2018年9月21日金曜日

カワウとサギの採餌に関する共創行動の研究。 A research of co-creation feeding between cormorant and heron.

 2013年11月に球磨川本流でカワウの大群とそれを囲むように集まったサギ達を観察撮影していた。
 その時は単純にカワウの大群が押し寄せたのをサギ達が餌場を荒らされたと腹を立て対立をしているくらいにしか視なかった。黒いカワウ80羽程の群れに対して、ダイサギ、コサギ、アオサギの50羽ほどの群れがワンワン集っているのだった。

 球磨川野鳥界の年次総会かと思う程だった。過去5年以上球磨川でヤマセミを観察していて初めての現象だった。

動画でも収録、ご参考
https://www.youtube.com/watch?v=vKJEWPGdwyQ

 さすがに球磨川、野鳥が多いなぁ・・・観た当初は感心するだけだったのだが、4年後、同じ球磨川の別のエリアで少数のカワウとコサギ、ダイサギの群れが同居している場面を観察撮影して驚いた!
 数羽のカワウが岸沿いで小魚を採餌した直後、岸に陣取っていたコサギ6~8羽が水際で盛んに小魚を突いていたのだ。

 ・・・という事は、あのカワウ80羽の大群が騒いでいた球磨川の瀬でも同じ事が大々的に行われていたに違いないのだ!そうではないという明快な証拠でもあれば別だが、映像を見る限り他の理由が出てこない。

 更に詳しく画像を精査すると、単純にカワウがかき回した水中の小魚たちが岸方向の浅瀬に逃げるだけではなく、コサギがカワウの潜る真上を何度も飛び交って影を作り、更に小魚たちをパニックにさせていることが判明した。

 単純にサギ類がカワウのおこぼれを岸辺で待っていて頂戴しているのではない事が見えてきた。正確には水中撮影をして証拠固めをしなければならないのだが、個人観察レベルではこれが限界・・・。

 水中の魚が水面を羽根を広げて舞うダイサギやコサギの影におびえてパニックを起こし浅瀬へ逃げ、水面に跳ね出て来る。
 これは、幾度も別の機会にコサギやダイサギが単独もしくは2羽で羽ばたきながら円を描き採餌するシーンで撮影しているので間違いない。

 要は、子供の頃から知っているイソギンチャクとクマノミの様に単に傍で生活をする事により身を守っている「共生」とはいささか違う。お互いに何か具体的な貢献行動をし、協力し合って「採餌」という結果を得る「共創」に近い形ではないだろうか?
 
 例えば、カナダ沖やアラスカでクジラが海中から円を描いて泡を出し、それに追われたイワシやニシンの群れが水面近くに集まった所をクジラが一気に大口を開けて丸呑みする際、アジサシの大群がダイブして便乗採餌するのとは訳が違う。カワウもサギたちもそれなりに具体的な役割を果たす点でユニークだ。




此処までは2013年11月末の球磨川本流。カワウとシラサギ(ダイサギ・コサギ・アオサギ)の大群同士の大集団。球磨川でも非常に珍しい。過去300日程の滞在でたった一日の経験。


この先は同じ球磨川でも2017年全く別の場所、季節は真冬の1月。


全ての画像でコサギなどがカワウの上を飛び回っているのが見えよう。


カワウが水中から、コサギが上空から小魚を岸へと追い立てている。

小魚の群れが岸に近くなると、ダイサギ・コサギ達がき採餌している。

2018年9月20日木曜日

武蔵野の野川でカワセミ採餌ダイブ失敗シークエンス! Kingfisher's feeding dive sequence in Nogawa of Musashino Tokyo.

 数日前、球磨川本流の漁師網干竿で自由闊達に動き回るカワセミの親子と思えるファミリーの様子をご紹介したが、今日は地元東京の郊外、武蔵野に流れる野川での撮影成果。

 東八道路(東京ー八王子間を貫く片側3車線の幹線=未完成一部開通)にあるスーパーオートバックスへ車検で車を持ち込んだついでに、短めのズームを装着したCanon7DMarkⅡを脇に下げてウォーキングした。

 人吉で毎朝重たいカメラを肩から下げてヤマセミを観察しながら1万歩以上ウォーキングされる辻先生の身になって実践してみた。結局1万8千歩だったので13km強と行った所だろうか?ゴルフコースで言えば真っ直ぐ行ったとして2ラウンド分か。

 成果は昆虫(カマキリ、キリギリス、大きな芋虫、キアゲハ、ツマグロヒョウモン、モンキチョウなど)野鳥(コサギ、カワセミ、スズメの大群など)野草(曼珠沙華満)など団塊世代の屋外自然物観察ツアーの様なものだ。

 季節ごとに丸一日野川流域を歩き回ると、四季のはっきりとした日本独特の自然を切り取れる。水分補給と虫よけ対策を万全にして是非お勧めだ。

 カワセミは数回ダイブして採餌したが、今回は見事な採餌ダイブながら餌を逃した失敗例。水中に突っ込む直前大きく口を開けているので採餌ダイブである事は確実だったが、採餌不成功で撮影者としても大変残念だった。
 



ヤマセミ以上に大きく口を開いている所を見ると大物狙いだったのだろうか?









 今日はコマ数が多いが、一連でダイブから戻りまでシークエンスを終えたのは野川が小さな小川だからだ。此の場所は三鷹のエリアとは違い、きちんと護岸工事をされた堤防・土手があり高さ2m程のその土手道路の手摺りから撮影出来る絶好の観察場所なのだ。

2018年9月19日水曜日

野鳥の飛翔を撮るには蝶の乱舞撮影で練習するのが一番! If you want to photographing flying bird, the best way to practice is shooting of a butterfly's dance.

 このブログでも筆者の経験値から飛んでいる野鳥を撮影するに一番良い練習方法はツバメを撮ったり、さらに高度なセキレイ系を撮ったりすることをお薦めしてきたが、今日は綺麗な蝶を撮影する事での腕の磨き方をご紹介。

 ご存知の通り、蝶も野鳥と同じくらい種類も数も多い。個体数で言えば野鳥の数など問題にならぬほど多いので、練習するには事欠かないはずだ。

 何でこんなことを思いついたかというと、今東京の国立自然博物館で開催されている特別展「昆虫」を観ての事。この昆虫展で子供達へ昆虫独特の動きに関する説明書きが在った。小さく書かれていたので何処のブースだったかすっかり忘れてしまったが、こう書いてあった。
 「昆虫は飛ぶ際、メチャクチャな三次元の動きをするように見えるが、実はきちんと自分の飛んで行く方向を判っている」との説明だった。

 セミにしろ蝶にしろ、フラフラと風まかせ、無作為の方向へ飛んでいるように見えているが、近づいたり捕まえようとすると確かに逃げるので、ある程度の意思でコントロールできているとは思っていた。

 それで、昨日は野川の水辺を観察し、ギンヤンマやキアゲハなどの動きに注視。二頭のキアゲハの雌雄が繁殖行動に入ろうとする動きを追ってみた。これ以外にもツマグロヒョウモンの合体中を発見したが飛んでいなかった。

 一頭で飛び回っている時とは違い、二頭で合体を目指している際の動きは意外にまとまっており、AFも効きやすいので、実は撮影しやすいと思う。 








黄色い方がオス、白っぽい方がメス。なかなか綺麗に撮れたと思っているが、寸簡瞬間の動きはチョウ独特のモノで、なかなか面白いと思う。

2018年9月18日火曜日

連休明けはカワセミの漁師竿テッペン留まりシークエンス! Small kingfisher's sequence of fly up to fisherman's pole top.

 連日、団塊世代が共に生きてきた著名人の訃報が続いたので、3連休もいささか曇りがちなのだが、野鳥ブログは収録した各種画像をご紹介するウイークデーが始まった。

 もうこの漁師さんの刺し網干し竿周辺のカワセミファミリーの生態は幾度もご紹介しているので飽きてしまったかもしれないが、ご容赦願いたい。これがこのシリーズの最後となる。

 11月過ぎにはカワセミに替わってヤマセミも飛来する事のあるポイントなのだが、アユ釣りの太公望が一人でも川中の瀬に入っていればヤマセミは来ない。

 鮎の友釣りは普通9月末~10月末が全国的に多いのだが、球磨川においては年末12月まで釣り客が入る可能性があるし、ガックリ掛けでの鮎漁は10月に入ると盛んになるため、年によっては年明けにしか出遭えない時もあった。 
小さな餌を咥えて川舟にむかい


更に餌を狙うカワセミ





竿のテッペンに小さな足で留まる。


球磨川ではカワセミは滑空するように見える時がある。

2018年9月17日月曜日

団塊世代の具体的終活って何だ? What is the concrete life ending process for Baby boomer genaration.

 個性的人気俳優として、団塊世代とは常に一緒に時代を歩んできた女優の樹木希林さんが亡くなった。75歳だった。本名・内田(旧姓中谷)啓子1945年1月生まれ。
 その存在感が大きかったせいか、今朝のワイドショーは樹木希林一色で、昨日引退した安室奈美恵のネタはぶっ飛んでしまった。

 1971年頃テレビドラマ「時間ですよ!」で悠木千帆の名で注目を浴びて以降、「寺内貫太郎一家」で人気は定着したと思う。

 沢田研二のポスターの前で身をよじりながら「じゅりーっ!」と叫ぶシーンや、富士カラーのお正月用コマーシャルで岸本加代子相手に「美しい人はより美しく、そうでない方は『そうでない場合は?』それなりに映ります」が印象深い。
 30歳代でお婆さん(祖母)役をこなした怪優でもある。女性版・笠智衆って所か?

 1977年のテレビ朝日誕生記念番組のなかのTVオークションコーナーで、何も売るものが無いと「悠木千帆」の芸名をオークションにかけ売り、この時点から樹木希林の芸名になったという。この方の周りはとにかく普通の尺度では計れないユニークさが漂っていた人生だったろうな…と思う。


 5年前程の日本アカデミー賞の表彰スピーチで全身ガン告白をした際のTVインタビューで終活的な事をしていると喋っていた。財産分与だとかモロモロの後始末に関して説明し、記者の「遺言みたいなものですか?」」との問いに「当たり前でしょ?何も準備しないで死んでいくって、後に残った人たちがどれだけ混乱・迷惑するか?あんたたち何も考えた事無いのぉ?最低ね?」と記者達を諭していたのが非常に印象深かった。


 老け役で団塊世代と一緒に時代を歩んできた女優なので相当先輩かと思っていたら、たった5歳年上だったのだ。75歳で没。今年12月で70歳古希に成る筆者に置き換えてみればあと5年の命って事だ、日数換算すれば残り1825日、2000日無いのだ。


 年で考えればまだ5年あると思うが、日数で考えれば指折り1800強しかないのだ。いい加減己の死の準備をしても良い、というよりすべき時期だろうと思う。ちょうど5年前、2013年の自分の誕生日12月8日のこのブログでこの辺りに関しては既に書き記していた、ご参考。

http://yamasemiweb.blogspot.com/2013/12/today-i-became-sixty-five-years-old-and.html

 小学校、中学校、高校などの想い出のクラス会も55歳~65歳くらいの10年間の出席率が最盛期で、それ以降は開かれなくなったり、開いても急激に出席率が低下するようだ。これは1995年~2017年の頃、盛んに小、中、高、大学時代の同期会・クラス会の幹事や幹事サポートを行った経験値や体感値から来るものだ。


 現に筆者も九州の小学校時代のクラス会は2010年以降開かれていないし、中学校時代の同期会も幹事会ばかり活発で、ほぼ2年ごとに行われる会も滞りがちで参加する意欲も余り湧かない。

2010年北九州小倉の附属小学校クラス会・東京で開催

2010年開催の奥沢中学校の同期会

2015年開催の都立広尾高校F組クラス会

2017年開催の横浜国立大学教育学部のクラス会

クラス会幹事は案内状発送・出欠確認・会場演出・報告書発送などその作業は多岐にわたる。長年集めた記念切手をどんどん使うのもこういう事でもない限り無い。記念切手を集めていた頃はまさかこういう事に成ろうとは思いもしなかった。

 クラス会・同期会に出なくなる理由は幾つもある。まずは一番切実なメンバーの「死」だ。既に高校のクラスで言えば52名中8名が鬼籍入りしている。15%だ。これは今後1年ごとに雪だるま式、あるいはy=ax2乗の放物線グラフの様に増えていく事になる。

自分に近い人間が亡くなる都度、自分の番を考えない団塊世代はいないだろう。(=二重否定は強い肯定?)つい最近それを体験して未だに余韻が残ったままの筆者でもある。


 次の理由が、「死」に至っていなくても、参加したくても本人が病気や怪我で動けなくなっている、老いた母親の介護で出られない、毎回同じ顔触れだし数回出席して友の現状も判ったので飽きた・・・などなど。 樹木希林さんのインタビューでは無いが、財産分与(あくまで、有ればの話だが・・・)動産・不動産の処理は特にきちんとしておくべきだろう。宝くじに当たった事を知った家族・親類縁者が勝手に本人との間柄を裁定し「私ならこれぐらい貰って当然よね?」と思い出す様になるからややこしい。相続争いの原点が此処に在る。 その対処法は色々なスタイルが有るので各自調べてしてほしい。勿論此処では一切ご紹介しない。 収集癖のある人は集めたものの処分、これはどんなにその人にとって重要で価値のあるモノでも、残念ながら他人にとってはガラクタである場合が非常に多い。カメラ、車、美術品、レコード、切手・コイン、絵葉書、ミニカー、フィギュア、などだ。

筆者も3000枚を超えるコレクターズアイテムのレコード群やオーディオ装置などが遺品ガラクタになるのだろうか。

カメラはあくまで道具だとは思いつつフィルム時代からの十数台がガラクタに成ってしまう。

 これら収集物の処分の方法、相談相手などを書き残し、相手にもその旨頼んでおく必要が在ろう。集めた本人の思いとは裏腹に残った収集品は二束三文に成ってしまうのが一般的常識だ。

 財産以外では、葬式、墓、収集物以外の物理的遺物処分だ。その昔は身の回りの物を「形見分け」として近親者に分けたが、最近はあまり聞かない。デジタルデータで保存したり収集したモノが余りに多く、リアルのモノが少ないからだろうか?


 銀行や株の財産、その他がパソコンの中に全て入っているという人もそのうち出てくるのではないだろうか。これらのデータ管理が出来なきゃどうしようもない、あるいはパソコンそのものを触れなければ気付く事すらなかったりする恐ろしい時代に入りつつあるのだ。


 終活の第一番は、財産をリアルの現金にしておくことなのかもしれない。