2018年7月21日土曜日

今年のキアシシギ、球磨川流域通過レポート。 In 2018 spring Grey-tailed Tattler report from river Kumagawa area.

 狂ったような暑さが続く今年の夏だが、関東地方では6月中に梅雨が明けるという前代未聞の状況下、暑い夏が長いという影響がこの暑さの連続に繋がっているのだと思う。

 しかしこれだけ暑い日が続くのに、夕立が山間部でしか発生していない。これが都心での涼気が発生する機会が無いという事にも繋がり、余計暑さを感ずる結果に成っているのではないだろうか?

 夏が暑いのは当たり前。メディアが必要以上にアジるので、繰り返しのスリコミ効果で余計暑く感ずるのだ。逆にメディアも「日本の夏は昔からこんなものです、40年前と数値的にはあまり変わりません。皆さんクーラーなど空調のお陰で体質的に耐暑・耐寒性が失われてきたのでしょう。」くらい報道すれば、状況が変わるのではないだろうか?これって、言ってみれば一億総メディア洗脳時代に成っている逆証明ではないだろうか?

 ・・・、と言っているばかりでは何も解決はしない。水鳥のレポートで少しでも涼んで頂ければ幸いだ。今日はこの春レポートし忘れた旅鳥キアシシギ。

 4年前の春、八代でオーストラリアのキアシシギ研究家アラン・スチュアートさんの講演を先日ヤマセミカワセミ講演会を行った八代ハーモニーホールで伺った。
http://yamasemiweb.blogspot.com/2014/05/i-took-several-photos-of-grey-tailed.html

 それ以来、九州・熊本・八代・人吉へ行く都度このキアシシギの存在を気にして来たが、今年は球磨川河口部の八代干潟、砂川河口部、人吉市内の球磨川本流、川辺川中流部で目視できた。

 八代の球磨川河口部の干潟では8~10羽の群れ、球磨川、川辺川、砂川では単独~2羽だった。
この個体は川辺川で一羽だけ単独行動をしていたもの。

2018年5月18日撮影



こちらは球磨川河口部・鼠蔵附近の干潟で8~10羽の小群

こちらは2018年5月16日撮影



この日は八代の高野先生の定例野鳥チェックに同行し、いろいろ学ばせて頂いた。

2018年7月20日金曜日

ヤマセミ幼鳥の採餌ダイブ自主トレ・シークエンス。  This is a sequence of feeding dive practice of young crested kingfisher.

 久しぶりにヤマセミの生態観察レポートをアップしたい。時期的には既に1ケ月前のヤマセミ幼鳥状態の投稿だ。

 異様に早く明けた今年の関東地方の梅雨だが、九州は先日の7月10日頃明けた事になっている。それ以降の猛暑はニュースで観る通りだ。

 団塊世代は小中学校時代どんなに暑くても教室に冷房が入っているなどという事は無かった。では、当時は今ほど暑くなかったのかというとそんな事は無い。1960年、団塊世代が小学校5~6年生の頃、東京の夏の平均最高気温は30~32℃(7月)で今とあまり変わらない。最高気温も34~5度で今年とほとんど一緒だ。

 要は、冷暖房が発達し、人間そのものが自然の環境に適応できず「弱く」なっただけだと思う。筆者は小中学校時代主に北九州~南九州で育ったため暑さに対する適応性は都会人より高いと思う。クルマに乗っても余程暑くなければクーラーは使用しないし窓全開で風を入れて走る方だ。自宅でも扇風機を回す方が多い。

 文明の利器が発達すればするほど人間は体が弱く、頭がバカになる様な気がしてしょうがない。これは決してクーラーとスマホの事だけを言っているのではない。

 話をヤマセミに戻そう!

 ヤマセミは先天的本能で、採餌方法と天敵から水に潜って身を守る術を自主会得する。未だ自分で餌を獲れず親の傍から離れられない幼鳥時代にこれらの練習を盛んに行う。今日のヤマセミ生態レポートは幼鳥がダイブして水中の木の葉(笹の葉)を咥えて戻って来るまでのシークエンス。
これだけ見るといっぱしの成鳥と何ら変わらない。



やはり採餌の際入水する瞬間、ヤマセミはクチバシを開くという証拠画像でもある1枚。単なる水浴びの場合は開かない。


これが実際の魚だったら結構大物だ。




これは決して見よがしに自慢しているのではない。此れから咥え直す練習に入るのだ。

2018年7月19日木曜日

団塊世代が良く知っている、あの常田富士男さんが亡くなった。 Fujio Tokita who Well known actor by baby-boomer, passed away.

 テレビアニメ「まんが日本昔ばなし」の語り手として知られる俳優の常田富士男(ときた・ふじお)さんが18日午後、病気のため入院していた東京都内の病院で死去した。81歳だった。

 まんが日本昔話は殆ど筆者は見ていなかったが、「ゲバゲバ90分」は欠かさず観ていた。「アッと驚く為五郎!」などの意味不明なスーパーギャグを生み出した歴史的なバラエティ番組だ。

 我が妹がその昔、「サインはV」という女子バレーボール、今でいうスポ根ドラマにバレーボール選手としてエキストラ出演している頃、収録の際にこの常田富士男さんが俳優として出演され、お話をしたという事だった。当時既に放映されていた「ゲバゲバ90分」で相当人気者だったようだ。

 それから30年以上経った2006年、翌年の第31回全国育樹祭くまもとで、その常田富士男さんと仕事を一緒にする事に成るとは。ご縁というものは摩訶不思議だ。
 長野県生まれの常田さんは、小さい時小学校3年生の時に父親の関係で南小国町に越し、中学卒業とともに親元を離れ一人で熊本で生活したという。筆者が中学2年で単身上京し、親元を離れて育ったのと境遇が非常に似ている。

 この熊本の育樹祭では、メイン・アトラクションのストーリーテラーを熊本県で育った常田さんにお願いしたのだ。
 
 幾度かリハーサルの合間に、仮設ステージの木製の椅子やパイプ椅子に座って仕事以外の話をされるのを聴くのが好きだった。勿論声優としてのプロだもの、それはそれは引き込まれたものだ。

 本番は、今から11年前の2007年。ちょうど常田さん70歳の時だと思われる。今年の12月で70歳に成る現在の筆者とほぼ同じ年頃だ。考えてみると不思議な気がする。

 本番前日、宿舎でスタッフと一緒に夕食を摂ったが、其処での会話は相当筆者にも影響を与えた様だ。
 暫くは、ただ常田さんと他のスタッフとの話を聴くだけだったのだが、色々質問をされ、筆者が北九州の小倉や八代など点々と引っ越した話、小学校を4カ所転校した話など、生い立ちや中二で親元を離れて育ったこと、普段はスバルの四駆に乗っている事などを話した。
 そうしたら「君は、姿かたちもやる事も僕と同じ匂いがするね?」と言われ、感動して調子に乗り、思わず「匂いってまさか加齢臭じゃないですよね?」と軽口を叩いてしまった。そうしたら「ほーらねっ!僕と同じだぁ!」と大笑いされてしまった。

 常田さんは四駆のジープに乗っているとのお話で、何と当時は武蔵野にお住まいだったという。
 いつか伺おうと思っていて、ついに果たせなかった。とにかく、ゲバゲバ90分以降、1983年の今村正平監督「楢山節考」含め広い守備範囲をお持ちで影響を深く受けた素晴らしい俳優さんだった。残念だ。
本番前日の関係者夕食でテーブルを囲み、色々お話を伺った。
本番前日の総合リハーサルで、筆者はもちろん仕事!

同じく前日総合リハで・・・。前日も当日も快晴!

第31回全国育樹祭は当時の潮谷熊本県知事先導で皇太子殿下がご臨席になった。来年からはいよいよ天皇陛下に成られる。

本番時の常田富士男さん。勿論大成功で終了した。

2018年7月18日水曜日

コムクドリに信州霧ヶ峰で遭遇!  I encountered Chestnut-cheeked Starling at Kirigamine highland of Nagano Pref.

 信州霧ヶ峰・八島湿原で遭遇した野鳥シリーズ、今日はコムクドリ!普通のムクドリは武蔵野に年中やたらといるが、コムクドリとなるとなかなか出遭えない。北海道では5月~7月出遭う事が多かったが、本州ではほとんど遭遇した記憶がない。

 九州では渡りの途中でムクドリの群れに紛れているのを、野鳥団体のメーリングリストが騒いでいるのを観た事がある。それ程まれな事なのだろう。

 今回の信州霧ヶ峰では繁殖をしているのかもしれない。勿論推察だ。八島湿原の木道から100mほど離れた比較的大きな桜系の木の実、サクランボに似た赤い実を啄ばんでいた。画像を観る限りカラミザクラの一種だと思うが、コムクドリばかりかツグミ系の他の野鳥も採餌していた。
 コムクドリに似たギンムクドリを沖縄の那覇市で撮影した事があるが、やはりムクドリ独特の頭部のイメージが皆同じだ。飛翔姿も羽ばたいて一直線に進む姿、滑空中はフランスの昔のミラージュや現在のタイフーン型戦闘機のように三角翼に見える。これらも一緒だ。
 
残念ながら100m程の距離の大きな樹なので接近画像ではないが・・。

つがいなのだろう、繁殖中なのかもしれない。




こちらはメスと思われる。

赤い実に埋もれたコムクドリのオス。


どう見てもコムクドリではない、ツグミ系のような個体も採餌している。

正確な樹木名は判らないが、セイヨウミザクラ(西洋実桜)、カラミザクラ(唐実桜)の一種だと思われる。文献を見てもこの木の実が多くのヒヨドリ系ムクドリ系が集まると在る。

2018年7月17日火曜日

八島湿原のノビタキは今年も過ぐ近くまで来てくれた! This summer, Siberian Stonechat in Yashima wet highland came to close to me again !

 ヒュッテ御射山で心のこもった珈琲を楽しんだ後、再び木道を駐車場へ戻りつつ、太陽を背にしながらノビタキの動きを観察・撮影した。

 ご存知の通り、奥日光戦場ヶ原、北海道全域でこのノビタキに幾度も遭遇している筆者だが、特にここ八島湿原では木道から至近距離を飛び回るノビタキを観察するには最適の場所。

 白いカラマツソウやイブキトラノオ、北海道にも沢山生えているシシウドとノビタキの取り合わせは野鳥写真の定番だろう。

 ここでは時間を掛けて粘ればピンクのヤナギランやアカバナシモツケソウとノビタキとのコラボレーションも撮影可能かもしれないが、今年は異常に暑いので熱中症には要注意だ。 
朝5時、ISO10000でやっと撮れたノビタキ。




カラマツソウに陣取るノビタキ。

カラマツソウの間を飛び回る。

目が合ってしまったノビタキ。


まさに左の羽虫を狙って採餌行動中のノビタキ


直線距離で20mあるかどうかのノビタキ。

2018年7月16日月曜日

団塊世代の皆さんへ早朝の八島湿原散策をお薦めする。I would like recommends walking the Yashima-wetland in the early morning for baby-boomer generation.

 筆者のこのブログはいつもの内容が示している通り、野鳥の生態を中心にした、どちらかというと理科・生物学系の内容ブログだ。単にこんなに珍しい野鳥が居ましただの、ノートリで接近できました、あるいはもう抜けてしまいましたがこんな珍しい渡り鳥や旅鳥に出遭えました!などという自慢げなブログでもない。

 したがって、接近した綺麗な画像や、珍鳥や迷鳥ばかりを探求される方々には面白くないと思うが、海外からのアクセスの多さ(先々週などはフランスとアメリカを合計した数が我が国内の総数を超えた日が続いた)を考えると、たった一行の英語タイトルと野鳥の生態画像だけで日本語を理解しない方々にも、充分楽しんで頂けているのではないかと思っている。

 今日は昨日に続いて、信州は霧ヶ峰、上空から見るとハートの形をした八島湿原・散策の話。特に1948年前後に生まれたいわゆる「団塊世代」の人々にお勧めしたい「気持の良いさわやかな高原」ご紹介の話だ。もう幾度も行って良く知っておられる方はパスされますように。

 筆者は過去30回ほどこの八島湿原を訪れている。これは東京からだとしても決して多い方ではない、地元の方は毎日でも行かれる方もいよう。
 最初に来た2000年以降、今まで春夏秋に各10回程度来ているが、冬の雪のシーズンはたった1回しかない。其れも木道が雪で歩きにくい時に。

 今年は5月の末に車で行った九州探鳥行の帰り、それと二日前、富士見の森のオフィス・イベントへのおまけ(渋滞回避の時間調整)で5時間ほど立ち寄った。

 3連休の初日だったので人出は多いだろうと予想はしていたが、思いの外混雑していなかった。これは八島湿原の公共駐車場(他にはない)のキャパが100台あるか無いか程度なので、おのずから湿原に立ち入れる人数が限られてしまうという自然環境保護には良い上限を保てているのだろう。

 ハート形の周回道路をゆっくり回っても1時間半で元の場所に戻れてしまう。むしろ車山へのなだらかな登山道の拠点、あるいは鷲ヶ峰への拠点にするのも良い場所だと思う。

 此処へ来たら忘れてはいけないのが、ヒュッテ御射山。車山への登山口にもあたるが、湿原の自然をカメラに収める人間にとっては絶好のベースキャンプに成るだろう。此処へ来始めた頃は長期休業で未だ営業をしていなくて、軌道に乗せる準備中だったような記憶がある。

 ヒュッテ御射山の若い支配人ご夫妻の人柄、明るさ、人懐こさは近隣のどの宿泊施設とも違う異次元の雰囲気を持っており、何故かまたすぐ訪れたくなるような不思議な磁石を持っている。
http://park19.wakwak.com/~misayama/html/top.html

 木道を歩いてきて、飲むホット珈琲の香り、味はコンビニで入れてきたポットの珈琲とは全然違う美味しさがある。こればかりは行ってみて自分で味わってほしい。言葉で表現するのは無理。

八島湿原の生物は実に人間に良くひっついて来る。

木道に数か所木のテーブルと木ベンチが在る。勿論早朝の八島湿原界隈に売店は開いていない。午前2時調布からの高速に乗る前コンビニでサンドイッチを買い込んで・・・。10年以上使い込んだスタバの保温タンブラーに店頭で入れた珈琲とで高原・木道モーニング、ちょっと早めの朝5時。

ヒュッテ御射山は車山への登山道入り口にもあたる。

自炊可能な山宿でWifiを使えるというのは、毎日ブログを更新する身としては非常にありがたい。Wifiも使えない、朝食事にコーヒーを出さず紅茶しか出さない様な同じ八島湿原の別の宿より余程お客のニーズを判っている点で、強くお勧めしたい。

今回は営業時間外(飲食サービスは10時以降)の早朝にも拘らず、宿泊客の朝食の準備で大忙しなのに、若い支配人さんわざわざ外まで出てきて「シンジョーさん!コーヒー飲みます?」と声を掛けてくれた。団塊世代はこういうのに弱いのだ。なおかつ珈琲を頂いている最中、それを知らない若き奥方も同じ様に「コーヒー如何ですか?」と声を掛けてくれる、この気配り、このお二人、ただ者ではない。
 数日前、熊本空港の飲食店舗サービスの惨状を体験した直後だけに、余計この珈琲一杯に強く感動した。熊本空港関係者には是非こういう旅人の心を学んで欲しい。サービスの原点を信州の標高1600mで知ったのだった。

夏が過ぎて、晩秋、天候の具合では霜どころかうっすらと雪が積もったりする日にぶち当たったりする。こういう日は野鳥が多いのだ。今年は少し長めの滞在を計画している。自炊も良いかもしれない。

完全に雪が積もり始めても、晴天率が非常に高いエリアなので、天候を観つつ行くと良い事があるはずだ。

1月の初旬はこんな感じだった。今と比べると生物は1/100もいないシーンとした世界、空気は勿論とても硬い。野鳥類は山を下りて里にいる。目に映るのは雪上に残る動物の足跡のみ。

標高が少し下の踊り場湿原(車で10分)の周回路は雪靴=スノウシューが無いとまず歩けない。

真冬の歩行は結構しんどいが、その代わり北アルプスが真っ白に見えるご褒美がある。真ん中は槍ヶ岳。