日光の東大植物園へは2008年頃から年に2度ほど春・秋に訪れているが、春には大体サンショウクイに出遭えている。今回の日光シリーズ第4弾はサンショウクイ。
その独特のピリリリ、ピリリリ♪という鳴き声ですぐにその存在が判る。腹が少し黒っぽいリュウキュウサンショウクイとは異なって、真っ白なお腹をしている。西日本ではまず目にすることは無いと思う。逆にリュウキュウサンショウクイは昨年東京の高尾山山頂でも撮影している通り、地球温暖化の影響のせいか否か良く判らぬが西日本からどんどん北上している様だ。
基本的に小さな群れで動き回っている様だが、繁殖期はつがいで行動する。数年前には同じ東大植物園で親鳥が幼鳥に木の梢で給餌するシーンを撮影している。食性は動物食で昆虫類クモ類を食している。東大植物園でも羽虫をフライングキャッチする場面を幾度か撮影している。ピリリリという鳴き声からその名が付いたのであって、決して山椒の実を食べる訳ではない。
比較的高い樹の梢付近を飛ぶことが多いが、木の新芽などが生えていれば低い枝にも飛来する。
まずは木の枝の苔類を一杯に咥えて営巣の準備らしいサンショウクイの画像から。
一見セキレイ属に似た体型だが、その飛翔スタイルは波打たず直線的だ。ツバメやハヤブサのように速そうだから特急列車の愛称に良いような気もするが、「特急サンショウクイ」ではちょっとピンとこないかも。