約10日前、東京の緑地でオオタカの営巣・繁殖に初めて出遭えた件をこのブログでご紹介したが、アクセス数においても、告知をしているTwitter(現X)でも通常時のYAMASEMI WEB BLOGよりずいぶん反応が高かった。
NHKの「ダーウィンが来た!」やその他ニュースなどのメディア報道で、都会におけるオオタカの繁殖に関しては皆さん慣れっこになっているものとばかり思ったが、意外にも実際現場に行ってみると、群れを成したバーダーさんがワンワン集まっているという印象は少なかった。
というより、一部の常連さん以外なかなか自分では営巣の巣を見つけられないようだ。更には常連さんですら親鳥が樹林帯を抜けて飛来し、給餌して再び樹林帯を去っていくのが判らないようだった。キャアキャア♪という猛禽類独特の鳴き声を聴いて初めて「何かが起こっている、親が来た!」と反応されるようだ。
今回の2番目営巣地は、やはり大きな池のある首都圏東京都の緑地公園。1番目の緑地よりはるかに日常通行人の多いエリアで、比較的通り抜けの散歩や犬の散歩、自転車通行者の多い地区。東京だから仕方がないが、すぐ傍まで民家が迫っているエリア。
筆者はサギ系、カモ系、その他野鳥の居る池のある方には良く行くのだが、今回のオオタカ営巣地は初めて足を踏み入れる未知の場所だった。
10日ほど前その緑地を通過した際、間違いなく猛禽類の鳴き声を聴いたのでオオタカ?と思いネットで探ったら、どうやらその緑地のどこかで営巣中らしいという情報を得ただけで、肝心の巣の場所などは全く判らなかった。
しかし、1.5㎞×1㎞程の広さの緑地で猛禽類が営巣しそうな場所は、筆者ある程度「勘」で判るようになっても居たので、到着して20分も掛からずその場所が判明した。
そこで高さ20mほどの営巣樹木の周りを遠巻きに3周し、木々の葉の間から巣を見通せるようなポイントをいくつか探し出した。これに30分ほど掛けた。営巣樹木からは40mほど離れての円周。そうでないとあまりに直下から高さ10mほどの巣を見上げては巣の底面しか見えないから・・・。オオタカは決して巣から下を覗いて顔を出してはくれない。
で、40分ほど経った頃、あるポイントから巣の中にヒナが3羽居るのが見えた。何と3羽揃ってこちらを向いてくれているではないか!これが最初の営巣地とは大きく違う点だった。
1番目の繁殖地のヒナはまだまだ孵化したかも判らない状態だったので、個体によって繁殖進行状況が随分違うのだと思った。