2018年3月31日土曜日

桜の花筏とユリカモメの共演が素晴らしい! Seagulls flying over the Cherry blossoms raft is so nice!

 今年の桜は開花から満開までほんの数日だった事、満開になってから夏日に近い高温日が数日有ったことなどから、昨夜の強い北風で都心の桜の花が相当散って、吹き飛ばされてしまった。メディア報道を見ると半分ほど無くなった樹もある様だ。

 その結果どういう事になったかというと、都心の河川に散って飛んだ桜の花びらが、大きな花筏となって人々の眼を楽しませている。晴天が続いた事もあり花びらは綺麗なままなので、例年の花筏より色鮮やかである事も今年の特徴だろう。

 ただの花筏だけではなく、今日はその上をユリカモメが乱舞するシーンに遭遇できた。例年神田川の御茶ノ水界隈は河口から上ってきたユリカモメがたむろするエリアとして、万世橋附近は以前から知っていたのでひょっとして花筏が出来ていればその上を飛ぶユリカモメの画像を押さえられるだろうと推察して神田駅から歩いてみた。

 まさに図星!昼の12時半、周りの建物の影で川面が日陰に成らない状況で見事な共演をコンデジで撮影する事が出来た。
 年に数日しかない花筏を観られる春先の風物詩にユリカモメが華を添える感じで楽しかった。






雨で落ちた花びらではないのでピンクが鮮やかだった。
Canonの製品購入者のクラブ?からコンテストに応募しろとあまりにメールやFacebookでうるさいので、コンデジで撮ったこの画像を初めてネットで応募した。テーマは「春の色」。
 どのくらいの人がどういった内容で応募しているのかは、応募作品の展示サイトを見ていないので判らない。きっと高価なカメラで撮った力作で一杯だろう。
 しかし、審査員の方々桜の花筏は判ってもユリカモメの頭の部分の色が冬の真っ白から夏の真っ黒へと変わりつつある「まだら」部分に「春の色」の意味を理解できるとはとても思えない。だから見た目でしか判断できないレベルの審査員たちの評価するコンテストには基本的に応募しないのだ。

船が通ると全てのカモメが一度に飛び立つ。

潮の満ち引きで、花筏は行ったり来たり。

2018年3月30日金曜日

野川で越冬したらしいクイナを発見! Water rail still remained Nogawa area this winter.

 急に気温が上がったここ数日、野川をいつものように巡回中、葦原の潰れたエリアでクイナを発見!
 昨年このブログで報告通り、今年もクイナを観察出来そうだ。極めて警戒心が強い野鳥だが、朝晩は採餌で岸沿いの草むらから出て来たりするようだ。しかし実に保護色を上手く使って移動するので肉眼で目の前に居てもなかなか解り辛い。

 もう少し綺麗な画像が得られたら、またレポートしてみたい。





ほんの一瞬だったが確認できて良かった。たまたまコンデジ以外にデジタル一眼を背負っていたので対応できたが、コンデジのような液晶画面でフォーカスするとなると撮れなかった可能性が高い。










2018年3月29日木曜日

春一番の奥日光戦場ヶ原シリーズまとめ。 This is the summary of Oku-Nikko Senjogahara wet-land wild-birds report of early spring.

 ここ連日20度超え、ヘタすると25度を超えるエリアも出始めている。南の海には台風が発生し、通勤電車は冷房を入れ始めているようだ。
 奥日光戦場ヶ原へ行ったのが3月15日~17日。残雪が多く、木道へ入る人もまばらだった上、数日後には更に雪が降り冬に逆戻りしたはずが、もう今は超雪融けとか?

 今年も春の訪れはあまりに突然で、一日の気温差が20度近くにもなり、体が付いて行かない。桜は開花から3日で満開とか、滅茶苦茶な春の訪れの様だ。

 今回の奥日光行きの画像整理が済んで、CANONのPHOTOPRESSOがキャンペーンをやっているのでそれを利用して戦場ヶ原中心の奥日光の野鳥写真集をまとめてみようと思う。10冊ほど造ってみて良ければ部分修正していつもの写真集制作工房でフィニシッュを 頼もうと思う。

 生きている間に10冊の写真集を出そうと決めて既に6冊自費出版した。残り4冊をどうまとめるか思案中だが、奥日光バージョンは以前から決めていたので案外簡単に画像選択が可能なようだ。

 今日のネタは今回の落穂ひろいと言った感じ。1回にまとめられないレベルの画像集だがそれなりに面白い。
戦場ヶ原の木道で出遭わない事が無いゴジュウカラ。顔が怖い。

やたらと樹をほじるコゲラ。

器用にドローンのように水平移動をしたりする。

これも必ず出遭うキバシリ。

最初に出遭った際はゴキブリかと思った。

あまりに近くで対峙したアカゲラ!

飛んだ瞬間フレームから外れてしまった。大ドジ!

少し遅れて追ったら何とか入ってくれた。こういう形でアカゲラの飛行を撮れたのは初めてだった。

2018年3月28日水曜日

ヒガラは奥日光戦場ヶ原でいつも歓迎してくれる。 Coal tit of Nikko-Senjogahara wet-land always welcomes us.

 シジュウカラ、コガラ、ヒガラ・・・と似た様な3種、野鳥ファン初心者は慣れるまで結構時間が掛かるらしい。しかしここ奥日光戦場ヶ原に来れば、この3種は湯川沿いの木道に行けば出遭わない日は無い。

 鳴き声もこの三種はほとんど同じに聴こえるので、声だけでは判断がし難い。しかもコゲラやキクイタダキ、エナガなどと混成群を形成する傾向が強いのでヒガラだけ撮影しようとすると結構面倒くさい。

 唯一のポイントは針葉樹の葉に居るので、針葉樹を探してみると見つけやすいかも知れない。キクイタダキのおまけが付く事もあるが・・。

 雪融けのこの時期、戦場ヶ原へ来た事は無かったが、思いのほか野鳥が濃かったので驚いた。採餌に一生懸命なのだろうか赤沼の入り口付近にはたくさんの野鳥が群がって地面に落ちた木の実を漁っていた。

 マヒワ、アトリ、コガラ、ヒガラ、シジュウカラが足元まで来るという珍しい体験をさせてもらった。特にマヒワやアトリが2mも離れていない足元で餌を啄ばむ姿は撮影するのを忘れるほどの状況だった。







いつもは針葉樹の葉に隠れがちなヒガラだが、今回は地上に降りて来てくれたので撮影はし易かった。

2018年3月27日火曜日

団塊世代には幸手の権現堂桜の花見がやはり本物だろう? I think Gongendo cherry blossom festival is one of the best fair for Baby-boomer at near Tokyo area.

 昨日の目黒川沿いの桜見物(決して伝統的なお花見ではない)が今朝のワイドショーで取りあげられていた。筆者のグループはJR目黒駅からAmazon本社の横を抜け目黒雅叙園の中を抜けて目黒川に出たのだが、今朝のワイドショーの報道によると、東急中目黒駅からの見物人たちは相当なパニック状態だったようだ。
東急中目黒から目黒川に出た見物人たちはパニックだったらしい。

それに比べ、筆者の関係する研究所のある幸手市の権現堂堤には大正時代から有名な桜並木が在る。此処へ良く行っていた頃はさほどでもなかったが、ここ数年大がかりな観光アピールをしているようだ。
 東武日光線幸手駅から2km程だが、桜祭りの頃は臨時バスが幸手駅と権現堂堤を巡回している。たまたま今日の昼前立ち寄れたのでじっくり視察してみた。
権現堂の堤は結構長い土手で中川側からは桜の花の滝のように見える。

 昭和4年には東武幸手駅が開業し、浅草からお花見臨時列車が運行されたようだ。大正14年の権現堂堤の桜の頃の画像(幸手市観光協会のHPより拝借)が在るが、今の状況とあまり変わらないのが素晴らしい!
幸手市桜まつりのサイト http://www.satte-k.com/event/sakura/
大正14年の権現堂 幸手市ホームページから

 ここにも桜のトンネルが在るが、何故トンネルなどくぐるのが人気なのか良く判らない。トンネルの下から観ると逆光でシルエットに成る桜の花が美しいのだろうか?

 権現堂の堤は1988年頃から中川の方の畑に菜の花を植え始めたので、黄色い菜の花とピンクの桜が晴れた日の青い空を背景に三段トリコロールに成りとても綺麗に映える。
 今日は晴れたもののまだ菜の花が10%ほどしか開花しておらず、桜自体も5分咲きなので来週末が見頃なのかもしれない。下手をすると菜の花が咲きそろう頃は桜が散った後かも知れない。


この中川は下っていくと新小岩附近で荒川に合流し東京湾に注ぐ。

 コスモ石油の中央総合研究所からこの堤は中川越しに良く見えるのだが、桜の時期の交通渋滞を嫌い、桜の見頃には研究所に行かないようにしていた。今回はまだピークでは無かったので、2005年以来初めて桜と菜の花とお花見の見物人のコラボを撮る事が出来た。但しあくまでCanonのPower Shot ・SX710 SHでのスナップショットだ。

 本格的に狙う方はぜひ良い写真が撮れることを祈ろう。

幸手駅からは歩いても30分ほど。

桜まつりの期間は臨時バスが幸手駅と権現堂堤間を180円で巡回している。

コスモ石油中央総合研究所正門

一般の方は入れないが、コスモ研究所の中にも桜のトンネルが在る。

いつも幸手へ行く際はスカイツリーの足元を抜けて行く。

2018年3月26日月曜日

目黒川沿いの桜はメディア報道で大混雑。 Cherry blossoms road along Megro river was crowded too much influenced by noisy media .

 全国でもいち早く桜が開花することで名が知れている東京、お江戸の桜名所は至る所にある。上野の恩賜公園も勿論だが、不忍池の回遊路も浮世絵を見る限り実は明治初期までは桜の名所だったようだ。

 後楽園や六義園の枝垂れ桜をはじめ、井の頭公園や、千鳥ヶ淵、外堀沿いなど江戸周辺には昔から規模の大きな名所が在った。

 しかし最近、神田川沿いや目黒川沿いがネット系メディアの人気ランキングで上位に名を出し始めている。これは桜を愛でるというより「桜を見る人出を見物」するために集中するエリアが人気を上げているだけ・・・という事の裏返しで、観桜という風流とは違う新たな「視点・理由」の様な気がする。いわば大晦日やハロウィーンと言った、ただ騒いで集まる渋谷のスクランブル交差点のような混雑を報道するのと同じだろうか?

 一年にほんの2週間程だけ花をつけ、人々の心を癒す「桜」だが、残りの350日は毛虫の下がるただの樹木なのだ。なぜ日本の河川の土手には桜を植えたのか・・・に関しては諸説存在するが、決して花見が目的ではなく土手の構造的強化だろうとは思う。

 そんな中、ここ数年メディア、特にネット系はやたらと目黒川沿いの桜をアピールしている。で、どんなものか見物に行くことに成った・・・、というのも研究所関係のメンバーのリクエストもあって、いったいどんな状況なのか?一度も行かないでヤイノヤイノ言うのも卑怯だろうという事で実践を試みたのが今日だった。

 気温も上がり、晴天風弱く、しかも日曜日!人が出ない訳がない。混まない訳がない。

 行ってみて驚いた。桜は目黒川沿いに植えられていて、椿山荘脇の神田川状態だ、しかし川幅が広いので、神田川のようにお互い対岸の桜の先端が交差してトンネルのようには成っていない。

 しかも、船から見上げるような観桜船も水面に浮いていて、静かに桜を愛でるような雰囲気ではなく、花火大会の様な大げさな見物体制だ。
 昨今のお花見メディア報道は、桜の見事さ、桜を愛でる環境というより人出の多さで桜名所ランキングを決めているような傾向が高い。極めてミーハー的で許しがたい。
 
 今日行ってみて判ったのは、目黒川沿いは桜を愛でる場所ではなくお花見の人を見る場所だという事。桜の花を逆光の中、下から見上げて歩くだけでその美しさなど判ってたまるか。此処の桜の美しさを愛でるには目黒川沿いのマンションの部屋から見下ろすのが一番だろう?

 やはり、津軽城址の桜や六義園や京都の丸山公園の枝垂れ桜、南阿蘇一心行の一本大桜を周りの景色共々愛でる方がどれだけ良いか、メディアも正しい観桜に関する報道をしてほしい。

誰が撮っても同じようなアングル、ダイアモンド富士や初日の出の写真のようだ。

レンズを通して遠くから撮影は出来るが、目黒川沿いの桜は傍では観られない。




近くで外側から桜を愛でると、こういう見方しかできない。

結局目黒川沿いは、お花見の人々を観に行った感じ?もう行かないと思う。