2021年11月12日金曜日

ヤマセミが鉄道や車とどのように共存しているかの実例。 An real example of how the crested kingfisher coexists with railroads and cars.

  野鳥のブログで一体何というタイトル?何というテーマなのだ?と訝しがる方も多いだろうが、こと人吉市周辺で人間の生活圏で生息しているヤマセミにとっては現実問題としてこういった目の前の危機をどのように回避しているか、以前から結構気に成っていたのだ。

 権威ある山階鳥類研究所でも、バードリサーチでもこういった警戒心が非常に強く出遭い難い種の野鳥の一般的には考えられない様な珍しい現実に、人吉市では遭遇することが多いのだ。

 このブログでは、熊本県人吉市、あるいは八代市に遠征、観察・撮影する都度、新しい生態情報をレポートしてきたが、投稿しきれていなかった事を今後少しづつテーマを決めてご紹介しようと思う。

 今日は球磨川に今や唯一現存する人吉市の球磨川第3鉄橋(第1【肥薩線】、第2【肥薩線】、第4鉄橋【くまがわ鉄道】の3本は昨年7月4日の洪水で流失)橋梁に居て列車が来る直前に避難した場面と、球磨川本流に架かる橋の欄干に居たヤマセミが通過する車の直前に飛去した場面。

 いずれも、ヤマセミを観察中列車なり車が来たらどうなるか直前に撮影すべく構えていたので、偶然撮れた訳ではない。野鳥の生態を観察している時には次に起こりそうな「状態・場面」を常に予測して観察しなければいけないと思っている。

まだ人吉より鹿児島寄りの肥薩線・山線と言われる区間の始発が7時半の頃の撮影。

現在は9時近くが始発に成ってしまった為ヤマセミの活動時間とずれてしまった。

車の運転手が欄干のヤマセミを認識しているか?貴重種であることを認識しているか?

この距離まで来てやっと飛び立とうとするヤマセミ。


しかし、車が来たから飛び立ったのか否かは証明できない。

似たようなケースで、飛び立たず気にもしないシーンが幾度も撮影されている。