東京の緑地でオオタカを撮影するとなると、水飲みのタイミング、水浴びのタイミングが一番近寄れるという意味では最高のシチュエーションだろう。
特に今年のようなカラ梅雨で気温が高い時には、野鳥も水を頻繁に飲むようだし水浴びをして涼むと同時に、寄生虫駆除を行おうとするようだ。
概してオオタカなどの営巣・繁殖に関する一般の見物人(主にアマチュアカメラマン)の撮影対象は皆が見上げる巣であることが殆ど。
しかし営巣活動・繁殖活動には色々な行動が存在する。
① オスの餌獲り
② オスからメスへの餌渡し
③ メスからヒナへの給餌
④ メスの巣メンテナンス
⑤ オス・メスそれぞれの水浴び・吸水・羽根乾かし
⑥ ヒナの巣離れ
⑦ ヒナ巣立ち
ざっと考えてもこれだけのプロセスが存在し、それぞれに異なった撮影チャンスが在る。その中でも落ち着いて観察撮影できるのが吸水・水浴びのシーン。
なかなか出遭えるものではないが、要は水場であれば何処でも可能なのでそのエリアのオオタカをよく観察している「事情通」に教えを乞うのが一番手っ取り早いだろう。
もしくは足繫く観察し、自分で発見することだろう。筆者は後者の典型。
過去・現在の偶然遭遇したオオタカ水浴び・水飲みシーンにおけるその姿を振り返ってみたい。
距離15mほどの水浴びシーン撮影、2021年東京緑地
眼の前に獲物になりそうなカモが居るのにまったく興味を示さない 2020年。
東京都の山手線に近い緑地で水飲み後の飛び立ち 2019年。
今回通い詰めている緑地のオオタカ 2025年(これ以降全て)
ずぶ濡れの飛び上がりオオタカ・オス
撮影ポジションを変えて色々なシーンを撮影
頭の上にトンボが留まったりもする
撮影も工夫が大事だとつくづく思う。繁殖が終わっても水浴びに来るのだろうか?