2019年4月28日日曜日

ミソサザイの営巣繁殖行動を観察した。 I observed the nesting behavior of Eurasian Wren.

 いよいよ改元を挟んで普通の方々は10連休だそうだ。70歳を迎えた団塊世代はずいぶん前から365連休だから、特にどうという事は無いのだが、渋滞をぬって今夜半すぎから霧ヶ峰の八島湿原に探鳥行する。

 いつもの山小屋ヒュッテへ2泊の予定だが同好の志が行かなくなったので単独行だ。新たに同行者を募っても良いが、直前過ぎるので今回は一人旅になろう。天候は決して良くなく雨主体だが、標高1600mを越えると下界とは少しは変わるかもしれない。もっとも逆に終日霧(=雲)の中という事も考えられる。その場合はゆっくり読書とブログの固め打ち?山小屋で平成から令和へ移る時を過ごすってのが狙いなのだ。

 昭和から平成へ移る日も、偶然長野県の菅平スキー場で過ごしている最中だったので、二度の元号替わりの際はフィールドで過ごす事になった、これも何かの縁だろう。

 余談はさておき、今日はミソサザイ!

 全国各地の地元ではミソッチョと呼ばれる事の多いミソサザイ。その日本一小さな野鳥の一つと言われる体から発せられる囀りは、春から初夏にかけての渓流一帯に響くフィールドのシンボルだ。

 今までは、単に渓流の岩や倒木などの上で美声を聴かせてくれる姿を撮影しただけだったが、今回は繁殖期が始まり口いっぱいに苔を咥えて巣作りに励む姿などを時間かけて観察してみた。

 例によって奥日光湯川沿いの渓谷部で、倒木の隙間に幾つもの巣穴を発見。暫く観察したら案の定、ミソサザイが岩苔を咥えて幾度も出入りをしていた。

 もうキャプションは不要だろう、画像が全てという観察レポートだ。
 奥日光湯川では主的存在だ。何だか発明時代の鋼鉄で出来た潜水艦ノーチラス号の様だ。

 巣造りに入る前はこうして大きな枯れ木のテッペンで縄張り主張の囀りを盛んに行う。



飛翔シーンをカメラで追うには多少の慣れが必要かもしれない。体が小さいだけに高倍率のレンズを付けると一瞬でファインダー視界から消える。





この大きな倒木は倒れて以降10年以上はそのままになっている様だ。倒木の下側に幾つものミソサザイの巣穴が見える。正面の大きな穴と右端の穴はどうやら中で繋がっている様だ。一度だけ二羽いるのか?と思ったら正面から入って右から出て来た。生活の知恵なのだろうか?