2019年3月10日日曜日

奥日光早春野鳥情報 その1、カケス。 The early spring wild birds report from Oku-Nikko Senjogahara Vol.1 Euasian Jay.

 奥日光戦場ヶ原からの野鳥レポート、日曜日の今日、最初はカケス。最近ミヤマカラスが九州地方に大集団で飛来し、朝のニュースワイドショウでも「困りましたね、何とかならないんですか?」と糞を愛車のボンネットに落とされた地元住民が嘆いていた。
 しかし、大都会のど真ん中ではまだ報告が無い。郊外の住宅地の住民「声」を如何にも大都会の事のように報道するのは日本のメディアのいつもの手だ。これは改めてレポート予定。

 今回レポート第一弾のカケスはそのカラスの同族種だ。イメージが悪いかもしれないが、ニューギニアに29種類いる極彩色の極楽鳥も実はこのカラスの同族なのだという。数年前品川のキャノンギャラリーで極楽鳥を追ったティム・レイマンに直接話を聴いたので間違いない。

 このカケスという野鳥はカラスの仲間としては綺麗なタイプになろうか、北海道にのみ生息するエゾカケス含めて筆者は好きな野鳥だ。この辺りまでは5年前のこのブログでもご紹介済み。ご参考。
http://yamasemiweb.blogspot.com/2014/02/eurasian-jay-and-subspecies-of-eurasian.html

 これ以外、カラスの同族としては東京ではオナガ、佐賀県地方ではカササギ(マグパイ)が居るが極めて限定的な地域に生息する野鳥だ。奄美のルリカケスに至っては超狭いエリアの種だ。

 いつもの事で前置きが長くなったが、今回戦場ヶ原でカケスには3日間とも遭遇した。と、いう事は赤沼から青木橋に抜ける自然研究路の木道に沿っているのだろうから、行かれた方が遭遇する機会は多いという事だろう。今回は2羽以上で行動していたので繁殖期前のつがいではないかと想像している。

 まず今日は8日の午前中、時折戦場ヶ原の地吹雪の轟音を背中にしながら、湯川の対岸に飛来したつがいのカケス。主に林間を抜けて飛ぶ姿をご紹介。
対岸の灌木に飛来したカケス。

一瞬目が合ったが、警戒するそぶりは無かった、朝7時から2時間ほど誰にも出遭わなかった時間帯での出来事。

此処までは500mm単焦点望遠手持ちで撮影。

此処からは後を追うつがいのもう一羽。70-300mmズームの方のカメラで追い写し。

木々の間を無言で移動していた。



目指す枝へランディング態勢。

雪で曇っていて良かった。これが快晴だったら逆光だった。


2019年3月9日土曜日

団塊世代の早春単独奥日光探鳥行レポート! Baby boomer went to cold early spring bird watching 3 days alone to Oku-Nikko.

 団塊世代のバーダーの探鳥行と言えば、徒党を組んで友達同士和気藹々と行くのが楽しい!と良く聞くが、筆者は基本的に殆どいつも単独行だ。
 今回も1年ぶりに奥日光戦場ヶ原へ2泊3日で探鳥行を決行した。
 出発した7日は高速で車4台の事故に加え、途中渡良瀬遊水地経由などもあり奥日光いろは坂を上る頃は午後2時を過ぎてしまった。

 明智平の手前辺りからすっかり雲の中で何も見えない悪天候。しかしトンネルを抜けたら青空が顔を出し、日光の市内と中禅寺湖から奥の気象の差が激しいという実態を嫌という程勉強した。

 単独行だからと欲張って、500mf4の単焦点レンズと70-300mmのズーム2台を下げてランチと飲み物を背負って雪道と雪の積もった木道を歩いた。
 合計8時間も歩いていしまい、駐車場の車に戻って思わず車中爆睡!
 しかし、2度に分けて歩いた苦労は充分な成果に繋がったようだ。

 今日は、週末なので野鳥の画像はさておいて、奥日光戦場ヶ原の様子をコンデジ・レポートとしたい。
 
到着した7日(木)の午後の戦場ヶ原、日本海側から迫りくる雪雲。翌朝これが山を乗り越え、戦場ヶ原の午前中を時折地吹雪で覆った。

8日(金)朝7時前の奥日光湯元は雪と地吹雪。

赤沼茶屋へ着いてみると晴れ間ものぞくものの、基本的には雪!

赤沼茶屋のオーナーご夫妻としばし談笑。ご厚意で私有地の駐車スペースに車を停めさせて頂いた。赤沼駐車場は4月26日まで冬期閉鎖中なのだ。

この日のいで立ちはデイパックにフック掛けで70-300ズーム、肩からストラップ掛けで500mm単焦点望遠、それぞれ手造り防水雪よけフードを付けての出発。総重量15.5㎏だった。
この地図データは、国土地理院の電子国土 Web システムから配信された 1/25000 地図を元に作成されたものの部分拡大バージョン。今回は早朝赤沼から青木橋手前の展望台の間を2往復。その後再び赤沼から泉門池を抜け、湯滝へのコースは相当な凍結で危険と判断し、エスケープ路を抜けて光徳入口へ抜けた。光徳入口から赤沼までは路線バスを利用。更に夕方再度赤沼から青木橋を往復した。

朝9時過ぎまでは時折こんな状態で地吹雪の雪煙がつむじを巻いていた。気温は氷点下3度!木道は木の板そのものが凍結していて、歩くとバキバキものすごい音がする。厳冬期の早朝の木道は相当なリスクがあるようだ。

ゴーッという恐ろしい音を聴いたら、カメラのフードを掛け風に背中を向ける。大体2分で地吹雪は治まるという感じ。しかし木道は低灌木に囲まれているので直接の風は当たらないですんだ。

青木橋までの一往復が済んだところで9時過ぎに初めてこの日のバーダーさん2名に遭遇。

二往復目の青木橋手前の開けた所でノルディック・ウォーキングの方に遭遇。後ろ姿がとてもいい雰囲気だった。お昼頃には結構青空が広がった。

途中の湯川も完全に凍結して部分が在った。

休憩は必ずウッドテーブルのある場所で。コンデジ自撮り‼

ランチ時は都合よく晴れて、目の前の樹の上のゴジュウカラをサンドイッチを頬張りながら撮影出来た。

賑やかな声が聴こえてきたが、何と!全員がオレオレ詐欺の被害者になりかねない様なご婦人の団体だった。ズルズル滑りながら・・・。  静かな戦場ヶ原にしばし異質な声が響き渡るのだった。

一日が終わって、湯ノ湖の駐車スペースの少し下から観た戦場ヶ原。

こうして団塊世代70歳を越えての一日が終了。歩数で言えば8時間弱・20000歩を少し超えるくらい。背負い持ち歩いた重さ15㎏の機材などを考えれば充分な運動になったと思う。



 

 

2019年3月8日金曜日

戦場ヶ原から2日目の探鳥レポート! This is second day's wild birds report from Senjogahara of Nikko.

 昨日、到着日ほんの1時間で出逢えた野鳥は少なかったが、今日2日目は確実に観察・撮影できて大満足。
 早朝6時頃の奥日光湯元エリアは、吹雪に近い横殴りの雪が時折降る最悪の天候だった。しかし戦場ヶ原へ降りれば何とかなる場合もあるので、とりあえず車で三本松駐車場まで。

 案の定、男体山も見え始め、赤松茶屋から木道に入るころには時折青空も見え始めたが・・・、ものすごい寒さと、時折ゴーッ!と恐ろしい音をたてながら襲ってくる地吹雪暴風。二本のカメラは完全防雪の覆いを欠かせない。乾燥粉雪ではあるが、付着して融ければ水滴だもの、精密機械は一発でオシャカだ。

 時折強く降る雪と闘いながら木道へ入って驚いた!積もった雪のみではなく木道そのものも凍っていて歩く度にバリッ、バキッと物凄い音が出る!まるでガラス廃棄所の上を戦車で進むような感じだ。こんな事戦場ヶ原へ来て初めての経験だった。これでは野鳥は一発で黙りこくってしまう。

 教訓!氷点下の戦場ヶ原木道は朝早く入っちゃダメ!陽が出て少し氷が融けるまで待ちましょう。結局朝9時まで誰にも出遭わなかった。野鳥はその2時間の間撮れたのは色々なツグミ(20羽程度の小群)とカケス数羽だけ。

 厳冬期の戦場ヶ原は早朝ではなく昼過ぎがお勧めのようだ。大変勉強になった。今日はとりあえず例によってダイジェスト版。
一般的なツグミが主流だが。

こちらは妙に薄い色のツグミ。

さらに茶色いのでハチジョウツグミなのだろうか?

ハチジョウツグミかマミチャジナイか?緑色っぽいのでマミチャジナイか?単独行動だったのでツグミだとは思えなかった。

カケスは警戒心が強いわりに人がいないと思ってか、2羽で結構自由に動いていた。

コガラも結構頻繁にご機嫌伺に出てきてくれた。

木の芽をほおばるウソのオス。午後3時過ぎ昨日の場所から200mほど離れた場所での遭遇だったが、メスは見つからなかった。

オスが3羽だけだったが、木道から十分撮影できたのは嬉しかった。

コンデジで撮影できる距離でしばし観察できた。


2019年3月7日木曜日

雪融け前の奥日光探鳥紀行! This is the bird-watching tour to Oku Nikko Senjogahara before snow melt.

 数日前に思い立って、今年も昨年同様奥日光戦場ヶ原に探鳥ツアーを組む事にした。昨年はくちばしが互い違いになるイスカ、東日本には珍しいヒレンジャクに遭遇。マヒワの群れにも遭遇できたが、今年はどうだろう?

 今朝の都内は雨模様。雨が上がるか否かの段階で高速道路で4台の絡む事故発生。予定を1時間オーバーして、まずは渡良瀬遊水地へ。しかし雨でガスってなにも見えないので早々に引き上げ。

 日光市内まで雨は続いたが、いろは坂を上るにつれガスが掛かり、明智平はもう完全に雲の中。先が思いやられたが、トンネルを抜けると青空が見えた!
 中禅寺湖~赤沼付近まで青空が広がり、予想以上の好天気。

 早速冬季閉鎖中の赤沼の先の三本松茶屋駐車場に車を停め、赤沼まで戻って戦場ヶ原自然観察道へ。

 午後3時過ぎの野鳥は期待できなかったが、アトリ、ウソ、コガラ、エナガ、シジュウカラ、カワラヒワなどに遭遇。
 明日は早朝から木道へ入る予定、さあ何が出るか!
平野部はずーっと降ったりやんだり。

いろは坂を抜けたら青空が!予定通り読みは当たった!

男体山は真冬のいでたち。

あの山の向こう側は日本海側気象。

湯の湖の結氷は昨年以上にしっかりとしていた。

此処からは野鳥。たった30分間で無理やり探鳥。

ウソのオス


ウソのメス


ズミの密集エリアではウソのつがいとカワラヒワが実を漁っていた。


2019年3月6日水曜日

吉祥寺で13歳の生ヤマセミに逢って来た。 I observed 13 years old real Crested kingfisher at Kichijoji of Tokyo.

 従来ヤマセミの寿命は7~8年である、との表記がヤマセミを紹介する文献に多いのはご存知の通りだ。筆者もそれを念頭に置きながら人吉市のヤマセミを9年間観察し続けている。

 が、人吉市周辺のある場所のメスは9年前から筆者の事を認識しており、単独で出遭っても警戒して飛び去る事はあまり無い。むしろ撮影中こちらへ移動して近づいて来る事が何度もありこのブログでも幾度も紹介している。つまり、9年間は生きていると考えている。

 昨日吉祥寺に在る井の頭自然文化園の水生物館で飼育されている13歳のヤマセミを観察に行ってきた。飼育担当の木船崇司さんとは二度目の面会で、撮影を許可して頂いた。
年間パスポート

エデン・プロジェクトの年間パス2005~2006

英国ロンドンの王立植物園キューガーデンの年間パス

 井の頭自然文化園は2016年に死んだアジアゾウの「はな子」で有名だ。平均寿命50歳程度に対して、井の頭自然文化園にいた「はな子」は1947年生まれのある意味筆者同様・団塊世代だが69歳まで生きた。アジアゾウの長寿記録だそうだ。

 昨日逢ったヤマセミも今まで言われていた寿命7~8年に対して、既に13年生きているし、観た限り非常に若い個体だった。天敵やストレスが無いからかもしれない。当初の飼育係は放任飼育だったようだが、木船さんが数年前から担当になってコミュニケーションするようになったという事だ。
 あくまで個人的な考えだが、天敵こそいないが、狭い飼育室の中で一羽だけで孤独に生きていくより、言葉は通じなくてもコミュニケーションできる相手が居る方が、はるかにストレスもなく孤独感もなく長生きできるのではないかと思っている。これは飼育係の木船さんもうなづいておられた。

 人間と同じで、動物も身近に「心を通じ合える相方」が居た方が落ち着くのだろうと再確認した次第。性別は関係ない、相手を尊敬し相手を立て、喧嘩や言い合いなどをせず何でも言い合える存在は人間を変えるるとまで言われている。

 餌やりの様子を見ている限り、本来気性が激しく落ち着きのないヤマセミが、すっかり木船さんに慣れて意思疎通をしている様が見て取れたので嬉しかった。
https://www.youtube.com/watch?v=urCfVt7Smw4

 また、幾度か観察に行ってみようと思った。人吉で観察撮影する画像とは異なった見方が出来る点で、非常に良い観察対象だと思った。
決して大きくはないが天然光の入る室内で飼育されている。

気高く凛々しいのは野生のヤマセミと変わらない。

こうやってジャレてかまってあげる事でコミュニケーションを図っているようだ。

魚を掴もうとする瞬間、力むと瞬膜が閉じるのは野鳥の特性。餌をもらう際に羽を広げる習性はやセミのヤマセミの求愛給餌、親から幼鳥への給餌時にも観られる反応。



餌は得やすい金魚だそうだ。


咥えた金魚をほんの一瞬こちらに見せた様な気がした。

叩き付けて完全に〆るのは本能的なもの。

咥えた金魚の向きを変えるしぐさも全く野生そのもの。

二匹目の金魚は暫くこちらに見せてくれた。