かく云う私が一番最初に人吉でヤマセミを偶然ではなく見つけて撮影できたのは、泊まった老舗旅館のフロントで貰った1枚の「人吉の球磨川流域・野鳥マップ」を頼りに足で稼いで探したのだった。何処に行けば観られるというアドバイスはこの時は誰にも教わらなかった。ホテルのフロントでヤマセミの写真を撮りたくて来たのだと告げると、真面目に「セミですか?いくら南九州でんまだ4月では蝉には早かですもんねーお客さん」と言われたのだった。
それから4年が経った。今では年毎に代わるヤマセミの行動エリアを素早く見つけて今までには無いアングルで人吉でしか撮れない山奥の希少野鳥ヤマセミを撮影できている。今回はその中でも街中で人間と共創しながら生息する姿をご紹介。国交省土木事務所、川魚漁師、野鳥の会のメンバーなどの努力で人吉エリアでは減少しないで済んでいるヤマセミの姿を観て頂けると嬉しい。
川を渡っている高圧電線や架線上で見かける事も多いが長く居ても15分程度。
球磨川本流の土手は人が周りに居ない場合に限られるがチャンスは非常に少ない。
本流に流れ込む小さな支流に在る樋門上は意外にお気に入りの場所らしい。
車がすぐ後ろを通っても全然気にしない。他の土地では考えられない風景。
皇族様も泊まる老舗旅館を背景に悠然と飛ぶヤマセミ
同じように他の温泉旅館の前も飛ぶ事に成る。