2016年1月2日土曜日

団塊世代の撮影者・本人にしか判らない「老い」との付き合い方 その6.「体調管理」 How to deal with the "old" not only to the baby-boomer generation, Part6.

 今年の正月は、元旦の雑煮も食事もいつもより少なめで腹八分目で過ごしている。理由はハッキリしていて、毎年1月に受ける成人・生活習慣病半日人間ドックに備えての精進。しかしそんなもの受ける1ヶ月前からやったぐらいでは、数値にそう大した変化は無いだろう。でも少しでも数値を下げたいという健康志向は間違っていないはずだ。

 正月二日目は「団塊世代の健康管理と知恵」について述べてみたい。人間誰でも歳をとるとトイレが近くなる。テレビのコマーシャルで盛んに宣伝している夜の頻尿対策薬としての〇〇〇ケアなど、団塊世代であれば誰もが頷くような話だろう?筆者自身も64歳を越えた辺りから、日に何度もトイレへ行くことが多くなった。しかし、日によってその頻度はまちまちで、決して病的なものではなかったので薬やサプリを飲もうと思うまでには至らなかった。

 人吉・球磨の球磨川流域でヤマセミ観察をしている際は、集中して居る為なのか尿意をもようす事はあまり無く、コンビニで珈琲をポットに補充する際や、昼食を購入する際にトイレを借りれば済んでいた。むしろ、東京の自宅に居る際に、探鳥ツアーで撮影した画像をチェックしたり、処理したりで、パソコンの前に座るデスクワークが多い日の尿意の頻度が気になった。多い時は夜間寝ている際に2度も起きる事が在って、さすがに考えた。「こらぁ、どぎゃんか、しぇんばんたい?」

 サプリの「ノコギリヤシ」も飲んでみたが、大した効果は感じられなかった。ピタリと頻尿が止まるような広告宣伝文句はウソのようだった。自分が長い事所属していた大手広告代理店の広告コピーと大差なかった。

 ちょうど20年ほど前から、気が向いたら夕方60~90分のジョギングを行っていたのだが、ある時気が付いた。走った日の夜は熟睡して翌朝まで爆睡するから、尿意等感ずるまもなく夜間一度も起きなかったのだ。ひょっとすると走る事と尿意の間には何か関連があるのだろうか?・・・と思い始め、色々なケースごとにその日の行動と夜間の尿意の関係を記録してみた。

 その結果、面白いデータが出た。

 一日中部屋を片付けたり、一階と二階の間の階段を何度も往復して作業をして疲れた日でも、夜間のトイレの回数は減らなかった。しかし武蔵野から都心に出て色々な場所に立ち寄って、一日1万2千歩以上歩いた日は、夜間起きる事はなかった。たまにあっても一回だけだった。これは我ながら面白い結果だとひそかにほくそ笑んだ。薬なんかいらない!走るか、歩きゃ良いんだ!

 それ以来、3日に一度は走るか都心を歩く事にした。都心に出る際はデイパックにノートパソコンと周辺機器などを入れて歩く為、常時4kg以上の負荷を背負って歩く訳だ。これは45歳の頃から20年以上変っていない。1995年マイケル・ダグラス主演の映画「ディスクロージャー」の中で彼がビジネススタイルで黒いデイパックを背負って出勤する姿を観て「カッコいい!」と思って以来ずっと続けていたのだった。

 これは、二重のフィジカル的効果が在った。常時体に負荷を与えたまま都心の往復で日に9~10km歩いているのだ。地下鉄やJRの登り階段も殆ど2段上がりで移動する。馬鹿な高齢者と映るかも知れないが、決して無理している訳ではなく普通に出来ている。体の為に良いだろうという先入観があるのも勿論だが、こうしているとその日々の微妙な体調を自覚できるのだ。風邪の引きかけで体が重たければすぐに自覚できる。そういう場合は無理をしないだけ。

 夜間の尿意がなくなったと同時に腰が鍛えられ、椎間板が強くなったのかどうか判らないが加齢による身長のシュリンク(縮み)が少なく、生涯における最大身長より現在1cmの減少で済んでいる。これは決して自分だけの現象ではないだろうと思う、団塊世代の方に是非試していただきたい。夜間の頻尿と腰痛に難儀している方には一種の荒療治かもしれないが・・・。

 そういうわけで、元旦二日目の野鳥は昨日元旦の近所のオナガ。

我が家の西側の窓から見上げて撮影、隣の大学キャンパスの樹木に留まったオナガ。

鋭い夕陽を浴びている。

後ろの空を航空機が抜けていった。コンデジならではの画像。

既に低い所は日が翳っているので画像が暗い。

尾が長いので始祖鳥のようだ・・・って、観た事は無いが。