2018年2月18日日曜日

或る橋をこよなく愛するヤマセミのカップル ! A pair of unique Crested kingfisher (=Yamazemi) is settling on a certain bridge in Hitoyoshi city.

  いよいよ人吉行最終日だが、今回は思いのほかいろいろな収穫があって、非常に満足している。最低でも1週間以上は滞在する癖がついてしまった筆者だが、今後は研究も大詰めを迎え、整理整頓に入っているので、今更何か新しい生態を発見してしまうと正直少しややこしい。

 今回は今までのレギュラー5ファミリーに加え、エリア外のヤマセミのつがいに遭遇。しばらくその生態を観察したが、人吉市中心部の橋と異なって比較的交通量の少ない立派な橋を採餌場と心得、盛んにダイブしているヤマセミを発見!
 何と橋の手摺・欄干に留まってダイブするのだ。お前は牛若丸か?状態。

 見ている限り2回のダイブはいずれも採餌成功、斜めの距離20m以上のロングダイブだったが見事なものだった。

 明日からまた人吉地方は雨模様とか、カラカラの関東に戻った途端風邪をひきそうだ。








なかなか優れた腕前と見た。そろそろ繁殖期だが、この時期メスがオスに言い寄ったりする頃なのだが、このカップルはまだまだという感じでオスが逃げまくっていた。

2018年2月17日土曜日

球磨川本流のオシドリはワンサカ・ワンサ! There are so many Mandarin duck in a Kumagawa-river.

  しかし羽生結弦と宇野昌磨、両選手のワンツーフィニッシュは見事だった。久しぶりの心地良い衝撃を受けた。国民栄誉賞モノ。まずは最初にどうしても述べておきたかった。

 人吉市から八代市へ球磨川沿いの219号線を移動する途中、毎冬オシドリで有名なポイントがある。トモエガモも大群で越冬する場所なのだが、今日はトモエガモは見当たらなかった。まさか平昌オリンピックを観に行ってる訳でもあるまいが・・・。
 一方で、オシドリはワンサカワンサ状態だった。1960年代レナウン・イエ・イエのコマーシャルでシルビー・バルタンが踊りながら歌っていたのを想い出すほどだった。
 https://www.youtube.com/watch?v=3YiSAKWLh14  Youtubeより


 オシドリと言えば、新宿御苑が東京エリアでは有名だが、まず一番西側にある日本庭園の池の奥から姿を見せる事はあまり無い。奥日光戦場ヶ原の湯川には通年でオシドリがいるようだ。オシドリは全て冬になると海外のどこかから飛んでくる渡り鳥だと思い込んでいたが、実は標鳥でそのほとんどが国内移動なのだそうだ。

 人吉の球磨川、川辺川にも結構来ていて、一度は声を出しながらのディスプレイ(求愛行動)を行っている姿を録画した。 
今日のオシドリは飛び回る集団が有るかと思えば

岩に上がってのんびりしているグループもあってバラバラだった。

主に日陰に大集団で羽休めする為撮影は暗い日陰対処をしないと撮影できない。



行ったり来たりなので、両方向の撮影が可能だ。

切り立った岩の壁の前を飛ぶオシドリの群れ

明日は移動日、ブログ更新は相当遅くなる予定。

2018年2月16日金曜日

3日間で2度のヤマセミ交尾に遭遇。 I encountered two time copulation of Crested kingfisher(=Yamasemi) in only three days.

 今回、南九州では珍しい数日間続いた雪騒動で、本来丸5日間ヤマセミ観察・撮影出来たはずの予定が実質3日半しか行動できず、十分な観察は今回は無理だと諦めていた。

 しかし、何と!今日1日でヤマセミの交尾を2回しっかり撮影できたのだ。それぞれ別のつがいで球磨川本流と支流の一つでの行為だった。時間的には球磨川本流が朝7時20分、支流が朝8時30分、いずれも小雨が降る状況だったがヤマセミの繁殖に天候条件はあまり関係ない様だ。

 今日アップする球磨川本流での交尾は、幾つかある樋管の上屋の屋根に設置されているアンテナ上だった。
 実はこの交尾したつがいは2日前にも朝早くに鋼鉄製の球磨川水位計に留まっていたのだが、その際はすぐに飛び去り交尾の気配すら感じさせなかった。この水位計というのはこのヤマセミつがいが好んで留まる場所で、過去においても幾度か交尾を行っていた場所なのだ。
 今日もオスが1羽でアオサギと水位で同居してたのだが、一旦オスは対岸へ戻り、つがいで並んで時期を伺う様子を見せていた。

 アオサギがいつまでも立ち退かないので、つがいが揃ってこの水位計のバーへ来られないと踏んだ筆者はお手伝いをすることにした。堤防の階段を下りて水位計に近寄りアオサギを見つめたのだ。なんとこのアオサギは鮎漁師の島津さんになつき、いつも島津さん宅の前にたむろしている個体だった。当然筆者の顔も記憶していると思われるので寄っても全然飛び去ろうとしなかった。

 しかし此処で朝のウォーキングの方が2名小走りに堤防下の道路を近寄って来たので「チビ」と呼ばれているこのアオサギもさすがに飛び去った。

 そうして、堤防の階段を上って上に出た途端、目の前の樋管の上屋にヤマセミ・オスが留まっていて、其処へあとからメスが鳴きながら飛んできた。もうそれからはアッという間にオスが来たばかりのメスに覆いかぶさり交尾が始まった。

 観察・撮影は今まで筆者が観察したことが無かった真後ろに近い位置からだった。この位置で交尾が完全か不完全かが良く判るのだ。「交尾」という言葉の示す通り、オスとメスの尾羽が交差しないと交尾とは言えないのだ。
 ただオスがメスの上に乗っかれば交尾だと思っている方も多いと思うが、実はそういう交尾行為のうち20%程度しか完璧な交尾は無いのだ。(※ヤマセミの場合)

 したがって、ヤマセミの場合は繁殖シーズン中少なくとも4~50回は交尾を繰り返す。観察した中では1日に3回交尾した観察記録がある。
最初は水位計にヤマセミのオスとアオサギが仲良く並んでいた。

で、一旦対岸のメスの元へ戻ったオスが意思確認なのだろうか盛んに鳴き合っていた。

アオサギが去ったので、堤防の階段を昇ったらいつの間にか対岸に居たはずのヤマセミつがいが樋管上屋のアンテナに!

あっという間にオスがメスにかぶさって交尾が始まった。


完全に交尾が成った証拠にオスの広げた尾羽の中からメスの尾羽が突き出している。

交尾が終わるとオスは反転して離れていく。

つまりは真後ろに居る筆者の方へ来る感じ。

オスが去っても、メスは交尾態勢のまま。

まさかこの1時間後に別の個体の交尾に遭遇するとは夢思わず…幸運だった。


2018年2月15日木曜日

人吉盆地に野鳥宝庫の湿原・湿地帯を発見! I found wild bird sanctuary wetlands / wetlands in the Hitoyoshi Basin!

 天気予報通り人吉入り二日目は朝から非常に弱い雨模様。カメラを提げての球磨川土手におけるヤマセミ観察は難しいので、車の中から観察できるエリアを開拓しようと人吉市地中心部から郊外へ車を走らせた。川辺川周辺ではなく、球磨川本流周辺。

 人吉盆地には球磨川(支流含め)流域に幾つかの小さな湿原・湿地帯がある。今回はそのうちの一か所なのだが、さほど大きな湿地帯ではない。木道完備の国内でも有名な大きな湿地帯ではないが、真冬の2月に野鳥がこれだけ生息しているとは夢にも思わなかった。

 人吉盆地は周囲を山に囲われているので、湧水、細い河川が無数に存在する。いずれも球磨川本流に直接、あるいは川辺川、胸川、万江川、山田川、鹿目川、永野川など球磨川支流(実はこれらも一級河川なのだ)の附近に点在している。
 湿原・湿地帯の冬景色を御存じだろうか?関東・東京近郊にある多くの葦原中心の湿地帯(霞ヶ浦周辺・渡良瀬遊水地など)とは異なって、色々な植物が枯れて折り重なり複雑な状態を醸しだしている人吉盆地の湿地帯は野鳥たちが身を隠すには最適の場所である事を今回知った。

 雨で暗く、綺麗な画像とは言えないが、各種湿地帯に多い野鳥を撮影できたので、第一報をレポートしてみたい。此処で視られた主な野鳥はタシギ、タマシギ、ヒクイナ、セッカ、タヒバリ、イカルチドリ等だ。ただ時々カラスの群れが通過するためあっという間に目の前に居た野鳥が飛び去って茂みに駆け込んでしまう事も多い。撮影するには困難な場所でもある。

 人吉の中心部で出遭えるヤマセミと異なって、車の中から撮影しようとしても乗り入れなど場所的に限界がある上、歩きで傍へ近寄ると警戒心の強い野鳥たちは動きを止め藪から出てこない。夏期で在れば前夜からブラインドもしくはテントを張っての観察であれば十分可能だろうが、厳冬期で雪も多い今の時期は南極もしくは冬山仕様で臨む覚悟が必要だろう。
タシギ

タシギ(日没後)

ヒクイナ(日没後)

ヒクイナ(日没後)

タマシギ

タマシギ

タマシギ

セッカ

帰京後、各野鳥別の生態レポートをアップする予定。今回は既にヤマセミを7か所で観察撮影できているので、人吉入り二日目でヤマセミ情報も満載だ。

2018年2月14日水曜日

2日前、晴れなのに小雪舞う八代平野にタゲリ飛ぶ! Northern lapwing flying snowy Yatushiro Plain.

 九州入り2日目、朝8時には八代平野で野鳥を観察撮影していたが、余りの北の季節風と時折の雪で寒いのなんの!
 不知火干拓でチョウゲンボウを正面から撮影した後、クロツラヘラサギの若いカップルの求愛行動と思われる仕草を観察撮影。
 初日から小雪舞う強風の中それなりの成果はあった。
 夕方、金剛干拓地の入口でタゲリ20羽に遭遇。農家の車がそばを通他瞬間飛び立ち飛翔シーンも撮影できた。

 それぞれの詳しいレポートは19日に帰京して以降じっくりと投稿予定。




      今までの経験と同じで、見張り役がピィ~と鳴くと全部が飛び立った。

しかしほんの80mの距離に降りてまた泥の中のミミズを探していた。

 人吉球磨地方、積り雪の日はまだまだありそうだという。チェーンは一応借りてはあるが、できれば使いたくない。どうなる事やら・・・。

2018年2月13日火曜日

ヤマセミによる人の輪はどんどん広がる。The circle of people who like crested kingfisher spreads more and more!

 昨夜一旦通行可能になった八代―人吉間の高速道路が今朝早くから再び降り出した雪の為、今度は八代から鹿児島空港の入口になる溝辺・鹿児島空港インター間が全面通行止めと更に酷くなってしまった。無理をして昨日人吉へ入っていても今日のRKKラジオの収録になどとても間に合わなかっただろう。昨夜の八代連泊はとりあえず大正解だった訳だ。

 今日は朝一番に昨日一日中居た八代金剛干拓地に再び赴いた。今日は殆どが陽の出た半日だったし、米国からツアーを組んで日本の野鳥を視に来られた野鳥好きのグループと交流できてとても有意義だった。
 
 野鳥に出遭えるのもうれしいが、野鳥を介して色々な人とコミュニケーションして輪が広がるのがとても面白い。今回は海外のグループなのでいろんな野鳥へのアプローチをする方がいて、話をしていてとても面白い充実の40分間だった。

 米国の西海岸、カリフォルニアからバーダーのツアーコンダクターに連れられた約8名の愛鳥家がマイクロバスで金剛干拓に訪れた所に遭遇した訳だ。球磨川河口部にあたる鼠蔵エリアは遠浅の海岸で水鳥・シギ・チドリの沢山集まる場所なので色々な探鳥ガイドに出ている事も在って選ばれたのだろう。日本人のガイドさんも同行されていたようだ。

 しかし、残念なことにこの手の団体ツアーは短い時間にお目当ての目玉野鳥に上手く出遭えれば良いが、海岸の場合は潮汐の具合、時間帯の問題などで外れてしまうと全く残念な結果を招きかねない。

 今日の場合はたまたま大雪で足止めを食らい、この金剛干拓に雪の中ほぼ一日いて色々な野鳥に出遭ったのだ・・・、とこのブログ用にまとめた画像をパソコンで見せた所大喜びしてくれた。同時に既に引き潮になってお目当ての野鳥が沖の方へ出てしまったため残念がっていたので、昨年自費出版した写真集「人吉市の山翡翠」を差し上げたらもう大変、女性の一人が「私この鳥に出遭うのが夢なのよ!この鳥(ヤマセミ)アメリカには居ないのよ!」と興奮状態。

 最終的にはツアーコンダクターさんと名刺交換して、「メンバーの中でヤマセミの写真集を欲しい方はメールをくだされば、お送りする」と約束をした。もう彼らは東洋の日本に来て、単なる一般的な観光旅行ではなく特殊な旅行である事を意識していたのだろうが、同好の士に出遭えたのがよほど嬉しかったのだろう、是非一緒に記念写真を撮ろうと言い出し、野鳥撮影ならぬバーダー撮影になってしまった。

 こうして野鳥ファン、ヤマセミ愛好者が横で繋がっていく様は、ヤマセミに接した事で得られた別の新たな喜びに繋がっている。大雪にはスケジュールを狂わされたが、逆に予想もしなかった展開が開けた訳で、これも勝手に人吉の矢黒神社(ヤマセミ神社)のご加護だと思っている。
 
 今日はこういう人とのふれあいの成果と共に、オオジュリンの生態画像、再び金剛干拓地で出遭えたナベヅルのつがいの画像などそれなりに成果は大きかった。
メンバーさん全員ではないが、それぞれ野鳥大好きな方々、左は干潮の八代海(不知火海)金剛干拓地の堤防の上で。非常に意味ある出逢いだった。
 
午後3時から、八代駅前ミックさんの一室をお借りしてRKKラジオ熊本「球磨川スピリッツ」の収録を行わせて頂いた。今後の収録にぜひ出て頂きたくミックマスターの出水さん(左)とクロツラヘラサギ研究の世界的権威・高野茂樹博士(左から二人目)をRKKラジオの方々(右の2名)にご紹介した。真空管アンプの話、JBLスピーカーの話、JAZZの話、話は盛り上がりすぎてきちんと本番のラジオ収録が始まったのは夕方6時だった。おかげで今夜人吉に入ったのは既に夜10時になってしまった。

 明日は随分久しぶりにヤマセミに出遭えるだろうか?

2018年2月12日月曜日

雪の日の探鳥はまた格別の楽しみ! Bird-watching of Snowing day is so much fun!

 気象庁の予報では昨日の日曜日には雪になる様な事だったが、八代で本格的に降り出したのは今朝7時頃からだった。既に人吉は積雪5cm、九州道は既に通行止め、一般道の国道219号線は八代から渡までチェーン規制だという。

 レンタカー屋で1週間以上前にチェーンを予約しておいたのは大正解だったが、日程的に明日13日火曜日再び八代で3件の打ち合わせがあるので、規制だらけの雪の道を苦労して人吉まで行って泊っても翌朝すぐにとんぼ返りで戻るだけになってしまう。それならむしろ八代に連泊することにして、今日は雪の中の野鳥を撮れないものかと、ダメ元の軽い気持ちで干拓地へ繰り出した。

 いざとなったらその場でチェーンを巻けば良いと考えての気楽なスタートだった。不知火海に面した八代の金剛干拓地は時折物凄い雪、20分とは続かないその大雪状態が過ぎると急に晴れ、これの繰り返しだった。

 気が付いたら午後4時。その間昼食を摂る暇もなく連続して撮影が続いたのだ。干潟の水鳥7種に始まって、アオジ、ニュウナイスズメ、ウグイス、オオジュリン、ホオアカ、ホオジロ、カワラヒワ、ジョウビタキ、モズ、ツグミの群れ、タシギの群れと生態、チョウゲンボウ・ネズミ捕獲~採餌の一部始終、トビの羽根休めの群れ・・・・。意外に大雪でも結構な画像が撮れた。

 まずは南九州では珍しい雪景色の中の野鳥たち・・・。
朝ホテルの部屋から見た八代市の中心部。あっという間に真っ白に。

金剛干拓へ行っても雪は降り続いていた。

まずは雪宿りのモズ。

なかなか動かなかったが、こちらだけはしっかり見続けていた。

さっと上がって日が射すと雪はすぐに融けて滴になる。
また降り出した草原でホオアカ出現!

となりにはカワラヒワの小群。

チラチラする雪に見とれるジョウビタキ?

すぐ後ろではモズが何度もダイブして小物をゲットしていた。

明日の地元ラジオ局の収録が終わったら人吉へ夜入る予定。