2017年9月10日日曜日

写真集「人吉の山翡翠」が賞を頂いた。The photograph book "Crested kingfisher of Hitoyoshi" obtained the prize.

 この野鳥の生態観察を中心としたブログ「YAMASEMI WEB BLOG」を始めた4年前2013年の12月8日、筆者の誕生日に「65歳の誕生日になって思う事 その2。Today I became sixty five years old , and I think these things. Part 2.」をアップした。
http://yamasemiweb.blogspot.jp/2013/12/2today-i-became-sixty-five-years-old.html
 
 その中で、「野鳥の写真集を生きている間に10冊出そう、それも自分で撮影した画像を中心にして、その撮影エリアの方々との交流も入れながらデザイン+文章もすべて自分でプロデュースしてみよう・・。」と65歳を迎えるに当たって、先への希望と目論みを述べた。

 その段階では、野鳥に関する写真集を含め4冊の写真集を出版していた。
 最初の写真集は筆者が八代市のお手伝いをする為、出張の合間にデジタル・コンパクトカメラで八代市内の風景を撮影した「八代」という写真集だった。2003年春に部分開通した九州新幹線の開業を記念して、当時の八代市商政観光課と八代市観光協会でこれを数千部印刷し配布したもの。したがってこれだけは自費出版ではなかった。

新八代駅などで配布、随分と大きな反響を頂いた。コンデジで撮影した熊本県一の工業都市の写真集「八代」に、観光都市でもない八代市にこんなフォトジェニックな所が在るのかと、地元でも随分驚いた方が多かった様だ。

 その後、2010年4月1日に生まれて初めて球磨川でヤマセミに出遭った。これでヤマセミにハマり、その年三度の人吉訪問で撮り溜めた画像で2011年に薄い写真集として自費出版した。

 その後、熊本市内の江津湖で撮影した野鳥たちをまとめた写真集「江津湖の野鳥」を日本自費出版文化賞へ応募してみないかとの誘いを受け、応募した所グラフィック部門で入選を頂いた。翌年出版した「ヤマセミに関する本格的な生態観察写真集「川辺川・球磨川流域の山翡翠=2014年」もグラフィック部門で入選させて頂いた。

この2冊いずれも江津湖の北側に位置する熊本県立図書館並びに国会図書館、更には熊本県内の主だった公立図書館に収蔵されている。「人吉市の山翡翠」もまったく同様だ。

 いずれも、熊本県内の教育機関・図書館、愛鳥家の皆さん中心に基本的には無償配布させて頂いた。更には、写真集とリンクさせるために2013年5月から日本で初めてのヤマセミを中心とした野鳥ブログYAMASEMI WEB BLOGを開始し、これを中心にアクセス数を増やす為にSNS(FaceBook・Twitter)を介して立体的な情報発信を行って来た。
今までに自費出版した熊本・八代・人吉・球磨川関連の写真集。

同時に、週末土日はご自分で野鳥探索・撮影にフィールドに出てしまう愛鳥家からのアクセスが減る現象を発見。ならば、団塊世代の愚痴こぼしの様なブログ内容で週末は少し野鳥をお休みしよう!と思ったら逆に週末の「団塊世代の愚痴こぼし」の方がアクセスが多い事が多々アリ驚かされた。

平均300ページビュー/1日はブログ全体の上位数%程度にランキングされるそうだ。野鳥中心という特殊ジャンルでは珍しいらしい。その上、タイトルだけを英文表記する事でSNSを通じて世界へ拡散する為だろうか、全アクセスの内平均40%、多い時は60%が海外であるのが何故だか未だ持って不思議。アメリカが一番多いが、猛禽類やアカショウビンなどを掲載した日から暫くはロシアが多い。最近EU諸国のアクセスが増えて来た。面白い現象だ。

 あまりに団塊世代の愚痴こぼしへの反響が多いので、その週末のブログだけを取りまとめて「団塊世代のヤマセミ狂い外伝」として自費出版した所、日本自費出版文化賞の個人史とエッセイ部門2部門で入選を頂くという栄誉に恵まれた。
         
唯一、写真中心ではないブログをそのまま縦読みにした文字だらけの本。2015年「団塊世代のヤマセミ狂い外伝」も二部門で入選を頂いた。これは仲間内にプレゼントするために発行したので、印刷部数は極端に少ない。現在続編の「団塊世代のVAN狂い外伝」を自費出版準備中だ。

 昨年度2016年は、ヤマセミの研究・画像整理で忙しく、写真集は出版しなかったので応募もしなかった。しかし、今年1月に人吉市の市の鳥にヤマセミが制定されることが決まった為、急いで自費出版した「人吉市の山翡翠」で応募した所、このほどグラフィック部門で入選頂いたという嬉しい情報が入って来た!
http://www.jsjapan.net/jssyo.html

 これで、応募した野鳥関連の写真集全てで賞を頂けた。エッセイ・個人史部門での「団塊世代のヤマセミ狂い外伝」を合わせると、応募した4冊の自費出版本(2013年、2014年、2015年、2017年)が全て受賞できたという、何とも信じられない事が起きたのだ。しかし、世の中にこれ以上の励みがあるだろうか?

 これもひとえに、毎日こまめにブログをご覧頂いている全国・海外の方々、更にはヤマセミ研究・観察・撮影でお世話になりっぱなしの熊本県・熊本市・人吉市・八代市の方々のお陰と感謝に耐えない。

 是非、野鳥撮影をされていらっしゃる全国の方々も、その地独特の野鳥生態を切り取った写真集自費出版されるようお勧めしたい。
 筆者発行の写真集など受賞した本は、全て国会図書館に蔵書されている。
http://iss.ndl.go.jp/books?rft.au=%E6%96%B0%E5%BA%84%2C+%E4%BF%8A%E9%83%8E%2C+1948-&search_mode=advanced

今回受賞させて頂いた「人吉市の山翡翠」は、現在でも一部東京でだけ日本でただ一軒のバードウォッチング専門店ホビーズワールドで販売させて頂いている。
http://www.hobbysworld.com/item/20114620/


国会図書館に収蔵された「人吉市の山翡翠」

今日のブログは決して自慢のご披露ではない。あくまでお世話人在った方々、ブログをご覧頂いている方々への嬉しいご報告と感謝が主旨なのだ。
 塵も積もれば山となる・・・ではないが、今後もコツコツと野鳥撮影・生態研究を重ねて、65歳の誕生日に思い立った目論見を何とか成就させてみたいと思っている。