2022年12月10日土曜日

団塊世代は今回サッカーワールドカップの限界を感じた。 Baby boomers felt the limitations of the soccer World Cup this time.

  今朝未明に行われたワールドカップサッカー2022カタール大会準々決勝2試合がいずれも120分戦って決着が付かず、いずれもPK戦で勝ち負けが決まった。

 あの日本戦でPK勝ち上がりのクロアチアが、何とまたまたPK戦で優勝候補ブラジルを破り準決勝ベスト4に勝ち上がった。

 今朝2試合目のアルゼンチン・オランダ戦も同様でアルゼンチンが勝ちぬけた。この2試合に関してはメディアがよく使う「撃破!」という表現はそぐわないだろう。

 90分+30分の激闘120分の戦いで決着が付かず、PK戦という何ともくじ引きの様な方法で上への勝ち上がりチーム(国)が決まるなどというのは、このサッカーという競技、ワールドカップの優勝国決定システムに限界が在ると言わざるを得ないのではないだろうか?

 ベスト16以上を決めるトーナメント15試合のうち既に10試合が終了、なんとその10試合のうち4試合がPK戦で決まったのだ。今夜(明日未明)に行われる残りの準々決勝がどのような結果になるか?またまたPK戦で決まる様な事に成れば、もうワールドカップのシステムの限界という事だろう。

 その時点での世界の上位10か国くらいになると、以前とは異なってもうレベルの差はほとんどなくなっていると見て良いのだと思う。そんな中で日本チームは実質相当なレベルになってきていると思っていいのではないだろうか?

 日本が戦って勝ったドイツやスペインという過去優勝経験のある強豪国などのメンバー構成を比較して見れば、30年余りでこのレベルに上がってきた日本の健闘は相当なレベルにあると思って良い。しかも他国と異なってフィジカル面で決して同等ではない点を考慮すれば相当なものだと言って良いと思う。



 今夜(=明日未明)の結果次第でサッカー関係のみならず各メディアなどからも問題提起の動きが出るような気がするが如何だろう?

 実際ピッチで戦ってヘトヘトになった状態で、上へ進むのをくじ引きの様なPK戦で決めるというのは筆者も大学時代一度だけ経験があるが、サッカーでの勝ち負けと上への勝ち抜けは「別の問題」と芝生の上で感じたのをはっきりと覚えている。

 だから今回ベスト8へ行けなかった事を「実力がまだ無い、何かが足りない、PK練習を怠った」だの非難する者はまだサッカーの試合自体とワールドカップで上へあがるシステムの違いをごちゃごちゃに考えていると言って良いだろう。

 ますますこういった点を考えていくと今夜の準々決勝の結果に興味が高まる・・・。