2018年5月6日日曜日

団塊世代はフェリーの設備が不満だった。The baby-boomer generation was dissatisfied with the facilities of the ferry.

 昨日はこのブログで大型フェリーの甲板上での見聞録を太陽中心にお伝えしたが、今日は船内の模様とサービスに関してのレポートをお届けしたい。
 甲板上では西の大都市大阪を海の上から見る事が出来た。幕末、勝海舟が大阪天保山から幕府の軍艦・順動丸で将軍家茂を乗せ神戸までお渡しした・・・その景色の150年後の今フェリー上から自分が観ていることを考えると、何だか妙な感じだ。

 明石海峡大橋や夕陽、朝日を撮影でき、甲板上のパフォーマンスは申し分ない初めての長距離フェリーだった。天草や島原航路の海峡横断、離島連絡のフェリーとは全然異なる巨大な船はある意味船というより大きな海に浮かぶ倉庫・ビルという感じだった。

 予約したデラックス・シングル個室は狭いながら洗面所、テレビ、デスクなどが完備されていて、セキュリティもカードキーで完璧に保持され、一晩であれば横になって充分熟睡できる施設だった。

 しかし大きな問題が2件あった。一番大きな問題はWi-Fiが通じないという事だ。フロア主任も本当に申し訳なさそうな顔で「通じにくいんです。」個室ではまず通じなくてサロンでなら確実に通じますので・・・と言いながら、2本あるWi-Fiにアクセスしてもいつまでたっても通じない。外人客や若者が入れ代わり立ち代わり筆者と同じように説明書を確認に来るが、やはり通じないようで口々にクレームの嵐だった。
 これが阪九フェリーの最新鋭フェリーの一番大きな欠陥だった。次回はWi-Fiの通じる完備したフェリーを確認して乗ろうと思う。船上の一晩が丸ごと無駄になってしまった。

 もう一つが船内レストランのメニューの貧弱さと価格の高さだ。海の上だからほかに頼る食事処が無い事を良いことに、まるで病院食や昭和時代の大学学食のメニューのようで呆れてしまった。個室で過ごせる場合は絶対船外で良い弁当を購入して持ち込むべきだろう。次回はそうするつもりだ。勿論Wi-Fiの通じる船で・・・。

 この2点を除けば、陸路を長距離ドライブする神経疲れと眼精疲労や腰など肉体的なストレスを軽減できる意味でフェリーの旅も良いかもしれない。
その大きさは8階建てのビルに相当する。


車の搬入は誘導員の合図に従って進めば全然問題ないが、バック運転の下手な人は苦労するだろう。実際は片手でハンドルを握って、もう片方の手で撮影できるほどの余裕だった。

客室部分は3階建て、個室はすべて最上階の7階部分。

個室には洗面所が付いている。トイレは無い。

これがWi-Fi接続の説明だが、事実上繋がらない!繋がらない!ダメ。

若者や外人が何度も説明を訊きに来て首をかしげていた。

カフェテリア方式のレストラン。ビックサイトなど見本市会場のレストランに似ている。

カフェテリア方式のレストランだが、価格は高いし、魅力のないレストラン。新鮮さが感じられない刺身に至ってはその値段にも呆れてしまった。

綺麗な夕陽と明石海峡大橋を楽しめるフェリーの旅だが、あくまで天候が良い場合のみの話で、雨や暴風の際は保証の限りではなく、天国と地獄の差が其処には存在する事を忘れてはいけない。勿論パンフレットには天気の良い場合の写真しか載せていないのは当然。

明石海峡大橋の下をくぐる際が一番盛り上がる一瞬だった。

朝5時から営業するモーニングだけは何とか合格か?これで500円。、リーズナブルだった。
到着後もスムーズな誘導で車の出し入れにはストレスは感じない。一度はこういうフェリーの旅も良いかもしれない。