2017年11月23日木曜日

初冬の人吉ヤマセミレポート その1. This is early winter crested kingfisher report from Hitoyoshi area. Vol 1.

 二日前晩秋、今年の場合は既に初冬の人吉早朝の球磨川情景、ヤマセミのつがいなどをレポートしたら結構なお問い合わせを頂いた。野鳥関係が半数、風景撮影のアマチュア・カメラマンの方が半数、と言っても結構多くて驚かされたが・・・・。

 風景撮影愛好家の方々の多くはコンテスト応募のモチーフとして、既に有名になっている場所ではなく、誰にも知られていない風景を探しておられるとの事だった。あの橋は何処でしょう?漁師さんの網は何処でしょう?と訊かれたので、人吉へ2~3泊でおいでになり、是非ご自分の脚で日の出時刻に球磨川堤防を散策なさるようにアドバイスした。勿論、毎朝霧と日の出に出遭える保証はありませんとも付け加えた。

 ヤマセミを目的としている場合は、遭遇する可能性が非常に低いので運・不運もあるが、橋や風景はいつも行けば必ずそこに存在する。
 Googleマップであらかじめ場所と方向を調べられるし、余程辺鄙な場所でない限りストリート・ビューでランドマーク等を事前にチェック可能だ。すべて人から情報を得て楽をしようとしては良いモチーフには出遭えないと思うのだが如何だろう?

 そうやってご自分の脚で歩いてみれば、筆者とはまた全然違う観点から視たモチーフに出遭えるだろうことも付け加えた。

 筆者が尊敬している佐藤秀明さんなど歴代の写真家の方々は詳しい事前調査を行い、殆どご自分の脚で現場をロケハンされている。是非見習うべきだろう。

 事前のロケハンなどは行わず、電柱や看板が邪魔だからと画像処理ソフトでどんどん消し込んだり、レタッチ屋と称する後処理化粧屋さんに頼んでコンテスト用に仕上げて貰ったりするのが常識化しているようだが、筆者にはなじまない。
 野鳥の生態記録・証拠画像に修正や化粧など絶対に在ってはならないと思っている。せいぜい曇天や雨の日の画像を解説用にクリアにする程度だろう。スズメを撮ってクジャクに見せる様な修正・補正は嫌いだ。
 銀塩写真時代にも行われた焼き込みの際の露出補正やトリミング程度しか行うべきでないと思うのはもう時代遅れなのだろうか?

 例によって悪い癖で、前置きが長くなってしまったが今日は球磨川本流に存在するヤマセミポイントでのレポート。
 このポイントは5年ほど前偶然見つけたヤマセミが良く寛ぐ場所で、採餌にも最適の場所となっている。今回はいつもの位置ではなく、少し離れた直線距離で70m以上離れた場所で車の中から狙ってみた結果だ。
色々な水鳥系が集まるこの場所は一見鳥類動物園とも思える。餌が豊富なのだろうと推察する。

漁師さんの作業が終了するのを対岸で待ち続け、漁師さんたちが立ち去るとこうして干し竿にやってきてしばし寛ぐ。

この竿からはこうやってダイブし・・・。

採餌したり、水浴びを行う。

いつもより遠い所にクルマを停めて中から観察しているが、こうしていつもと違う場所にクルマが在ると距離が遠くても気になるのか、何度も確認していた。

そうこうしている内に、同じ竿にカワセミが留まった。人吉では良くあることだ。

ほんの数秒後、またヤマセミがこちらを気にした瞬間、カワセミがジャンプして採餌ダイブに入った。餌を咥えて戻って来るだろうと期待したが、古江さんの毎日のレポートに寄れば、採餌後成功した場合舫ってある川舟に留まって餌を食するようなので、残念ながらこの角度からは判らない。