2024年7月6日土曜日

団塊世代は東京都知事選、各候補者のあまりに具体性のない主張内容を憂える。 The baby boomer generation is concerned about the Tokyo gubernatorial election, with the candidates' claims being too vague.

  明日7月7日(日)は日本の伝統的なお祭り五節句の一つ七夕だが、東京都民にとっては東京都知事選挙投票日だ。

 現都知事の小池氏は新型コロナ期や東京オリンピック開催に在って「三密」だの「アウフヘーベン」だの「レガシー」だの、いろいろな新語・造成語でメディアを通じて世論を煙に巻き、常に何か大きな事が有る際には決まってメディアを活用して来たように筆者は思うし事実そうだろう。

 今までこれらの動きが出来たのは、もちろん取り巻きブレーンの中に大手広告代理店出身者が居たり(不祥事がバレて失脚した女史も居たが)、メディアOBが居たりで、世論の作り方を熟知していたからこそ一大勢力を今まで保てて来たのだろうと思う。

 というより、小池女史そのものが日本における女性ニュースキャスター第1号に近いメディア人間なのだ。メディアに載るという事のメリット・デメリットをこれほどよく知っている御仁はそうそう居ないと思う。

 まあ2期、8年間の実績をベースに具体的提案を言えるところは、他の候補者たち特にメディアに載ったことが有り知名度が高い候補者たちよりは相当有利だろう・・・。

実績のバージョンアップを訴えている様だ NHK放送より、以下画像同文

 野党を離党して声高に「東京を変える」という候補者も、若者に焦点を当てすぎる面人口の多い高齢者の反感を買っているとアンケートに出ていると聞くし、その上から目線で恨みや反感を買うような攻め方をする個性から世の女性陣から総スカンを食っているとも聞いた。

しかし安定雇用は東京都庁だけが頑張っても出来るような簡単な事ではないはずだが・・。

 実は、元所属していた政党の議員から「アンタが居るからうちの党のイメージが悪いんだ!世の女性票が取れないのはアンタのせいだ!」と事実上、党の幹部連から追い出されたなどと言う話もあるようだ。これはさるYoutubeの中の話だからアテにはならないが・・・。

 一方、中国地方の都市の市長をその上から目線の議会答弁で市民や議会の総スカンを食って辞め、都知事選に立候補し、ユーチューバーの応援を得た若き立候補者も、東京に住んで東京でろくに生活したこともないくせに「東京を変える」など軽々しく言うもんじゃない!と相手にもされていないという事前調査もあるようだ。

具体的な数値や方法を示さない抽象的な提案ばかりでは・・・。

実務力、具体的数値目標の提案では超現実的な候補ではあるが・・。

 その他今回の都知事選は、看板ポスターの件しかり、NHKの演説しかり、漫画の様な選挙戦をまたメディアが面白おかしく報ずるものだから、各候補の主張など二の次、「好き嫌い」だけで選ぶ単なる人気投票のように思えて仕方がない。

候補者の自由とは言え、過去の選挙戦の時の様子とは少々違い過ぎた。

小金井市の小学校の前に在った選挙ポスター看板、初めて観る風景だった。

 さらにはNHKの政見放送でこんな話まで出てきている。とてもこのブログでは詳しい内容をご紹介できないので集英社のサイトを御覧頂きたい。筆者は生で観ていないが、これが本当ならとんでもない事だし、選挙管理委員会その他関係者は責任問題だろう?
集英社のサイトが報ずる都知事選⇒  https://shueisha.online/articles/-/250945 

 投票権を持つ年齢が下がった事を考えると、単なる人気投票になる可能性は以前より増しているのではないだろうか?筆者は憂える。

 本当に今の東京はヤバい!というほど、首都東京はいま危機感で一杯なのだろうか?動かしたり、変えたりしなきゃいけないほど都民の不満は爆発寸前なのだろうか?

 しかし今週の木曜日の著名週刊誌・文春と新潮の新聞広告を見たら、小池女史の名前以外一切の候補者の名前が無かった。蓮舫氏の「レ」の字も出ていないではないか?投票三日前の広告に候補者の名が出ないこの状態って何なのだ?週刊誌メディアは自社の各情報源を精査し既に当選者を見切ったのだろうか?


投票三日前の見出しに投票日に向け影響のありそうなネタは入れないのか?

 それに今回もNHKの選挙特番を見ていて思ったのだが、日本はいつごろから「良い評価と悪い評価」という言い方から「評価する、評価しない」というような訳の分からない言い方にしたのだろう?
評価する、評価しない・・・どうしても上から目線に感じて仕方がない。

 そもそも評価には「良い評価と悪い評価」が在ってしかるべきものだろう?だからこそ合格・不合格が存在し、通信簿の5や4が、更には金メダル銀メダルが在るのだろう。戦前では「高乙丙丁という順で成績を付けていた。

 この甲乙を「評価する」丙丁を「評価しない」とは言えないだろう?一応落第ではなく三番目と四番目に評価しているのだから。
このNHKアンケートの ある程度評価する、と、あまり評価しないの差は何なんだ?判り難いではないか?

 大変良く出来ました・・・の桜スタンプだって、次に頑張りましょう・・という高く評価されない場合の次への示唆タイプも存在した。

 いつの間にか政治家の世界、政治討論の場所やメディア上で「評価する、しない」という別次元の使い方を始めたのだろう。あまりに酷い対応で「評価対象にもならない」という意味で「評価できない⇒評価しない」になったのだろうか?

 いつもこういう使い方をするを見るにつけ「酷い評価」をしたくなる。

 筆者も東京の三鷹に住みながら、日常さほど「今の都政でどうしようもなく困っている」と思うような場面に出逢ったことがない。70歳以上は都バスや都営地下鉄に乗る無料パスを貰える(筆者は年収面で年間2万円ほど払って購入するが)し、各美術館その他施設も格安、下手すりゃ無料の所も多い。隣県の友人達には羨ましがられる程だ。

 声高に「今の東京は世も末、酷いもんだ、私が変える!」という候補者の訴えをいまいちピンと感じない筆者なのだが、貴重な一票だ、ぜひ都民!明日はきちんと投票してほしい。