2018年12月14日金曜日

野鳥を静止画と動画で撮影するとどう違うか?  What is different when shooting wild birds with still images and movies?

  TV局の自然番組の手伝いをして、動画の魅力に少し興味を持ったのだが、撮るのはある程度修練すれば出来ない事は無いが、後処理がえらく面倒くさくてこの部分だけは素人のパソコンワークでは難しいと思った。動画処理のソフトのレベル等もあり、今後相当学ばねばならない領域が随分と広い事を知った。

 今日初めてビデオカメラで近所の野川の野鳥を撮ってみたが、4Kとか言いながら、今までの一眼デジタルの動画機能のハイビジョンと一体何処が違うのかなどまるで判らなかった。

 もっとも、動画を処理してYoutubeにアップできるようにした動画ソフトがWindows10におまけで付いているムービーメーカーなのでしかたが無いのかもしれないが・・・。
 一応ご覧に成れるようには成っているが、小さい画面で観て頂けると嬉しい。オリジナルの画像はちゃんと4Kだの色んなレベルで撮れているのに後処理で随分画像が汚くなるものだと痛感した。

https://www.youtube.com/watch?v=1vCYhCGNZv0&list=UU7d9z1G0feKitXMPS0ToKhw&index=3

 この中に出てくるシマアジを今年の1月に撮影した画像も同時に観て頂いて、静止画と動画でどのように感じ取れ方が変わるか体験して頂けると面白いと思う。
 動画にはその他の野鳥も写っているが、2時間ほど野川沿いを撮影してみたもので、行き当たりばったりで撮れたものだ。
 人吉から戻って年末年始でSONYの動画処理ソフトを使って再度Youtubeにアップしようと思う。その際は公開にする予定。

毎年野川に居る様なシマアジだが、最近他のカルガモに餌をやる近所の大きな犬を連れたおバチャンに慣れて、カルガモ達と一緒に餌付けされているようだ、全く人間はどうしようもないアホな生き物だと思わざるを得ない。





動画の中でも岩の上に乗ってこんなポーズをしていたが、気が付いただろうか?

2018年12月13日木曜日

さらにぐっと寄ったヤマセミのつがい。  Photographing much more close up to pair of Crested kingfisher.

 このYAMASEMI WEB BLOGはあくまでまだ誰も詳しく観察出来ていないヤマセミの生態を研究する為に開設したもの。証拠としての画像データとして撮影したものの中から、いくつかの画像をご紹介している。珍しい生態の瞬間を撮影しているだけに、ピンボケ、手ブレ、後ピンなどは当たり前、綺麗に撮る事など考えていないので芸術的要素0%の画像が多いのは当然だ。

 その中で、決して多くは無いが、仲間からコンテストに出してほしいというリクエストを頂く画像が時たまある。

 しかし、筆者は未だに写真コンテストなるものに一度も参加した事は無いし今後も出すつもりはない。理由は簡単だ、写真撮影の方向や目的が全然違うのだ。
 コンテストに参加する方々はそれぞれのジャンルで一生懸命撮影努力をされているのだし、それなりの哲学や苦労があるのだろうと思っている。
 そんな中に学術的な証拠写真を撮っている最中に、偶然多くの方から「いいね!」を頂く瞬間画像があっても、それはコンテストなどを狙った努力とは違うので、審査する審査員も評価できないだろうと思うからだ。

 ある意図をもって狙い工夫をして撮った作品の中に、偶然の産物の写真などを参加させては失礼だろうと思うのが筆者の考え方だ。

 今日の画像は仲間の方々から、「滅多にない画像だから何処かのコンテストに出せよ!」と言われた種類のものだが、このブログで公開するにとどめておこうと思う。オス・メスが極めて接近して同じ方向に飛んでいる珍しさ以外に生態的にはあまり意味のない画像なのだが、ただ自分でも迫力だけはある様な気はする。
実はこの直前オスとメスは体をぶつけあっていた。それは生態学的に非常に珍しい状態なのだが。

バランスを崩して二羽が落下しながら加速して飛行へ・・・。

一旦は同じ方向へ向かったものの・・。

メスの眼は上空を見ている。

この段階で此のつがいは上下方向へ別れて飛んで行く様子が見て取れる。


前からの撮影はなかなかチャンスがない。


オスは川へ、メスは上空へ別れて飛んだのだった。


2018年12月12日水曜日

濃霧の早朝からヤマセミの採餌を追ってみた。 I took several photos of Crested kingfisher's fish catching scene from early morning of thick fog.

 12月の人吉の早朝はまず間違いなく濃霧だ。殆どが球磨川の周辺だけの川霧の場合が多いのだが、時として8km四方、人吉市周辺の盆地全域が濃霧に覆われる。紅取山の頂上付近から見下ろすと、大きな洗面器をドライアイスの霧で埋めたような状態に見える。
 以前阿蘇の外輪山から見た阿蘇の火口原のような感じだ。

 そんな中、ヤマセミのポイントで飛来するヤマセミを待ち受けて撮影するのはなかなか根気のいる事だ。

 しかし、いくつか存在するヤマセミの飛来ポイントとして漁師さんの網干竿が注目に値する。12月も半ばを越えると鮎の刺網漁も終わるので、網は無くなるが、中には干し竿をそのままにする漁師さんもいる。ヤマセミにとっても観察者としもこれは大変ありがたいのだ。

 今日のブログは、そんな濃霧の朝のヤマセミの採餌状況をレポート!
 最初の採餌成功はまだ暗くて碌な画像では無いが証拠画像として・・・。夏に比べて獲物は決して大きくない。

更に小さな小魚も丹念に獲っていた。



舟の反対側でも採餌、冬は浅瀬で小魚を狙う様だ。

朝10時を過ぎ、太陽が顔を出してからの採餌シーンは逆光でコントラストが強い!


川面に映り込んだ像と太陽による影とが二つ見える面白い飛翔シーン!

この朝は竿ではなく舫った川舟が食事場だった。

2018年12月11日火曜日

12月のヤマセミの佇まい、狭い球磨川支流編。 The appearance of Crested kingfisher in December, narrow tributary of Kuma-River edition.

 ヤマセミダイブの連写画像を合成して、大昔の大相撲モノクロTV放送で良くやっていた「分解写真」風にお見せした昨日の画像が結構良かったようで気を良くしている。

 背景を合わせてヤマセミの周りを切り取り重ね合成していくと、ダイブの軌跡が見事に時系列で並ぶので軌跡を判断しやすいし、同時にそれぞれの飛翔中のストップモーション・フォルムが判って面白い。
 これは民生用のビデオカメラ動画で収録してストップモーションにしても1カットごとの画像はブレてしまうので、今後デジタル一眼での連写は重要な資料画像になろうと思う。

 今日の画像は12月、球磨川支流万江川でのヤマセミの飛翔シーンなど。日没後なので暗く少し流し撮りの様な感じに・・・。
球磨川本流から対岸越しに現れたヤマセミのメス。


シャッタースピードが遅いと逆にスピード感のある画像が撮れる。



三日通って慣れてくれたヤマセミのメス。

車の中で電話中の運転手を下にくつろぐ人吉のヤマセミ。

12月のヤマセミつがいの接近度合いはたいがいこんなものだ。

2018年12月10日月曜日

12月のヤマセミの正面ダイブなど・・・。Front Dive for catching fish of Crested kingfisher in December.

 12月に成るとヤマセミがダイブする球磨川の水も当然冷たい…と思ったら、意外にもそうではないと漁師さん達から聞いている。
 理由は人吉盆地の地下200mまでの地下に存在する温水帯、つまり5~60℃の温泉だ。熊本県内の各河川の中で球磨川の水温だけが冬期もそう大して下がらない事が、国土交通省河川事務所のデータにも明らかだ。これは豊富な水量とその流れのスピードの速さによるらしい。

 そんな状態でのヤマセミの佇まいを今日はご紹介。




球磨川流域、錦町でほぼ真下へのダイブ。

此処からは昨日の続編、学会報告のおまけ。

 野鳥の画像など一枚もないのに、昨日の当ブログへのアクセスが多くて驚いている。今日の後半は昨日の続編報告。当日会場に来られた日本の代表的メディアの自然ドキュメンタリー番組・制作ディレクター氏に撮って頂いた画像でご紹介。
 
 インタラクティブ発表は75分間の発表時間で、内容に興味を持たれた方へ対面で詳しい説明を行なえるもので、大教室で頭脳明晰な大勢を相手に最大公約数的な発表を行うのとは異なり、より突っ込んだ説明を行えるので好きだ。

 勿論聞いてくださる方は野鳥に関してはあまり知識が無い方が多く、ヤマセミそのものの希少性や特殊性を最初の数分で説明しなければいけないのが難点だ。しかし写真集「人吉市の山翡翠」を差し上げて、ヤマセミ自体への理解を頂けるようにした。資料としては少々大げさで重たいが一様に喜んでいただけた。
        
野鳥好きの方の質問はとてもツボにはまって面白かった。

 そんな中、何故ヤマセミが同じ漁師の竿に来るのか、何故毎回同じヤマセミだと断言できるのだ?と質問をされた方が居た。そこでヤマセミは1km四方の強い縄張りを持っていて、自分のテリトリーに他のヤマセミを絶対に入れない、したがって同じ竿に別の個体が来る確率は殆ど無いという事と、ヤマセミに限らず野鳥たちは人間の個体識別をしているので固定の人間に慣れると警戒感がだんだん薄れる・・・、と説明をした。

 ほとんどの方々は「成る程!」とうなづいてくださったが、一人「何を証拠にそれが言えるのだ?例えば科学的にこうだとか、理論的な説明はないのか」と、突っ込んでこられた方が居た。きっと自分が納得しないと我慢ならない性格の余程頭の良い研究者の方なのだろう。周りの人達は「それはこの際あまり重要な事じゃないでしょ?」とフォローしてくださったが、その方執拗に食い下がるのでこう申し上げた。

 「申し訳ない、私は鳥類医学者じゃないのでそういう専門的な事は判りません。その部分は鳥類に限らず全く別の学問に成ると思います。でもヤマセミの生態と行動に関しては、過去8年間に東京から現地に40回以上飛び、300日以上滞在し、18万枚以上の撮影を行って研究しています。したがって膨大な画像データと、現場での観察事実からそう判断しています。多くの漁師の方々からの話でも確認しています。
 もし、貴方の疑問がはっきりしないとこの発表の続きを理解できないのであれば、どうぞ他の方の発表をお聴きくださって結構です。」

続けて「しかし、貴方はジョン・レノンの顔をご存知ですよね?僕も知っています。でも我々はジョン・レノンの顔を何故認識できるかの脳の仕組みを知らなくても、彼の出ている映像・音声をYoutube で充分楽しんでいますよね?このヤマセミの場合もそれと同じなのですけれど・・・。」と言った所で周りの方々数名が大笑いしながら「凄い!その説明、最高!判り易い」と言って下さったので救われた。

 こういう学会の発表となると、種々雑多な方が聴衆に成るため、色々な次元の質問が飛び交う。学術的な会合では知識や頭脳明晰さを誇るような発言や質問が多いようだが、こちらは広告代理店時代様々な状況下で鬼の様なメディアやクライアントに対してプレゼンを30年以上繰り返し、問答に関しては百戦錬磨だ。瞬時に相手のツッコミをかわしたり反論するのは頭でも口でも慣れ切っている。

 ただ、プライドが非常に強い学者・研究者の方々は、異業種交流やディベートなどの経験があまり無いので、今後は対応の仕方も気を使わねばならないだろうと反省もしつつ、良い経験をさせていただいた。

※ブログ掲載の画像の方々とブログの内容はリンクしていません、念のため。

2018年12月9日日曜日

団塊世代はヤマセミと鮎漁師の研究を学会で発表した。 The baby-boomer generation announced the research of Crested kingfisher and Ayu fisherman at the conference.

 昨日、12月8日という日はかって日本軍がハワイの真珠湾を攻撃した日だし、38年前はあのジョン・レノンが凶弾に倒れた日だ。もし、そのどちらも起きなかったら、その後の世界の歴史は大きく変わっただろう、大きな出来事だった。

 そして今年の同じ12月8日、筆者はついに70歳の大台に達した!このブログを開始した5年前、65歳になった時に「今後生きている間に写真集を10冊出そう!」と決めて、日々努力してきたが、試作品も含めてついに先々週7冊目の写真集が出来上がった。とりあえず目論見は着々と達成できつつあるようだ。
自費出版で基本的に販売しない。図書館や学校に無償配布しているので最大でも1000~1300冊。試作品(右の上下2冊・本印刷は1000部予定)は2~30冊しか制作していない。いずれも東京・大阪の国会図書館や熊本県内の大きな公立図書館には寄贈済。一部「人吉市の山翡翠」だけ神田のバードウォッチング専門店「ホビーズワールド」さんのご厚意で120冊だけ販売させて頂いたが、有難いことに2か月足らずで完売したようだった。

 その70歳の大台に乗った今年、入るよう勧められて二年目の共創学会(早稲田大学三輪敬之名誉教授主宰)で昨年に続き、ヤマセミに関する第二報の研究発表を行った。
 場所は横浜のJR十日市場駅と東急すずかけ台駅からほぼ等距離に位置する東洋英和女子大5号館。
 この東急田園都市線の沿線は、その昔都立広尾高校の学生だった1966年頃、夏休みに六本木にあった芝造園でバイトした際、よく仕事で連れていかれたエリアだ。東急青葉台駅付近など赤土の造成地がぼつぼつ出始めの頃で、二子玉川から川崎街道を車で行くと火の見櫓がいくつもあったエリアだ。

 余談はさておき、今年も人吉でヤマセミと漁師さんの共創に関しいろいろな観察・撮影が出来たが、そろそろ静止画だけに頼っていてはその生態に関しての「事実・証拠」を記録でき難くなってきたと感じ、動画での収録を目論む必要が出てきた。

 今回の共創学会の発表・説明用に制作したパワーポイントのスライドショウにつたないデジタル一眼レフカメラ(CanonEOS5DMarkⅢ)の動画機能で収録した動画を一部挿入したが、不十分極まりない完成度だった。今後は生まれて初めてビデオカメラを手にすることになりそうだ。

 今回もインタラクティブ発表(ポスターとパワポで興味のある方にだけ詳しい説明を行うスタイル)だが、やはり高尚な学術的「共創分野」の研究発表(人間対人間が多い)をされる方々とは随分違う次元のジャンルなので、相手を選ぶ発表形式の方が適していると思う。野鳥に詳しくない方がほとんどなので、まずヤマセミの特異性について理解して頂く事から始めなければいけないのが少々難ありという感じだ。

 さらに、ヤマセミの観察をしていて、カワウとサギ類(ダイサギ・アオサギ・コサギ混合チーム)の共創行動を見つけたりしたので、今後ますます共創学会の主軸から離れてしまうような気がして恐縮している。

 まずは、昨日の今日の報告なので、とりあえず会場の雰囲気をご紹介。

さすが、女子大での開催、女性陣が多いのとクリスマスツリーが豪華なのに驚かされた。


B倍判のポスターにした内容。

次回開催の九州大学から参加された方々のようで、非常に興味を持っていただいた。

写真集「人吉市の山翡翠」を資料として差し上げた。

パワポのスライドショウは1998年製のIBMのThinkpad15.5インチで行ったが、立ち上げた途端モニターに出たWindows2000のロゴを観て、周りのスタッフさん達から「オーッ、すげー動くんだ」だの「Windows2000ってなんですか?」という声が聞こえたので、こちらの方が驚いてしまった。しかし何という遅い反応だろう、現代人は1998年頃の人間とはすでにいろいろな部分で違ってしまっているという事を実感した一瞬だった。第一報はこれまで。