2015年12月12日土曜日

人吉城址角櫓とヤマセミの関係 その2。 Relationship of The Hitoyoshi ruins of a castle Sumi-yagura (=Corner tower) and Crested Kingfisher. Part2.

 人吉城址を中心に生息するヤマセミは2組ほどこの角櫓のエリアを共有している。その2組が鉢合わせをすると、壮烈な縄張り争いを早朝から繰り広げる。歩いて、あるいは自転車に乗って通学する小中学生の頭上や橋の下を飛び交いケタタマシイ声を上げる。なんと珍しい環境なのだろう?

 この人吉城址は球磨川本流と支流の胸川に2方向を石垣で接し、囲まれている。当然その2つの流れをバイパスしてショートカットで飛ぶ場合は人吉城址の敷地の上を飛ぶ事に成る。これまた日本に在る数多くの城跡の中でヤマセミが飛び交う所もそう多くは無いだろう。人吉市は稀有な財産を持っているのに生かせていないというか気が付いたいない。

 球磨川下り、SL人吉号、焼酎、温泉、古都の佇まいばかりにいつまでも頼っていては観光活性化は望めまい。其処に住んでいては気が付かない『人吉・球磨』の魅力を掘り出すにはやはり外からの『眼』が必要なのだろうか?

瓦屋根からダイブするヤマセミは、真下の水面に下りるだけではない。

川面から立ち上る川霧をバックに、ホバリングして獲物を再確認してダイブする場合も多い。

しかし極めて日本的な絵ではないか?古(いにしえ)の画人は描かなかったのだろうか?

通勤の車のヘッドライトと城壁のヤマセミ。なんとも不思議な魅力だ。これだから人吉通いを止められないのだろうと思っている。『誰も知らない人吉・球磨 」の魅力の一つがこれだ!

勿論車のヘッドライトが無い方が写真的には良いと言う方も居よう。どなたか通い詰めて、良い写真集を是非出版して欲しい。自分一人でこの素晴らしさを堪能するのは誠に勿体無い気がする。