2016年2月20日土曜日

今朝も氷点下で霧の人吉、野鳥日記!  This is a wild bird report of foggy morning Hitoyoshi-shi under the freezing point again.

 昨日に引き続き、早朝レンタカーのフロントガラスを見えるようにするのに15分掛かった。時間を追って霧はさらに深く、川霧以上に盆地特有の濃い霧で町全体が覆われてしまった。水位計で交尾するはずのヤマセミも今日は1羽しか現れず、空振りに終わった。しかし、大変お世話になっている地元の事情通バーダーさんからの情報が人吉の師匠経由で入り、ヤマセミの生態観察に向かう事が出来た。

 今回の一番の目的は、ヤマセミの生態観察の集大成に一つだけ欠けている繁殖行動の中のある一つの生態を撮影するきっかけを探すことだった。今まで6年掛かっても撮影する機会がなく、最後のチャンスを今年の繁殖期に・・・と全力を集中していた案件だった。

 それを撮影できるかもしれないというので、早速その現場に向かった。その結果、なんと!いきなりその日の情報で非常に難しい目的を達成する事が出来たのだ。携帯電話、Eメール、地元の方々の連携プレー、野鳥に関する観察力。すべてのおかげで大願成就だった。なおかつ正面から交尾を静止画と動画で収録できるというおまけまで付いた。繁殖期のヤマセミを刺激しない様に、すべて車の中から一歩も出ない観察撮影だったのだが、思わず車の中で万歳をしてしまい、両手をいやと云うほど天井にぶつけてしまった。

 そういうわけで、今日のブログ画像はその目的達成に付随する周辺画像をお届け。

氷点下濃霧の日の人吉の日の出、太陽は非常に大きく映る。天体であることを実感させられる。

霜で凍り付いた河原のアオジ、凍てつく川辺川の土手で餌を探していた。

今日の主役!川辺川花子。太郎と一緒に繁殖行動の準備。

交尾も重要な繁殖行動の一つだが、撮影はこれで10数回目になった。人吉ならではの事だ。

重大な生態観察・撮影が早く終わったので、昨年11月から逗留中のオオハクチョウの幼鳥を観に球磨川本流へ。

春を告げる菜の花越しにオオハクチョウの幼鳥。まとまってくれたのはこの一瞬だけ。

簡単に見えるだろうが、採餌中に4羽揃って顔を上げた瞬間というのはほとんど無い!

今日は大雨・休養日。週末は八代・北九州小倉・佐賀などに移動、打合せ多数。