2024年11月17日日曜日

団塊世代は子供の学力低下へのスマホの影響に驚愕した。 Boomers were much astonished at the impact of smartphones on their children's academic performance.

  昨日の「近未来におけるAIの反乱」投稿への反響は非常に多く頂いたようで、多くの方々も心の何処かで「不安・懐疑」をお持ちであることが判り、自分だけではないのだと少しホッとした。

 昨日の話は全体的な危機感に関してだったが、特にスマホ使用に関して年齢別に精査してみると特に若年層での悪影響が目立っている様だ。

 AI全体の話とスマホの使用に関する細かい話は次元もレベルも違うのだが、現実的に卑近な話として「スマホを使う子供たちの脳の低下が顕著で教育者・先生たちが慌てている」というテーマが今日のブログネタだ。特にヨーロッパではスマホ禁止など具体的な動きが急速に出ている。

 ボーッとしているのは日本だけなのかもしれない。TVメディアの広告スポンサーにスマホメーカーが占める割合が高いので、こういった情報を出さないのかもしれない。

 日本の子供たちの脳が低下して、学力成績で世界の上位からどんどん下がって初めて気が付くのではないだろうか?文科省!しっかりしなきゃ!

 昨日もご紹介した2021年のNHKクローズアップ現代の話「スマホによる脳過労」の中でも特に発達中の子供たちの脳への悪影響が「超現実的」に広がっているという話。

 https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4249/ 

=2021年放送のNHKクローズアップ現代より

 一方で昨年~今年ヨーロッパ中心に子供のスマホやタブレット使用を中止させる動きが急速に高まってきているとの情報が飛び交っている。具体的には信頼のおけるこのネット記事の解説が役に立つだろう。 https://shogakko.toho.ac.jp/archives/35160  私立桐朋小学校のHPから。

 各メディアの報道でもこれらは裏付けられている。東北大学の川島教授のこの7万人の追跡レポートは「今すぐ何かのアクションを必要としている」重大な論だと思う。

https://president.jp/articles/-/63636?page=1 



これらはいずれも似ているので、同じ情報ソースからの引用だろうと思われる。

 此処に面白いネット記事が載っていた。昨日も出した筆者が推奨するアンディッシュハンセンの「スマホ脳」を読まれた方の現場での話。


①記憶力が悪くなった

②集中力がない(何かしていないと落ち着かない?)

③塾を忘れる生徒の増加

④授業中に眠る生徒の増加

⑤宿題をやってくる子とやってこない子の差が歴然に

※スマホのなかった時代に育った筆者は、スマホ無しでも似たような状態だったが・・。

①記憶力だけは何故か昔も今も良い。
②集中力が無いのは生まれつき⇒多動性自閉症と言われた。
③塾へ行った事が無い。
④授業中に寝るのは高校~大学まで続いた。小中では全く無かった。
⑤宿題は一度たりと忘れたことが無い。

 これらはスマホに関してだけのデータの様だが、タブレットに関してもたぶん同じような結果が出ているのではないだろうか?

 筆者は近所の野川流域で野鳥の写真を撮っているが、たまに子供たちが集団で野川沿いに自然観察をしているのに出くわす。先生が引率なので屋外授業なのだろう。ほぼ全員が首からタブレット端末を下げている。昭和の昔で言えば画板だろうか?

 手垢で汚れたタブレット端末を太陽の光を反射させながら指で操作して、土手に生えている花や植物を検索して確認していた。

 これって、街中・道路のど真ん中で立ち止まって通行人の邪魔になりながら、目的のお店への道順を探したり今自分が居る場所の確認をしているスマホジャンキーたちと何ら変わらないと思った。

 今から5~6年前盛んに提唱され実践され始めた「タブレットなどIT機器使用の子供教育」は今、重大な岐路に差し掛かっているという事だ。




 この2例はあくまで過去のもので、現在は大きく変化しているものとは思われるが、数年前までは推奨され実践されたIT情報端末の普及による現実は、恐ろしいスピードで変化しつつあるという事を認識しなければいけないのではないだろうか?

 付け加えるなら、これらの現象は大人も全く同じだという事。忘れてはいけない。