今年東京の緑地では各地でオオタカの繁殖が観られたようで大変良かったと思う。皆さん情報や噂を得て駆け付け、色々な画像を撮影、インスタやFacebookなどへ盛んに投稿されている様だ。どれも素晴らしい写真で楽しませて頂いている。
ただ最近の野鳥画像投稿はあまりに野鳥そのものに寄り過ぎて、その生態や周りの環境が見えないのが残念。やはり嶋田忠さんなどが投稿されている周囲の生息環境が判る状態での野鳥画像が嬉しいし勉強になると思うが如何だろう。
たまたま行ったら撮れたという数カットだけの枝留まりなどの弩アップ画像はちょっとつまらない気がする。こんなに寄れました、こんなに奇麗に撮れました!の自慢画像。最近のSNS、Facebook、インスタ、などは加工てんこ盛りの奇麗な画像の大氾濫!
カメラも凄い、レンズも凄い時代だ、後は撮影者の「野鳥の何ををどうとらえるか?」のセンスの問題。
やはりしっかりと観察して、その野鳥独特の色々な生態を示す画像シリーズでSNS投稿して欲しいと思うのは欲張りだろうか?
筆者のように生態記録的画像とその投稿を志す人は圧倒的に少ないのかもしれないが、自分的には今後もこういう方向性で野鳥写真を撮り続けていきたいと思う。
で、今日はオオタカ営巣観察シリーズの中で、三羽の幼鳥がいよいよ明日にも巣立つという段階での画像群をご紹介。
巣から出て周りの太枝に移った幼鳥は眼下の観察者に異常に興味を示す。
手を振ると首をかしげる幼鳥
かと思うと鳴いて親に給餌を迫る!
三羽並ぶのは基本的にその方向から親鳥が餌を持ってくるから・・。
この並んだ三羽を遠い針葉樹の上から親鳥は直視できる位置で監視している。
給餌の合間にはそれぞれが盛んに羽ばたきの練習をする・・・。
もう立派な奇麗な主翼を観る事が出来る
堂々としたものだ、観察していても嬉しい限り
三羽が揃って羽ばたいたり枝移りをするように成ったら巣立ちはすぐだ。