2024年6月20日木曜日

八代の野鳥たちシリーズ、ハイイロチュウヒ! Yatsushiro wild bird series, the Northern harrier !

  筆者ブログで八代の金剛干拓地の猛禽類に関して幾度かご紹介してきたが、今日はたった一日、朝夕だけ遭遇したハイイロチュウヒのメスをご紹介。

 この希少猛禽類への遭遇はたった一日だけだった。

 金剛干拓での撮影回数は8年間で延べ70回に及ぶ。8年間の通算でほぼ年間10回以上は訪問していることになるが、人吉市でのヤマセミ観察に比べればはるかに少ない。

 ご存じのように基本的にハイイロチュウヒは低い所を主翼をVの字にしてユラユラと飛ぶ。他の猛禽とはずいぶん違う生態だ。人吉でも葦原の上を飛ぶハイイロチュウヒに二度ほど遭遇している。阿蘇山の外輪山でも同様(オス)。鹿児島の錦江湾沿いの湿地でも同様(オス)だった。

 北関東の渡良瀬遊水地では夕方塒入りするシーンを狙ってバーダーさんがたくさん集まるが、熊本~鹿児島では朝がた採餌で飛翔するシーンに出くわすことが多かった。

 今回干拓地では、最初干拓地の中の水路をユラユラと飛び、農家の庭先をかすめてUターンして海上に出た。そのまま浅い遠浅の海の上を飛んで球磨川河口・水島遺跡の方に消えていった。 

最初はトビだとばっかり思っていたが主翼の後部の白い帯と飛び方で気が付いた

農家の車庫を横切って



母屋の屋根を越えて堤防に向かう

堤防上をしばらく飛んで海上に出たハイイロチュウヒ


水鳥も猛禽類の接近に騒ぎそうなものだが・・。

そのまま球磨川河口部を横切って水島の方へ消えていった。

 今回の画像は最初に出逢った朝の画像だが、この日夕方に再度出遭った際の画像を写真展の為に出展予定。
同じ日の午後遭遇した、朝と同じ個体と思われるハイイロチュウヒ メス