2018年9月25日火曜日

100年前にカワセミの写真を最初に撮った男・下村兼史展の凄さ! 「The man who took photos of kingfisher first time in Japan 100 years ago」was an amazing photo exhibition.

 連休の真ん中の23日日曜日にこのブログでお知らせした「100年前にカワセミを撮った男写真展」の現場へ行ってきた。

 この写真展の情報を最初に頂いた写真家の佐藤秀明さん、NHK・BSプレミアムの「ニッポンの里山」の映像収録などをされているディレクターの方などにも会場でお逢いでき、観た後ご一緒して写真の話、自然を撮影する事の難しさなどの話で盛り上がった。


 やはり、100年前の写真機で飛ぶ鳥を撮る難しさ、撮影に関する工夫・アイディアなど、ヤマセミを追う筆者にとっても非常に勉強になる中身の濃い写真展だった。

 会場には山階鳥類研究所の方々が説明に立っておられ、詳しい説明をされていたのが印象深かった。
 山階鳥類研究所と言えば学術的な科学者ばかりで遠い存在かと思っていたが、写真撮影に関しての技術内容や、撮れた画像への見方など意外なほど自分との共通点を発見、多岐にわたる観点を感じられて認識を新たに出来て嬉しかった。

 明日26日(水)で終了だが、野鳥撮影をされる方は必見の写真展だろう。展示内容は思いのほか多く充実しており山階鳥類研究所のパワーを感じた次第。
雨の中、オープンそこそこで一杯になってしまう会場。

この手の写真展で開始10分でこれだけの入りは滅多に見ない。

佐藤秀明さんの足は度々止まった。

NHKの番組制作ディレクター氏も食い入るように見入っていた。

さすが佐藤秀明さん、「これで!?飛んでいる鳥を撮るの?」と驚かれていた。

大きなアメリカ製のカメラだそうだが、あまりの大きさ・重さに驚くばかり。

この様なファインダーで飛ぶ鳥を撮る事の難しさを考えると、驚くほかない。

藁でこしらえたブラインド!素晴らしいの一言。

この写真展のシンボルに成っている100年前最初のカワセミの写真。

筆者が研究中のヤマセミを始め、カワセミ、アカショウビン、ヤマショウビン、ヤイロチョウなどのイラストが描かれていた。原色野外鳥類図譜の為の原画習作との事だった。小林重三を彷彿させる鳥類研究者としての才能を感じ取れた。

自分でも漁船から撮影したエトピリカをこの時代のカメラで撮影しているのが凄い!霧多布湿原沖の島など、まだ今より身近で撮影出来たのだろう。
 もしこの下村兼史さんが今のデジタル一眼カメラで秒間14~20コマの撮影が出来たら、一体どういう写真に成るだろうか、考えただけでも面白いと思いながら会場を後にした。