2017年12月31日日曜日

2017年大晦日は武蔵の住宅街の野鳥コンデジレポート! This is wild-birds report of the last day of the year 2017 by compact digital camera at Musashino area of Tokyo.

 今年の年の瀬は過去例を見ぬほど忙しかった。広告代理店現役勤務時よりも時間の経つのが早く、あれよあれよという間に大晦日に成ってしまった。特に11月あたりからの加速度的経緯はあと数年で自分の寿命が終了するかの如くだった。

 ここ毎日、都心や郊外を徘徊、一日数か所を動き回る事でほぼ平均歩数は連日1万6千歩。多忙につきサンセットランが滞る分、電車の中でも座らず、階段を上りトレーニング代わりにしているせいだろうか、肉体的疲労は充分で毎夜爆睡できている。

 そういう都心~郊外の往復にも必ずCanonのコンパクトデジカメSH710を携帯しているので野鳥はもちろん、季節のモチーフがあればいつもの通り収録する事にしている。

 年の瀬のサービスではないだろうが、今季は季節が早く進むせいか、普段とは異なる自然変化を観る事が出来ている。
 今日のこのブログは、自宅のある武蔵野の自然・動植物をレポートしたい。あくまですべてコンデジでの撮影なので画像のレベルに関してはご容赦願いたい。
何と自宅の玄関から出て、なんとなく気になって上を見上げたら居たハヤブサ。80m離れた所に立つ高さ50m程の高圧線鉄塔の最上部に居たハヤブサ、目線を感じた自分に驚き!
犬の散歩で裏へまわってもまだ居た。上の画像の間反対側から。

朝必ず出遭うジョウビタキの雌、雄も傍にいるが声だけしている。

もう三鷹と言えばこのオナガ、朝から夕方までギャーギャーうるさい。

最近は群れが大きくなったような気がする。

こちらは完全野生のメジロ、主に木の実を食べるが、この個体は木の実を食べる前はフライングキャッチで羽虫を獲っていた。

民家のベランダには近寄らず、こうして神社や雑木林で過ごす。

三鷹市内の連雀通りの道路沿いではあるが神社境内の樹で。

その神社に咲く十月桜か正月桜?はたまた子福桜か?

大晦日にもう紅梅が・・・。

と、思ったら角を回って蝋梅が・・・。季節の速さに只々驚くばかり。

三鷹駅では最近見慣れぬ懐かしいJR特急車両が。新宿ー甲府間を走っている「特急かいじ」だが、年末年始の臨時なのでその昔、長野新幹線が出来る前、1997年頃まで東京ー長野間を走っていたL特急あさまに使用していた189系の電車だった。いわば退役軍人が20年振り一時的に現役復帰した訳で、どうりで昨日は「撮り鉄」が中央線各駅に鈴生りだった訳だ。

中学生の頃は鉄道ファンで盛んに撮影したが、当時は特急も蒸気機関車だった。21世紀に20世紀の花形が助っ人で走る!時代を感じさせる一瞬だった。

 コンデジもなかなか活躍してくれた今年、このYAMASEMI WEB BLOGを今年もご覧頂いた皆様に感謝申し上げたい。開始して4年半、アクセス数も36万回に迫ろうとしている。只々感謝するのみ。

 今後も団塊世代の眼で見た野鳥生態や世の中の面白ネタをお届けしていく所存、今後ともよろしくお願いしたい。皆様にとっても来年が良い年になるよう目一杯祈念して今年の投稿を終了としたい。感謝感謝。

2017年12月30日土曜日

ヤマセミが鉄橋好きだとは知らなかった。I never heard that Crested kingfisher likes Iron bridge.

 人吉市におけるヤマセミが街に溶け込み、人間の生活圏内で共存している事は散々このブログでもご紹介した通りだが、鉄道の鉄橋が好きだとはつい最近気が付いたばかりだ。

 勘違いしないで頂きたいのだが、「じゃぁ、人吉へ行ったら鉄道の鉄橋に張っていればヤマセミが來るんだ!」と早合点される方が必ず出てくるので、そうとは限りませんと此処で釘を刺しておきたい。

 何度も申し上げている事だが、ヤマセミの行動時間は日の出から2時間、日の入りの30分前に少し・・・と言うのが通年でのアベレージだ。これに繁殖期のごくほんの1週間ほど子育てで午前中10時頃まで親子で飛び回る事があるが、これにしても相当タイミングが合わねば遭遇できない。
 もちろん、地元にお住いの事情通との良いコミュニケーションが取れていてやっと数年目に遭遇できるというのが実情だ。

 今日のレポートはそういう観点からすると今年の5月にほぼ2週間人吉に滞在した際に2回だけ遭遇した際のカットだ。
 折しもJR九州人気の観光特急「かわせみやませみ」の機運も高まっていた時期だけに面白いカットだと思った。






特急かわせみやませみが通過する鉄橋は2カ所存在する。

頑張って数十回通えばこういう橋梁にヤマセミが居る時の特急を撮れるかもしれない。しかし間違っても撮り鉄の連中の様な無謀な事、ルールマナーを逸脱した撮影はお止め頂きたい。

2017年12月29日金曜日

初冬の球磨川流域、ある日のヤマセミの佇まい。 Crested kingfisher of early winter at Kumagawa-river area.

 今年も色々な野鳥をレポートしてきたが、年末年始は最近撮影した初冬の人吉界隈、球磨川流域の野鳥群をご紹介しようと思う。現在も情報ではコウライアイサ、ミコアイサ、タマシギ、ベニマシコ、ノゴマなどの情報が漏れ聞こえて来るが野鳥の濃い球磨川流域、年が明けての早い再訪を目論んでいる。

 昨年の晩秋~初冬もハイタカ、オオタカ、ハヤブサなど猛禽類に必ず出遭えるエリアとして筆者の頭には人吉盆地のイメージがしっかりと刻まれている。

 今日のヤマセミは球磨川支流で昼間のんびりとたたずむ姿を追ったもの。ほとんど人間が気にしない場所なので、クルマを停めて窓から暫く観察をすると色々な野鳥が飛来する。この場所の主な常連はヤマセミ、カワセミ、カワガラス、ササゴイ、コサギ、ダイサギ、ゴイサギ、イソシギ、クサシギ、アトリ、ジョウビタキ、カワラヒワ、シロハラ、カシラダカ、エナガ、ツミ、ハイタカなど多数に及ぶ。此処へはカワウは来ない。







静かな支流域でヤマセミと対峙している時間が筆者にとって一番和むひと時。

2017年12月28日木曜日

厳冬期のヤマセミの採餌行動。 This is Crested kingfisher's fish hunting in a cold mid winter.

 今年の冬は秋口から気温が低く、寒くて降雪量も例年に比較しても倍以上に多い。地球温暖化は一体どこへ行ったのだ?やはり一部で言い続けられてきた「地球は本当は小氷河期へ向かっている」の説を信じたくなるような今年の冬だ。

 こういった寒さは盆地の人吉では相当なものだろう。この秋から冬にかけては、毎日届く辻先生ご夫妻、古江さんからのヤマセミ通信に出てくる「今朝の人吉は…」の気温と東京武蔵野の気温が非常に似通っている点でも普段の冬よりは全体的に寒いといえる。

 勿論圧倒的に晴れている日は武蔵野の方が多い(霧もないし)が、そういった状況下でのヤマセミの採餌行動は意外に人間の生活エリアに近い所で行われているという経験値を持っている。

 今日の画像は実はマンションの真下でのヤマセミの採餌なのだ。球磨川支流というか側流の土手、あるいは中州のタチヤナギから近距離ダイブして小魚を得るのが真冬のヤマセミの生態なのだ。

 春や夏のダイブと異なって、寒さで動きの鈍い川魚を狙うヤマセミの採餌確率は低くはないようだ。水も冷たいので決死の覚悟で・・・な訳は無いと思うが。ヤマセミに生まれなくて本当に良かった。
球磨川中州のタチヤナギ、霧が晴れ切っていないので寝ぼけた画像にはご容赦願いたい。気温-2℃で実は撮る方も相当寒いのだ。

一旦途中でホバリング的ストップ

改めてダイブに入り

定めを付けて

突っ込むヤマセミ

今回は失敗!


しかし二度目にはゲットして

元のタチヤナギへ凱旋!


2017年12月27日水曜日

山道で出遭ったコジュケイ4羽家族のその後の報告。 This is added report of Chinese bamboo partridge met at mountain road.

 コジュケイの報告をしたら以外にも多数のアクセスを頂いた。やはり声は聴けども姿は見えず・・・の典型的野鳥らしい。しかも山道であれほど丸々と太るには一体何を食しているのだろう?との疑問も頂いた。

 撮影した限りでは、なんだかよく判らないが山道に落ちていた木の実などを食していた様だ。本来外来の種で1915年頃にはすでに篭脱けで脱走し野生化したと思われると文献に在った。
 食用として用いられていた時期もあるようで、現在でも狩猟対象に成っている。

 今回の4羽は、以前近所を通過した際にも河川脇の道路に出て来ていたので同じファミリーではないかと思っている。常に3羽以上で移動していたが今回は4羽を確認できた。









これらの画像は全てCanonのPowerShot SX710 HSというコンデジで撮影したもので、一眼デジタル程の解像度は得られていないがご容赦願いたい。逆に言えば車に相当近かったからこそ撮れたとも言える。

2017年12月26日火曜日

身近なヒヨドリの飛び方を撮影してみた。 I was observing Brown-eared Bulbul and took photos.

 ヒヨドリと言えば何処にでも居るスズメに匹敵する「気に成らない野鳥」の一つではないだろうか?
 しかし、人吉の野鳥に関する事情通に教わった所では、実はけっこう意外な一面を持っている野鳥なのだ。
 まず、メジロのように世界中どこにでも居る野鳥だと思ったら、日本中心の東アジアにしかいない野鳥だそうだ。なおかつそのほとんどは日本国内に居る為、海外からの野鳥撮影者は、まずこのヒヨドリを撮影したいというそうだ。

 ヒヨドリの渡りが大群でメディアの報道になる事が在るが、あれの殆どが国内の移動だというから驚かされる。いわゆる留鳥だったり標鳥だったりするので、出水のツルや冬鳥・夏鳥の様な渡りとは違うようだ。

 更に、飼うと人に慣れる為、平安時代の貴族は愛玩用に飼っていたとの事。意外な一面のある野鳥なのだ。
 今後は探鳥に出て「ヒヨドリくらいしか居なかった・・・」等と言っては罰が当たりそうだ。

 今日はこのヒヨドリの特徴のある飛び方をカメラで追ってみた。ババッと羽ばたいて、暫く羽根を閉じたまま大きな波を打つように空中を突き進む独特の飛翔形態はユニークだ。何だかとてもエコな飛び方の様な気がする。








飛んでいる状態を見つけてとっさにAFの効く撮影を行うには慣れが必要だが、手持ちでツバメの撮影を練習した事が功を奏したようだ。