2025年1月13日月曜日

団塊世代は郵便料金値上げで年賀状の文化が終わったと感じた。 Boomers felt that the postage rate increase ended the culture of New Year's greeting cards.

  昨年10月JP郵便料金が値上げされた。ハガキが1通85円になった。

 約1か月前、昨年12月17日付のこのブログで、筆者は郵便料金値上げに抵抗してお年玉付き年賀はがきなど買わずに、中学生時代から大切に貯め込んで来た記念切手を断捨離ヨロシク使って出すのだ!と宣言、多くのアクセスを頂いた。

 その一部を振り返ってみると、世の中の物価高と比較して郵便料金の値上げ率がラーメン価格ほど極端だという事だった。




この投稿には自分で調べた物価変化も書いた。

 『これを身近な物価で1964年と2024年の60年間の推移で比較してみよう。

① ラーメン     60円⇒1,000円 ≒17倍
② 週刊誌      60円⇒510円  ≒8.5倍 ※週刊文春
③ JR(1~3㎞)    10円⇒150円  ≒15倍  ※東京ー秋葉原(3㎞以内)
④ NHK料金    300円⇒2,220円 ≒7倍
⑤ 郵便料金はがき  5円⇒85円   ≒17倍』

 そうして、この流れは特に年賀状を沢山出し、沢山届くという事を正月の一つの悦びとしている昭和生まれの高齢者たちにとって相当な痛手だから大きな変化が生ずるのでは?とも書いた。日本の正月の一つの文化が消滅するのでは?とも書いた。

 元旦に国旗日の丸を掲揚=出すというのは当の昔に終わってしまった。

ドアにフリースだけかけて門松すら立てない家が半数以上になった。※そもそも門松を立てる門が最近の住宅(一戸建て)に無いのもあるが・・。

 おせちを自前で作る人も激減した。

 築地場外やデパ地下で日本古来のおせち具材を集めれば五千円でもお釣りがくるというのに、本来あり得ないローストビーフや伊勢海老など豪華な食材をこれ見よがしに並べ、何万円もする2~3段の冷凍おせち重が新聞の全面広告に載っているものを買い込むようになった。メインメディアもある意味で日本の正月を壊しているのだ。

 羽子板、凧揚げ、独楽回しなどは昭和の後半で既に観られない様になっていたし、インターナショナルだの多様化だの文化・伝統の固有性を無視して「何でもありが当たり前」と主張する大手メディアの主張に乗って「日本の正月文化」は廃れる一方になってしまった。

 それに追い打ちをかけたのが昨年末の郵便料金値上げだ!

 筆者は思う、若い世代はFace Book Twitter(現X)やLINEで「アケオメコトヨロ 」でも良いだろう。しかし昭和生まれの高齢者は親族やごく親しい方とは生存確認を兼ねて「年賀はがき」のやり取りだけは続けたいのではないだろうか?

 九州は八代市の駅前、老舗珈琲店ミックの名物マスター出水晃さんは言う、「800枚に及ぶ年賀状を作って出すのがしんどくなった」と。800枚といえばはがき代は値上げしたので68,000円になる勘定だ。いくら客商売とはいえこれは大変。電話が来た際「マスター!もうやめ!」と思わず言ってしまった。

 12月の投稿でも書いたが、普段のはがき料金は需要が減ったので85円でも良い、しかし年賀状はがきだけは40円くらいにできないか?皆さん値段が半分になれば得をした気分になり二倍・三倍の枚数を出すのでは無いだろうか?

 高齢者は特に生存確認の意味も込めた年賀状だもの・・・。

 そうして、年が明けて届いた年賀状を見て「さもありなん!」と感じたのが、「今年限りで年賀状仕舞いさせて頂きます」の文面のなんと多い事!届いた92通のうち30通弱にこの通達が在った。だから年賀状も終わったな?・・・と思う次第※実は自分でも同数くらいの方には年賀状仕舞いを送ったが・・。

仕事関係以外、個人の年賀状で92通

そのうち30通弱が「年賀状仕舞いのご挨拶」

 JPが郵便料金値上げで日本の正月文化を破壊している事は間違いない。来年の郵便屋(配達)さんは暇だろうな・・。