2025年12月19日金曜日

団塊世代は野鳥画像について生成AIでちょっと面白い実験をした。 The baby boomers did a rather interesting experiment using generative AI on wild bird images.

 最近野鳥写真に関して面白い実験をしてみた。


パソコンの我が師、まだ黒い画面に緑の英字が並んでいるだけの時代からコンピュータを操り、1996年頃Windows95が出た直後辺りから創成期のデジカメと連動して筆者にパソコンというモノを教えてくれた5歳下ながら先輩だ。今回もその彼の手助けを貰いながら・・。

長いことウインドサーフィン仲間でもある彼は、筆者が自費出版した野鳥関連の写真集の最終入稿データを整えネット印刷屋に発注してくれるエディトリアル・ITデザイナーでもある。

 で、やってみたのが世界中の野鳥の画像データや概要を集めているだろうAIエンジンに、野鳥写真を何処まで作れるか?という事。手順はこうだ・・。

① 筆者が撮影した野鳥の画像をAIにインプット⇒指示、普通とは逆に「この写真のプロンプト(制作指示文字テキスト)を作りなさい。」※この際もちろんその写真の野鳥の名前や撮影場所は教えない。

② 筆者が撮影した画像を見せずに、別のコンピュータでそのプロンプトを読み込ませ指示通りの画像を作らせるというモノ。

パソコン・AI・伝言ゲームみたいなものだろうけれど、これがどれほど正確になされるか非常に興味があった。

 何でもかんでもAIが在れば万能、出来ないことはない、忙しいプロ・クリエーターの作業時短になる・・・と言われる昨今、本当にそうなのか?という疑問から来た未熟者の実験。

何故こんなことをしたかというと、希少種や迷い込んだ珍鳥の野鳥を上手く撮影できて勝ち誇ったようにSNSに投稿する野鳥撮影ファンが多い中、自分では撮れない悔しさから生成AIを活用して貴重種や珍鳥を如何にも撮れたぞ!とする画像を作り出すのではないか?

いや、既にそういった画像が出回り始めているのではないだろうか?という思いが頭を横切ったからなのだ。

野鳥撮影は風景撮影や天体撮影とはちょっと違う。自分の足で歩いて被写体を探し出遭えなければ映像化・画像化できない。

天体・宇宙は晴れていて空気が澄んでいればいつ何処に被写体が在るか判るだろう?富士山や景色が動いて居なくなったという事はあまり聞いたことが無い。

その意味からすれば野鳥や野生動物系はその生態を良く学び、癖を知り、時期を考えないと出遭えない。被写体に出遭うまでが大変という点では野鳥撮影、野生動物撮影などはアウトドア写真撮影の中でも成功率が一番低いジャンルかも知れない。

で、AIに見せた野鳥の画像がこちらの2点。

近所の野川で撮影したカワセミ、営巣中で餌の頭を前にして巣に運んでいるシーン。

これを見せてプロンプト、説明文字データ化を指示。その結果がこれだ。
Positive Prompt (photorealistic:1.3), (masterpiece, best quality:1.2), specific wild bird, common kingfisher in flight, side profile, gliding, holding a small silver fish in beak, vibrant turquoise and orange feathers, spread wings with slight motion blur, (creamy blurred solid green background:1.4), bokeh, shallow depth of field, telephoto lens shot, wildlife photography, sharp focus on eye, natural lighting, 8k resolution, raw photo Negative Prompt (worst quality, low quality:1.4), illustration, painting, sketch, cartoon, anime, 3d render, artificial, text, watermark, signature, noise, grainy, distorted wings, bad anatomy, complex background, trees, branches, dark background, night 
ポジティブプロンプト(写実的:1.3)、(傑作、最高品質:1.2)、特定の野鳥、飛行中のカワセミ、横顔、滑空、くちばしに小さな銀色の魚をくわえている、鮮やかなターコイズとオレンジ色の羽、わずかなモーションブラーで翼を広げている、(クリーミーなぼやけた緑色の背景:1.4)、ボケ、浅い被写界深度、望遠レンズでの撮影、野生動物の写真、目にシャープなフォーカス、自然光、8K解像度、生写真ネガティブプロンプト(最低品質、低品質:1.4)、イラスト、絵画、スケッチ、漫画、アニメ、3Dレンダリング、人工、テキスト、透かし、署名、ノイズ、粒子の粗い、歪んだ翼、解剖学的構造の不良、複雑な背景、木、枝、暗い背景、夜 セット1:カワセミ(カワセミ)ポジティブプロンプト


熊本県の球磨川峡谷部で物音に驚いて飛び立ったオシドリ群の一羽(オス)

Positive Prompt (photorealistic:1.3), (masterpiece, best quality:1.2), wildlife photography, male mandarin duck in flight, wings fully spread, taking off from turbulent rocky river, splashing water, wet feathers, vibrant plumage (orange, green, white, blue), large mossy dark rocks in background and foreground, rushing stream water, overcast dim lighting, moody atmosphere, shallow depth of field, sharp focus on the duck, motion blur on wingtips, raw photo, 8k resolution Negative Prompt (worst quality, low quality:1.4), illustration, painting, sketch, cartoon, 3d render, artificial, text, watermark, signature, noise, grainy, bad anatomy, distorted wings, sunny, bright light, calm water, sandy beach, humans Positive Prompt
  (写実的:1.3)(傑作、最高品質:1.2)、野生動物写真、飛翔中のオスのオシドリ、完全に広げた翼、流れの急な岩場の川からの飛び立ち、水しぶき、濡れた羽、鮮やかな羽色(オレンジ、緑、白、青)、背景と前景に苔むした大きな暗い岩、激しく流れる川の水、曇り空の薄暗い照明、情緒ある(ムーディーな)雰囲気、浅い被写界深度、オシドリに鋭くピントが合っている、翼の先端のモーションブラー、RAW写真、8k解像度 Negative Prompt (描画してほしくない要素) (最悪の品質、低品質:1.4)、イラスト、絵画、スケッチ、漫画、3Dレンダリング、人工的、テキスト(文字)、透かし(ウォーターマーク)、署名、ノイズ、粒子が粗い、崩れた解剖学的構造(デッサン狂い)、歪んだ翼、晴天、明るい光、穏やかな水面、砂浜、人間

幾つかのプロセスを経てパソコン先輩に作業を行ってもらった結果、生成AIが出して来た画像が以下の通りだ。


ここで注目すべき点は、営巣中巣に獲物を運ぶ際魚の頭を前にして運ぶのだがAIはその意味をまだ理解していないようだ。
さらに飛んでいるカワセミの翼がオリジナルでは下がっているが、AI作成画像では上に上がっている。この違いをAI自身はどうとらえているのだろう?「かたいこと言うなよ!」なのだろうか?

この画像があらゆる似た様な「無断で集めたデジタル在庫画像」の中から選んだだけなのか、それら似た様な画像群をAI処理して出来た画像なのか不明だが、オリジナルとはずいぶん異なる。


 2カット目のオスのオシドリの画像がこうなった。


このオシドリの画像もオリジナルの筆者の画像は、撮影者に向かって飛び出した瞬間なので胸側がこちらを向いているが、AI生成画像では背中側の画像になっている。

生成AIを駆使できるスキルとリテラシーを持っているIT師匠に出来るだけ注釈を付けないでやってみるよう依頼したので、うずうずしながらも手を加えなかったのだろう。
もし、師匠(野鳥に関しての生態知識は筆者同等に持っている)が気が付いた点を修正点としてすべて入れ込めば、オリジナル画像に等しい画像が上がって来たかもしれない。

要は生成AIをまだ必要としていない野鳥撮影者の筆者にとって、生成AIが今後自分にとってどういう手助けをしてくれるのか?どういう関わりになってくるのだろうか?非常に興味がある中でのテスト行為だった。

これは決して「なーんだ、生成AIってまだこんなもんじゃん?」とか「生成AIって結構いい加減なもんだな?」というための実験ではない事だけは記しておきたい。

実は野鳥写真だってコンテストに出す御仁はレタッチとか言ってプロに手作業生成してもらっているし、Photoshopで色々連写一括加工するのは筆者も行っているから似たようなモノだという事だろう?

モノを作り出す、筆者の人力のみによる作品制作のプロセスでAIの何が有効なのか?しばらく考えてみたいと思う。

今回のテストに関して尽力を貰った生成AIで脳の中が24時間活性化しているパソコン師匠に深く感謝したい。

2025年12月18日木曜日

私のような団塊世代は生成AIに関してまだ疑心暗鬼な部分が多いのだ。 Baby boomers like me remain skeptical of generative AI.

  筆者は12年間続けているYamasemi web blogで既に通算115万回超えのアクセスを頂いている。

その内容はというとヤマセミという希少種野鳥やその他の野鳥生態の瞬間をご紹介(決して奇麗に撮れた写真を自慢気に投稿しているのではなく)する事をメインに、最近は団塊世代の日常頭に浮かんだこともランダムに投稿している。

同時にそのブログの「さわり」というか、内容紹介を過去・現在と交流のある方中心100名前後にFacebookを通じて紹介、不特定多数+フォローされている1,450名にX(=旧Twitter)を通じて毎日ブログ投稿の内容案内をしている。これが115万回超えのアクセス数に繋がっているのだと思う。

こういうデータを投稿・紹介すると「自慢している」だの「誇っている」だの揶揄する心の狭い御仁もいるが、ヤキモチ焼きや妬み屋からは何も生まれない。


で、最近毎日2~3回写真投稿をするFacebookの他の投稿をランダムに流して見ていると、沢山出て来る野鳥や動物生態の50%ほどがどう見ても生成AIで作成された画像や動画なのだ。ここ1年急増している。

それ以外にも好きなBeatlesの昔のメンバー含めたAI作成と思われる動画がやたらと頻繁に出て来る。これは今まで世に出たBeatlesの顔写真(元ネタ)などが他のアーティストよりはるかに多いからだろうとは思う。また、それを見て喜ぶ人も多いからAI加工数も投稿数も多いのだと思っている。

ビーバーが切り倒した樹を二匹で担いで道路を渡っている。King AI生成と表記あり。

子猫がガラス戸越しにライオンに脅されていると、母猫がガラス越しに跳びかかり驚いたライオンがびっくりして仰け反りシッポを撒いて帰っていくというAIショート。


これは生成AIで加工されていない通常のリアル動画 Facebookより

しかし、野鳥にしてもBeatlesにしてもその多くが一発でAI生成だという事が判ってしまう。Beatlesや野鳥に興味を持って長い事接して来た筆者のような者には瞬時に判るのだ。中には頼みもしないのに奇麗な若い女性(長い事接して来た者かどうかは判らないが)のセクシーな映像・画像が出てくる投稿もあるが、瞬時に生成AI作…と判ってしまう。

そんなレベルなのになぜこれほど急に生成AIによって造られた映像や写真が氾濫し始めたのだろう?


筆者が偽物の野鳥を瞬時に判る理由は、筆者がもう20年以上もカメラで野鳥を撮り続けているからかもしれない。アマチュアの筆者ですら瞬時に判別できるのだから、プロの野鳥写真家さんは更に一発で判るだろう。

具体的な理由は箇条書きにし難いが、一番は何といっても光と影、ピントの合い方、背景、シチュエーションだろうか・・。

このAI生成野鳥は、この世に絶対に居る訳無いという「鳥」だったり、どの種にも似ていない体形バランスがいい加減な「夢にも出てこない変な野鳥」だったりする。気味が悪い程。


これらは1年前くらいに頻繁にFacebookに投稿された気味の悪い「鳥」

こういった投稿を「シンジョーさん!こんなに奇麗な野鳥が出てたけれど何処にいる何という名の鳥?」と数名の女性からFacebook経由で問い合わせが来た。1年ほど前の話。

瞬時にこんなのAIでっち上げだ!と判ったが、普通の人にはまるで判らないだろう。ニューギニアの極楽鳥、フウチョウ類、あるいは草原のヘビクイワシや動かないハシビロコウを「NHKダーウィンが来た!」で観た人には「あり得る野鳥」として名前を知りたがるのも無理はないと思う。

さすがに最近はこういうのは少ないが、リアルな野鳥の画像を動画化し、あり得ないアングル、接近し過ぎの映像として、さも「自分が撮りました」的な投稿が増えているように思う。
一般的に野鳥撮影者はやきもち焼き、自慢したがり、負けず嫌い集団が多いから、今後もこの傾向はどんどん増えていくだろう。本当に苦労して歩いて探しだし映像化・画像化出来た研究者、写真家さんたちが呆れるような方向へは進んでほしくない。

 今日は此処まで。

 次回はより具体的に生成AIが現在野鳥画像に関してどういうレベルにあるのかを実験したデータを具体的にご紹介する。

2025年12月14日日曜日

団塊世代はオールドメディアという言葉の破壊力を憂える。The baby boomer generation is concerned about the destructive power of the term "old media."

  最近ネットでは「オールドメディア」という言葉が頻繁に出て来る。オールドメディアをAIでググると・・。

 ところが、当のオールドメディアであるテレビ、新聞、ラジオ、雑誌などは今の所この「オールドメディア」という言葉を殆ど使用していないように感ずる。筆者が接するオールドメディアはほんの氷山の一角だからかもしれないが・・・。

 その理由としてテレビ、新聞、ラジオ、雑誌などのメディア関係者たちが「オールドメディア=古い、時代遅れ、絶滅危惧」を肌で相当強く感じているからではないかと推察している。

 

 例年12月にも入ると、その年の流行語大賞が発表される。もちろんオールドメディアがその主な発表場所だ。これはその年頻繁にメディアで流れ話題になった言葉が幾つかの候補の中から選ばれるのだが過去にはこういう印象的なモノがあった。

 チョー気持ちいい(2004年)、アラフォー(2008年)、じぇじぇじぇ、倍返し(2013年)、お・も・て・な・し・(2013年)インスタ映え、忖度(2017年)、三密(2020年)、

 要は、一般的にその年日本人が会話の中で頻繁にマネして使った「流行り言葉」と言って良い。

 今年2025年の流行語大賞には候補がこれだけ挙げられていた。結果はご存じの通り高市早苗新首相の「働いて~」だったが・・・。

 筆者は圧倒的に「オールドメディア」がグランプリだと思っていたが、誰もが飛びつく話題性とご祝儀相場的理由で高市総理の「働いて~」がTOPになった。

 これは授賞式に高市早苗新総理が登場すると広告・PR効果が高石氏・流行語大賞側双方に大きな効果があるというWinWinの状態だったからそうなったとしか思えない。

 これら候補を視ても、オールドメディア、緊急銃猟、古古古米、昭和100年、トランプ関税、辺りが誰の頭にも共通して浮かぶ「言葉」だろう。
 それ以外は特定の映画、ドラマ、催事に関するもので、それに接していない者にはいったい何のことか良く判らない。

 大阪万博は国民の5人に一人換算(何度も行った人を考慮すると6人に一人)、映画国宝を観た者は国民の10人に一人。

 一方で「ほいたらね」のNHK朝ドラ「あんぱん」は歴代朝ドラの最高平均視聴数(2000万人オーバー/1日)を更新したが、全放送日を乗算すると恐ろしい数になる。

 あまりに質の違う「流行語候補」だが、筆者の言いたいポイントは流行語の優劣でもなく次の年になったら消えていく「刹那的言葉」ではなく、この先影響力が爆発する意味での「流行語」として「オールドメディア」という言葉の持つ「威力・破壊力・魔力」を非常に強く感じたので今日のこの投稿になっている。

 今まで、オールドメディアはメディア側から一方通行で一般国民に「断定的情報拡散」を行ってきた。その一番乱暴なのが雑誌で言えば「文春砲」と言われ恐れられてきた「週刊文春」。
 テレビで言えば政治からスポーツ・芸能ネタに至るまで上から目線で決めつけるコメンテーター玉川徹を擁する「テレ朝モーニングショー」や東大出と野球部員だった事を鼻にかけ、これも上から目線で政治家などを誘導尋問するMC大越健介のニュースステーション。

 ネットやSNSで常に世の情報を精査している人を除けば、国民の多くは相変わらず「テレビでこう言っていた、新聞にこう出ていた」というオールドメディアを唯一の情報源として自分の認識を固めている。

 そういう人々が選んだ議員が今までの国会で政治を動かしているのだ。そうしてそのオールドメディアで一方的に指摘され、決めつけられ、非難され、叩かれた議員や大臣の多くが辞任したり〇〇したりしているのは万人が良く知るところ。

 スポーツ選手や芸能タレントが叩かれるのもこれと同じ、反論、身の潔白を明かそうにも手段が無かった。

 これはオールドメディアに対して広く反論が出来なかったからだ。オールドメディアは新しい総理や大臣が就任すると最初は持ち上げ、期待値を示し、如何にも応援するような振りをするが、しばらくするとボロを探し出し叩き失脚へと追いやる。

 多少のミスや誤報があっても片隅に数行でお詫び、番組中関係者が画面に向かって「不手際がありました、申し訳ありません」で頭を下げるだけ。被害者が被った時間と辛さなど意に介さないというのが実情だった。しかしこれからはそうはいかない。メディアのつくウソや失敗の具体例を挙げられ、YoutubeやFacebook、X(=旧ツイッター)で証拠を示され叩かれるようになったのだ。

 これは無理やり話題を作り上げ、視聴率アップ(番組スポンサー増)や販売購読者数を増やす(=売り上げ増、広告増)ためのビジネス的要因が大きくスポンサーへの忖度が報道を捻じ曲げたり情報を伏せたりすることが暗黙の内に知られていた事。しかしこれからはそうはいかない。
オールドメディアのコメンテーターたち  Facebook投稿より・引用元表記

 ところが、オールドメディアに対してネット・SNSを駆使できる為政者(政治家・首長・著名人が出てくる事により、自分中心のX(=旧Twitter)Facebook 、ブログ、で全方向へ反論ができるようになったのだ。


 新首相は4大ニューメディアすべてて情報拡散を行っている。これを持ってオールドメディアで報道された事を否定したり間違いを指摘したりすることで、お金を出して買ったり観たりしなければいけない受け手に無料で広く訴えかけられている。オールドメディアはこれを一切止められないのが強い。

X(旧ツイッター)を大きく表記するなど今までの政治と手法が変わった。

 SNS/メディアをスマホで常時ウォッチしている若者(筆者は良い意味でも悪い意味でもスマホジャンキーと呼んでいる)に支持者が多い理由もうなづける。もうすでに世論を動かす意味ではオールドメディアの存在は消える直前のシャボン玉状態なのかもしれない。

 これはある意味メディア界の革命と言って良い。

 これを始めた筆頭有名人は、かのトランプ大統領、イーロン・マスク氏だ。非常に短期間でケンカしたり仲直りしたりするスピード、オールドメディア時代には無かった現象だと思う。

 これを見習ったのか、高市早苗首相、片山さつき財務大臣、小野田紀大臣など強い女性陣を中心に多数の閣僚・大臣などがオールドメディアの報道(多少にいい加減)に対し記者会見・SNSで否定・抗議・訂正の指示をスピーディに行うようになって、今世の中が大きく変わろうとしている。

 そうして他の元閣僚や現閣僚など政治家も「オールドメディア」という言葉を使い始め、悪しきそのメディア癖を是正させ始めている。今までオールドメディアに叩かれた経験を持つ政治家の恨みエネルギーは相当埋蔵されていると思う。したがってこれからの仕返し・反撃・リベンジは相当なものになると筆者は見ている。

 AIでググるとこう出ている。

 かのNHKですら国会の場、SNSで裏を暴かれ叩かれまくっている、今後この動きは倍増すると思わる。

 既に、偏り過ぎ予想も外れまくりの政治評論家・田崎史郎、人を上から目線で叩く橋下徹、何でもかんでも物知り顔で上から目線で決めつけるテレ朝・玉川徹、強引な誘導質問ニュースステーション・大越健介がニューメディアで叩かれまくりこのところ静かになっている様だ。やっとニューメディア=ネット・SNSの怖さに気が付いたのだろうと言われている。

2025年12月11日木曜日

団塊世代は住宅街とは違う都心緑地で生きるメジロの生態を観察できた。 The baby boomers observed the ecology of Japanese white-eyes living in forest in the city center, separate from residential areas.

  ルリビタキとヒヨドリに続いてメジロの生態を都心緑地で観察できたのでご紹介。

メジロは世界中に生息する日本と名前の付いた著名な野鳥。「Japanese white-eyes」の名の通り目玉の周りの白い縁取りが一発でメジロと判る身近な野鳥だ。

 ハワイでもダウンアンダーのオーストラリア西海岸でもたくさん撮影した。

 メジロは虫食いの一種と言って良い。5年前のこのブログでもその生態をレポートしている。

秋の葉の裏に付いた虫を食べるメジロ。 The Japanese White-eye that eats insects on the back of Autumn leaves.」=ご参考

https://yamasemiweb.blogspot.com/2020/11/the-japanese-white-eye-that-eats.html

 

 今回の都心緑地でのメジロは一羽ではなく数羽の小群での行動だった。

丁度昼頃数羽で水飲みに来たメジロの小群、ヒヨドリ他の野鳥も一斉に水飲みタイム。

何度も散っては集まる事を繰り返していた。バーダーさん達もバシャバシャ連写!


2020年の投稿では葉の裏の虫を採餌していたが、今回は表側に居たようだ。

イイギリの赤い実を咥えるのではなく、熟した実を突々いている様だ。


江戸時代の花鳥画の絵師たちはこうして観察をして作品にしたのだろうか?

ここ1週間ほどは観られるようだ。

2025年12月10日水曜日

団塊世代はイイギリの実に集まるヒヨドリを観察した。 The baby boomer observed brown-eared bulbuls gathering around the fruit of the Japanese Iigiri tree.

  本来はルリビタキのオス一点狙いで入った都心の緑地、意外に他の野鳥の採餌行動も撮影できたのでご紹介。

 それはイイギリの赤い実に群がるヒヨドリとメジロ。ヤマセミ観察で10年間通った熊本県はイイギリの木があまり多くない。代わりに栴檀(=せんだん)の樹は非常に多い。

 初冬になるとこの栴檀の実を咥えたヒヨドリを数多く見かけるが、熊本県でイイギリの赤い実を咥えたヒヨドリはあまり見た事が無かった、撮影画像も栴檀の実を咥えたものばかり。

 AIで調べると栴檀が熊本県の気候、土壌に非常に良くマッチしているとの事。天草では植林迄していると・・・。一方でイイギリに関しては情報やデータが無いようだった。

 筆者の住む三鷹市の野川公園周辺ではこの栴檀もイイギリも存在するので両方の採餌画像が存在。

 2023年に調布の「たづくり」での写真展へ出させて頂いた作品にもこのイイギリを採餌しているヒヨドリのカットが存在する。

野川公園での撮影

一方こちらは栴檀の実を咥えたヒヨドリ 野川公園

こちらも野川沿いの栴檀の木の実を食べるヒヨドリ

此処から下は都心の緑地で数日前撮影のイイギリ食いのヒヨドリ





この赤い実が食べつくされるとまた別種の木の実に移る。ツグミなども同様。

団塊世代は青い鳥ルリビタキの人気ぶりを都心の緑地で確認した。 The baby boomer witnessed the popularity of the blue bird, the Blue-and-White Flycatcher, in green spaces in the city center.

  暫くぶりに都心の緑地でルリビタキのオスと対面した。初冬の野鳥探索で訪れた二日前、ちらっとその姿を見かけたので、きちんと朝から観察に来ようと思って9時開園時からフィールドに入ってみたのだ。

 東京では過去、新宿御苑、明治神宮、目黒自然教育園、小石川の東大植物園、井の頭公園などで遭遇。要は緑地であれば何処でも出遭える割にポピュラーな野鳥なのだ。

 もちろん八ヶ岳周辺、奥日光など筆者の良く行くフィールドでは当然のように出遭える。

 しかし、レンズに迷彩ステッカー巻いたバーダーさん達が目の色を変えて緑地内を右往左往する様を見て、なぜそんなに必死にあちこち追うのだろう?と不思議だった。

 ここ4~5年バーダーさん達がスマホ連絡網でフィールドでも盛んに電話をしている姿が特に目立つ、多い。フィールドでは常に単独行の筆者、野鳥の生態知識からその場の自然の様子をよく観察し、周りの雑音に惑わされず目的の被写体に集中して行動するようにしている。

 そもそも最初からある一種目的でフィールドに出たのは今回が初めてかもしれない。

 過去の経験値からすると、どちらかと言えば藪鳥の部類に入るルリビタキはそうそうあちこちを飛び回らない種だと思っている。

 新宿でも明治神宮でも、いつも行って出遭えるのは決まったポイントが多い。かっては入れた三鷹の国際キリスト教大学のキャンパスでも、ルリビタキの出現場所は毎年同じだった記憶がある。

 今回の緑地は木の実が多いエリアなので、ヒタキ系、カラ系が割と多い場所だ。

 今年は特にメジロ、ヒヨドリが多く、エリアに探鳥しに入って徘徊してもやたらうるさく感じる。野鳥は基本的に自分のテリトリー=水飲み場、餌さ場、塒(ねぐら)を決めたらあまり変えない。従って行動ルート、時間、パターンはルーティン化しており、ハプニングやサプライズで日によって気分で違う所で行動はあまりしない。

 これは10年以上熊本県の人吉に通い、ヤマセミを中心に色々な野鳥の行動パターンを観察して分かった事。ヤマセミは好きな羽根休み場、採餌場、水飲み場、縄張り監視場を決めたら変えなかった。だから信じられないようなカット数を撮影できたと思っている。

 基本的にルリビタキは雑食でクモや小昆虫(羽虫・カゲロウなど)を好むが、木の実、草の実も食すので、都心の緑地でも木の実草の実が熟す今の時期は同じ場所で行動することが多いようだ。

 今回の緑地でもハゼの実採餌に来る場面での撮影となった。

パッと来てパッと消える感じの出現雰囲気だった。園内路に近いからだと察する。

日曜日など通行人の3m傍なのに平気で採餌をしていた。

目の前を入園者が通っても逃げない、むしろ人間の方が気が付かないようだ。

首を伸ばしてハゼの実を口に咥えている。

直後真下に消えた。いつまでいるだろう?

2025年12月6日土曜日

団塊世代は「認知機能検査」を行って最後の免許更新を行った。 The baby boomer generation took a cognitive function test to renew their driver's licenses for the last time.

  筆者は1948年12月8日生まれだから団塊世代のど真ん中!当然後期高齢者の領域だから免許更新の際は「認知機能検査」と「高齢者講習(実地含む)」が必須で、しかるべきところから通知葉書が来る。

 75歳を越えたら1回やれば良いのかと思っていたら、ゴールド免許保持者でも3年に一度同じことを繰り返してやらねばいけないようだ。ボケや認知症はどんどん進むから当たり前か?

 今回初めての(・・と言いつつ最後にしようとは思っている)後期高齢者免許更新。必須の関所を体験したので、その会場の様子、実際の内容などをレポートしようと思う。

 東京都公安委員会から届いた◆免許証更新のための検査と講習のお知らせ◆は今年7月2日に発送された。要は次の免許証更新までに所定の手続き(検査と講習)を完了しなさい!という事だ。

 この葉書を受け取った時は「えー?まだずいぶん先じゃん。」と思っていたのだが、歳をとると時間のスピードが光速に近くなるような気がする。自分が光速で動くと逆に自分自身の老化は遅くなるってアインシュタインって舌を出した科学者が居たっけ・・・。

 話が飛ぶ前に元に戻して、12月8日が誕生日の(・・って明後日、㐂寿じゃん!)筆者は東京都公安委員会から来た「運転免許証更新のお知らせ」という葉書を見て、必須の行動を起こすことにした、それが11月10日頃。ネットで最寄りの試験会場などを検索。

 で、「認知機能検査」と「高齢者講習(実地含む)」を同時に出来る自動車教習場を探したのだが、ネットでググったら一番近い東小金井駅傍の教習所は実地講習しかしていない(実はつい最近両方此処でも出来る事に成ったらしい)という。そこで認知機能検査を1000円(民間教習所の半分)で出来る府中自動車試験所に申し込んだ。

 要は必須案件を一発で出来ず、2日間に分けて別の所で行う訳だ。

 まあ仕方がない。予約した日に府中の試験場まで自宅からいつもの野川を渡って武蔵野公園を抜けて20分歩いて出向き、検査を受けた。

 この試験場に来ていた同じ高齢者たちを観察していたら、トンデモナイ事が判明!

 必要書類を構内で落としたらしくおろおろしている者、地下の食堂へ行ったまま戻ってこない者。待合の椅子で眠りこけている者。ボーっとして立ったまま動かない者。病院の待合室より酷い有様。

 これじゃ此処に居る半分はもう絶対に車を運転しては駄目なんじゃないの?と思える有様だった。この検査システムは絶対必要だ!と深く思った事だった。

 検査自体は3種類の設問を頭にヘッドフォンを付けタッチパネルに従って設問に答えていく簡単なものだった。3問とも半分まで行かないうちに「ハイ其処で終わってください!」とか言われて次へ移ってすぐに終了した。

 部屋の出口まで誘導されA4の封筒を渡され「合格ですから講習と実地を・・。」と言われ、ついでに「貴方は12月8日が誕生日ですから、もう1月前を過ぎているのですぐ更新できます、お早めに。」と言われ帰された。

 

 その3日後、東小金井の民間教習所(ここも歩いて15分で行ける)で講習(視野検査(左右で160度見えた、機械による動体視力や夜間視力の検査)と30分ほどの構内実地講習を受けた。75歳前に一度やった同じ教習所なので、まったく問題なかった。

 しかし、片側1車線(つまり2車線道路)から片側2車線(つまり全部で4車線)の道路に右折する時、教官に「これ右の車線入って良いの?」と訊いたら良いというので入ろうとしたが、まさにこれって逆走ではないか!

 この辺りが引っかけのポイントなのだろうけれど、実際の道路の場合反対車線だと正面に車が居るので逆走なんて一発で体験的に判りそうなもの。脳が退化するとそれも判らなくなるのだろう・・。


民間教習所から府中の自動車試験場へ行って三角形に歩き2万歩だった。

 控室には高齢者(前期と後期の両方が混じっていた)が順番待ちをしているのだが、これがまあ皆さんよく喋る!呆れるほどのお喋りの場と化してしまった。筆者は今日初めて出遭った人たちとこんなにもお喋りができる人たちが羨ましい。自分にはとても出来ないので部屋から出て教習場の横を走る中央線を眺めていた。

 部屋の中は男性2名、女性4名なのだが、一人は50年間ペーパードライバーで実際に車を運転してこなかったご婦人。実地講習を終えて戻って来た時、教官に別室に呼ばれ「貴女は二度と車の運転をしてはいけません」と言われてしまったと聞いた。

 一方、「私はほぼ毎日運転しているわ」と言っていた女性は、コースを外れて生垣に突っ込みフロントの左側を壊したらしい。ものすごく緊張したんだとか。

 其処でお喋りの合間に聴こえて来た話。府中試験場でこういう人が居たと・・・。 府中試験場に車に乗って「認知機能検査」を受けに来た80歳代の高齢者。

 認知機能検査がまるでダメで、「今日は乗ってきた車、運転して帰ってはいけません!」とタクシーで帰されたのだと・・・。

 こんなような状態たもの、高齢者の車による事故を減らす試み、絶対に必要だと思う。

 結局筆者は全てOKで証書を貰ったので、その日その足で府中の試験場まで歩いて更新に行った。眼の検査やって写真撮ってお金納入して1時間後に更新免許証が交付されるってんで、すぐ裏の武蔵野公園で紅葉を愛でて時間を潰し、午後2時にはすべてが終了した。

 もう二度と府中の試験場には行かないで済むのだと思うとちょっと感無量。

 あと3年だけ車を運転する猶予を貰ったわけなので、九州へ再び往復してみようと思う。2017年18年と2年連続で九州人吉を往復したので、勝手は判っている。