2019年12月31日火曜日

2019年野鳥ブログの大トリは大きな鳥で締めくくり、ミサゴ! The wild bird last reports of the end of this year 2019 is the Osprey.

 今年のこのブログの大トリは、せっかくだからやはり大きな鳥で行こうと思う。で、ミサゴの水浴び。大体にしてヤマセミやミサゴのように水中にダイブして餌を獲るタイプの野鳥はわざわざ水浴びなどしないと思っていた。
 
 ヤマセミだって採餌の直後のお清め的水浴びで、くちばしに残った魚の鱗やヌメリ取りが理由だと思うのだが、猛禽類含めて攻撃的な野鳥はあまり全身を水につけてお化粧的な水浴びはしないものだと思っていたので新鮮だった。

 過去においては小鳥系が鳥寄せの水飲み場でよくジャバジャバやっているのを見かけたし、カラスも近所の野川で年中やっているのを見ていたが、猛禽類が水浴びと言うのはあまり遭遇したことが無かった。

 水から飛び上がった直後のブルブルもちゃんとやって、ミサゴは気持ちよさそうに飛んで行ったが、やはり警戒心が強いのだろう。辺りを見回しての水浴びは慎重そのものだった。







カモのように羽ばたきもしたし、野鳥は皆同じだと思った。

この後の行動と飛び立ちは動画で・・・。
https://www.youtube.com/watch?v=juu9c8pls-E&feature=youtu.be 

 今年も一年、このつたないブログをご覧いただき大変ありがとうございました。
まこと感謝に堪えません。来年も是非よろしくお願いしたく伏してお願い申し上げます。

今年、初めてCANONさんのPHOTOPRESSOで公開した2冊の写真集もまだご覧いただいていない方々には是非ご高覧頂きたくお願いいたします。本印刷の前の嗜好調査も兼ねておりますので、ご覧いただいてもしお気に入りの画像がありましたら、オレンジ色の番号をクリック頂けると嬉しいデス。
https://wpb.imagegateway.net/gallery/book/2135358741 道東の猛禽類写真集

https://wpb.imagegateway.net/gallery/book/7165484016 1972-99英国旅行写真集

2019年12月30日月曜日

12月のチョウゲンボウはとても綺麗だった。 The common Kestrel of December was so beautiful.

 松任谷由実の歌に「12月の雨」という好きな曲がある。彼女2枚目のアルバム「ミスリム」に入っている。筆者が青山のVANに就職して2年目頃だから1974年頃だったろうか?

 個人的にはユーミンはこの頃の曲が一番「らしい」と思っている。彼女とはVANが倒産して銀座の広告代理店へ移った頃、何かのご縁でVAN時代一番気が合った同僚と一緒に仕事をした事があった。原宿のラフォーレというファッションビルのクリスマスパーティの演出だった。
 
 ここで、彼女の「ルージュの伝言」を、当時まだシャネルズという名で出ていた後のラッツ・アンド・スターのバックコーラスでのライブがあった。これは最高だった。

 VAN時代所属していたアイスホッケーチームVanguards(東京都社会人リーグ1部)のスタジアムジャンパー姿が筆者。隣がユーミン。VANのエンブレム付きの真っ赤なブレザー姿が此のラフォーレ・クリスマスのプロデュースを担当した、VAN時代の同僚横田氏。我々は一緒に古希爺になったが、ユーミンは最近テレビ(4K)で見ても当時とあまり変わらない。これって不公平だろ?

 話が明後日の方向へ行ってしまうので、「12月の野鳥」に戻ろうと思う。

 今回の「12月の野鳥」は八代の金剛干拓でおなじみのチョウゲンボウ。チョウゲンボウもタカの一種だが、農地であればたいがい何処にでもいるようだ。阿蘇山の火口原、人吉市の球磨川沿い、東京三鷹の住宅地、あらゆる所で観察・撮影している。







なおこれらは向きが似ていて一見連写のようだが1回のダイブの連続画像ではなく、数回電柱や電線上からの降下を撮影したもので、すべて車の中から撮影している。


2019年12月29日日曜日

団塊世代は友人知人とのコミュニケーションと年賀状の存在を考えた。 The baby boomer thought about communication with friends and acquaintances and the existence of New Year's cards.

 この年末、筆者つまり団塊世代の古希越えの人間は、いったいどれほどの友人知人と直接コミュニケーションしたか?
 都会で毎日勤め先で同僚やマスコミ、得意先と顔を合わせた時代と異なり、リタイヤ後はEメールやFacebookで繋がっている友はいても、直接顔を見て眼と眼を合わせてのコミュニケーションをする機会は激減しているだろう。

 特に完全サラリーマン(出世を生きがいに、毎日スーツを着て会社と自宅の往復をした人達)だった人種は仕事から離れれば、名刺もなければ組織の肩書も無くなり、単なる町内会の新人爺さんとも成りかねない。
 意地悪で無責任なメディア・マスコミの編集者たちから「団塊燃え尽き症候群」あるいは「濡れ落ち葉症候群」などと無礼なレッテルを貼られかねない状態の方も多いのではないだろうか?

 そういう人を含めた団塊世代(この場合は少し年齢幅が広いが)の仲間に話を訊くと、Facebook などバーチャルで昔の勤め先仲間と繋がってはいるが、「誕生日おめでとう」だの、孫の写真に反応する程度で、具体的に突っ込んだ投稿交換は決して多くないようだ。

 自分の場合のケースを考えると、やはりリアルでも年に数回会う仲間、友人知人であれば、毎日Facebookでも濃いコミュニケーションが出来ているような気がする。スマホを使わない筆者などは、Facebookをパソコンで行うため、1日のFacebook上でのコミュニケーションは、朝と晩の2回に集中する。しかし、それでもそれなりの現状維持交流はできているようだ。

 ここで、今年の後半11月後半から今日までのほぼ1か月間、生で逢った友人・知人の画像を振り返ってみよう。
会社の同僚、小学校時代過ごした場所が北九州、仲良くほぼ同時に転職、我が妹と幼稚園が同級生、美術デザイン系・・などなどいろいろ複雑な組み合わせの友人たち。ほぼ毎日Facebook上で「駄洒落の応酬」でしのぎを削る仲間でもある。

ヤマセミ観察・撮影から繋がったBeatles狂い同士。熊本へ行く途中で北九州で降りてミーティング!英国リバプールでのBeatles解散50周年記念イベントに参加した話を聴きに・・。なんと彼は、かのキャバーンクラブでライブ・演奏してきたという剛の者。
これをきっかけにFacebookで繋がった。当然二人とも孫のいる爺世代。
 
 八代に着けば必ず顔を出す八代駅前の珈琲店ミック。中央のマスターは筆者がヤマセミに狂うきっかけを作ってくださった大恩人!京都大学文学部卒の優れた頭脳を持つ。左は絶滅危惧種クロツラヘラサギの保護・保全に関する世界的権威の行動派鳥類学者。ヤマセミが人吉市の鳥に指定された際の重要人物。

 
 上が行きの写真で、これが帰る日の写真。必ず立ち寄るミック・カウンター席で知り合った方々とのコミュニケーション。球磨川漁協総代、デザイナー、行政書士などいろいろな方々との交流の場。これらのプロデューサーはミックのマスター。八代市および近郊の文化人たちのたまり場的存在。

八代では必ずこの中学校時代(たった1年間)の同級生親友と夕食を摂る。2001年3月の再会以来もう20年の年月が過ぎようとしている。

ヤマセミ中心の野鳥観察の大先輩・師匠。人吉市におけるヤマセミ撮影のレジェンド。来年は筆者と同様年男(一回り先輩)。ヤマセミを人吉市の鳥に指定した運動の創始者。人吉市滞在中は午後必ず球磨川土手のお宅にお邪魔して、その日の成果や情報を交換する。

同じく、ヤマセミ観察・撮影に関してはヤマセミ遭遇回数世界一間違いない開業医師。古希を超えて医院を移転新築するというエネルギッシュな先輩。
 
人吉行から戻って年末の忘年珈琲会。毎日Facebookでコミュニケーションした上での生のミーティングは、「絆」の深まりと確認に必須だとつくづく感じる。

このほかにも・・・。

野川流域で週1度2度走る際のランニング仲間は、現場の野川土手でカメラのシャッターを押してもらったり、一緒に走って声を掛け合うだけの仲だが、それでもリアルの友ではある。
 その意味からすれば、バーチャル空間だけで繋がっている友と、リアルでも繋がっている友の差は非常に大きいと実感する最近だ。
 団塊世代同士は特に物心ついて以来60年以上同じ空気を吸い、同じ文化・風俗の中で生きて来ているので、共通部分がほかの世代とは全然違って非常に多いのだ。

 生で逢う、Facebookで毎日数度のコメント交換がある、さらには個々にFacebookメッセンジャーで個別の情報交換や相談が出来ている。正月にはこれに輪をかけた年賀状が存在する。これらの友達・知人たちへの年賀状は本当は無くても良いのだが、何故か真っ先に出そうとする。これが不思議でしょうがない。

 逆の見方をすれば、年賀状は毎年交換するもののもう10年以上顔を合わせていない人も居る。今後も会うことはない人含めて「これって意味あるのか?」状態で今年も年賀状のタイミングになってしまった。

 筆者はこのブログを5年以上続けている。たった1行英文のタイトルを入れているだけで、ここ数日は米国でのページビューの方が日本国内より多いという信じられない状況にある。このあたりを含めて団塊世代の71歳は7回目の年男になる2020年=令和二年の正月のご挨拶をどうしようか、今に至っても思案中だ。大体71歳になって年単位のけじめの挨拶が要るのだろうか?

日本よりアメリカでのページビューが多いという事実に首をかしげる今日この頃。これを見るにつけ、コミュニケーションとはいったい何者ぞ?と思う。

 何故か、今日のページビューランキングの上位に5年前の2014年1月の正月飾りの投稿が入っている。非常に面白い傾向だと感激している。これだから今年もコンデジもって、都心の正月飾り周りをしようという意欲がわいてきた。
http://yamasemiweb.blogspot.com/2014/01/i-would-like-to-introduce-various-types.html

2019年12月28日土曜日

団塊世代、暮れの東京都心野鳥情報。 This is the Baby-Boomer's wild birds of capital Tokyo report from in the end of this year.

 東京はコンクリートジャングルの大都会だから、野鳥はあまり多くの種類が生息、あるいは渡りの途中で寄らないだろうと思うのが普通だろう。

 しかし、空を飛ぶ野鳥から見れば、どんなに高い建造物があっても、交通量や人間が多くても、餌が採れて、塒が確保でき、水さえあれば天敵から身を守りやすい大都会は意外に過ごしやすい環境だと聞いた事がある。

 地方で犯罪を犯した容疑者が、小さな地方都市や顔見知りで構成されている工業地帯の工場街・下町の横丁あるいは、山岳地・荒野を逃げ回るより、東京や大阪など、見ず知らずの多くの人間が不定期に行きかう大都会の盛り場の方が、はるかに身を隠しやすいというのに似ている?

 かって、昭和の天皇陛下が皇居の吹上御所の芝生の庭に春先ヤツガシラが飛来し、しばらく滞在した事実があるという。これに関してはその芝生のお庭を見ていた天皇陛下が皇后陛下に「ヤツガシラだよ、珍しいねえ?」とお声を掛けたら「あら、今夜のおかずにちょうど良いですね?」と、サトイモ科の八ツ頭と勘違いされたという笑い話があるが、どこまで本当か定かではない。

 一方で、新宿御苑にはルリビタキ、トモエガモなど地方でもなかなか出遭えない野鳥も渡ってくるし、明治神宮にはオオタカも営巣、サンコウチョウ等も来たりするという。
 東京もビルの真ん中ではなく郊外へ出れば23区内でも数多くの野鳥に出遭える可能性がある。

 今日は、そういったレベルではなく、日常街歩きの途中で出遭う都会で暮らす野鳥たちをレポートしてみた。
 カラスとスズメとカワラバト・伝書バトのたぐいは省くとして、ハクセキレイとメジロ、ヒヨドリ、オナガが都会のど真ん中では一番多く遭遇する野鳥だろうか。

 まずメジロ!JR山手線の駅に「目白」があるがこれは同じく「目黒」同様、野鳥のメジロ、メグロからきている名前ではないようだ。いずれも鎌倉街道に沿った「目白不動尊」「目黒不動尊」から来たようだ。

 で、メジロが何で都会の町中で盛んに生息しているかと言えば、間違いなく「餌と安全」だろう。よほどのことがない限り大都会で猛禽類が小鳥を襲うことはない。逆に塒にする公園の樹木、人間が残したりこぼした残飯、あらゆるところの水溜り。これだけ揃っていて過ごしにくい訳がない。紐でつながれたペットの犬、唯一天敵と言える野放しの猫たちも野生の本能を失って久しい。

 おまけに、軒先に干された干し柿などは格好の餌だ。三鷹の住宅街でもう13年以上続けている筆者の干し柿作りのベランダの干し棚にもメジロやヒヨドリが来る。一度ほじくられて鳥除けネットを張ったためもう実害はないが、ご近所では今年もほぼ全滅した。


もう13年以上こうして柿を剥いて干し、恩師やお世話に成っている大先輩たちに贈呈しているが、鳥除けネットが無ければ干し柿もメジロたちへのボランティア・プレゼントになってしまう。


毎朝散歩で通りかかるご近所の干し柿は、吊るし方も雑で酷いが、とうとう野鳥に食べ尽くされてしまったようだ。

 一方でハクセキレイ。

街中で、思わず踏んでしまいそうになるのはハクセキレイ。浅草や上野恩賜公園などへ行けばキジバトやドバトを思わず踏みそうになるが、山の手の恵比寿ガーデンプレイスなどではレンガの歩道にハクセキレイが闊歩している。写真に撮ってみると意外な画像が撮れて面白い。

レンガの歩道にハクセキレイ

此処まで近づいても、人間が避けるだろう・・くらいになめているハクセキレイ。


こうして、都会のど真ん中にハクセキレイが人間と共存して闊歩している事実は驚きだ。

2019年12月27日金曜日

団塊世代は師走の東京でバードウォッチング! The Baby-Boomer was bird watching at Capital Tokyo in the end of year.

 東京から年に幾度もヤマセミ中心に球磨川流域の野鳥生態観察に熊本へ行くが、東京都心の事を忘れたことはひと時もない。
 外出する際は必ず予備バッテリーと予備メディア携帯でコンデジを持って出ることにしている。いつどこで、どんな面白い野鳥の生態に出遭えるか判らないから・・・。

 今日は都心に用事があって、朝10時にはトレッキングシューズで外出した。最寄りの西武多摩川線の駅まで1,600歩の距離だ。実はこの間に造園業者の植栽育成地があって、猛禽類含め時折面白い野鳥が来るのだ。

 まさに今日はこの縁でアカハラに遭遇。キジバトと仲良く採餌していたが、キョッ、キョッ!とシロハラに似た声で鳴くものだから、一発でその存在が判ってしまった。

 それ以外にも、御茶ノ水界隈でビルの谷間の公園でまだ残った紅葉の中でうごめくスズメ、木の実を食べるヒヨドリ、エナガにコゲラなどいろいろ遭遇。大東京の中心部で冬を生き抜く野鳥たちをレポートしてみた。

キジバトと一緒に採餌中のアカハラ。


木の葉をひっくり返しては虫を探す、シロハラとほとんど同じ行動だ。


ヒヨドリは枯草の向こうで枯草の下に落ちている草の実木の実を採餌中。

同じヒヨドリ、こちらは御茶ノ水の明大のキャンパス中庭で。

残りモミジにスズメがいっぱい。

こうなると江戸時代の花鳥画も、さもありなんという感じがする。

エナガ、シジュウカラ、コゲラの混成軍に遭遇。


ワーワー言いながら移動していった。都会派の野鳥たち。


2019年12月26日木曜日

熊本県で三回目のハヤブサに遭遇、ちょっと変わった個体だった。  I observed 3rd.Falcon at the Kuma-River, which something different.

 阿蘇山系で三羽のハヤブサ、球磨川水系の崖地でハヤブサ、そうしてあさぎり町の球磨川で三度目のハヤブサ遭遇。今回は樹木どまりの状態で飛び立つことは無かったが、撮影者を確実に凝視していた。つくづく猛禽類の眼の良さには驚かされる。

 しかし、三度目の遭遇対象は少し今まで見たことがある個体とはいささか違っていた。猛禽類専門に観察撮影されている方から見れば、「あーそれ、普通です。」と言われるとは思うが筆者的に珍しい被写体だった。

 まず目の上に白い眉のような白い部分がある。こんなのは無いだろうがシロマユハヤブサ・・・みたいな感じだった。同時に胸の縞が普通は横縞なのが縦縞だった。
 胸が縦縞と言えばチゴハヤブサなどがそうだが、下腹部が褐色~赤色になると思うのだがその部分は見えなかった。4~5年前ほぼ同じ場所でチゴハヤブサを確認撮影したが、ひょっとするとその個体かもしれない。

 これで、熊本県内3か所でのハヤブサ遭遇レポートは終わるが、過去においても幾度かこのブログでハヤブサは掲載しているので、数年前の投稿に戻って見て頂けると嬉しい。右の過去ログの中の主に冬季~春先5月までを探すと出てくると思う。

 野鳥観察者は、ちょっと変わった個体に出遭うと「すわ、珍鳥か?迷鳥か?」と思いたいのは古今東西同じようだ。しかしたった10年程度の鳥見経験しかない筆者などはほとんど自分で発見した「珍鳥・迷鳥」のたぐいは多くない。

眼の上のシロマユが印象的だ。

胸の縦縞と相まって、あまり見かけないハヤブサだった。単純に普通のハヤブサの若鳥かも知れない。それならそれで充分納得なのだが・・。


昨日までのこの個体とは明らかに異なる風貌だった。

 実は過去の投稿を調べてみたらほぼ同じ場所で4年前カワラヒワらしき獲物を捕らえ食していたハヤブサが非常によく似ていた。ひょっとすると同じ個体かもしれない。そうなるとこの風体で若鳥ではないという事になるが・・・。その時の投稿は以下の通り。