2015年5月19日火曜日

奥日光のカワガラスは逃げない!The Brown Dipper in Oku Nikko does not run away.

 全国の山岳地帯、あるいは河川の上中流域の清流に居るカワガラス。基本的には非常に警戒心が強く、なかなか其の姿を見せてくれない。堤防等ない山岳の渓流が主な生育場所だけに足場も悪く、普通は当然撮影も困難を極める。此れが熊本県人吉市の街中の堤防で撮れたりするからややこしい。同じ熊本県でも菊池渓谷の薄暗い岩場で撮影中ひっくり返った方を目撃してしまった。
 今回は奥日光で夕方西陽が強い頃、既に湯川の峡谷の底にはかすかに日が射すような状況だったが、目の前にカワガラスが居て盛んに採餌していた。既に川沿いの木道には人影は一切なく、ここで熊に遭遇でもしたらどうしようと思うほどの静寂の中だった。こちらは動かずしゃがんで見守っていたが、目の前から20mの範囲で行ったり来たりして色々なパフォーマンスを見せてくれた。
全国で色々なカワガラスを撮影してきたが、此処の個体はちょっと面白かった。

まぶたを閉じると白いのは全国何処でも同じだ。たまに黄色や赤があってもいいが・・・。

顔つきは渓流のウルトラマン?

銀色の足を踏ん張って倒木の水際から狙うのが此処の個体の特徴。

あちこちに散在する流れに没した倒木から流れに顔を突っ込む姿が多い。

時折、そのまま突っ込んで採餌する。

こちらは筆者の目の前だった。

採餌に夢中で何度も水中へ!

一発必中の腕前を見せてくれた。多分水深も深く流れが速いので、こういった採餌方法しか出来ないのだろう。個体差ではなくどのカワガラスが来てもこういう採餌法しか出来ないのだと思った。

岩の上で休憩しながら耳?を掻いていたが、ひょっとして片足で立ってトントントンと耳の水抜き等やりゃしないか?と思ったがしなかった。