワイドショウで臨床医・開業医レベルの現場の声や、ただ感染症に詳しいというクレジットだけで耳学問の専門家の言うコメント、更には医学の知識も経験も全然無いのにここ半年のコロナ禍で聞きかじった知識だけで声高に主張するコメンテーター(テレ朝・玉川徹が典型)の声を鵜呑みにしないことが一番自分の身を守る事に成るのではないだろうか?

 ここに面白いデータグラフがある。現在時点で新型コロナによる死亡者が病気での死亡原因の上位に在る国と、最下位に在る国の違いだ。これらを無視してアメリカやイギリスでパンデミックに成っているから日本も遅かれ早かれそうなる・・と報ずるマスメディアのいい加減さを知っていただければと思う次第。

 左の上からフランス、アメリカ、英国は新型コロナが原因で死亡した人がほぼトップを占めている国。右の日本、オーストラリア、韓国、病死原因のほぼ最下位に位置するのが新型コロナウイルス感染。これが何を意味ているかは良くお分かりだろう?日本は決してパニックになる必要はないという事。感染者数が増えても死亡者は非常に低く抑えられているという事実だ。

 それ以外、忽那医師のサイトから意味のあるトピックスをクリッピングしたものをこの下に並べたい。




 ‥という訳で、今週の団塊爺の愚痴話は久しぶりに新型コロナ禍の話。