もっとも、これは東京周辺だけの事で、まだ開花すらしていないエリアでは此の先暖気が戻り、例年通りの桜開花進行となるだろう。
今回は桜がメインでは無かったが、寒気が入った関東周辺の山地にはひょっとして未だ冬鳥が居るのではないだろうかと、JR中央線の快速電車の終点・高尾駅の駅前に在る多摩森林科学園へ行ってみた。以前から気に成っていた場所だったが実際に行くのは今回が初めての事だ。
武蔵境駅から都心とは逆の方向へ行くので、逆ラッシュで空いているかと思いきや、結構な混み様だった。50年前には都心に在った大学の大半がキャンパスを近郊へ移転させたことが一つと、雨後の筍のように聴き慣れない新しい大学がその後同じく郊外に林立したのが理由だろう。
大学や専門学校に限らず、IT時代の幕開けと共に新しいジャンルの産業が活性化し、それに伴うビジネス基盤が東京郊外に出来たのが二つ目の理由だろうと筆者は推察している。
朝9時には高尾駅に着き、駅前10分で到着する多摩森林科学園へ向かった。途中の信号機に見慣れない感じで「廿里町」と書かれた地名板を観て足が止まった。「廿」という「甘」に横棒が一本足りない漢字も初めて視たし、「TODORI」という読み方にも驚かされて、しばし信号の交差点で足が止まってしまった。其れだけ遠くへ来たのだなぁ・・・と思ってしまった。戻ってから其の理由などを調べたらこうだった。
http://www.kk-bestsellers.com/articles/-/6009?page=2&fbclid=IwAR2AetuM1LEg1pttyOU_IHW-mGdxdcqxi0uDLpJbN_5xkl5k9OxldSiwQkU
普段は朝9時30分なのだが、桜の季節4月だけ朝9時から特別にオープンしている。陽が早い真夏などは朝7時くらいからオープンしても良いと思うのだが、何故官製施設はどこもこうなのだろう?
レストランや遊興施設ではなく、自然観察施設なのに何でこうも判で押したように朝9時30分開園なのだろうか?
大自然は日の出と共に観察したいものだ。夏など野鳥や昆虫は活動がとっくに終わってしまう頃開園して何が科学園なのだ?
朝9時30分より前は有料でも良いから日の出と共に開園できないものだろうか?
しかし、朝9時チョイ過ぎの多摩森林科学園はまだ他に客もいなかった。これが帰る頃午前11時30分頃には高齢者の団体で結構ぞろぞろ団体が押し寄せてきていた。
園内は高低差数十メートルなので、足腰が弱い人でも行けそう。しかし上り下りの階段の格段の高低差、一段毎の幅が微妙にバラバラだし、丸い木の実、特に小さな松ボックリ(カラマツなど)が無数に落ちているので靴底の平らなズックでは足を取られて転倒の恐れがある。
~という事で、今日のブログは、昨日の多摩森林科学園でのレポート。
全国的にも珍しい難読町名だそうだ。
一番乗りでもないのに他に客はいない朝9時過ぎの正面入り口。
普通にゆっくり回って2時間もあれば十分すぎる広さだ。
桜はふつう見上げる事が多いが、此処の場合上から見下ろしたり桜の背景に別の桜が在ったりする。
筆者も以前教壇に立った事がある八王子みなみ野の東京工科大学・八王子専門学校キャンパスが遥かに見えている。
武蔵野ではもう終わったメジロの桜の花蜜吸いが観られた。
桜の花芽を啄ばむエナガ。
東京都では絶滅したと「絶滅種指定」されているシジミチョウの一種「コツバメ」も発見。
ミミガタテンナンショウ、サトイモ科の植物でマムシグサも仲間。
今ならマムシグサ含めて園内各所で観られる。
ヤマブキも開花前の蕾が連なっている。
筆者が戻る11時30分頃、混雑する入り口付近。圧倒的の高齢者、それも女性が多い様だ。桜が目当てだろうが、90~100種類ほどある桜のうち、開花しているのは2~3割。まだまだこれからだろう。