2025年10月21日火曜日

団塊世代は西に低気圧がある時の夕焼けの凄さを知っている。Baby boomers know how spectacular the sunset is when there's a low-pressure in the west.

  しばらく経ってしまったが、この10月は関東地方で二度ほど広い範囲の素晴らしい夕焼けを観る事が出来た。10月8日(水)と10月12日(日)の二回。

10月8日地元三鷹の住宅街で撮影

4日後10月12日市川駅傍のアイ・リンクタウンまで出張って撮影した江戸川の夕焼け。この際は天気図を観て予測して出かけたのだが、都心方向は雲で覆われ埼玉方向に奇麗に出た。

 夕焼けのメカニズムは昔中学生の理科の時間などでも学んだが、今はそういう教育をしているか否かどうだか知らない。

 筆者が育った九州では小倉市(現北九州市)でも八代市でも鮮やかな夕焼けを幾度も観て育った。九州の夕焼けが鮮やかなのは大陸に近く飛来する黄砂の影響が強いからと教わったが本当か否か判らない。

 ただ当時の小倉市も八代市も大雑把に言えば日本海側気候であり、太平洋側の気候ではない。冬には雪が舞う日も関東に比べれば多かったように記憶している。

 東京など関東地方で夕焼けが劇的に奇麗だった際は、常時持ち歩くコンデジで記録しているが、調べるといずれも西~南西に台風を含む熱帯低気圧か、強い温帯低気圧がある時だった。

冒頭の画像の三鷹撮影時の天気図

冒頭で市川撮影画像時の天気図

 だからこの10月の二度の全天奇麗な夕焼けは8日と12日に南西方向に台風があったからだという事に成る。特に8日の関東地方は夕方になって晴れてきたので、日没時は湘南から都心に至るまで素晴らしい夕焼けになった。SNSへの投稿が非常に多かったのを記憶している。

 湘南海岸、稲村ケ崎から江の島と富士山を入れたまるで生成AIで作ったような「超観光写真的」絶景PHOTOの目白押しだった。地元の利を精一杯生かした「自慢フォト」の嵐だった。


 何も高い所へ登ったり海岸へ出かけなくても素晴らしい夕焼けは東京首都圏でもいくらでも出遭える。幾つかをご紹介。

2024年9月22日目黒川で撮影、寒冷前線通過直後

2015年頃八ヶ岳蓼科山の夕焼け

2024年10月7日野川公園で撮影

富士山のはるか西まで全天が赤くなった規模の大きな夕焼け2024年11月7日。恵比寿ガーデンプレイスから撮影。

2024年11月7日フィリピンに非常に大きくて強い台風、小笠原西方に低気圧。

 ちょん髷の時代から、舞台背景に良く描かれる「夕焼け」。いつの時代にも日本人の心に印象的な思い出を刻む自然現象、天気図を観ながら少しでもチャンスに出遭いたいものだ。