2016年5月21日土曜日

人吉界隈ヤマセミ事情レポート! This is the real time reports of Crested kingfisher of Hitoyoshi area.

 人吉に入って以来、既にヤマセミ中心に1万カットを超える撮影を行った。撮影ポイントが6年間の観察の成果で判っているのと、現状各ファミリーの様子を、地元の観察者の方々から毎日の様に送られてくる情報で、事前に把握できているため無駄のない観察・撮影ができている。感謝してもしきれない。

 6~7羽の大家族で幼鳥教育中のファミリーがあるかと思えば、第1回目の繁殖がうまくいかず、5月に入って巣穴掘りからやり直している家族など、千差万別だ。巣穴で侵入者と格闘し、尾羽の右半分を全部折ってしまい伴損したメス親など今までに無いトラブルや生態を観察できている。

 3年前の3日分が1日で収録できる感じで、非常に効率が良い。今日は球磨川本流ではなく、支流の一つ胸川及びさらにその支流、川幅4mにも満たない狭い峡谷のような川でヤマセミを観察。ちゃんと生息していた。人家もその流れに沿って建っており、人間とこれほど近くで生息している事実を知っただけでも大収穫だった。

 川幅200mにも及ぶ球磨川本流で大家族で繁殖中のファミリーがいるかと思えば、そこからほんの3㎞しか離れていないせせらぎでひそかに生息するヤマセミファミリー。人吉の底知れぬ自然環境に今日は脱帽だった。

一番左の親が幼鳥への給餌に現れると幼鳥たちは大パニック!我先に餌に飛びつこうと必死。

幼鳥は怖いもの知らず!後から追いかける親はもう大変!

遂に幼鳥たちは親の目を盗んで対岸へ球磨川横断の冒険を決行。

まだまだ幼鳥たちの修練の日々はしばらく続くのだ、5月一杯で見納めだろうが・・・。

一方で、釣り人も入らないような奥深い渓流においても順調に育っている幼鳥達がいた。

この小川というか渓流は幅が非常に狭い、ブラインド無しで撮れたのが不思議!