2025年3月25日火曜日

何処でも観察しやすいヒヨドリに注目してみた。その2.Focus on brown-eared bulbuls, which can be easily observed anywhere only in Japan. Part2.

  昨日のヒヨドリには意外にアクセスを多く頂いて居るようだ。

 最近のFacebookの野鳥グループへの投稿を見ても、枝留まりのドアップで鳥類図鑑のような投稿ばかり。ニシオジロビタキが話題に成ればその画像の自慢投稿が続くし、ルリビタキやヤツガシラのドアップばかり。

 やはり、野鳥と航空機は飛んでいる時こそ美しい!のコンセプトの下、「何かをしている時の生態画像」を今後も追及してみたい。

 野鳥撮影も「どれだけ寄れたか?どれだけきれいに撮れたか?」など、写真の出来栄えレベル・カメラの機能優劣を競うのではなく、「何の瞬間を捉えているか?」を極めていきたいと思う今日この頃。

 尊敬する嶋田忠さんじゃないが「野生の瞬間!」を極める方向へ是非進みたい。

…という訳で、身近なヒヨドリ(漢字で書くと鵯)の採餌風景などの続きをご紹介。

ソメイヨシノより少し前に咲く桜の樹にもヒヨドリは必ず群がる。

一方で蜜を吸うのではなく咲く前の柔らかいコブシの花びらも食べてしまう。

こうやって立川の昭和記念公園でも・・。

数多くのヒヨドリが蕾を食い荒らす!

食われた残骸はこうなり、花開くとみっともない穴だらけになってしまう。

秋になるとイイギリの赤い実に群がる事もある。数日で食いつくす。

栴檀の実は最後の最後まで食べないが、年明けの1~2月に集中

絶好の撮影チャンスだがバーダーさん達はあまり撮らないようだ。


栴檀の実を咥えて飛ぶところを狙うのも筆者にとっては一つの楽しみ。

2025年3月24日月曜日

何処でも観察しやすいヒヨドリに注目してみた。Focus on brown-eared bulbuls, which can be easily observed anywhere only in Japan.

  ヒヨドリは日本ではどこにでもいる中型の野鳥だが、国外では朝鮮半島の一部と中国海南部にしか分布していないし数は非常に少ない。滅多に観られないらしい。

 だからヨーロッパや北南米から来日するバーダーさん達がこぞって注目し撮影したがるので驚かされることがある。

 ご存じのように、このヒヨドリは雑食でなんでも食べる。東京ではこれからの桜のお花見シーズン上野公園や千鳥ヶ淵などで、花の蜜を吸いに集まるヒヨドリにカメラを向ける方が多い事でも有名な野鳥だ。

上野公園で手前がヒヨドリ撮りの外人のバーダーさん、女性陣はスマホで花撮り!

 このヒヨドリ、ミツスイ(=蜜吸い)の種の野鳥にも似ている。西オーストラリア、マーガレットリバー付近で盛んに飛びまわっていたメジロキバネミツスイ(=New Holland Honeyeater)にも似ている。

2010年2月西オーストラリアのマーガレットリバーで撮影

 此のヒヨドリは花の蜜の他、コブシの花の開花前の蕾の花びらを食べたり、畑のキャベツなどを群れで襲い全滅させる食害を起こしたりする。このほか柑橘類や熟した柿を食べるなど大食漢のようだ。

2月の末、茨城県の畑のキャベツを全滅させたヒヨドリの群れ50羽程度。

 こうしたヒヨドリだが、昔から存在する花鳥画の様に、奇麗な花の蜜に群がる姿をまずまとめてみたのでご紹介。いずれもここ一週間での撮影。

早咲きの桜、武蔵野公園





一本の樹に10羽ほどが入り乱れていた

住宅街の寒緋桜にも

上野公園の椿の花にも

3mほどの距離でも逃げようとしない。

2025年3月21日金曜日

野川でカワラヒワの採餌小群に遭遇! I encountered a small flock of Oriental Greenfinch foraging in the Nogawa River!

  歩いて10分余りの野川流域にはカワラヒワが沢山いる。住宅街の我が家のテラスの水飲み場にも時々来るほどだから生息密度は高いのではないだろうか?

 今の時期、マヒワと混成群でよく採餌に来ている場所があるので、気にしていたら地上で木の実らしきものを啄ばむ20羽ほどの群れを発見。野川の対岸から撮影に成功。

群は同時に飛び立つが方向は少し経って定まるようだ。

主翼の黄色い部分は閉じていると判らないが、思いのほかきれいな野鳥だと思う。

啄ばんでいた餌を頬張って飛び立っている。

このカットでは主翼の裏表が判りやすい。

飛び立つと間隔が広まる。

2025年3月20日木曜日

葦焼きが終わった湿地・草原でハイイロチュウヒのメスに遭遇。I encountered female of Northern harrier in the grasslands after the reed burning was over.

  昨日は野焼きの後の葦原で各種野鳥に出遭えたレポートだったが、特にその中でハイイロチュウヒのメスに遭遇できた件を今日はご紹介したい。

 2月中旬まで滞在した八代市の金剛干拓地で、幸運にもこのハイイロチュウヒのオスに遭遇したばかりだったので、ラッキーが続いていたようだ。

 昨日ご紹介した焼け跡での野鳥たちは順光下での撮影だったが、今日ご紹介のハイイロチュウヒは完全に朝陽の逆光下での撮影であるため相当な難があった。

 しかも距離も結構離れており、50‐500㎜ズームを手持ちでの撮影なので確認証拠画像に近い。

 3回ほど焼け跡の大地に降り立っていたが、同じ場所だったので採餌中だったのかもしれない。最初は場違いとも思えるアオサギが目についたがその奥に白い猛禽らしい存在に気が付いたのが最初だった。寒い中運転席の窓を開けて目を凝らしたのが功を奏した。

 時期的に、もう繁殖地へ戻る頃だと思うが良く残っていてくれた。 

なぜこんな焼け跡にアオサギが居るのか?理解に苦しむ。

木の枝にとまらず、焼け跡の大地に居るのも不思議だった。

チュウヒの生態・習性なのだろう。

猫やチータの顔のような独特の風貌ですぐに判った。






とにかく他の猛禽類とは異なって低く低くVの字飛翔をする。

2025年3月19日水曜日

葦焼きが終わった湿地・草原で野鳥はどうしているか、行って観たら・・。What the wild birds were doing in the wetlands and grasslands after the reed burning was over.

  三鷹から早朝5時前都心の渋滞時間を避けて早出して通過、茨城の地所まで車を走らせた。植木関係の伐採・枝打ち処理打ち合わせが朝10時からなので2時間半ほど探鳥の余裕が出来たので霞ケ浦周辺を廻ってみた。

 渡良瀬遊水地の今年の野焼き(=葦焼き)が3月1日に完了している事は知っていたが、霞ケ浦周辺も昨日3月18日の段階で同じく大方終了していた。

 霞ケ浦周辺と言っても稲敷エリア、浮き島エリア、西の洲エリアと車で廻らないとカバー出来ない広大なエリアが存在する。

 今回はこれらを含む相当なエリアを2時間半廻ったが何処も野焼きの後だった。焼かれてしまっては跡に何もあるまい、だから野鳥も何処かへ退避して居まい?・・・と思ったのは大間違いだった。

朝5時前に三鷹を出て宮野木インター附近で日の出、真冬に比べると随分朝が早くなった。

低気圧で風が強く霞ケ浦越しの筑波山もくっきり。湖面は全面ブローで黒かった。

オオジュリンを撮影した先月2月28日の葦原風景。

昨日3月18日の葦原風景。

道路沿いの鉄柱に留まっていた白っぽいノスリ。

遠くをチュウヒが飛んでいた。

先月オオジュリンを撮影した浮き島、大半が野焼きされていた。

西の洲方面は全面野焼きで見事に何もなくなっていた。

稲敷エリアはツグミの大軍団!渡りの前の腹ごしらえか?

ポツンと別のノスリが竿のテッペンで羽根休み。

焼け跡にはタヒバリも・・。

相当遠くの焼け跡で採餌したチュウヒ。

この項、続く。


 

2025年3月17日月曜日

団塊世代の野鳥写真展・在廊記その4・最終回。 The baby boomer's wild bird photography exhibition and gallery record in Yatsushiro City. vol.4.

  「八代市の野鳥」写真展・在廊記もいよいよ最終回。

 今朝は茨城県の地所へ打ち合わせで赴くため前日のアップ。引き続きご覧いただきたい。











最終回のコメントは書いている時間が無いので、明日18日用事から戻ってから追記する所存。書きたいことは山ほどある。