2025年7月29日火曜日

団塊世代は今回参議院選挙で日本の政治が大きく変わったと知った。Baby-boomers have learned that Japanese politics has changed dramatically with the recent House of Councillors election.

  今回の参院選で与党、自民党+公明党が大きく議席を失い、国民民主党、参政党が驚異的な伸びを示した。筆者70年以上生きて来てここまで大きな政治の世界での変化はそう多くなかった。それまでの無頓着から自分が45歳を越えて政治に目を向け始めた後の記憶しかないが、1993年細川内閣発足と2009年民主党鳩山内閣発足で自民党が野党に下った際くらいなものだ。

 当時と今は情報拡散に関して通信インフラが大きく違っている。1993年はまだWindows95が発表される前でパソコンが普及していなかった。2009年はパソコンも普及していたが携帯電話はガラ系主流で、2011年のスマホの急拡大より前の時代で、YoutubeもSNSもまだまだ普及していなかった。

 したがって、現在の日常とは日本人の行動が大きく違う時代背景を知ったうえで参院選を総括しなければならないと思う。

 それが、2020年~2022年のCOVID19・つまり新型コロナ・パンデミックによるコロナ過状態の中、人々の情報収集方法、コミュニケーション方法が大きく変わった事は大きな「判断基準」を生み出していると思って良いのではないだろうか?

 街へ出て、人と相対してコミニュケーションする、オフィスで会議に出る・・・から、自宅に閉じこもってテレワークで打ち合わせ、PCやスマホを経由して情報交換、情報収集を行うようになっていった。その余韻・習慣の中で今回参院選が行われた。

 もちろん昨年2024年の衆院選、今年6月の都議会議員選挙でも今回参院選とほぼ同じ傾向が観られた。自民、公明、共産が票を減らし、国民民主党、参政党がゼロから躍進した。


 筆者はこれらをベースに今回参院選を総合的に個人的精査をし、ネット上での情報、ネットや新聞記事をつぶさに閲覧し、更には出来るだけTVのニュースやニュースショーを視聴して考えた。したがって選挙が終わってネタ集めに暫く時間が掛かった。

其処から出て来た筆者の大きな判断が以下の通りだ。

(1) 今まで世の中の動き、もちろん政治の動向を知るうえで頼りにして来たテレビ、新聞という2大メディアが信用できなくなった、頼りにならなくなった。その理由は次の通り。

  ① テレビ、新聞共に総務省の管理下にあって、その報道内容・方法に関して国に逆らう 事が出来ない事が判ってしまった。要は国に忖度し、国にとってまずい報道が出来無くなっている事をネット記事やYoutubeで知ってしまった。かのNHKですら、国の意向に沿わないジャーナリストを左遷したり放送から降ろしている。優れたクローズアップ現代の担当者・国谷裕子さん、ニュース9の主要アナウンサーなど実例を上げればきりがない。

 国民は皆これらを見て、主要メディアを信用しなくなってきているのは間違いないだろう。

  ② テレビのワイドショー(特に民放)などでその番組のスポンサーにとって都合の悪い事は一切触れなかったり、報道しないという事を知ってしまった。具体的に実例を挙げるYoutubeやネット記事で「報道の裏と実態」を知ってしまった。

・・・これらは、コロナ過でのワクチン投与による2~3年経っての重大な副反応(帯状疱疹・血栓症悪化など)、副作用、免疫低下などが世界中でエビデンス・データともども証明されてしまい、日本人は国から騙されて来た事がだんだん判ってきてしまった。


(2) 世襲政治家の終焉、派閥を派生する旧態然とした大型政治組織の終焉。

 ① 古くは中曽根首相一家、小泉首相一家、河野、小沢、江藤、小渕、石破、岸田、後藤田・・。誰もが知っている著名議員を数多く有する、というかそういった政治名門一家の子弟が国を治めるといった明治時代からつづく日本の悪しき習慣に?マークを感じた国民がSNS・ネット情報で気が付いてしまった。

 今回の国民民主党、参政党に票を入れた多くの国民がスマホを通じてのSNS情報収集で「目が覚めた!気が付いた!」状況に陥ったと推察する。テレビの候補者政見放送だの、ビラだの辻演説を経由しないで投票を決めたのではないだろうか?

 ② NHKの日曜討論などでも参院選終わっての選挙対策責任者討論で、相当今回選挙への認識不十分な政党が垣間見えた。派閥、党内上下関係(表向き解消しても)がしっかり存在する大手政党関係者は「時の変革・流れ」を充分に理解していない事が垣間見えた。

 この辺りは、立憲民主党辺りも似たような「匂い」がするのだろう、今回票を伸ばせなかった。この辺りはまた別の項でご紹介してみたい。


(3) 選挙のアピール・システムがスマホにより大きく変わった事。選挙カーに乗ってタスキをかけて、住宅街で候補者の名前を連呼し続ける喧しい選挙活動が終わったのだ。

 ① かのNHKニュースや報道番組ですら「この件に関する詳細は画面上のQRコードからご覧ください」などと視聴者がスマホをもってTVを観ていると決めつけた様な横柄な態度に出ているのが昨今だ。つまり世の中スマホが無きゃ人間じゃない、スマホで情報を得ているのが当たり前・・的な決めつけで物事が進みつつある現状。嘆かわしいが人類が便利優先で進んだ結果なのだろう。

 コロナ過の2021年、新宿御苑が入場者にスマホであらかじめチケットをダウンロードして来い・・とやって、来場者の多くを占める高齢者たちが大騒ぎに成ったのに似ている。

 選挙に関しての情報もTVや新聞ではなく、スマホでネット情報を取った方が速いし詳しい事を国民が知ってしまった。そうしてそれを古い政党の選挙対策者が知らない様子がNHK{日曜討論}で垣間見えた。

 ② SNSの特性をまるで理解していない選対委員が居るようだ。ある党の選対委員長が「我が党はSNSでセグメントを行い、年齢別に内容を変えて情報発信しています・・。」と述べていたが一体SNSで年齢セグメントなどできるだろうか?

 自分の党のWEBサイト、HPをスマホでも観られるからSNSも使っている・・というのは大きな勘違いなのだが、気が付いているのだろうか?

 SNSの頭にこれは未成年用ですだの、女性用の選挙サイトですなど表示すればそうなるとでも思っているのではないだろうか?

 インフルエンサーの流すYoutubeに対象者が誰…などという仕分けなどできる訳がない。

 国(=政府与党)がTV報道や新聞報道に対して制限を加え、忖度させることで情報を捻じ曲げたり禁止することがSNSでは簡単にできない(コロナ過時代、国にとってまずい情報を消し込むことはやっていたが)し、やろうとしても同じ内容のコピー版が短時間でネズミ算的に広がるので、介入しようとしても物理的に無理なのだ。

 

今回参政党から当選した松田学氏のSNS投稿、2021年から続けている。

国民誰もが知りたかったコロナ過の真実を説き続けた井上正康名誉教授。マスク着用の無意味、ワクチンのスパイクタンパクの悪影響、厚労省の職員、国会議員がワクチンを打っていない事実・・TVや新聞が絶対に流さない「医学的真実」をアピールし続けた。

 同時に、…とは言うものの、Twitter(現X)ですらイーロン・マスクが買い取ってみたら、とんでもない数のサイトが権力側に削除・偏向されていたようだ。井上名誉教授のチャンネルで暴露していた。 https://www.youtube.com/watch?v=8zGmtc7v7dQ ※2年前の投稿

 参政党なり国民民主党あたりは数年前からのSNSによる選挙対策・作戦を充分に練って今回参院選へ臨んだという気がする。

 参政党なり国民民主党あたりは数年前からのSNSによる選挙対策・作戦を充分に練って今回参院選へ臨んだという気がする。

 特に参政党はコロナ過にネットで「松田勝の政治塾」をコロナの実態、ワクチンの恐怖を大阪市大医学部・井上正康名誉教授の分かりやすい説明で頻繁に発信してきた。5年前からの地道なネット戦力が此処へ来て大きな成果を出したと思う。


https://www.youtube.com/watch?v=8zGmtc7v7dQ  例えばコロナ過にあってのSNS


 その点で言えば、昨年の衆院選、今年の都議会議員選挙でその予行演習をやっていたのではないだろうか?

 とりあえず第1回は、参院選での選挙情報がスマホ中心大きな変化を遂げた事実を述べてみた。