2017年3月31日金曜日

春先のモズ!お花見と採餌行動。 Bull-headed shrike in spring,feeding and flower watching.

 モズ(百舌鳥)は漢字で三文字なのに発音が二音、気になる日本語の典型だ、どうやって振り仮名を振るのだろう。
 キキキキキと晩秋の枯野に響き渡るモズの高鳴きは、野鳥観察、野鳥撮影をしていて、皆さんも幾度も聴かれた事だろう。

 トビと並んで人間に一番近い猛禽類と言って良いと思う。海岸で寛ぐ観光客のおにぎりやハンバーガーをかすめ取るトビと違って、モズは人に害を与えない。それに他の同じ大きさの野鳥に比べて堂々としており撮影しやすい野鳥の一つとも言えよう。

 今日の画像は、今より少し前の時期、購買を花見する姿と、その後伸び始めたホトケノザの葉の裏についているヤスデを器用に捉えて飛び去る画像だ。カエルやトカゲを採餌してモズ特有のハヤニエ(早贄)にすることは広く知られているが、この手のヤスデやイモムシを採餌するのはあまり撮影した事が無かった。この他昆虫類ではバッタやオケラも良く採餌するそうだ。

英語表示のBull-headがまことに理解しやすいデカ頭だ。




繁殖期を迎えてモズも花より団子なのだろう。

2017年3月30日木曜日

団塊世代にとって想い出深い銀座のソニービルが明日で終わってしまう! The SONY Building of Ginza which symbol of Baby-boomer, will close tomorrow.

 銀座の数寄屋橋に1966年オープンしたSONYビルが明日3月31日を持って終わる。1966年と言えば、まだ銀座通りに都電が走っていた頃だ。筆者は高校2年生。団塊の世代にとっては自分たちと一緒に大きくなった銀座のシンボルだ。

 新宿駅ビル、新宿西口地下街と同じで常に団塊世代と共に昭和の歴史を育んできたランドマークと言って良いだろう。銀座でデートとなればこのソニービルに行き店内を回り、上層階のスパゲッティ屋でランチを摂って、音の出る階段を上ったり降りたりしながら地上に出て洋書屋のイエナでカッコつけて洋書をめくるのがお約束だった。

 1970年頃からは中古レコード屋・ハンターで何枚中古レコードを買い込んだだろう。我が家のレコード棚に在るレコードのうち50枚くらいは此処で手に入れたものだ。

 珈琲は晴海通りを渡った帝人メンズショップの2階に在った喫茶VANで、晴海通りを見下ろしながら飲むのがお決まり。勿論たばこは洋モクで、VANのロゴの入ったブックマッチをポケット一杯ねじ込むのが楽しかった。
 このソニービルの角のイベント宣伝スペース、ソニースクエアは我が旧友・倉橋和雄君の父君、倉橋正雄さんのアイディアだと聞く。その倉橋和雄君と銀座の広告代理店で同僚となり、ソニープラザストアのバレンタインデー・キャンペーン・プロデュースをやったのが1981年頃。大当たりだった!

 そのソニープラザ・ストア社員で活躍していたのが、VANで一緒だったアメラグ・ヴァンガーズのメンバーだった金替氏。何から何まで御縁の深かったソニービルだ。
 ついには、ソニープラザ・ストアのサッカーチームに外人部隊助っ人として参加、1得点して勝利に貢献したのが昨日の様だ。

 とにかく団塊世代なら一度は彼女と言った事が有るだろう、銀座のソニービル!最期にもう一度行ってみたら?明日までは入れます。








この号はよく覚えている。このジープ、ソニプラの社員・島森さんの私物だったという記憶が・・・。ソニービルさん、長い間ありがとう!

2017年3月29日水曜日

再び春先のウグイスとメジロ。 This is a bush warbler and a Japanese white-eye of the early spring again.

  久しぶりに野川でウグイスを見かけたので、ウグイスとメジロの画像をアップしてみた。
 このサイトをいつもご覧頂いている野鳥撮影に関してベテランの方々は、「何をいまさら」とお思いだろうが、実は信じがたい事だが未だに梅に鶯と思い込んでいる方が多いのだ。

 それに春に成ると、南方からウグイスが庭の梅の木に来るものだと思い込んでいる人もいるのだ。それはそれでそう思い込んでいても幸せなのだろうが、このサイトではやはりきちんとご説明しておきたいと思うのだ。
「合わずの間の屏風絵」の話
 山科の天台宗五箇室門跡・毘沙門堂に通常は”梅にウグイス、竹にスズメ” の組み合わせで描くはずのところを、梅に山鳥、竹にヒヨドリが描かれた襖のある客間が存在していて、ここに通された客は「木に鳥が合っていない」  「鳥が合わない」→ 「とりあわない」・・・ウチはあんたには取り合いません、お帰りくださいという事なんだそうだ。これに気づかない場合、教養がないヤツだと馬鹿にされるのだとか・・・。非常に嫌らしい陰湿さを感ずる。

 しかし、この話などは、実は巷の街雀が噂話としてまことしやかに言い伝える、いわば昔の都市伝説に近いと思う。何故なら当の毘沙門堂のHPには一言もこの事が述べられていない。大体狩野派の著名な絵描きに、客を追い返すための屏風絵をわざわざ描かせたりするだろうか?画家は本来自分が納得したものしか描かない。もし京都人がその「イケズ」を良しとするのであれば、他にも同類が在ってしかるべきものだが一つも無いようだ。
問題の屏風、ちゃんと梅の木に小鳥が描かれている。

 大体、花が咲いている梅に本来藪の中で生活するウグイスは来ない!頻繁に来るのは梅の花の蜜を求めるメジロであって、メジロとウグイスの判別も出来ない無知な人間にこのような問答のような屏風を見せて何が判るものか。それに屏風を良く見ると梅ノ木そのものにはちゃんと別の小鳥が描かれているではないか。山鳥が梅に留まっている訳ではないのだ。

 まあ、ウグイスとメジロの話はこの程度にして、春先のウグイスとメジロの画像をお届けしよう。







以上上段4カットがウグイス、下段3カットがメジロ。

2017年3月28日火曜日

ヤマセミのおこぼれ狙いのコサギ!A little egret has come to catch the fish a greater pied kingfisher missed.

 春の小川(野川)で地元の春模様をお届けした後は、人吉の球磨川本流におけるヤマセミと他の野鳥の関係。
 繁殖期を迎えて、全ての野鳥は体力をつける意味なのか、普段より積極的に採餌行為を行う様に見受けられる。

 ヤマセミも例にもれず、目の前で18回もダイブを繰り返して採餌をしてくれたのだが、50%の確率で採餌が成功していた。勿論中には採餌後のお清めダイブも在るのだろうが、この時期の獲物は水が冷たく動きの悪い小魚が多いので、ウロコやヌメリも少ないのか、他の季節ほどの繰り返し食後の水浴びはしない様だ。

 今日の画像は、ヤマセミが採餌後水からジャンプアップするかしないかの時に、様子を観ていたコサギがヤマセミが取り落としたらしい魚を見つけたのか、血相を変えて飛んで来た場面の様子。あくまで想像だが、そうで無ければコサギがこのような動きはしないだろうと思うのだが如何だろう? 
ヤマセミがミスって逃した魚がコサギに見えたのか?

直ぐにアクションを起こし始めているのが見て取れる。

ヤマセミが小賢しいので追い払いに来たのではない事がコサギの目の動きで判る。

コサギの観ている方向が変わらないので、餌が見えているのだろう。



コサギが首尾よくおこぼれを頂戴できたか否かは不明だが・・。
何事もなかったかのように、振り返りもせずタチヤナギに戻った。


2017年3月27日月曜日

東京郊外武蔵野・春の野川で花鳥撮り! Spring flowers and wild-birds at Nogawa of Musashino Tokyo.

 桜の花がほころんだ途端の、真冬のような氷雨と強風。今年の桜のお花見は4月に入ってからに成りそう。都心の桜はどの樹も開く花は数個ばかりなり。

 午後に成って雨が上がったモノの、風は冷たく真冬の装備に手袋使用。50-500ZOOMを装着で春の小川を散策。都心での移動と合わせて1万5千歩オーバー。

 身近な地元の小川とはいえ収穫は意外に多く、いつも必ず居るカワセミに加え、シジュウカラの小群、初見のクイナ、アオジ、飛び去るカワラヒワに上空を飛ぶワカケホンセイインコの小群。猛禽が1羽飛び去ったがレンズ間に合わず・・。花はモクレン、ヒメコブシ、菜の花、ムラサキハナナ、ラッパスイセン。
珍しいシジュウカラの小群、まだ繁殖前なのだろう。8羽で群れていた。

実はクイナは初めてこの野川で観ることが出来た。まさか地元で観られるとは思いもしなかった。

いつものアオジ君は3mの距離で目が合ったが逃げなかった。

カワセミは光の加減で今日は緑色に見えた。

小川沿いのウグイスはまだ地啼きだが、住宅街ではすでに「ホーホケキョ」と啼き始めている。桜より早いのは珍しいかも。

カワラヒワは雨の後の水たまりに集合していた。飛び去るくちばしには泥が沢山付いている。

モクレン

ヒメコブシ

菜の花

ラッパスイセン

こうして東京郊外の春は確実に進んでいる。

2017年3月26日日曜日

写真集「人吉市の山翡翠」東京のHobby's Worldで販売開始!  A collection of photographs "Crested kingfisher of Hitoyoshi-shi" is begun to sell in Hobby's World at Kanda Tokyo!

  FacebookやTwitterでは既に情報公開されたとおりだが、今年の1月末に自費出版した筆者3冊目のヤマセミ生態観察写真集「人吉市の山翡翠」を東京神田の日本でただ一件しかないバードウォッチング専門店Hobby's Worldさんで販売して頂くことになった。

 今まで2冊のヤマセミに関する生態写真集はごく一部を除いて、無償で配布してきた。今回も800冊を国会図書館をはじめ、熊本県内の主要図書館、人吉球磨エリアの小中高の各学校図書館に無償配布している。その他筆者がヤマセミの情報を頂いたり、貴重な生態写真を提供いただいた方々、更には生態観察・写真撮影に関して便宜を図って下さったり、お世話に成ったりした方々にも、もちろん進呈させていただいている。

 しかし、人吉市がヤマセミを市の鳥に制定した件と、JR九州が熊本ー人吉間の新特急列車の名前を「かわせみやませみ」にした事とリンクしてこの写真集「人吉市の山翡翠」が熊本県中心の新聞などに取り上げられた事で、その存在をご存知になった方々からぜひ欲しいとのメールを頂く様になり、前から相談に乗って頂いていた神田のHobby's Worldさんで販売して頂けるようになった。

 決してプロの方々のような綺麗な画像ではないし、写真集そのものの装丁もお金をかけていない最低限の仕様なのだが、ヤマセミという野鳥の魅力、並びにそのヤマセミが飛び回る人吉市という場所の不思議を感じ取れる内容には満足いただけるものと思っている。

 あくまで、本当にヤマセミの撮影に意欲をお持ちの方々にとってのみお役に立てる写真集で、他の綺麗な野鳥の写真集とは決して見比べないで頂けると嬉しい。

 Hobby's World= http://www.hobbysworld.com/item/20114620/

3冊目になるヤマセミの生態観察写真集。

この3月4日(土)から運行が開始されたJR九州の新特急「かわせみやませみ」車内で最初のほんの一時期乗客の皆さんにお配りした「肥薩線に沿った球磨川流域の山翡翠・翡翠」も最初の10冊購入者にお付けするそうだ。勿論こちらも筆者の自費出版。ヤマセミとカワセミが同時に撮影できた3カットの画像を見て、そのヤマセミとカワセミのあまりの大きさの違いに皆さん声を上げて驚かれるとの事。

ヤマセミの動きが激しい場合は立姿勢が一番対応しやすい。三脚は余程のことがない限り使用しない。
飛び立つまで待っている時によくこの座り込みスタイルで狙う。

堤防の上に腹ばいになって撮影することも多い。ヤマセミを刺激しない意味では一番良いスタイルだと思っている。立って撮影するより近づいてくれるような気がする。


2017年3月25日土曜日

球磨川本流でオオタカに遭遇! I encounter a Northern goshawk by Kuma-gawa main current !

  人吉盆地は猛禽類の宝庫だ。オオタカ、ハイタカ、ハイイロチュウヒ、コミミズク、ノスリ、ミサゴ、チョウゲンボウ、ハヤブサ、チゴハヤブサ、ヤマセミの生態観察中だけでこれだけ多くの猛禽類を撮影出来ている。

 他の野鳥たちと違って、猛禽類は真昼でも採餌行動に出る事が多い。観察した限りでは、早朝より日中お昼前後が多かったように思うが、地域によって異なるのだろうか?

 今回のオオタカは西陽がキツイ夕方日没前の球磨川本流だった。コガモの30羽程度の群れや、カワウが居る水域の真上の樹に留まっていた。既に日陰になっている場所だったので逆にオオタカの胸の白さが強調され対岸土手を走る車の中から目視出来た。距離は200m以上は在ったろうか。

 広い草原のような河原を本流までゆっくり大きく蛇行して歩き、樹上のオオタカは無視して、まずはコガモやカワウを観察。おもむろにファインダイーにオオタカを入れてしばらくは観察。10分ほど身繕いや寄生虫が痒いのかあちこち掻いていたが、おもむろに川上方向へ飛び去った。







ハイタカに比べてオオタカは数が少ないかもしれないが、単に筆者が遭遇していないだけかもしれない。