2019年6月18日火曜日

ヤマセミの幼鳥の育ち方は信じられないほど速い! Growing up speed of the crested kingfisher chick is unbelievably fast!

 人吉に来て8日間、毎日朝5時前からヤマセミの幼鳥教育・子育てポイントに陣取りほぼ4時間、午前九時過ぎまで観察を続けた今回の人吉合宿。相当な成果が上がっている。

 しかし、70歳に成った観察者はいろいろな種目のスポーツで鍛えた体とはいえ、立ちっぱなしの4時間は結構体に来た。4日目には立っていることに関しては何でもない様に慣れてしまったが、日が重なるとともに一番影響が出たのは右手の親指と人差し指の付け根の部分の酷使による痛み、一種の腱鞘炎らしい。これは、今回主に使用したCANON EOS1Dxのグリップ・シャッターボタンの部分が肉厚でどっしりとしているため、撮影合計枚数10,000枚を超えた今回の撮影でガタが来たのだろう。昨日今日はグリップを握る際にも痛みを感じ、ついには人差し指ではなく、中指でシャッターを押すありさまだった。

 もちろん連写も多いので、1万回もシャッターを押したわけではなかろうが、自分でも気が付かない力の入れようだったのだろう。

 それでも、毎日同じ時間に観察を続けると面白いパターンなども読めて非常に有意義だった。これも人吉にお住いのお二方から毎朝送られてくるヤマセミ情報があればこそ一番良い時期に観察できたのだ。この場で感謝申し上げたい。

 今回観察を続けたヤマセミファミリーは親二羽+幼鳥4羽の大所帯だった。画像を見る限り8羽の所帯にも見えるのだが、東京へ戻って精査したい。普通7個卵を産むヤマセミの場合、条件が良くて6羽が巣立つこともあり得るので何とも言えないが、もし8羽の大所帯なら10年間の観察の中で最大のファミリーという事になる。
上に4羽の幼鳥、対峙するのが母親、下に居るのが父親の様だ。

 とにかく、幼鳥の成長は速い!昨日1mにも満たない岩の上からのダイブがやっとだったのに、翌日には5mほどの樹木の枝から平気でダイブして見せる。更には親と1対1で高速飛行訓練を行った結果、飛翔スピードも飛翔距離も信じられないほどの発達を遂げる。

 その結果どうなるかというと、腹がすぐ減る幼鳥は図々しくも親に「餌はまだか?」とにじり寄ったり、あるいは突っかかって喧嘩を売るような態度で親を追い回すように成るのだ。兄弟同士の小競り合いなども頻繁にあちこちで起こる様になる。

 まだ精査が終わってはいないが、速報として親の後を追い回す幼鳥たちと、たまに給餌に戻った親に群がる幼鳥たちの瞬間をご紹介!

こうして順序良く並んで飛ぶヤマセミの画像は今まであまり撮ったことが無かった。

ヒモジイ幼鳥が親を追い回していると知ったのは今回の成果だった。

父親も必死に採餌を繰り返す。


もう父親が餌を咥えて戻った時の凄まじさといったら、やたら鳴き声がうるさい!

球磨川中にヤマセミの鳴き声がコダマする。地元の方が「あー、あんセカラシカ鳥(とっ)だろ?」と言われる意味も良く判る。※せからしか、しぇからしか=うるさい。



 父親が餌を咥えて集合場所に戻ってくると三羽の幼鳥があっと言う間に群がった。真ん中の子がどうやら給餌をゲットしたようだ。他の幼鳥は諦めが良いというか、自分の番が必ず来ることを信じて待ちに入るのか?自然界のルールは素晴らしい完成度だと思う。筆者の座右の銘ではないが、「ヤマセミの振り見て我が振り直せ!」だ全く。

2019年6月17日月曜日

雨あがりの八代金剛干拓でセッカと遊ぶ。I observed the Zitting Cisticola after rain at Kongo-reclaimed land.

 三日前、人吉へ入って6日目に初めてしっかりとした雨に成った。例によって早朝のヤマセミ観察は1時間半で雨になり早めに切り上げた。

 一緒に観察したクロツラヘラサギの世界的権威・高野博士と共にそのまま八代の珈琲店ミックへ。7月7日の「八代海の持続的利用学習会」の案内パンフを配布するためだったようだ。
昨年は筆者も人吉市のヤマセミの説明・発表に呼ばれた。非常に良い集まりだった。

 八代について、親友とも4か月ぶりに再会、ランチをした後雨が上がったので金剛干拓地を一周することにした。理由は人吉市郊外、錦町のツクシイバラ原生園に今年は一羽も見られないセッカを探すためだった。

 野ばらの原生園より、繁殖期は田んぼに集まるらしいセッカが金剛干拓に居るのでないかという淡い期待と共に行ってみたのだ。

 行ってみたら「いた!」大成功だった。

 という事で、今日のブログは撮りたての八代金剛干拓地のセッカ!

営巣中はメスだけが育てるらしい。



何やら古い棒杭をつついて白いものを啄んだ。

菌類なのか、蜘蛛の巣なのか、昆虫なのか判らない。


後はい草の育成地。


2019年6月16日日曜日

雨なのに平気で飛び回るヤマセミの親子! Even though it is raining, the family of the crested kingfisher fly around!

 まだ一部梅雨入り前の九州を低気圧が通過した。昨日の夜から今日昼間中雨が降りまくったので、球磨川も茶色く濁りカフェラテのような色になってしまった。

 高価な精密機械としてのデジタル一眼カメラや大型レンズは雨などの水滴が大敵。迷彩ヤッケやその他のカバーをかけて、たとえ1㎜の雨水でも避けられるようにして、朝8時頃一時的に青空が出たほんの90分間だけ奇跡的にヤマセミの観察、撮影ができた。

 その後はまた連続的に風雨が酷くなったので、さっさと撤収し、車で各ポイントを徘徊したが、ロクに窓も開けられず列車の「かわせみ やませみ号」の撮影に切り替えた。

 こういった感じの雨なので、ろくな撮影は出来まいと、半ばあきらめていたのが、意外にもファミリーで濁った川面を飛びまくるシーンを収録できた。更には以前とは違う給餌場所と思われる枝に4羽が集うシーンも収録できてラッキーだった。

3羽のヤマセミを同時に一つのファインダーに入れ込むのは非常に難しい。


親が飛ぶと、餌をねだる子供たちが後を追う!





「腹減った!」とせがむ幼鳥を叱り飛ばす親。幼鳥も必至だから本気で争ったりもする。

以前の水面近くとは違う、水面から高さ10mほどの枝に集合場所が移動した。

終日雨だったものの、夕方18時には雨も上がって東の空にほぼ満月(十三番目の月)を拝めるようになった。

2019年6月15日土曜日

マスコミの高齢者自動車運転に関する報道は酷すぎる! Media coverage of elderly car driving is too bad!

 今朝の人吉市は低気圧の通過でしっかりとした雨模様。農家には恵みの雨だが、球磨川水系は増水し、しばらく鮎釣り太公望も「待ち」の態勢だろう。もちろん野鳥撮影は雨上がり待ちで宿で待機。多分終日夕方までは上がるまい、画像整理に没頭できる。

 週末は、いつもの野鳥生態観察ブログから離れて、団塊世代の愚痴こぼしや、世の理不尽な事象に疑問を呈する内容で更新している。時に野鳥ブログの日よりアクセスが多くて驚かされることが多い。

 雨の土曜日は、最近メディアが目の敵のように報道しまくる「高齢者の自動車運転は規制すべきだ」に関する怒りだ!
 天下のNHKですら「高齢者ドライバーの運転は非常に危険だ!」と吠えまくっている。 テレビや新聞雑誌、更にはネットでなどの新しいメディア報道を鵜呑みにし、自分で良く物事を判断しない日本人、最近の高齢者のブレーキ踏み間違い死亡事故、ならびに高齢者自動車運転そのものに対する非難報道に我慢ならないので、今日のテーマはそこへもってきてみた。

 まずは、如何に日本人がメディア報道を鵜呑みにしてしまうかの一つの証拠データ。
メディアへの信頼度が高い=イージーに報道を鵜呑みにしやすい。



 今回一連のアクセルとブレーキ踏み間違いが原因と思われる事故報道に対するTVニュースショウで、酷いコメンテータの発言を聴き、このブログを書くことにしたのだ。
 ある局のニュースショウで女性の自動車運転免許を保持していないコメンテータがこう言い放った。「高齢者は一律である年齢に達したら免許を取り上げればいいのよ!」

 司会者も間が抜けているのだろう、聞き逃したか、場の空気に押されて諫められなかったのか?あまりに自動車事故の実態を理解していない烏合の衆の「そうだそうだ!」の声を集めて報道している最近のマスコミメディアの行き過ぎにクレームを入れたい。

 高齢者の自動車に関する事故(自分が運転しているとは限らない)は確かに75歳を超えると急増する。しかし、その大半は歩行者としての高齢者であることを言わずに、単に高齢者の運転する自動車事故が急増するから危険だ!とすり替え報道するメディアが後を絶たない。

 高齢者の事故はもちろんあるが、昔からあったのであって、昨今それほど急に増えたわけではない。急に報道し始めただけの話だ。しかも池袋のような高級官僚だった人間が起こした事故の場合逮捕されない不条理、「自分はアクセルとブレーキを間違えていない、車がおかしくなったのだ」と間違いを認めようとしない元高級官僚!このあたりがさらにマスコミが高齢者の事故を「これでもかこれでもか!」と報道するので急増しているように錯覚するのだ。
 決して「高齢者の事故が急増」したのではなく「高齢者の事故報道が急増した」のだ。マスコミは世論を操作している。間違いない。

この事故数は運転者の場合と歩行者の場合を全部入れたグラフだ、騙されてはいけない。

 日本人は報道を鵜呑みにする・・・と冒頭で表記したのはこの影響の大きさを言わんが為だ。筆者がここ10年通い続けている人吉市界隈では一家に一台ではなく、一人に一台の軽自動車が一杯あって、まるで1920年代のアメリカ、1960年代日本のモータリゼーション再来の様だ。

 しかし、その高齢者が多く自動車数も多い人吉市では、高齢者ドライバーの重大死亡事故は起きていない。それは道路環境・都市環境のせいではないだろうかと筆者は勝手に推測している。
 アクセルとブレーキの踏み間違い事故はどこでも、どの年齢でも起きる。自分の経験でも30代に踏み間違えは数度起こしている。もちろん瞬時にそれに気が付き反応している。

 年齢に関係なく踏み間違いを起こした場合、東京など都市部では即、電柱へ激突、壁に突っ込む、コンビニへ突っ込む・・・など、周りが障害物だらけ、通行人も多いので「焦る気持ち→パニック」に陥りやすいのではないだろうか?
 これが、地方都市、例えば人吉球磨エリアで考えれば、川の土手から転げ落ちる、樹木に突っ込む、田や畑へ落ちる・・・程度で済むし通行人も少ないので、「あーあ、やっちまった!」でパニックにはならず「苦い経験」としてその後の運転も慎重になれば、己の運転継続・免許返納に関しても考える余裕が出来るのではないだろうか?

 これらを考慮せず、全国一律、高齢者年齢制限で免許取り上げなどという暴言は断固糾弾したい。
此処に、筆者と意見をほぼ同じくするネット記事があったのでご紹介。




 ここで断っておくが、高齢者75歳時点の「脳的・肉体的・反射神経・経験の個人差」を考慮しての運転判断、論評を行ったメディア・マスコミが何処もない点を挙げておきたい。人間75歳の個人差はとてつもなく大きいのだ。

 75歳で眼もカスミ、腰痛で歩行困難、時々認知症・・・という御仁も居れば、フルマラソンにも参加し、毎日パソコンでデスクワークをされている方もいる。筆者の尊敬する75歳の写真家の方など、車を自分で運転しアメリカの50号線を一人で旅しながら写真撮影を平気で行っている。

 筆者だって69歳の2年前、70歳の昨年、東京から熊本県の人吉市まで車で乗って行ってちゃんと帰ってきている。向こうでは10日間以上で500㎞、全行程3,500㎞を無事故で二年連続往復した。いきなり年齢で切られて免許取り上げられてたまるか!

 これだけの差のある高齢者を一律で皆同じだろう・・・と「決めつける」メディアの風潮に怒りを禁じえない。

 一方で、体にガタが来て歩くのが面倒になってきたから「車がなければ生活が出来ない・・・」という言い訳で運転を続ける高齢者は、近いうちに事故を起こしやすいと思って良いのではないだろうか?
 反射神経もガタガタでとっさの踏み込み動作もおぼつかない者に車の運転は危なくてしょうがない。そういうケースの場合は「適性検査・反応検査」が必須だろう。白内障で眼が見えにくくなっているとか、足のマヒ、その他でペダル操作不如意は有り得る話だ。

 家族がそれを判断して「免許を返納させる、運転させない!」を義務付けるべきだろう。それをしなかった家族は、車を運転するのが判っているのに酒を飲ませた場合の犯罪と同じ処置で罰すべきだと思う。

 高齢者全員をそういう方々のレベル、物差しで一律に決めつけられては人権侵害も甚だしい。健全な肉体と精神をキープしている高齢者が、こういったほんの一部の運転に支障がある高齢者と一緒にされては失礼だろう?

 同時にAiだの自動運転車の開発で、より安全に・・・の車の無人化開発は、こうした運転困難の人々に「無努力化・運転継続」の危険な言い訳を与えてしまうのではないだろうか?反対だ!

 車メーカーも人間の安全のためという「夢の様なきれいごとを歌いながら、本音は多少ガタが来た高礼者(お金に余裕がある人口が多い)にも、少しでも数多くの車を売りたいがための開発なのではないだろうか・・・と訝しんでいる筆者なのだ。
 普通の人間運転車と自動運転車の事故の場合の対処、法律上の問題を解決しないで、どんどんメーカーの開発だけ進ませメディアが騒ぐ今の状況は、今後とんでもない問題を引き起こす気がしている。

 どんなに車が自動化され、安全になっても乗って運転している人間が壊れていては、どうしようもない。パソコン初心者に大容量最新機種のスーパーコンピュータを与えるようなものだ。どんなにすごいマシンも扱う人間が壊れていては何の意味もない!

筆者も30歳代にいくどか踏み間違いをしたが、瞬時に間違いに気づき反応した。70歳に成った今は、すべての動作を若い時の半分のスピードで行うように心がけているので、踏み間違いはほとんど無い。今後もこのニュースを注視していきたい、毎日人吉で数十キロ走っている今週、この後も気を引きしめて掛かろうと思う。

2019年6月14日金曜日

人吉市のヤマセミ幼鳥教育、給餌は何時何処で行われるか予想が立たない。 The crested kingfisher's chicks education! feeding is done at everywhere.

  朝3時台に起きてヤマセミ観察をし始めてまる4日経った。夜9時~10時に寝て早朝3時半ころ起きる軍隊のような生活。最初の二日は昼過ぎに昼寝をしないと電池切れに成ったが、3日目から慣れて12時間以上出っぱなしでも平気になった。

 ついに一日の撮影カット数が2000を超えた。フィルム時代だとパトローネ60個分?。それだけ中身の濃い観察や撮影ができたという事。朝9時にはマクドナルドでマフィンと珈琲で今日最初の食事をしながら、撮った画像データをPCに入れこんだ。コンパクトフラッシュのトラブルを経験して以来、画像確保に神経質になっているのだろう。

 今日は画像一つ一つのコメントは不要だろう。

朝4時台でやっと撮れた画像。※明るさ補正アリ

幼鳥が近寄ってきてくれた。画面左中央岩の上。

ファインダーキャップ越しに捕らえた幼鳥。

これぞ人吉!ヤマセミ幼鳥の語らいの右端でオブザーバー参加のカワセミ。

今回かなり撮影できた高速飛翔チェイス。




幼鳥への給餌も、いつどこで行うか予測できなくなった。

何と川のど真ん中の岩で給餌!

給餌成功!

2019年6月13日木曜日

ヤマセミの幼鳥は自主練習を始めたようだ。 Chicks of the Crested kingfisher seems practice started by themselves.

 そろそろ、かたまって行動する集団の幼鳥教育は終わりに近づいたようだと昨日レポートしたのに、今日はなんと既に各自で自主練習を始めたのを発見!バラバラに行動し始めた幼鳥が、自分で最初に水に飛び込んで棒きれを持って上がってきて咥え直しの練習、岩へ叩きつけの練習を始めたのを収録できた。

 横にトレーナーの親鳥がいないのに、誰も教えないのにしばらく水面を見ながら考え込んだ挙句、自分で本能的に目覚めてダイブと採餌の練習を始めた瞬間を目撃!非常な感動を覚えた。

 人間の生活ゾーン側の岩へ一羽で飛んできたヤマセミの幼鳥。
 数秒おきに小刻みに体を震わせ、落ち着きがない状況が続く。岩の上で20分ほどジーっとしていたが、おもむろに岩から岩へ飛び移りはじめ、それからまた15分ほど経った時、初めてドボンと水へダイブした。

 そうして咥えて上がってきたのは、沈んでいた小枝。それからは何度も咥え損じて水没させるが、同じ小枝をちゃんと拾ってきては、親が餌を叩き殺すように小枝を岩に叩きつけていた。自分で採餌して料理するのもさして遠い日ではないだろう。
 
朝8時前、初めて本能の命ずるままダイブして棒きれを拾ってきたヤマセミの幼鳥(オス)

早速幾度も棒きれを岩に叩きつけていた。落として水没しても同じものを拾ってきた。

朝5時早々の幼鳥勢ぞろい。

無人の土手施設を我が物顔で占領中。

昨日まで給餌指定場所だったのに、トビの若鳥が空気を読めずに鎮座。幼鳥の給餌場を占領されたヤマセミの親は強いのだ。全然意に介さず真上の枝に留まる。

そうしてトビの若鳥をバカにするように鼻先をかすめて急降下!トビ幼鳥ビビる。

高速飛翔のマンツーマン練習も開始された。

この時ほど球磨川が狭く感ずることもないだろう。

鋭い朝日を浴びて、普段とは違う絵人になった。

明日は幼鳥もバラバラになるだろうから、ポイントを絞るのが難しいかも。