2019年1月31日木曜日

真冬の東京三鷹・野川流域の野鳥レポート その3=サギ三種の共同採餌。 This is the mid winter report #3 of wild birds in Nogawa area of Mitaka Tokyo. Heron's collective foraging.

 この冬の乾燥はちょっと異常な感じがする。明日の深夜、やっと東京エリアで雪もしくは雨の予報が出ているが、喉はカラカラ、肌はカサカサ、インフルエンザは大流行中。

 この影響だろうか、武蔵野の野川は西武多摩川線付近で完全に干上がり始めている。崖から湧いた水系の流れ込みが消えたため、野川は部分部分で寸断されてしまい、所々川床が丸見え状態だ。長い部分では干上がりが100m以上続く。

 今回は筆者が歩いていると、ある場所に差し掛かった所、まずダイサギが飛来し、次にアオサギが飛来し、最後にコサギが同じ場所に飛来した。合計3羽、各種1羽づつだった。
 何故同じ所に来るのだろうと思っていたら、上流と下流が干上がり水溜りのように成った30m程のスペースに来たのだった。閉じ込められた魚が沢山居るからだろうと推察した。

 閉じ込められた魚にとっては地獄だが、サギ達にとっては採餌天国!御馳走の山って訳だ。

 呉越同舟、三種類のサギが並んで採餌に没頭するという、滅多に出遭えないシーンを暫くの間観察したのだった。

干上がった川床に降りて、しゃがんで撮るとこういう絵が撮れる。

仲良く並んで足を動かし小魚を追い出していた。





大きな体に似つかぬ小魚だが観察中に10匹以上食べていた。




後ろのコサギの羨ましそうな鋭い眼が気になる。


時には変な人工物を拾って投げ捨てていた。

2019年1月30日水曜日

真冬の東京三鷹・野川流域の野鳥レポート その2。 This is the mid winter report #2 of wild birds in Nogawa area of Mitaka Tokyo.

 昨年、筆者7冊目となる野鳥写真集「東京/三鷹 野川流域の野鳥たち」のテスト版を10冊だけ印刷したのだが、その後野川流域の野鳥や野鳥観察者・撮影者の方々に色々な情景が加わった為、より多くのページが加わることになりそうだ。
 
 その上、今日夕方野川の傍の住宅街の高圧線鉄塔にハヤブサが出入りしているのを発見!すでに営巣準備に入って居ると思われる。この観察・撮影を加えるとまたまた豊富な画像が増えそうだ。

 正月三が日などの画像は一度このブログで特集したが、少し落ち着いて再び野川流域を徘徊してみると、カモ類や小鳥系に色々な変化が出ていた。昨日のミソサザイしかり、アオゲラしかり。

 そういった感じで、今日は普段ブログでアップしない野鳥などをご紹介。まずは自然観察園内から。

この日は日曜日・昼前10時頃野川公園自然観察園内に入った所、メスのジョウビタキが入園者のすぐ傍に留まって愛嬌を振りまいていたので、愛鳥家さんたちの雰囲気を撮らせて頂いた。動物園以外でこんな距離で小さな野鳥、それも群れない渡り鳥に接する事が出来る場所はそう多くない。
野川と言えばカワセミ、他に何も居なくてもカワセミだけには遭遇。



野川も氷点下の日などは薄氷が張るので、夕方まで残る事がある。


野川流域は警戒心強いカワウも眼の高さで飛んで行くのが撮れる。


野川には住宅街や街中から消えたスズメが群れている。草の実が多いのだろうか、実に昔懐かしい風景を体験できる。

2019年1月29日火曜日

真冬の東京三鷹・野川流域の野鳥レポート その1。 This is the mid winter report #1 of wild birds in Nogawa area of Mitaka Tokyo.

 熊本県の八代の干拓地野鳥情報へ数多くのアクセスを頂き感謝に耐えない。何故か此処3日間、海外、特にアメリカ合衆国からのアクセスが急増している。猛禽類をレポートするとロシアからのアクセスが急増するのはデータ上判っているが、此処までU.S.A.からのアクセスが増えている理由が良く判らない。
今朝など日本国内687に対しU.S.A.561だった。週間の累積なのか3日間の累積なのか判らないが異常ではないだろうか?アクセス上位10か国の合計で行くと国内687に対し海外840だ。こんなんで良いのだろうか?ますます自動翻訳を参考にしながらの英語表示に注意を払わねばならないと思う次第。

 さて、昨日までの南九州の小雪舞う干拓地から、筆者の地元東京の野川流域の野鳥情報へ頭を切り替えてレポートしたい。

 まずビッグニュースは今年もミソサザイに出遭えたことだ!昨年は「年頭1月に関東で大雪があった為、寒さと採餌困難で雪深い関東山地からミソサザイが降りて来た・・・これは異常気象に違いない。」とレポートしたが、真っ赤なウソだったようだ、申し訳ない。

 寒かろうが、雪が多かろうが冬期にミソサザイは昔から東京に居たらしい。あの明治神宮にも2000年頃からのバードウォッチャーさんのブログにミソサザイが写っていた。

 無知とは恐ろしいものだ、自分で視た事実や生態しか信用しないのはこの先も変えるつもりは無いが、反省しきりのミソサザイだった。

 5日前の野川の下流域、調布市なのかもう世田谷区に入っているのか判らないが、野川の観察センターから3km以上下流部でチョロチョロ飛び回る茶色の小さな虫のような物を発見!それがミソサザイだった。周りは完全に住宅街で、その排水溝附近に居た。

 今日はまずミソサザイレポート。明治神宮に引き続き年初から東京で2羽目のミソサザイに遭遇できた。
強い朝陽を浴びて自分の影を視るミソサザイ。

尾羽を上げた独特のスタイルだ。



時々こちらをチェックしていたが、決して警戒するそぶりは無かった。

別の個体だろう、少し離れた排水溝に出入りしていたミソサザイ・・・というよりミゾサザイ?

あまり野鳥にはそぐわない絵面だが、都会で生き抜くには見てくれではなく、天敵防御、温度確保、採餌環境を考えると排水溝が実は最適だったりするのだろう。花鳥図ばかりが野鳥の姿ではないという事だ。


こちらは橋の下で生活をしているらしいミソサザイ。

こういう所で生活する野鳥は、余程注意してみないと見つけられない。

2019年1月28日月曜日

小雪舞う真冬の干拓地の野鳥あれこれ その3、ウグイスとニューナイスズメ。 Several kind of wild birds in a reclaimed land of midwinter in a light snow falling. Part 3.Japanese Bush Warbler&Cinnamon Sparrow.

 真冬の干拓地シリーズ最終日の「その3」はニューナイスズメとウグイス。実は昨年も同じエリアで同じニューナイスズメとウグイスを撮影している。要は毎年というか通年でほぼ同じ場所をテリトリーとしているのだろう。

 ウグイスは基本的に単独で動く生態だが、ニュウーナイスズメはとにかく群れる。時にアトリと、またある時はカワラヒワなどと大群を形成する。このブログでもニューナイスズメとアトリの「電線マン」じゃないが鈴なりの画像をご紹介した事がある。勿論同じ干拓地の中央部だった。
 オスの方は単に普通良く視るスズメの頬っぺたの黒い点が無いだけで少し赤っぽい茶色だが、メスは全然違う野鳥のような感じなので結構気に入っている。

 ウグイスはBush Warblerの名の通り藪の中を活動場所にする野鳥だが、繁殖期に限って明るい陽の当たる所に出てきて囀る。しかしなぜか不思議な事に九州では繁殖期前の真冬でも藪から出て来る事が多いので撮影が可能だ。


以上がオス。この次からメス。





上がオス、下がメス。


ウグイス。


ソテツの葉を行ったり来たり、チャッチャッ!と地鳴きが耳に付く。


2019年1月27日日曜日

小雪舞う真冬の干拓地の野鳥あれこれ その2。 Several kind of wild birds in a reclaimed land of midwinter in a light snow falling. Part 2.

 昨日に引き続き、真冬の八代市干拓地で撮影した野鳥のご紹介。昨日は小型の野鳥ばかりだったが、今日は大型の猛禽類ミサゴ。

 このミサゴは八代市を通る日本三大急流の一つ、球磨川の流域には結構多い。本来河口部に多い筈なのだが河口から20km以上遡った人吉盆地に非常に多く生息している。

 それだけ人吉盆地の球磨川には獲物が多いという事だろう。ミサゴに限らず、川魚を餌とする野鳥が集結する理由も良く判る気がする。
 
ミサゴは正面から見るといつも笑ってしまう。

睨みつける顔はさすがに迫力がある。


獲物の魚を盛んに食事中だった。

この日は北風が強く、冠羽が逆立っていた。このままなかなか飛び立たなかったので、しびれを切らしてこちらが移動してしまった。