10年以上前から戦場ヶ原で野鳥を観察するようになって、ウソに出遭ったのは最近の事だ。八ヶ岳周辺では以前から真冬でもウソの群れに出遭う事があったが、戦場ヶ原ではここ3~4年頻繁に出遭うようになった。勿論単に気が付かなかっただけかもしれない。
それが2年前、早春木の実を盛んに啄むウソを見かけ、このブログでもレポートした通りだ。
今回はフィーフィーというゴジュウカラの鳴き声にも似た強めの鳴き声が藪の中から聞こえて来たので、一体何だろうと思いきや戦場ヶ原自然研究路の赤沼入り口付近で盛んに地上の枯れ草を咥えたウソのオスに遭遇。横にメスが居たので瞬間「巣作り材料?」と思ったわけだ。
採餌ならウソは朝山岳地の日の出前の暗い路上で束になった枯れ枝を食べたりしないはずだ。何せ山に囲まれた戦場ヶ原では暗いまだ朝5時30分、撮影はやっとの思いだった。
彼らが茂みに去るのを見届けて、研究路を進み、戻って来た1時間後にはそう遠く離れていないやはり川沿いに数羽のアトリと採餌中のようだった。
何処に巣を造ってどのような繁殖をするのか全く知らないが、今巣作り開始であれば6月半ばには巣立つのではないだろうか?無事に上手く行くと良いと思う。
誰もが通るルートだ。が、もちろんいつも居る訳はない。
こういったフォトジェニックな場面にも出遭えた。
ウソのオス
ウソのメス
帰りには別の所にアトリと一緒にいた。
繁殖の成功を祈ろう。