2016年1月7日木曜日

2016年最初のヤマセミレポート! This is the first report of Crested kingfisher of this winter at Hitoyosi city.

 元旦からヤマセミの画像をアップしなかった為か、リクエストが届いた。ただ飛んでいたり留まっている画像ではなく、何かをしている所だったり、他のエリアでは撮影出来ないような画像を見たいとのリクエストだった。最近は関西の方からのリクエストが多いようだ。

 今まで何度も解説をしてきたが、ヤマセミというとNHKの「自然のアルバム」や「ダーウィンが来た!」などで放映される北海道千歳市の千歳川上流部のヤマセミが有名だろう。筆者もその番組を見てヤマセミの虜になったのだし、嶋田さんという著名な写真家の案内・解説するヤマセミも大変勉強になっている。嶋田さん自体大変尊敬しているネイチャー・フォトグラファーのお一人だ。

 しかし人吉市を中心とした「人吉球磨」のヤマセミは、いささか他のエリアのヤマセミとはその生態において違う事はハッキリとしている。他のどの地域のヤマセミも人間の生活圏には入ってこないのだが、人吉市内で生息するヤマセミは完全に人間と共存・共創して生きている。この点においては非常に特殊な事だろうと思う。今まとめている早稲田大学へのレポートもまさにこの点に集中して作成している。
 
 普通はこういった画像を見ると「合成」だと思うのが普通だろうと思う。カルガモが揃って羽ばたき、オシドリのつがいがいて、マガモがいて、それらをヤマセミが見下ろしているなど・・・。しかしこれがまぎれもない人吉市内の球磨川なのだ。

名所旧跡にヤマセミが飛び交う場所は、日本国内でも此処だけだろう?人吉城址に飛び交うヤマセミ。

球磨川の水位計を飛んで、「此処まで来ると危ない!」と言っている訳ではなかろうが・・・。

人吉城址を散策する方の後ろを飛ぶヤマセミ。人間とヤマセミの距離がこれほど近いのも人吉ならではの事。しかし、行けば簡単に出遭えるものではないのが難しい所なのだなー。