昨年10月JP郵便料金が値上げされた。ハガキが1通85円になった。
約1か月前、昨年12月17日付のこのブログで、筆者は郵便料金値上げに抵抗してお年玉付き年賀はがきなど買わずに、中学生時代から大切に貯め込んで来た記念切手を断捨離ヨロシク使って出すのだ!と宣言、多くのアクセスを頂いた。
その一部を振り返ってみると、世の中の物価高と比較して郵便料金の値上げ率がラーメン価格ほど極端だという事だった。
そうして、この流れは特に年賀状を沢山出し、沢山届くという事を正月の一つの悦びとしている昭和生まれの高齢者たちにとって相当な痛手だから大きな変化が生ずるのでは?とも書いた。日本の正月の一つの文化が消滅するのでは?とも書いた。
元旦に国旗日の丸を掲揚=出すというのは当の昔に終わってしまった。
おせちを自前で作る人も激減した。
築地場外やデパ地下で日本古来のおせち具材を集めれば五千円でもお釣りがくるというのに、本来あり得ないローストビーフや伊勢海老など豪華な食材をこれ見よがしに並べ、何万円もする2~3段の冷凍おせち重が新聞の全面広告に載っているものを買い込むようになった。メインメディアもある意味で日本の正月を壊しているのだ。
羽子板、凧揚げ、独楽回しなどは昭和の後半で既に観られない様になっていたし、インターナショナルだの多様化だの文化・伝統の固有性を無視して「何でもありが当たり前」と主張する大手メディアの主張に乗って「日本の正月文化」は廃れる一方になってしまった。
それに追い打ちをかけたのが昨年末の郵便料金値上げだ!
筆者は思う、若い世代はFace Book Twitter(現X)やLINEで「アケオメコトヨロ 」でも良いだろう。しかし昭和生まれの高齢者は親族やごく親しい方とは生存確認を兼ねて「年賀はがき」のやり取りだけは続けたいのではないだろうか?
九州は八代市の駅前、老舗珈琲店ミックの名物マスター出水晃さんは言う、「800枚に及ぶ年賀状を作って出すのがしんどくなった」と。800枚といえばはがき代は値上げしたので68,000円になる勘定だ。いくら客商売とはいえこれは大変。電話が来た際「マスター!もうやめ!」と思わず言ってしまった。
12月の投稿でも書いたが、普段のはがき料金は需要が減ったので85円でも良い、しかし年賀状はがきだけは40円くらいにできないか?皆さん値段が半分になれば得をした気分になり二倍・三倍の枚数を出すのでは無いだろうか?
高齢者は特に生存確認の意味も込めた年賀状だもの・・・。