2018年8月12日日曜日

そろそろブッポウソウは南へ戻る様だ。 .Oriental dollarbird will maybe return to their country in a few days.

 NHKの「ニッポンの里山」で広島県の三次市のブッポウソウを放送していた。農家の方と保護グループの方々が巣箱を掛け、多くのブッポウソウが繁殖しているようで非常に素晴らしいと思った。

 筆者が人吉盆地の南東の県境部でブッポウソウに遭遇したのは2012年8月6日の事で、人吉にお住いの大先輩に連れて行って頂いたのが最初だった。その時は自分だけ一人近所の民宿に泊まり掛けで気合いを入れて行ったのだが、残念ながら初日の朝、本来の峠附近では出遭えなかった。
 しかし、ご自宅に戻る大先輩と別れ、午後になって宿泊地の民宿に荷を解き夕方の探鳥散歩に出かけた時、やたら上空を舞うカラフルな十数羽の中型の野鳥を発見。何とそれがブッポウソウだった。時間的には日没まではまだ間のある時間なので17時~18時頃だったろうか?

 それまでブッポウソウとは図鑑でもしっかり見ていなかったので、色・形・大きさ・鳴き声に関しての知識が殆ど無かった。

 青々とした田んぼの上空50m程をブツブツ、ゲッゲッと決して綺麗な鳴き声ではない野鳥が飛び回っているのを見て、訳も判らず撮影して10分ほど経った頃、「ひょっとしてこの鳥がブッポウソウ?」と気が付いて全身が鳥肌立ったのを昨日の様に覚えている。主翼に白い大きな斑点が付いた青っぽい派手な野鳥だった。

 「ブッポウソウは警戒心が強いので、なかなか出遭えない」と言われていたので、まさか自分がその群れの真下に居るのだとはにわかには信じられなかったのだ。この群れを成して飛び交うというのは、その後毎年観察しているが二度と遭遇できていない。

 想像するに、ヒナが順調に育ち、揃って南へ戻る前、夕方の光の中腹いっぱい昆虫をフライングキャッチしている場面に出遭えたのだろうと思う。夕方下から見上げての画像なので、残念ながらブッポウソウ本来の綺麗な色は出ていない。
最初に観た光景そのままがこの状態。
ズームで寄ってみて初めて綺麗な鳥たちだと判った。










今日はこうして下から見上げて撮り続けた日の画像。首が痛くて痛くて、教会の天井画を描き首が戻らなかったミケランジェロを想い出したのを覚えている。