2024年10月11日金曜日

今年は雨が多く、野川が湧水で水浸し! This year there has been so much rain that the Nogawa River is flooded with spring water!

  今年は雨が多い。遠い所の台風のお陰で前線が発達し、東北地方や能登半島は壊滅的な雨量災害が発生した。秋になっても続いている所が多い。

 実は今年関東も雨量が多く、三鷹の野川流域も国分寺ハケ線の崖から湧き出る湧水の量が例年になく多く、野川も流域の水浸し状況が長く続いている。

 いつもはチョロチョロ流れる野川だが、夏から秋にかけて水量が多く、流れが速い。カワセミなどは流れが速いとダイブ採餌が出来ないので、ワンドや池に餌を求めている様だ。

 今年、いつもとは違う状態の野川をご紹介。

 今年は8月26日~9月4日の長雨で東京多摩地区の各河川の水量がいつになく増えた。

8月末長雨が上がり小金井市を流れる野川はいつもの3倍以上の川幅となった。

カワセミもいつもの川辺で採餌できず、田んぼで採餌する有様。

 9月6日撮影の小金井市附近水際の曼殊沙華。普通お彼岸21日頃満開のはずの曼殊沙華が、増水で水を被り続けた土手で早く開花してしまったようだ。すでに9月6日で枯れている花もあるという事は、9月1日頃開花したと思われる。
昨日10月10日三鷹の住宅街の曼殊沙華。10月10日にまだ開いていない花が在る程だから、今年の曼殊沙華の花期は異常に長いという事になる。滅多にない事だろう。

9月に入っても強い雨が頻繁に降った。

メディアはゲリラ雷雨とかいうが、昔から言う単なる夕立土砂降り。

その結果国分寺ハケ線の崖から出る湧水の量は多い。

あちこちであふれ出てきている。

いずれも冷たく奇麗な水だ。

排水溝から噴き出て周りは水浸し!

いつになく流れが急な野川、こういう流れは珍しい

いつも連れて行く愛犬も、普段より15㎝ほど深い川に入ったまま動かない。

左がいつもより水量が多い本流、右はランニングコースの土手草地、湿地状態。

カワセミもいつもの止まり木が水没しているのでこういった所に留まる。

2024年10月10日木曜日

ヤマセミとカワセミの仲の良さシリーズ・チラ見版、最終項。 Goodness in the midst of the Crested kingfisher and the Common kingfishers series, glimpse version, final section.

  日本人全員が注視している米大リーグMLBのポストシーズン!今日ドジャースが負けてパドレスが上に進んだ瞬間、日本人の今年の野球への思いがメディアと共に終了するだろう。

 あとはダルビッシュや松井がどんなに頑張っても、大半はテレビのチャンネルを他に回す(=この言い方もブラウン管時代のテレビを観ていた人にしか分からないだろう。)昨日解散した衆議院選挙に一気にメディアと一緒にとって代わるのだろう。

 日本人の世論や意識はメディアによって右にも左にも簡単に変わってしまう。テレビが「街の人の声を聴いてみましょう」とマイクを差し向ける場面も、実は何度もリハをして作られた物であることを筆者は知っている。渋谷や新宿で何度もそういう場面を撮影している。

 近いうちこのブログでそういった場面を集めた特集でもやってみようか?笑えるはずだ。

 人の意見を訊かないと、自分の意見や考え方をまとめられない日本人のなんと多い事か?

 だからこそ、お店で、あるいはTVのショッピング番組で「今、一番売れています!既に100万箱完売!」などというセールストークに「売れているんだ!きっと良い商品なんだろう」と思ってしまう、暗示に弱い性格なのだ日本人は。オレオレ詐欺や電話でのカード詐欺に遭う人が多いのはこの辺りが理由かもしれない。海外ではあまり聞かないし・・。

 同時に人と違う考えを持って、人から遠ざけられたり白い眼で見られるのを極端に嫌うのだ。多分「村八分」の習慣が江戸時代から続いているのだろう。

 TVのショッピング番組でも「この番組終了後30分だけ特典が付きます!番組終了後電話受付要員を増員してお待ちします」…などと言う話を真に受けて電話してしまう。普段誰もいないのに一人が受付の椅子に座るだけ、あるいは受付が一人増えるだけなのに、大勢が電話対応して繋がりやすいかの様に聴こえる・・。相談相手のいない一人住まいの高齢者を狙ったビジネスは今後ますます増加の一途だろう。


・・・という事で、テスト版で10冊だけ印刷した写真集「ヤマセミカワセミ」の最終ページになってしまった。色々な声を聴いて、数百冊自費出版した「人吉市の山翡翠」「八代市の野鳥」に続いて本格的印刷(と言っても数百冊だが)を行うか判断したい。

 ある日の球磨川本流樋門排水溝での出来事。ヤマセミがくつろいでいる所へカワセミが飛んできて並んで留まり何やら朝のご挨拶。150m以上離れた対岸からの撮影なので、画像が甘いのはご容赦。あくまで生態の記録・証拠写真なので・・・。

 ヤマセミとカワセミは、しばらくそこで会話をしてカワセミが先に、ヤマセミが後を追って川下の方向へ飛んで行った。右ページは同じ個体同士かどうかはわからないがその川下の架線上の二羽。人吉市の球磨川におけるヤマセミとカワセミの生態ご紹介は此処まで。

左ページは、2017年肥薩線に特急かわせみやませみ号が運行開始した際に自費出版しJR九州へプレゼントした小冊子。小学校時代から鉄道ファンで八代駅構内など顔パスで入れてもらいSLなどを色々撮影させてもらった恩返しだと思っている。

右ページは今までCanonのPHOTOPRESSOで制作したいろいろな写真集(ほとんどがオフセットで300冊以上の自費出版するためのテスト版・10~20冊程度の制作)
今回ご紹介した一連のヤマセミカワセミは上段左端に在る。今後本格的なオフセット印刷に進むか否か思案中だ。

2024年10月9日水曜日

本邦初公開!ヤマセミとカワセミが並んで飛ぶ様子。 First public viewing in Japan! the Crested kingfisher and the Common kingfisher flying side by side.

  NHKの良く使う言葉に「この生態はNHKが世界で初めて収録しました」あるいは「人跡未踏のこの地域に世界で初めてNHKのカメラが入りました」得意げに自慢するこのフレーズを毎回聴いていて厭らしく感ずるのは筆者だけだろうか?

 ダーウインが来た!・・などでよく聞くフレーズだ。

 筆者はコマーシャルで途切れ途切れになり、なおかつ反復縫いのようにダブって同じ所を数分も繰り返しながら放送する民法の番組は大嫌いだ。

 特にお笑い芸人中心のバラエティ番組やクイズ番組は、1秒も画面を止めないでチャンネルを移動する。皆、金太郎飴の様でスポンサー各社も良くこんな番組に広告費を投入するのか良く判らない。余談だが筆者、広告代理店勤務中も数十年間不思議で仕方が無かった。

 筆者は地上波は殆どNHKしか観ないと言って良い。あとはCS・ケーブルTVのミステリーチャンネル、アクションチャンネル、そのほか映画系の4チャンネル+Dlife程度のモノで、そのほとんどが録画して時間の空いた時に観る程度。

 そのNHK的コメント式で言えば「「この生態は筆者が世界で初めて収録しました」とでも成るのだろうか?ヤマセミとカワセミが一緒に並んで飛んだ場面を、今から10年ほど前球磨川の本流で撮影している。

 勿論、撮影している時現場ではヤマセミしか筆者の目には見えていない。いつもの通り河原でヤマセミの飛翔を連写していただけだ。

 相当前にこのブログでもその詳細をご紹介したが、その詳細過程が印刷物になったのはこの「ヤマセミカワセミ」が最初だ。

 ヤマセミとカワセミは仲が良い・・の典型。ヤマセミの幼鳥同士のやり取りを手前のカワセミが野次馬的に観ている微笑ましい人吉市の日常風景だ。

 これが、たぶん誰も撮ったことが無いと思われるヤマセミとカワセミの並行飛翔。最初左ページを撮影後見た瞬間腰を抜かしそうになった。撮影時にカワセミはとても人間の眼では見えなかったのだ。最初に観た時はヤマセミがカワセミを威嚇して追いかけているものと思った。右ページで更にそれを確信した。

 此の左ページで、カワセミがヤマセミに追いつかれそうになり手前にターンして逃げているのだと思い込んだ。しかし、それから約半年して再度大型液晶モニターで検証して驚いた!右ページの画面の右に小さくカラフルなカワセミが写っているではないか!

 追いかけられて、威嚇されたのではなく、追い抜かれただけなのだ!今から10年前、このシリーズを撮影して、一時期ヤマセミはカワセミを威嚇すると思い込んだのが、そうでは無く仲良く並んで飛んだのだと思い始めたのだった。

 ただ樹木や岩に留まっているヤマセミ、あるいはカワセミを図鑑に使えそうな奇麗な画像をアップで撮影するのではなく、今何をしているのか?どんな生態なのか?が判る瞬間画像を撮ることに集中してきた自分の考えが決して間違っていなかったと安心したシリーズだった

2024年10月8日火曜日

ただいま多摩地区をエゾビタキが通過中。 The Grey-streaked Flycatcher (Ezobitaki) is currently passing through the Tama MItaka area.

  昨日、久しぶりに野川沿いを探鳥周回中、エゾビタキのフライングキャッチに遭遇。

 エゾビタキはご存じの通り渡り鳥だが、日本では春秋に通過するだけの旅鳥。筆者が遭遇できたのは春先の奥日光戦場ヶ原、秋の北九州小倉・森林公園、同じく秋の熊本県阿蘇山。そうして三鷹の野川公園・武蔵野公園、いずれも秋の方が眼にしたことが多い。

 昨日は撮影中に上空を鋭い夕陽を浴びてハイタカも舞って野鳥三昧だった。

まだ陽が高い時点では木の実を採餌していたエゾビタキ。

暫く羽休めの時間があり、耳をかくなど非常にリラックスしていた。

30分ほど回遊して戻ったら見晴らしの良い枝に移動しさかんにキョロキョロ!

パッと飛び立ってフライングキャッチ!

たいがいセッカのように同じ場所へ戻るが

太陽に向かって横方向へ飛ぶことが多い、餌が見やすいのではなかろうか?

結構素早い飛翔だ

見事な胸の縦班

時には同じくフライングキャッチの他種と縄張り争いがおこる。

2024年10月7日月曜日

ヤマセミとカワセミが如何に仲良いかの証拠画像の数々! A number of images are evidence of how close Crested kingfishers and Common Kingfishers are!

  土日を挟んでレギュラーの野鳥ブログに戻るのだが、昨日のMLBポストシーズン・地区優勝争いの第1戦で大谷選手がまたまた試合の行方を左右するホームランを打った。

 相手チーム・パドレスには強力な日本人投手ダルビッシュ選手と松井選手が居る。どちらも応援したいのだが、ほとんどの日本メディアは完全に大谷選手のいるドジャースを応援している。

 そもそも公平な報道をすべきニュースキャスターや解説者が、「どうしたらドジャース勝てますかねぇ?」だの「パドレスの強力打線やばいですねぇ?」などと平気でコメントするのはおかしくないか?「こいつら、どうしようもないな」といつも思いながら観ている。

 しかし大谷選手も気合が入っていた、昨日のホームラン。テレビ画面を一生懸命連写してしまった。

うまい事ホームランを打つ瞬間をコンデジで捉えられた。

確信を持った瞬間バットを放り投げた大谷選手

高速連写にしておいて良かった、飛ぶバットが!

雄叫びをあげて

走り出した!テレビの中継を撮るのも面白い!

 まだ王貞治が出現する前、川上だ!新人長嶋だ、与那嶺だ!バルボンだ!と白黒テレビにかじりついていた昭和30年代から、日本人選手が主人公で活躍するアメリカの野球MLBをリアルタイムで観て。コンデジで撮影している自分がとっても不思議に思える。

 明日もまた日本人を熱くしてくれるだろうか?大谷もダルビッシュも頑張れ!


・・で、ヤマセミ・カワセミの仲いい証拠画像をご紹介!

左ページが最初。ヤマセミが網干竿の上に居て、カワセミが右端のコンクリの上に居る。右ページではヤマセミが舫い舟のデッキに飛んできた。カワセミの横にはコサギ。三羽で水面を観ている。2013年この画像を最初に載せた写真集にはこう書いた・・「コサギが落とした車のキーをヤマセミが一生懸命に探してあげている‥‥のではない」結構受けた。

左は上のページの網干竿上のヤマセミとカワセミ、ただ並んでいる画像もあるが、カワセミが小魚を狙って採餌ダイブした瞬間シャッターを切った画像を載せた。右ページは左からヤマセミが岩にランディングしようとするときに、右からカワセミが飛んできた瞬間を載せた。この後この二羽は交差して別れるのだが、動画では判らない生態の瞬間。

これもヤマセミとカワセミが間近にいて、カワセミが採餌の為ホバリングに入った瞬間をとらえたもの。人吉でしかこういった画像は撮れないだろうと思う。ちなみにこの画像は年間のある時期2週間ほどしか撮影チャンスが無い。理由はヤマセミが此の岩の群れに来るのがその時期だけだから。

2024年10月6日日曜日

団塊世代は石破政権へのメディア報道に呆れる。 Boomers are dismayed by media coverage of the Ishiba cabinet.

 連日、メディア報道を見ていると出来たばかりの石破内閣への攻撃、あるいは否定的内容があまりに多くて呆れている。総裁選の最中に石破氏が言っていた事と、首相になっての所信表明演説の中身の整合性が無いというのだ。野党もこぞってメディア報道に乗って「ウソツキ」だの「トーンダウンすぎ!」と責め立てているようだ。

所信表明演説中身

総裁選の時主義主張を封印したと報ずるメディアたち

 あの総裁選の時に報道されていた「日米地位協定改善」だの「東南アジアNATO」だの「夫婦別姓問題」を所信表明演説に入れずトーンダウンしたと言って攻めまくっている。


 筆者は思う、総裁選の際の主義主張は、所信表明と違って、決して「公約」では無いのではないだろうか?なぜなら9人の主張を並べてごらん?ほとんど同じことを言っているのだから。https://jp.reuters.com/markets/commodities/P7MDCTUS7BIXFGHN3OCKPIRW3E-2024-09-03/ ※ロイター通信が報ずる9人候補の主張。

ロイター通信がまとめたこのサイトをよく読んでみると判ろう。これを見る限り石破首相は「日米地位協定改善」だの「東南アジアNATO」だの「夫婦別姓問題」を決してメインで主張していないではないか?

 高市氏も「総裁(=首相)になったら靖国神社へ参拝する・・」など問う事はロイター通信の各候補主張一覧には入っていない。ロイター通信社はUPIなどと肩を並べる世界が認めた通信社。申し訳ないが共同通信社や時事通信社とは世界から視て規模がちがう。信用度がまるで違うのだ。

 つまり世界を代表するロイター通信社が9人の各候補の主張を一覧にしている中に、決選投票した二名の主張に、日本のメディアが騒いでいた「日米地位協定改善」だの「東南アジアNATO」だの、はたまた「靖国神社うんぬん」も入っていないのだ、これは何故だろう?

 世界のメディアと日本のメディアの目の付け所がなぜ此処迄違うのだろう?

 日本のメディアは「かって、こういう場所でこう言った!」という候補者が現在メインで主張している訳では無い「つぶやき=Twitter的発言」を、今選挙戦で主張しているとすり替えて報道しているのではないだろうか?

https://jp.reuters.com/markets/commodities/P7MDCTUS7BIXFGHN3OCKPIRW3E-2024-09-03/ ※ロイター通信が報ずる9人候補の主張。

 更に思うのだが、同じ自民党の中で似たような者同士が総裁の席を争う「選挙運動」の時に他候補と差別化を図る中で掲げる意見・主義主張と、首相になって実際に国を治める事になって日本国の首相としての所信表明(=世界に発信する公約みたいなもの)が本当に同じだとでも思っているのだろうか、マスコミも国民も?

 候補者9人の中から一人を選ぶ選挙の際の主義主張と、国を治める立場で世界の首脳と渡り合う際の所信表明が同じだったら、とんでもないことになるとは思わないのだろうか?

 もし高市氏が首相になって「直ちに首相として靖国神社に詣でるんだもんね私ゃ!」と言ってごらん?その1時間後の中国、米国ほか西側諸国の反応はどうなると思う?しかし、繰り返すがこの「靖国神社うんぬん」もロイター通信がまとめた一覧には入っていない。

 メディアはどうも重要ではない突出した言葉を針小棒大に報道して世の中の人心を惑わしているような気がしてきた。

もしこの方が首相になって靖国神社参拝主張が実行されたら、世界は? 共同通信写真

 首相ともなれば不要なトラブルは避けるのが当然で、総裁選の際に様子見の狼煙(のろし=観測気球)を上げ世界の反応を見て、首相就任時の「所信表明」をブレーン・スタッフと共に作ったに決まっているだろう?メディアはそんなことも判らないのだろうか?


日本経済新聞ネットメディア(会員版)は世界がどう見ているか?こう報じている。ロイターの報道内容と随分違う事にお気づきだろう?

石破茂新政権、海外メディアの日本特派員はどうみる?

2024102 5:00

石破茂政権が1日、発足した。首相は就任前、日米地位協定の見直しやアジア版北大西洋条約機構(NATO)の創設などについて提唱した。閣僚も外交・安全保障に特化した人から選び、注力する姿勢を示す。対外関係などを中心に日本で活躍する海外メディアの東京特派員に新政権への評価を聞いた。

■地位協定改定、米国は簡単に応じない(※所信表明ではこの権には触れていない)

米ウォール・ストリート・ジャーナル ピーター・ランダース東京支局長

石破氏が自民党総裁選を制したものの米国も大統領選挙だったので外国を見てる余裕はなかったように思える。石破氏は防衛相を務めているものの米国でよく知られているわけではない。本人の政策ややりたいことはこれから次第に知られていくだろう。

岸田文雄前首相が率いた宏池会は歴史的に役人出身が多く、財務省に近かった。安倍晋三元首相の時は秘書官はじめ経済産業省に近い政権だった。石破氏は防衛関連の知識がある。安保政策通が集まり新風が吹いたようにみえる。

石破氏は総裁選の期間中、ハドソン研究所に(日米安保条約の改定に触れた)論文を寄稿した。論文自体が注目されたのは総裁選後だった。

日米地位協定の改定などを積極的に進めようとするなら、米国側は簡単に対応しないと考える。石破氏は実現可能性を問われていくだろう。

■「アジア版NATO」韓国国民は敏感(※所信表明ではこの権には触れていない)

韓国・東亜日報の李相勲東京支局長

石破首相の就任後も、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領と岸田文雄前首相の時から構築された友好的な日韓関係は継続できるだろうと楽観視している。韓国国内での報道も同様だ。

石破氏はこれまで歴史問題などについて韓国に友好的な発言をしてきた。靖国神社参拝の可能性も自民党総裁選の他の候補者と比べたら低いだろう。

安全保障政策は一定程度の時間をかけてどのように議論が進展していくのか見極めなくてはいけない。

例えば首相が就任前に提唱したアジア版のNATOについては韓国国民は敏感に反応するだろう。仮に枠組みが成立すると、台湾有事の際は米欧のNATOと同じように台湾を守るために戦う義務が発生する恐れがある。

韓中関係は日中関係以上に複雑であり、一筋縄ではいかないだろう。

日米地位協定の見直しも在韓米軍との関係性に影響が及ぶ可能性がある。

■中国にバランスとれた視点持つ印象

香港フェニックステレビの李淼東京支局長

中国は石破首相の誕生をもちろん注目する。総裁選中も含め、かなり独自な主張をしている。特にアジア版NATOは石破氏が論文ではっきりと「中国を西側同盟国が抑止するためにアジア版NATOが不可欠だ」と書いた。(※世界に向けた所信表明ではこの権には触れていない)

中国は当然とても警戒をしていると思う。ただ参加国をどうするかや、実現可能かということを見ていかないといけない。石破氏に何回か今までインタビューしたなかで中国に対してかなりバランスのとれた視点を持っている印象がある。

総裁選の候補9人全員が中国に厳しい見方を示していた。日本で保守的な声が主流になりつつある状況で、石破氏がどのようにバランスのとれた対中外交を展開するかがポイントになる。

内閣の顔ぶれなどをみると防衛相経験者が多い。安全保障の専門家を起用することは石破氏が安保にとても強い思い入れがあるからだろう。アジア版NATOそして日米地位協定改定に非常に強い決心があったからこその起用ではないか

2024年10月5日土曜日

団塊世代はテレビ・ワイドショーのこういう偏向報道を憂える。 Boomers are concerned about this kind of biased reporting on TV/wide shows.

 またまた昨日、総裁選直後の株急落を在京テレビキー局でやっていたが、酷いものだった。TBSの「ひるおび」お笑いタレントが司会の情報ワイドショーだ。

 昨日アップしたブログでもご紹介した通り石破ショックなる株価の下がりは、その3日前の水準が高市候補優勢で上がり始めた株価が急激に下がっただけで、元の木阿弥に戻っただけなのだ。

9月29日の

10月1日のテレ朝・羽鳥真一モーニングショウで詳しい解説を行っていた。

 しかし昨日10月4日の午後の6チャンネル「ひるおび」では、総裁選2日前までの株価推移と水準を隠して2日前、株価注目層が高市予測をして勝手に期待値を盛り上げ始めてからの株価グラフしか見せず、株価が急落した朝のテレ朝・モーニングショーとは相当違う報道をしていた。

「石破ショックとかいうけれど、きちんと上がる数日前の株価に戻っただけ」という正しい報道をしていたテレ朝のモーニングショーを知らない視聴者は、完全に石破政権誕生で株価が下がったと新政権を悪者扱いするだろうと思った。これは公平な報道では無いのではないか?

これがTBS「ひるおび」の経緯はしょり解説グラフ

こちらが何度もご紹介のテレ朝モーニングショーのグラフ

 一方、昨日の「ひるおび」では国内外の経済情勢に精通している・・と称するプロが、すでに他局が報じた内容を面白おかしく加工して絵解きをしていたが、観ていて腹が立った。




 こうした全体の流れを見せず、石破ショックだけを抽出して番組化した「演出・偏向」報道だとおもう。

 この辺りはテレ朝とTBSのこの手の番組プロデューサーの知能の差かもしれない。テレ朝の報道の3日後にやっと報道したTBS、両方きちんと観て聴いて筆者はそう思った。この差に気が付かないスポンサーがノー天気にスポンサーを続けているのだろう。消費者は皆見ている。

 これは、テレ朝、TBSどちらの放送が先であっても株価推移グラフ自体は変わらないので、全体の流れを見れば一目瞭然なのだ。

 この「事実」を部分的にカットして報じ、別の印象・結果を生じさせ視聴者を誘導する悪しきメディアの「良くやる手法」そのものだと思った。

 石破氏がまだ自民党総裁になったばかりで「首相になっていなかった日」の記者会見で、「この後首相に指名されれば、早期に解散し・・。」と喋ったのに対し、質疑応答に入って最初の記者が「まだ首相に指名もされていない段階で、いつ解散するかなどと言って良いのか?」と質問をした。

 これに対し、落ち着いてこういった。「私は内閣総理大臣として指名されれば・・と申し上げている。今はまだ内閣総理大臣として指名を賜っておりません。その時に判断をきちんとしていかねばならないと思っております。ただ、新政権が発足をいたしますので、いずれの時期かには国民のご審判を賜らねばならないということは、よく承知をいたしております。」新米記者の悪しき質問には引っかからなかったが、視ていた一般国民は新米記者の質問を聞いて「そうだよな?おかしいよな?」と瞬間思った人も多いのではないだろうか?

 こうやってテレビの報道を「鵜呑み」にする傾向が非常に強い日本人!人の振り見て我が振り、直そう…と思った。