正月二日恒例箱根駅伝往路、第五区でそれまでの区間をぶっちぎりでリードしていた中央大学を青山学院大学が抜いて往路優勝した。
中央大学の第一走者は珍しい飛び出し作戦で、今年の箱根駅伝を大変面白くしてくれた。明日の復路がまたまた面白くなってきた。自分が関係した早稲田大学や息子の母校國學院大學もそこそこ頑張っていていつものお正月ではない感じだ。
昨年から「団塊世代のボヤキ話」で幾度となく「高齢者はもっと体を動かすべきだ」とこのブログで論じてきたが、正月の午後いつもの野川へ出てみると沢山のランナーが走っているのが目につく。箱根駅伝に刺激されたのだろう、数日経つとその数は1/3程度にはなるが・・。
スウェーデンの脳科学・精神学者アンディッシュ・ハンセンが著書「運動脳」で述べていた通り、人間の病の半分以上は「動かない事」にその主な原因があるという。
筆者は彼が「運動脳」を出版するはるか以前から体を動かすことの重要性を自分自身の体感で知っていた。これは現役時代はもちろん、リタイヤして70歳を越えて以降余計実感していた事。
特にリタイヤ後自分の体が調子良くなるのは、必ず走ったり長距離を歩いた後の事だったから。
筆者は高校以来、わりに激しいスポーツをやり続けて今日に至っている。高校でバレーボール+陸上競技(ハイジャンプ)、大学で体育会系サッカー(和歌山国体神奈川県代表出場権獲得)、社会人になってアイスホッケー(東京都実業団1部リーグ)、ウインドサーフィン、スノーボード、クロスカントリースキーなど。アルペンスキーは16歳の時から現在に至るまで続けている。
これ以外に普段のランニング(競わない5~8㎞走)と1日1万歩以上の歩き。ただ目的も無く歩くウォーキングではなく野鳥撮影その他の「目的達成」の為の歩きだ。
ウォーキングは東京に住んでいる者は意外に簡単に達成できる「歩き・動き」だと思う。郊外に住んで都心に行って何かをして戻るだけで軽く1万歩はクリヤーしよう。意識してエレベーターやエスカレーターを使用しなければ、余計歩数が増えよう。
特に会社勤めで営業関係やイベント関係者はデスクワークより「歩いて移動するのが当たり前」だから、現役時代に1日1万歩など当たり前、時には1日2万歩オーバーも十分あり得る。
しかし、リタイヤした後にこれをキープすることが難しいのだ。都心でまだ現役で働いている者が歩数計で1日何歩・・とやってもあまり意味がない。隠居した後が問題なのだ。
それに対して地方は車が発達していて今や1人一台の時代。地方居住者は昔に比べてはるかに歩かないのだ。だからそろそろ大都会に住む人間の方が、足腰が強くなり今後長生きすると言われている。
たまたま昨日、元旦の昼頃突然思い立って昨年同様高尾山へ行って全コース自分の足で登って降りて来た。リフトやケーブルは超満員。1時間待ちなど当然のように混んでいた。その凄さは昨年の比では無かった。天気のせいだろう。
この高尾山、過去の登山回数は2~30回にもなろうか。いずれも野鳥を撮影に行くのがその目的だった。今回は単純に足腰鍛錬とストレス解消のつもりで行ったので、背中のデイパックには今までと違って4㎏のカメラ機材しか背負っていない。他には着替えとポットの珈琲しかないので自分的にはいたって軽装だ。
これで三鷹の家を出たのが12:40。京王線高尾山口の駅を降りたのが14:00。
で、ケーブルカーやリフト待ちの長い列を横目に第一登山道口から登り始めたのが14:06だった。
吸って吸って吐いて吐いてを繰り返し、前かがみでひたすら足元を見ながら周りの登山者を気にせず一定のペースでいつもの様に登り始めると、いつもと違いどんどん人を抜いていく自分に気が付いた。
競争じゃないんだから・・とは思いつつ、周りがえらく遅いなと思ったら登っているのは正月元旦の観光客ばかりという事なのだ。履いている靴に至っては殆どの人たちが都会街中仕様だもの。
結局3~40分掛かるはずのリフト山頂駅へ20分程度で到着。
今までにないスピードで登れた。その後も渋谷のスクランブル交差点のような人出の中、途中展望スペースで10分ほどの写真撮影の時間を入れて頂上まで1時間20分で到達。
頂上でも富士山の眺望も良くなく人の多さに呆れつつ、下りの混雑を考え5~6分の滞在で下山モードに。
頂上下のトイレ附近 発15:30
ケーブルカー/リフト山麓駅広場 16:30着
最終的に下りはちょうど1時間。ガイドの所要時間より登りも下りも20分ほど短縮で完了した。
たぶん自分的に過去のどの回より短い高尾山登山だった。
次回はさらに時間短縮を狙ったスポーツに徹した登山をやってみようと思う。昨日の食生活編に加え運動面での「仙人的生き方・生活習慣」を身に付けてみたいと思う正月二日目なのだ。