2022年1月31日月曜日

キジがどれだけ飛べるのかを知って驚いた!  I was surprised to know how much a pheasant could fly!

  東京や大阪の様な大都会で生活していると、キジのような大型な野鳥にはなかなか出遭う機会がないかもしれない。動物園とかは別だが、都心の緑地公園などにもまず居る可能性は99.9%以上無いだろう。多摩川や荒川などの中流域より上の方であれば可能性はまだ在るだろうが・・・。

 今日はそのキジが川幅130mの地点の球磨川を飛んで横断した現場の画像をご紹介。このブログはヤマセミを中心に色々な野鳥の生態をご紹介することに主眼を置いたものだが、筆者も人吉市界隈で幾度も出遭うキジのこれだけの飛翔は見た事が無かった。

 このキジ、最初は川の土手沿いに腰をかがめて歩いてきたのが、河原堤防の上に出た瞬間ヤマセミを狙って大きなレンズを付けたカメラを三脚に乗せた人間が目に入って一瞬迷い、一気に川の対岸に飛んで移ったものと思われる。

 人吉市では100m四方に一羽キジが居ると言われるほどキジの生息密度が高い。

 したがって筆者もキジの画像は沢山撮影出来ているが、これだけの飛翔を追いかけられたのは初めてだった。

この手前側(=右岸)のコンクリの舟作業場にキジが出て来た。

堤防の上からは見えない水際を歩いてきたものと思われる。

しばらくこちらを見続けていた。光るレンズが気になるのだろう。

10秒ほど眼が合ったまま。

こちらもまだ飛ぶとは思わなかったので、飛び立ちの瞬間を逃してしまった。

最初のうちだけ猛烈に羽ばたくが・・・。

川の真ん中あたりからは滑空状態。




2~3回ブースター?羽ばたきをして・・・。

対岸へソフトランディング。

暫く周りを警戒して茂みに消えていった。
飛翔距離は大体130mほどだった。球磨川という川がある環境だから、人吉のキジがこれだけ飛べるように成ったのか、キジはもともとこれくらい飛んで当たり前なのかは判らない。

2022年1月30日日曜日

団塊世代はSDGsに何か胡散臭いものを感じて仕方がない。The baby boomers can't help feeling something suspicious about the SDGs.

  SDGsは2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標。しかし、日本国内でメディアが盛んに言い始めたのは2~3年前の話だ。一時は意味や中身など知らなくても、新しい言葉としての「SDGs」を知っているかいないかだけで、世の中の流れに乗っているかいないかを判断するなど酷い存在だった。

 企業もSDGsという言葉やロゴを自社の広告宣伝・PRに入れ込むだけで、如何にも世の中に貢献している良い企業づらをしていたような気がする。筆者は相変わらず今もそれは続いていると思っている。

 しかも、良く良く調べてみたらSDGsそのものをムーブメント・ビジネスにしているではないか?胡散臭い点はこれにとどまらない。

https://shop.undp.org/?fbclid=IwAR2O2oPdhB-eKyJuUVsdRhjEqpd9y_CZaNG3CgNJGFfhrTwWq8ufsIfnzDs

 しかし、筆者は当初からこのSDGsに全面的賛同はしていない。理由ははっきりとしている。

 SDGsに掲げられている目標の原因の殆んどは、第2次世界大戦後の世界の高度成長期1955~2005年の半世紀に大手企業が利益を追求し成長した際に行ったツケだからだ。

 このブログでも、過去幾度も地球環境問題の原因は消費者ではなく、売り上げを伸ばし利益を上げる目的の為、消費者相手に事後の影響や副産物処理を殆ど考えず物を製造し・売り続けた大企業がいい加減だったから今になって出て来た問題だろう・・と述べている。

 流通企業は、昔はなかった売る際のレジ袋など勝手に作って無料配布しておきながら、プラゴミうんぬんが問題に成っただけで有料にし、関係ない手提げ紙袋まで有料にして儲けている。1枚3円以上徴収するレジ袋の原価を知っているだろうか?店名をプリントしても1枚30銭(3枚で1円)くらいなものだ。

 環境の為と言いながらレジ袋でも儲けているのが営利企業なのだ。レジ袋どころかコンビニ弁当やデパートのレトルト食品のプラケースに関しては何も言わない、メディアも大企業は広告主だからこれらを追及しない。金儲けの仕組みを知らない一般の国民は企業に騙され、コンビニ会社に騙され、メディアにも騙されているのだ。

 細かい事、詳しい事はさておいて、国連のSDGs17ある目標を鵜呑みにして、個人個人で何が出来るか具体的行動をしよう!などという「呼びかけ」で日本国内でも色々な活動や運動を広げている様だが、此処で一歩立ち止まって、国連の掲げた17の目標は正しいのか?理に適っているのか?よく考えてみたらどうだろう?それが今日のこのブログのテーマだ。

 筆者はこのSDGsはおかしいことだらけのような気がしてならないのだ。日本のメディアがこれを精査し意見しているのを観た事も聴いた事もない。なぜだろう?

 国連が言うから正しいのか?国連はいつも正しい事をしているのか?国連って小中学生時代に学校で教わった通り、常に正しくて今でも存在価値あるのか?

 国連があるから世界は平和なのか?今の世界、平和でも何でもないじゃないか?

 湾岸戦争や人殺し集団イスラム国・ISIS、ボスニア紛争、チェチェン紛争、現在のロシア・ウクライナ問題、中国の南沙諸島軍事基地化、北朝鮮のミサイル多発、色々問題だらけだが、国連て何かこれらにおいて抑止力になっているのか?意味ある具体的な事やっているのか?

 北朝鮮拉致問題で国連は一体日本に何をしてくれたの?何かあれば真っ先に人道問題を掲げて騒ぐくせして、一人でも拉致家族解放に役立ったのか?国連は。

 筆者思うに、世界でもトップクラスの国連分担金払っている日本の為に、その国連は何か嬉しい事してくれたのか?はっきり言うが、何もしていないと思う。

 そんな今の国連が17の項目を掲げた事に無条件で「はいそうですか、是非やりましょう!」と即には言えないのが筆者の思いだ。

 特にSDGsと掲げている項目の中に、明らかに「本当はこうでなければいけないんじゃないの?」という項目があるので、「筆者はこれは本当はこうではないだろうか?」と思ったものを掲げてみた。

貧困はなぜ生まれるのか?一方に暴利をむさぼる企業があるからだろう?

飢餓をゼロに、という前に具体的にコンビニは食料・商品を作りすぎて捨てるなよ!

働きがいは個人の心の問題。経済成長をほどほどにしないから働きがいが見えてこない。

これが一番の「まちがい」、使う責任より「売る企業」の責任の方がはるかに大きいだろ。

気候変動を環境ビジネスに結び付ける商売グループの監視をすべきではないのか?

 これらをいろいろ考えて、SDGsのパート2を自分なりに考えてみたらこうなった。
決して茶化しているのではない。真面目に本来こうではないのかと言う問いかけだ。

こちらがSDGsオリジナル。勿論リスペクトはしているつもりだ。

2022年1月29日土曜日

団塊世代は日本語(国語)を破壊する最近のメディアは酷過ぎると思う! Baby boomers we think the recent media which destroy Japanese (national language) is too terrible!

  最近のメディア報道、ニュースなどでまたまた無理やり定着させようとする奇妙な横文字多発を憂えている。

 以前から使われて来た日本語で言えば簡単なのに、わざわざ借りて来たような新しい横文字をしかも短くして多用するので今は日本語はメチャクチャになりかけていると団塊爺は思う。

https://www.class-l.jp/webmagazine/feature/kurashi/kurashi/katakana.html

 サステナブル(持続可能)に始まり、サブスク(サブスクリプション=定額使用契約)に至るまでメディアというメディアがやたら多発して日本国民を洗脳しようとしている。

 今更、サブスクなどという言葉が「新しい」と思うのは、余程世間知らずの人間だろう。アドビの画像処理ソフトなど、購入より定期使用契約(=サブスク)システムに随分前から移行している。更にはマンションだって駐車場だって高額払って購入するより賃貸契約で借りる方が多いだろう?

 サブスク・ビジネスは随分前からあったのに如何にも目新しいようなふりして多用して欲しくない。

 なぜこのような横文字(短縮不含む)が氾濫し始めたのか?

 原因は➀広告代理店マーケティング部門の優越感誇示、②メディアの斬新さ誇示、③スマホ・Lineなどの短縮コミュニケーション言語操作の3つが最大原因だろうと筆者は踏んでいる。

 筆者はかって約30年間首都東京の広告代理店(2か所)に勤務していた。この間、冬季オリンピックや万博などの国家レベル~企業レベルの各種イベント・新人タレントのドサ廻りに至るまで催事の企画・運営プロデュース・現場実施を行ってきた。これに伴う海外出張は貿易関係の商人達とは異なるものの、海外フライト歴は生涯100回を超える。

 仕方なく自然に覚えた英語も、この瞬間ワープ(瞬間移動)してニューヨークやロンドンのど真ん中に放り出されても、とりあえず問題なく戻って来られる程度の活用レベルにはある。

 かってハワイでレンタカーを借りていてポリスに停車を求められ、「お前は何で止められたか判るか?」と訊かれ「全く判らん?」と対応したら借りたレンタカーの車検が切れていたのだという。レンタカー屋に連絡して代者を即届けさせ一件落着、おまわりさんとその後非番の時に一緒に珈琲を飲んだ記憶がある。ウインドサーファーだった。

 またある時はカイルアの公共駐車場での事。沖でウインドサーフィン中、右側面に車をぶつけられた事があった。アメ車は左側運転席なので右側は見なかった。まったく知らずに空港で返した際に指摘され驚きと共に事情説明・保険書類作成も20分掛からず済ませ係員のおばちゃんから「ユー、パーフェクト!」と言われたものだ。

 まあ、その程度の普通の日本人レベルの語学力だが、今メディアが流行らせ始めている奇妙な英語は筆者もかって使用した覚えがない日常会話には無い横文字なのだ。

 まず最初の ➀広告代理店マーケティング部門の優越感誇示。・・から説明しよう。

 広告代理店の業務のメインに得意先(=クライアント)に物事を提案(=プレゼンテーション)してお金を貰い商売(=ビジネス)とする事がある。商売の規模にかかわらず、相手企業の大小に関わらず広告代理店側は「お願いする側・お金を頂く側」であって、決して物を頼む側、お金を払う側ではないので、揉み手こそしないが平身低頭上目遣いで「仕事を頂く」態度で臨むのが一般的だ。代理店社内では自分が現場でプレゼンして仕事を頂いた事もないのに「あの人は仕事を良く取ってくる・・。」などという非現業社員もいた程。

 中にはブラック企業の雄、D社のようなケースも多々あるようだが、基本的に前出の様にデカい態度でなど「提案作業=プレゼンテーション」は行えないのだ。しかし、此処で広告代理店の提案(=プレゼンテーション)メンバーは得意先(=クライアント)に対し「我々はアンタたちより情報が多く先を行っているんだぞ!」という無言の威圧感(最近はゴリラじゃあるまいにマウントなどと称するバカ者が居る)を与えようとする。

 最近メディアに出る広告代理店マーケ出身の文化の最先端を行っていると自認している輩ほどこの手が多く、メディアの発信力を使って国語・日本語を混乱させているような気がする。

 判っている得意先の人々は「またかよ・・。」と思いつつ「幾ら手品のような事やっても決を下すのは俺たちだかんな!」とこざかしいプレゼンテーションを黙って聴くのが普通だ。勿論中には「すみません、そのサステ・・なんとかって何ですか?」と訊いてしまう得意先の新人などもいるが、広告代理店側のスタッフは「シメタ!」とばかりに滔々と講釈を述べるだろう。

 筆者は広告代理店側の人間でありながら、これがとても嫌だった。一度マーケのメンバー帯同である広告主へプレゼンを行った際、あまりにそのマーケ部門員が横文字を多用するので思わず「悪い!俺もわかんない横文字多用しないでほしい。君に500円上げるから、この先横文字を一切なしで説明してくんないかな?」とやった事があった。

 勿論、長年信頼を得て仲の良い得意先だから出来た事なのだが・・・。得意先の大将も思わず拍手してくれて「シンジョーさん、さあ、こっち側に座ってよ!強い味方がいてくれて有難い。もうこの提案は乗る事にするからさあ・・。」とまで言ってくれて大笑いに成ったことがあった。横文字・短縮多用の原点はこの辺りにあるだろうと思うのは筆者だけか?

https://president.jp/articles/-/23838?page=1  今から5年以上前から危惧を抱く人は居たようだ。

 次に、②メディアの斬新さ誇示、

 メディア、特に新聞は情報のスピード面で落ちぶれたとは言え、まだそれなりのアナログ媒体として「紙面が残る、紙として残る」メリットで今後も残っていくメディアだ。

 その数少ない庶民の味方、文字の小さいスマホ、バッテリーが切れたら意味ないスマホ、パソコン、その他の電気があって初めて機能する電脳機器を差し置いて、存在価値感をキープしている新聞も最近やたら横文字、短縮語を多用し始めた事を憂えている。

アイスホッケーがアイホなら、トライアスロンがトライ?バイアスロンがバイアス?バイアスじゃまったく別の意味になってしまうだろう?「偏向競技って何よ?折り目に対角線って何?」になりかねない。そのうちこの調子でアゼルバイジャンをアゼル、アルゼンチンをアルゼ・・と表記しかねない勢いだ。混同して国際問題にならねば良いが・・。

 そうして早くもオリンピック前恒例の勇み足報道が始まった、期待させておいて結果次第であとは「そんな事言ったっけ?」で逃げる。選手には多大なプレッシャーをかけて潰す。日本のメディアが行ってきたアスリートへのプレッシャー、何とかならんだろうか?

 これらの憂えは筆者ばかりではなく、ネットの世界でも色々な有識者がその危機感をアピールし始めている様だ。 

2022年1月28日金曜日

国立科学博物館附属自然教育園はなかなかのモノだと再認識した。 I realized again that the Institute for Nature Study attached to the National Science Museum is quite a thing.

 明治神宮22万坪、新宿御苑18万坪に比べれば目黒にある国立科学博物館附属・自然教育園は6万坪で新宿御苑の1/3、代々木公園を加えた明治神宮の1/6程度の緑地帯だ。

 筆者も明治神宮や新宿御苑ほど頻繁に入る機会はなかったのだが、昨日久しぶりに入ってみて、その鳥類の種類の豊富さを再認識したところだ。

 昨日は昼の12時00分頃入園し、色々あって3時間半も滞在することになってしまった。

 今日は野鳥の画像を羅列するのではなく、この自然教育園の特徴を時系列的にご紹介してみたい。

 場所的には首都東京の山手線の内側、白金(=もう死語だがシロガネーゼなる言葉も生まれたエリア)高級住宅街の真ん中、なおかつ首都高がすぐ外を走っているという野鳥にとって果たしていい環境か否か首をかしげる場所に位置している。

庭園美術館と隣り合わせの緑地。後ろは品川駅周辺

夜景、黒い教育園の森の周りは大都会、手前西側を首都高が接して走っている。

 しかし、かっての貝塚や縄文土器が発掘されたり、室町時代の長者(長者丸という町名が戦後まで残っていた)の屋敷跡で土塁が残って居たりする。江戸時代は松平家の屋敷であったり、数々歴史上の価値が高いことから天然記念物に指定されているという。

 歴史や品格が大したもんだ!という一方で、これだけの都心のビル群囲まれていながら明治神宮や新宿御苑同等の野鳥の宝庫であることを今回再確認したのだ。

 入ったのが12:00ころ、野鳥観察にしては遅すぎる時間帯だ。小鳥系は朝の採餌はとうに終わり、体が温まりエンジンが活動を始める猛禽類を警戒して藪でひっそりしているのが当たり前の時間。鳴きながら飛び回るのはメジロとヒヨドリばかり・・、時間的には遅いかも?という状況だった。

 しかし、思惑通り、高い樹の梢の上をノスリとオオタカが飛翔する姿を目視出来たので「予想通り!」と期待に胸膨らむ思いだった。

 ノスリは以前枝留まりを撮影したし、オオタカはこの小さな森で繁殖しているというメディア情報を幾度も認識していた。パンフレットやこの園の常連さん達による野鳥写真展でもルリビタキ、オオタカなどの種が展示されていて、なかなか野鳥が豊富な場所であることは以前から知っていた。

 12:00頃受付を通過(嬉しい事に65歳以上は無料)メインの通路を20歩も進まないうちにいきなりハトの群れに突進された。ヒヨドリも5羽ほど筆者に向かって突進してくる!一体何が?と思いながら「猛禽類が来た!」と直感したが、それらしき姿は見えなかった。

FBに投稿したらヒッチコックを想い出したという友がいた。鳩の群れ!

 だが、その数秒後高い樹々の梢の上をノスリが翼を半分たたんで急降下していく姿を目視出来た。勿論カメラで追ったが撮れる訳がない。この園内に入ったら上を観ても空は10%も見通せないのだ。

 猛禽の行く末を追ったが、判らなかった。そのまま園内を進んだら、ある場所で大きな望遠レンズを装着し迷彩ステッカーでレンズを巻いた人々が約10名ほどいて、丸く刈られた笹薮を取り巻いているではないか?どうやら藪鳥を捜している様だった。

 中高齢者が多い中で、大きなレンズを持った若者が2名ほど居たが、笹薮の脇を行ったり来たりで何かを探している様だった。直感的にルリビタキだろうと想像してしゃがんで笹薮を透かして見ると確かにチョロチョロ動き回る野鳥が居た。ウグイスやアオジ、クロジ、メジロなども同じ動きをする。

 過去の経験値から、こんな大人数で取り囲んでは野鳥も逃げ回るに決まっているので、その場をすぐに離れ、遠巻きにこの人たちを観察することにした。

右の笹薮を取り巻く野鳥撮影者の皆さん。これは1時間の間二回目の人だかり。

 この若者、カメラを構えた人の前に平気で仁王立ちしたり、やたら動き回ったり、持っているカメラや身なりは本格的なのだが、野鳥の撮影をあまり経験したことが無い人と見受けられた。

 数人は立ち話に夢中だし、持っているカメラは大きな望遠レンズを付けているのだが、この距離でこんなに大きなレンズでは細かい野鳥の動きについては行けまいと思えた。

 立話を盗み聞ぎしたら、日吉(目黒線で一本)や恵比寿(自転車で)など近所から来ている様だった。一瞬藪に入り込んだルリビタキを皆が囲んで探していたがシャッター音は聴こえなかった。撮れないのだろう。藪の中の野鳥にAFはまず効かない。MFで撮らなければまず無理だろう。

 この時は筆者も試しにMFで撮影したが、この時はこのように「居るんだがなー」状態の証拠しか撮れていない。

藪鳥は出るまで静かに待って藪の中を撮るのはまず諦めた方が良い。

 この丸く刈られた藪は確かに色々な野鳥が出入りする場所の様だ。

メジロが一番出入りが激しい。

シジュウカラも出入りしていた。

 藪に入ったルリビタキが人の気配が無くならないと出てこないのは、明治神宮や新宿御苑でさんざん学んだ。

 グループ(バラバラの人の塊り)が解けて人がいなくなってから周辺を観察したら10分ほどして、20mほど離れた全く違う藪に動く気配を発見!冬の低い逆光だったが何とか撮影出来た。

人がいなくなって出て来た昨日のルリビタキ・オス、これ以上日なたには出てこなかった。

数年前、新宿御苑で出遭ったルリビタキ・オス、薄日の射す日で好条件だった。

 一騒ぎの場所を離れて、先には進まず元来た道を戻り最低部の池でカワセミを撮影。強い西日で構造色の色の変化が面白く感じられた。

池のほとりで青く見えたが・・。

ちょっと移動すると緑色に、白い斑点が目立った。

で、ダイブするとセーラムグリーンに!

 池を離れて入口ゲートへ進もうとした瞬間!何とオオタカが陽を浴びて枝留まりしているのに遭遇。ノスリは数度遭遇して撮影したが、オオタカがきちんと見られたのは今回が初めて。明治神宮での遭遇頻度には適わないが、今回はしっかりと観察できた。

やはり近かったのか、1分程度で飛び去って行った。

カラスも何やら獲物を咥えていた。猛禽が捉えて残した獲物の野鳥なのか?人間の昼ごはんの残りなのか?カラスの餌は何でも有りなので判断しかねた。

2022年1月27日木曜日

ヤマガラが都内緑地で餌を貯蔵する現場を観察! Observed the site where the Varied Tit stores food in the green space of Tokyo!

  都内の緑地で猛禽類を観察したり、カワセミの撮影に励んだりすることは野鳥撮影の愛好者であればだれでもできる事。

 しかし、実は世の中には野鳥を撮影するよりもその姿・生態を観察する楽しみの方に重点を置くバードウオッチャーの方が数的には多いのだ。

 人吉市での団体メンバーによる「探鳥会」に数回参加したことがあったが、探鳥会のまとめ集会でどんな種の野鳥を何羽視たか?を集計していた。参加者でカメラを提げて撮影をする人は10人に3人程度だった。

 海外のバードウオッチングも同様らしく、何を何羽?という事らしい。10年ほど前観たバードウオッチャーの競争映画でも年間何種類の野鳥を目視したかという事を競うものだった。

 筆者の小学校時代の同級生にもベテランが居て、熱心に野鳥の観察をしながら、今までどれだけの種類を視たかを自慢していたのを覚えている。しかし見たという証拠もデータも実は残っていないのだ。あくまで自己申告制の世界なのだ。

 そこで筆者は、観た証を画像で残すのが賢明だろうと、野鳥撮影を始めたようなものだ。ただし、その美しい飛翔の瞬間や面白い生態を画像に収録する事を主眼において、近寄ってただ綺麗な写真を撮り(=例えばノートリ)切手収集のように集めたという事を自慢する輩にはなるつもりはなかった。

 今回のヤマガラもその生態の画像の一つ、餌を貯蔵・保管する生態を間近で観られたので記録したというものだ。

 都内緑地では人懐こいヤマガラがジージーと寄ってきて餌をねだる。「爺・爺」と呼ばれているようで最初はムッとしたが、多分相当以前から人からある一定のグループだけ餌を貰うDNAが親子代々引き継がれているのだろうと思い、その様子を観察するようになった。

 月に3~4回は訪れる緑地なので、ヤマガラたちも顔を覚えて居るのだろう、毎回必ず寄ってくる。観光客のようにパンくずではなく、毎回ちゃんと天然の木の実を用意する事にしている。

 で、今回はそのヒマワリの種を咥えて傍の木の皮の裏・隙間に押し込んで貯蔵する様を観察できた。寒い時期なので一生懸命の様だった。

人間の手から木の実を貰えると知っているのはあるグループだけの様だ。

この緑地に棲むヤマガラ全てがこの手の生態を持っている訳ではない。

身近な樹の幹で貯蔵場所を探す。

時折、餌をくれる人間が居なくならないか確認しているような気になる事がある。

良く樹の表面を観ると木の実などを埋め込んだようなへこみが無数に在る。

隙間を捜し、

埋め込む。

数回試して埋め込んだ。

埋め込んだら場所を確認するようなしぐさも観られた。

2022年1月26日水曜日

逆光、日陰との境でのカワセミ撮影にチャレンジしてみた。I tried to challenge photo shoot a kingfisher in the boundary of backlight and shade.

  野鳥撮影は、いつも順光で条件のいい場所での撮影ができるとは限らない。むしろ逆光(明るい空抜けも含む)、枝被りなどは日常茶飯事。

 そんな中での野鳥撮影は場数を踏んだ方々にとっては「想定内」の事で、苦も無く素晴らしい画像を収録されるだろうが、まだ場数が足りない我々にとってみれば「習練・場数かせぎ」で実績を積み重ねるしかないだろう。

 つい先日真冬ながら鋭い太陽光の中で、日向(ひなた)と影部分の境目で盛んに行動するカワセミを撮る機会があって、さんざん苦労した。何とかPCの画像処理ソフトの補正力で見られるようにできたので、ご紹介。

筆者は順光より逆光でのモチーフの綺麗さを撮りたい気がする。








現在は氷の張るエリアが広がっているのでチャレンジしにくいかもしれない。