2024年3月4日月曜日

012.ヤマセミ生態まとめ、通年つがいで過ごすー12月. 012. A summary of the ecology of the Crested kingfisher- where they live in pairs throughout the year - Dec.

  とうとう1年の晦日の月になったヤマセミつがいの一年。

 過去1月から11月まで毎月人吉界隈で収録したヤマセミつがいの佇まい。12月も数多くの生態・証拠画像が収録されている。

 これは、11月にも言える事だが晩秋に成って落葉樹が木の葉をすべて落とし、丸裸になった為枝留まりのヤマセミを視認しやすくなったという事があげられよう。

 ただ人吉市の場合、球磨川本流にも支流にも2017年頃までは川の水深を図る為、計測ゴムボートを係留移動する為と思われるワイヤー架線が川を横断していた。ヤマセミ箱のワイヤー架線を絶好の採餌ベースとしていたので、樹に留まるのは羽休めの時に限られていたようだ。

 もっとも、何年も人吉に通えば各ポイントでのヤマセミの留まる場所は記憶しているので、葉っぱで樹木が覆われている夏季も居る場合は判るのだが。

 12月のヤマセミつがいは他の月とは多少違う動きをしていることが確認されている。それは早くも求愛給餌の動きをオスが行うという事。しかしこれはすぐ交尾には結びつかない。

 ひょっとすると、この年末12月というのは「また来年度も仲良くよろしくね?」みたいな、当然ながら一応儀礼的「お約束」の仕切り直しの時期かもしれない。

メスが交尾を促す態度をとってもオスは遠ざかってしまう。「まだ早い!」というかどうか知らないが、収録された静止画・動画共にその状況を明解に示している。

 

 ただ、一番最初に述べた通り人吉市周辺のヤマセミを10年観察したからと言って、全国のヤマセミが皆こうだとは決して言わない。環境が全国他のエリアとはあまりに違うと思われるから・・。

 12月は画像が非常に多いので、ほぼ2011年の12月の画像だけで今日のブログが埋まってしまう。

2011年12月13日 球磨川本流

2011年12月13日 球磨川本流 2冊目のヤマセミ写真集に詳細掲載

2011年12月11日 球磨川支流万江川

2011年12月11日 球磨川支流万江川

2011年12月11日 球磨川支流万江川

2011年12月11日 球磨川本流

2012年12月24日 クリスマスイブ球磨川本流

2024年3月3日日曜日

団塊世代は都心の緑地帯で初めてウソに遭遇! Baby boomers encounter the Eurasian Bullfinch for the first time in a green area in the city !

  東京都内の緑地帯は基本的に標高・海抜33mほどが多い。一見崖を上る小石川の東大植物園ですら最高地点で33m、むしろ文京区のデコボコは意外に低いレベルでの起伏らしい。

 目黒の自然教育園が40m弱で都心では高い方だろう。明治神宮や新宿御苑も概ね33mで平均的だ。これに対し多摩の野川流域は筆者自宅の三鷹市・調布市・小金井市に囲まれ、国分寺ハケ線の崖を挟んで67~47mの範囲に存在する。

 今回都内の緑地で遭遇したウソ、アカウソの小群は、筆者過去数十回遭遇したのがすべて標高500m以上の山岳地だった。

 八ヶ岳山麓、蓼科山麓、箱根芦ノ湖周辺、九州阿蘇山外輪山周辺、裏磐梯、奥日光戦場ヶ原。

 で、いきなり都心の緑地帯で先日遭遇したものだから面喰ってしまった。「良いのか此処にいて?」状態で結構驚き感動したものだ。

 今年は都心の緑地帯でリュウキュウサンショウクイだのウソだの、今まで都心で遭遇した事がない種に出遭えて記念すべき年になった。

 ウソには普通のウソ、アカウソ、ベニバラウソの3種に遭遇したが、ベニバラウソに関しては裏磐梯の真冬に雪の中で一度遭遇したのみ。

 八ヶ岳山麓ではウソとアカウソの混成群によく出遇う。本人たちは多少お腹が赤かろうがグレーだろうが同じと思っている節がある。生態が違うというのも記述は観たことがない。

 念のため、我が国最高の鳥類図鑑三種(すべて蔵書)のう鳥類原色大図説を紐解いてみたらアカウソという記述は無かった。


蔵書中右の三冊がオリジナルの初版鳥類原色大図説(黒田長禮 著/小林重三 画)

むしろチシマウソと呼ばれているモノの方が普通にウソと呼んでいるモノに近く、ウソとの表記は多少お腹が赤い表記になっている。

鳥類図鑑はやはり写真ではなくイラスト画がふさわしいと思う。

お腹まで随分赤いが図鑑によるとこれがウソ

それほど赤くないのがチシマウソなのだろうか?



明らかに上の個体と腹の色が違う

これに続く3枚はメス、二羽いたように思う。



ネックの赤いオスは4羽ほどいた気がする。

 たぶん楡の木の実だろうと思えるものを啄ばんでいた。いつまで居るか判らないが都心の緑地を回遊していたらどこかでまた遇えるかもしれない。

2024年3月2日土曜日

団塊世代は一戸建て二階家から廃屋に成っていくのを知った。 The baby boomer generation saw their two-story houses turn into abandoned houses.

  これは、以前から言われてきた「常識」なのかもしれないが、筆者最近コンデジを持って野鳥を探しながら住宅街を徘徊する中で気が付いたことが有る。

 それは、二階家の一戸建て住宅の二階部分が荒れ果てているように見える住居が増えてきたという事。

 我が家から野川へ向かう住宅街は殆どが小金井市東町のエリアだ。車がすれ違うのに難儀するほどの細い道に沿って、ここ数年新しい家(建て替え)が建っている。

 しかし、そんな中二階建ての二階部分が荒れ始めている家が目につくようになった。20年もまったく同じルート(最短)で野川へ行っているから、家の荒廃・建て替えは良く判る。

 で、その二階が荒廃し始める理由を色々考えたが、わが身に照らしてある日答えが出た。

 人間、歳とって足腰が弱ると二階へ上がれなくなるのだ。

 階段を上がれないから二階へ行って掃除したり家財整理を出来なくなってしまうのではないだろうか?特に子供が成人して家を出て老夫婦だけ、あるいは片方が逝って一人残った高齢者には二階建ての一戸建てはあまりに広いのだろう。管理できないのだ、掃除できないのだ。

 二階へ上がらないから、雨戸が外れたり、網戸が外れたり、ガラスが割れても気が付かない!そこから小動物や野鳥が入り込んで巣をつくり、繁殖し始めても気が付かない。

 野鳥で言えば圧倒的にムクドリ、四つ足だとハクビシン、ネズミ、アナグマ・・。

 スズメバチが巣をつくるのも、こういう廃二階の軒先だったり天井裏だったりする。

 マンションやアパートであればこういった問題は一切ない!郊外に庭付きの一戸建てを建てる・・が昭和の時代のサラリーマンの夢だったはず。それが年取った場合どうなるか?住宅メーカーも不動産業もそこに潜むリスクを一切言わなかった。

 メディアも一切そういった高齢社会になった時の住宅問題に警鐘を鳴らさなかった。当たり前だ、不動産関係や住宅メーカーがスポンサーだもの!ヘーベルハウス、東日本住宅、ダイワハウス、住友林業。

 昭和時代全盛だったミサワホームなど現在ランキング16位だもの、この辺りのいい加減さが企業のランキングに反映したのだろう。

 だから最近の子育てが終わった高齢者予備軍が建て替えるのは一階建て平屋が多い。さあ、我が家はどうしよう?

 筆者=団塊世代が毎晩三階部分のロフト梯子で登って寝ている、朝6時に成るとその梯子段を降りて愛犬散歩に出る・・・スポーツで培った足腰が充分強いとはいえ、ふら付いたりめまいがした場合足を踏み外さないとも限らない・・・いつまで続くか?

二階が荒れたままに成っているのは一目で判る。

四六時中雨戸が閉まったままの場合も同様と考えて良い。

網戸が取れても二階へ上がらないから気が付かない、強風で飛ぶかも?

蔦類が絡んだ二階も使用していないケースが多い。

同じ蔦でも、窓の開閉をしている気配があれば問題ない。

雨戸が閉まり、植物が覆ったら機能していない証拠。

此処も二階の窓に植物が・・

応急措置なのだろうか?

こうなっては一階にすら住人がいないのだろう。末期的にはこうなってしまう。

古い家屋でも洗濯ものが下げっていれば現役バリバリだろう。

通気口が稼働しないとムクドリの巣に成る。

この家は二階の戸袋で3年連続ヒナが巣立っていった。

住宅街はムクドリの営巣地が思いのほか多い

住人が居なくなって5年目のこの家もそろそろ今年の営巣が始まったようだ。

2024年3月1日金曜日

011.ヤマセミ生態まとめ、通年つがいで過ごすー11月. 011. A summary of the ecology of the Crested kingfisher- where they live in pairs throughout the year - Nov.

  11月ともなると自然界は面白い展開を見せる。ヤマセミの場合メスがオスを追い回すのだ。早くも交尾を迫る様な、求愛給餌を迫る様な行動が垣間見える。

 それまで、一定の間隔で連れ添っていたつがいの二羽。メスがオスに接近し、オスが逃げる様子をよく観察した。この辺りは動画でも、静止画の連写でも数多く収録している。

 年間を通して通常は、一定の間隔で木陰にヤマセミのつがいが隠れていて、オスが飛び出すと1~2秒遅れてメスが後を追う状況が多いが、11月に入ると上記のように行動に変化がみられる。したがって撮影枚数も、繁殖期を除くと他の月に比べ非常に多いのが11月。

2013年11月26日 川辺川

2013年11月26日 川辺川

2013年11月23日 川辺川

2013年11月25日 川辺川

2012年11月24日 球磨川本流

2012年11月23日 球磨川本流

2012年11月23日 球磨川本流

2011年11月20日 球磨川本流

2011年11月18日 球磨川本流

2024年2月29日木曜日

010.ヤマセミ生態まとめ、通年つがいで過ごすー10月. 010. A summary of the ecology of the Crested kingfisher- where they live in pairs throughout the year - Oct.

  10月ともなると関東・中部などの高地は紅葉が始まる頃。しかし人吉球磨はまだまだ青い木の葉が全盛。朝晩はしっかりと冷えてくるが、まだ球磨川の朝霧は11月まで出ない。

 そんな中、ヤマセミのつがいは意外に二羽で過ごしている場面を一番撮影できる時期でもある。ただしこの時期は人吉の中心部から離れた人気のない場所での行動が多いようだ。

 理由は判らないが、中心部ではあまりお目にかからない。

2012年10月27日 球磨川本流

2012年10月28日 川辺川

2012年10月28日 川辺川

2013年10月21日 球磨川本流

2013年10月25日 川辺川

2024年2月28日水曜日

009.ヤマセミ生態まとめ、通年つがいで過ごすー9月. 009. A summary of the ecology of the Crested kingfisher- where they live in pairs throughout the year - Sep.

  9月の人吉・球磨エリアはまだ真夏と言って良い。水温も高く餌になる淡水魚その他水中生物も活性化している。

 9月になって、まだ親元を離れない幼鳥もいない訳ではない。親の縄張りを離れて独立せず、伴侶を得られず翌年の繁殖行動を行わないヤマセミが親と行動を共にし、翌年の親の繁殖を手伝ったりする様子が記録されている。

 しかし全国のヤマセミが全てそうであるとは思えない。人吉球磨の球磨川流域だけの事かもしれない。この辺りは注意してまとめてみたいと思っている。

 繰り返すが、ヤマセミは縄張り意識が非常に強いという性格上、毎日観察する場所に居る個体は前日に居たヤマセミと同じ個体だという事は明らか。

 したがって、大砲レンズや三脚を準備して、ぐっと寄った奇麗な写真を撮ろうと思えばいくらでも撮れよう。野鳥図鑑に使えるレベル、コンテストに出展するような「野鳥写真」も撮れるだろうと確信する。

 しかし筆者のヤマセミ撮影目的は、あくまでその知られざる生態の証拠写真。生態や行動を画像証拠として残しているのでピンは甘いしブレも多い。そのあたりはご容赦願いたい。

 逆に意図的に背景に人吉市の街並みや人間の生活感を入れ込むようにして、人吉市の人々との共存を記録に残している。 

2011年9月27日 球磨川支流万江川

2011年9月27日 球磨川支流万江川

2011年9月11日 球磨川本流

2016年9月10日 球磨川本流

2016年9月11日 球磨川支流万江川